Caffè Caffè!
ミルクティーと自家製ジャムをたっぷりつけたパンで朝食を済ませた後、どこにいようが、何があろうが(って大げさすぎ)、私はBarにカプチーノを飲みに行きます。
仕事に行く時は、ミラノ中心街の Bastianello(60年の歴史を持つPasticceria、泡が硬くて最高のカプチーノ) か Cimmino(各種ブリオッシュのおいしさ!)へ。
週末家にいる時は歩いて15分ほどの Sissi(東京の朝の地下鉄を思い出すほど流行ってます。ここも手つくりブリオッシュが有名)へ。
旅行中や出張中でも、その街で有名なBarまで出向いて、私の朝の「貴重なる1杯」カプチーノをいただきます。
なぜ家でコーヒーを飲まないか、と言えば、どんなに頑張っても、家では bar で飲む Caffè と同じ味
のものは入れられないから。
イタリアが誇る Bialetti で入れたコーヒーだって、それなりに美味しいし、最近はやりのエスプレッソマシーンでいれれば大分いい味がでるけれど、やっぱり違う。
ましては、カプチーノは bar 以外ではありえない。
私は頑固じゃないし、主義主張なんてすぐ曲げちゃうけど、朝のカプチーノに関しては、譲れません。この辺は、すっかりイタリア人になってしまいました。
あんまり物事にこだわらず、融通のきく国民性のイタリア人ですが、食べ物のこととなると、突然頑固になります。
私も時に、正しい bar を求めて、何十分も街を探し回るし、出張中なんて、そのために30分早くホテルを出たりします。
一番確実なのは、その街で有名な Bar 付き Pasticceria に行くこと。
大抵 Caffè もカプチーノも美味の上、自家製のブリオシュが最高。ブリオッシュというのは、ご存じのように甘いクロワッサンです。
朝barで、かっこいいイタリアファッションに身を固めたビジネスマンが、カプチーノ飲みながら、口の周りをジャムで汚しながら食べてる、あれです。
私が毎朝のように行く、ナポリの有名 Pasticceria“cimmino”ミラノ支店の、カスタードクリームと Amarena(スミノミザクラ)ジャムのブリオッシュ! クリームのまろやかさと、Amarena の甘酸っぱさの、微妙なるハーモニー。
Golosa な私、話はそれましたが、主題は Caffè でした!
まあ、こんな風に、bar でおいしいカプチーノを飲むと、よし今日も頑張ろう、と元気が湧いてくるのでした。
イタリアにいらしたことのある方なら分かると思いますが、イタリアの街には1ブロックごとに、2つ位 bar があります。当然、それくらい利用されていると言うことです。
そして原則としてイタリアの bar は Caffè を飲む場所であり(または他の飲み物)、寛いだり、時間をつぶす場所ではない。
もちろんテーブルのあるところなら座って寛ぐこともできますが、ほとんどの人が、立ち飲みで、さっさと出て行ってしまいます。
ビジネスの街ミラノ。ミラノ人のせっかちさは、他の街の人から嘲笑されることも多いですね。
例えば私が朝に行くbarでは、カウンターの前に立ち“un Caffè”と一言。あっ、ご存知だと思いますが、イタリアでcaffèと言えば、エスプレッソのことです。
そして、カウンターの前で、砂糖の袋の口を切り、Caffèが出されるのを待つビジネスマンが並んでいます。
そして、Caffèが出された途端、すでに口まで切っていた砂糖を入れ、さっとかき回し、2,3口でエスプレッソを飲み干し“arrivederci”と出て行く。
Caffèが出されてから、出て行くまでの平均時間は、15秒と言うところでしょうか。
これ南に行ったらもっとのんびりしているのかな?
口を切った砂糖の袋を右手に持ち、カウンターの前に列をなすビジネスマンの姿を見たら、「のんびりした」イタリア人のイメージが変わるかもしれません。
もう1つイタリアらしいな、と思うこと。
友達、同僚、仕事仲間、数人で bar に行き caffè をオーダーすると、見事全員のバリエーションが異なります。
普通のcaffè、caffè lungo, caffè doppio, caffè macchiato caldo, caffè macchiato freddo, caffè coretto と caffè だけでもこれくらいのバリエーションがあり、capuccino となれば、泡がたくさんとか泡がないのとか、沸騰するほど熱いのとか、冷め気味のとか、chiara(牛乳が多めで色が薄い)とか、カカオ付きとか、カカオなしとか、良くオーダー覚えられるな、と感心します。
日本で数人で喫茶店に行き、「オーダーはお決まりでしょうか?」と聞かれた後、1人が「あっ、僕はコーヒー」「ああ、僕も」「私も」と言うのを聞くと、私もつい「じゃあ、私も」って言い、あ~日本に帰ってきたな、と思います。
ちなみに、イタリアでは、カカオ入り泡のとても硬いカプチーノ、と頼みます。郷に入れば郷に従え、です。