2012年1月10日

シエナの裏 「主顕節でお祭りはおしまい」

Epifania tutte le feste le porta via
主顕節でお祭りはおしまい

Buon Anno 2012! 今年はお祭りをキーワードに、旬のイタリア便をお届けしていきたいと思います!

Luci Citta'.JPG さて、イタリアでは長いクリスマス休暇がようやくあけました。冬休み気分も抜けて、新年が本格的にスタート!ということで、今回はバカンスに終止符を打つ1月6日の Epifania(エピファニーア)の祭日にまつわるお話しです。

Presepio.JPG 日本では主顕節や公現祭と呼ばれるEpifania。イタリアではもともとキリスト教の祭日として祝われ、東方の三博士が幼いイエスを礼拝しに訪れたことを記念する日でした。現在ではBefana(ベファーナ)とも呼ばれ、おばあさんの魔女が子供にプレゼントを持ってくる日としても盛んにお祝いされています。暖炉などにはプレゼントを受け取るためのソックスが吊るされ、一年いい子だった子にはお菓子やプレゼントが、悪い子には炭(!)が贈られます。

Regalo Befana.JPGBefanaの  祭りは、冬至を境に古い一年が終わり新年を祝う古代の民間信仰から発展しました。Befanaの魔女が老婆であることは古い一年を象徴し、また魔女であることはキリスト教ではない異教の祭りという概念と結びついたためであり、プレゼントの風習は古代ローマの祝祭を受け継いだから、または東方の三博士がイエスに貢物をもっていったから、などと説明されています。

 さて、 epifaniaとbefanaという言葉。どちらも古代ギリシア語の動詞ἐπιφάινω (epifàino)が起源とされています。派生名詞ἐπιφάνεια (epifanèia)を経てイタリア語のepifaniaとなり、そこからさらにbifanìa、befanìaと変形してbefanaが生まれました。Epifaniaのもともとの意味は「顕在、出現」。キリスト教では、三博士の前にイエス様が現れたように奇跡などを通して神様の存在が我々の眼に明らかになることを指します。

 
Camino.JPG 20世紀文学においてはepifaniaという言葉が重要なテーマを表しました。19世紀から我々の世界観は大きく変わり、時間の概念は二極化されます。時計で計れるような自らの外に流れる客観的な時間と、自らの内にある一瞬一瞬から成る主観的な時間。内なる時間とは、単調な時間の流れの中で突然にして魂が揺さぶられるような瞬間であり、ジョイスはそれをepiphanyと名づけました。詩人モンターレはoccasioneと、プルーストは intermittences du cœurと呼ぶなど名称は異なるものの、多くの文学者がこの「生に満ちた一瞬」の表現を模索しました。

 止まぬ雨などないように、終わりのこない休暇はない…。会社や学校の再開に「Epifania tutte le feste le porta via!」とため息混じりにつぶやくイタリア人も少なくありません。しかし、彼らが日常の生活に戻り、今年もそこに宿るepifaniaの輝きを謳歌していくであろうことは疑う余地もありません!!

ダンテ・アリギエーリ シエナ
ヴァンジンネケン 玲

2011年12月14日

第21回イタリア語スピーチコンテスト

12月11日、13:00より、イタリア文化会館アニェッリホールにて、第21回イタリア語スピーチコンテストが開催されました。

今回本選に参加した12名は年齢層も幅広く、テーマも震災に関連するものからイタリアでの滞在経験についてなど多岐にわたる内容であり、出来栄えは審査委員を悩ませるほどレベルが拮抗しているコンテストとなり、主催者としても満足の行くものでした。関係した皆様に感謝いたします。

PC113008.JPG結果
第1位:柳本洋子  「私とサレント:海・太陽そして風」
第2位:生木新菜  「核のない日本:ユートピア?」
第3位:北原真理恵 「ウサギ小屋からの脱出」
朝日新聞社賞:中村未奈美 「よしもとばななの「キッチン」を例にした擬音語の訳され方」
日伊協会賞:三嶋路子 「自立とは」
(敬称略)
以上の方々が入賞なさいました。
入賞者の皆様おめでとうございました。受賞されなかった方も入賞者との差は小さく更に研鑽を重ねて、次の機会に頑張って下さい。

