MINESTRONE 6
我が人生に、ガンゾ(愛犬)が登場する前まで、私はミラノの移動に自転車を使っていました。ミラノの広さなら、たいていの所は自転車移動できます。
日本では経験不足だった石畳。ひどい衝撃を避けるため、お尻をあげたまま走る術も覚え(って大げさですか?)フランス製の黄色いわが愛車(愛ちゃりんこ)でミラノの街を走り回っておりました。
問題は「自転車泥棒」。デ・シーカの戦後の映画のことではありません。私が自転車でミラノの街を徘徊していた90年代も、「自転車泥棒の被害にあわずに自転車を愛用する」のは、結構ストレスがたまることでした。
日中、道に放置する時は、たとえパンを買うだけでも、大業なチェーンでガードレイル等と固定し、朝晩も厳重に管理をしなければなりませんでした。
それでも、タイヤがなくなってた、とか、部品がなくなっていたとか、そんな話は良く聞きました。
ガンゾがやってきた時も、巷でよく見る「おしゃれな籐かごワンコ」にしつけようと努力はしてみたのですが、うちの犬は、(飼い主に似たのか)かごの中でじっとしているなんてとてもできず、道を歩いている雌犬を見ると勝手に飛び降りる、雄犬をみると突然吠えはじめるはで、生死の問題になってしまい、「おしゃれな籐かごワンコ・ガンゾ」は諦めました。
それ以来、私のミラノ自転車人生は終幕を迎えたのでした。
例外!田舎で車の通らない道に行くと、私は自転車で、ガンゾは隣を幸せそうに走ります。田舎はいい。
さて、2008年の末から、ミラノでは自転車シェアーリングサービスの「Bike Mi」が始まりました。
最初は、ステーションも少なかったし、使用者も少なかったけれど、今では103ステーションもあり便
利になりました(http://www.bikemi.com/pfw_files/tpl/mapa/mappa%20milano_201009.pdf)。
職業病で(?)すぐデザインに目が行ってしまう私ですが、ごつい感じとはいえ、悪くないと思うのですがいかがでしょうか?なぜオレンジ色?と思われるかもしれませんが、オレンジ色はミラノを走るトラムやバスの色です。
年間・週間・1日契約ができます。
契約費用は、年間36ユーロ(約4400円)週間6ユーロ、1日2.5ユーロです。使用代金は、契約期間にかかわらず、最初の30分はタダ。後30分ごと2時間まで50セント。
2時間以上は2ユーロですが、3回以上2時間以上使用すると契約が解消されてしまいます。要するに、移動のみに使用せよ!ということですね。
長い間借りたければ、少なくとも2時間ごとにステーションに返還し、再シェアーすれば問題ないわけですけど。
システムはすべてデジタル化されており、ハイテックです。契約も、インターネットや携帯のSMS機能を使ってもできます。
2008年より、普通ガソリン車の場合Euro3以上のエコ車以外は、ミラノの中心部に入るのに、1日2ユーロから5ユーロかかるようになり、そのシステムをEcopassと呼びます。
ミラノ市長モラッティさんの市エコー対策の一環で賛否轟々でしたが、この自転車シェアーリングサービスの方は、良いアイディアなのでないかな、と思います。
使用者は?ここがなかなか難しいところ。
ミラノの冬は寒い!あの寒さの中を自転車で移動する気には、なかなかなれません。
雨が降ったり、雪が降ったりすると、ますます自転車どころじゃない。
真夏。日陰を探しながら歩くような暑さの中、自転車で移動するのは辛すぎる。汗をかいたら仕事場で困る。
その上、女性は思い切りおしゃれ。ヒールとミニスカートで自転車は…。
というわけで、ステーションにいつも自転車がたくさん残っている様子を見るのは残念です。
ミラノは自転車好きの人が多い街ですが、彼らは自分の自転車で移動しているのですね。
あっ、私のように、落ち着かない犬がいて自転車移動できない、という人もいるかも。
春と秋、ミラノの街を自転車で走るのは最高ですよ!!
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