なお本年より、1位の方に授与されるアリタリア‐イタリア航空提供イタリアまでの往復航空券の外に、2位の方にも㈱ワールドエアサービス提供の航空券も授与されることになりました。
協賛、後援を頂いた下記の皆さまに主催者を代表して御礼申し上げます。
協賛:スルガ銀行、アリタリア‐イタリア航空、“Tutta Italia”㈱ワールドエアサービス
後援:イタリア大使館、朝日新聞社、NHK

また下記の審査委員の先生方にも重ねて御礼申し上げます。
審査委員:長神悟(東京大学大学院教授)
白崎容子(慶応義塾大学教授)
高田和文(静岡文化芸術大学教授)
Marisa di Russo(元東京外国語大学客員教授)
Silvio Vita(イタリア国立東方学研究所所長)
Umberto Donati(イタリア文化会館館長)
質問者:竹内マテルダ(日伊協会イタリア語講師)
(敬称略)

主催:公益財団法人日伊協会、イタリア文化会館

日伊協会J

2011年11月 8日

第21回イタリア語スピーチコンテスト出場者決定!

スピーチコンテスト出場者が決まりました。
一般公開となりますので、応援、また来年の参考にぜひご来場ください。
お待ちしております。

出場者(敬称略・順不同):
柳本洋子、渡辺克義、河口綾子、齋藤タキ
村田佑介、生木新菜、細渕真幸、北原真理恵
三嶋路子、中村未奈美、田中真理、北愛子

最終審査日:12月11日(日)
時間:13:00
場所:イタリア文化会館

主催:公益財団法人日伊協会、イタリア文化会館
後援:イタリア大使館、朝日新聞社、NHK
協賛:スルガ銀行、アリタリア-イタリア航空、“Tutta Italia” ワールド エア サービス

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2011年1月28日

2011年度春期イタリア語講座

春期講座のパンフレットが出来上がりました。

日伊協会のイタリア語教育は、日本で一番古い歴史があります。
長い歴史に培われた、日本人向けのカリキュラムが自慢です。

「総合コース」は、入門者から上級者まで着実にステップアップが可能です。
「テーマ別コース」では、言葉を学ぶだけでなく、文化の理解も深めていきます。

仲間とともに目標に向かいことで、モチベーションの維持ができるのが、グループレッスンのいいところです。

入門体験レッスンやテーマ別コースの1回レッスンもご用意していますので、ぜひご参加ください。

パンフレットご希望の方はこちらからご請求さい。
HPでもご覧いただけます。

日伊協会I

2010年12月 7日

第20回イタリア語スピーチコンテスト

12月4日、午後1時より、イタリア文化会館アニェッリホールにて、第20回イタリア語スピーチコンテストが開催されました。

今回13名の参加者は高校生からシニア世代の方までと年齢層も幅広く、学生の方やさまざまな職業の方が、いろいろな経験のもとに自分の想いをスピーチで競いました。

*結果*
第 1 位  本田楓子  「日本とイタリアをつなぐ竹の橋」
第 2 位  天野萌木  「休息の家」
第 3 位  鈴木千佳子 「日本への私の貢献」
朝日新聞社賞 田中詩音  「塩なしパンの味」

PC042587.JPG以上の方々が入賞なさいました。
入賞者の皆様おめでとうごさいました。

日伊協会J

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2010年11月10日

第20回イタリア語スピーチコンテスト出場者決定!

スピーチコンテスト出場者が決まりました。
一般公開となりますので、ぜひご来場ください。お待ちしております。

[出場者](敬称略)
天野萌木、原万琳、服部晋、本田楓子、三嶋路子、生木新菜、佐伯直勝
鈴木千佳子、田中詩音、谷口眞理子、戸田恵、梅林輝道、渡辺克義

最終審査日:12月4日(土)
時間:13:00(会場:12:30)
場所:イタリア文化会館

主催:財団法人日伊協会、イタリア文化会館
後援:イタリア大使館、朝日新聞社、NHK
協賛:スルガ銀行、アリタリア-イタリア航空

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2010年7月12日

夏の短期集中講座

教室リフォームが終了し、今年は規模を拡大して開催します。

<アラカルト式文法講座>
13項目を自由に組み合わせて、短期間で弱点を克服!

1.近過去
2.再帰動詞
3.半過去
4.人称代名詞
5.命令法
6.未来・先立未来
7.比較の表現
8.受動態・非人称の“si”
9.関係代名詞
10.条件法現在・過去
11.接続法現在・過去
12.接続法半過去・大過去
13.遠過去

日時:項目1-7、項目7-13
会場:青山
受講料:各3,900円

<アニメで学ぶ日常会話>
1エピソード5分のなかで聞こえてくるのは、主人公の動物たちの簡単で聞き取りやすい日常会話。しかも自然で、便利な表現が満載です。
まずは聞取りをして、さまざまな表現を学びましょう。

日時:7月21日,22日,26日(全3回)、14:30-15:50
会場:青山
受講料:9,000円

<イタリア語でEメールを書いてみよう>
たとえば「よろしくお願いします」、「取り急ぎ、お返事まで」など、日本語に特有の表現はどう言い換えればよいでしょうか。
さまざまな場面を取りあげながら、イタリア語でEメールを楽しむコツを学んでいきましょう。

日時:7月26日,30日,8月4日(全3回)、19:00-20:20
会場:青山
受講料:9,000円

<新聞のイタリア語>
イタリアについて書かれた新聞記事を読みます。大意をとってイタリア語で内容を伝え、疑問点を解消してゆきましょう。

日時:7月20日,28日(全2回)、19:00-20:20
会場:青山
受講料:6,000円

<親子で学ぶイタリア語>
お子さんと簡単なイタリア語に触れてみましょう。

幼稚園児1名+保護者1名
日時:7月21日,28日(全2回)、11:30-12:50
会場:青山
受講料:10,500円

小学1,2年生1名+保護者1名
日時:7月23日,30日(全2回)、11:30-12:50
会場:青山
受講料:10,000円

2010年3月23日

春期イタリア語講座のご紹介 新聞で学ぶイタリア語

このコーナーでは春期イタリア語講座の新設コースをご紹介してゆきます。

IMG_1147.JPG今回はご紹介するのは「新聞で学ぶイタリア語」です。授業を担当するマリオ・ヴオット先生に内容の説明をお聞きしました。

Interviewer: この講座は中級レベルの方のためのコースですね。
なんとか文法の知識を一通り学んだ方が対象になると思いますが、イタリアの新聞は難しくはありませんか。
Mario Vuotto: 政治や経済の記事などはかなり難しいと思いますが、内容によっては楽しく読めるのではないでしょうか。
例えば、ナポリの「青の洞窟」などはみなさんもよくご存知だと思います。
洞窟に汚水が流れ込み、しばらくの間洞窟が閉鎖されたというものがありました。これなどは、おそらくどなたにもが関心を持っているニュースではないでしょうか。
ときどき日本のニュースを伝える記事なども見かけます。こうした記事を読むと、イタリア人の目に映る日本人像が分かり、大変おもしろいのではないでしょうか。

I: なるほど、わたしたち日本人にも親しみやすい記事だと、内容がよくわかるというわけですね。
それでもイタリア語の文章が難しいのではと、不安に思う方もいらっしゃると思いますが。
MV: 内容にもよりますが、たしかに語彙としては難しいものが出てくるかもしれませんが、文法的にはみなさんのレベルにあわせてゆこうと思います。
具体的に言うと、そのままでは長すぎたり、まわりくどい表現が多い記事は、私がわかりやすいイタリア語に書き換えるつもりです。
できるだけ生徒のみなさんのレベルにあわせた記事を用意しますので、太刀打ちできないということはないはずですよ。
もちろん、イタリア語らしい言い回しなども学ぶ必要はありますし、新しい語彙を覚えなければなりませが。

I: 中級レベルの方でも十分に理解できるような記事を読んでゆくわけですね。
では、具体的な授業の進め方は、どのようなものになるのでしょうか。
MV: このコースは前半9回、後半9回にわかれています。基本的にはひとつの記事を1回、あるいは2回の授業で読み進めてゆきます。
記事はその場でお配りしますので、最初はざっと読んで大意をつかむ練習をします。次に語彙や表現を確認しながら、内容をつかんでゆきます。ときには声に出して読む練習や発音の確認なども行うつもりです。最後には、記事の背景などを説明するつもりです。
また、日本の新聞記事を翻訳したものにも挑戦するつもりです。つまり、みなさんには、日本の記事をイタリア語で読んでもらうことになります。内容が理解できたら、今度はそれを日本語に翻訳しなおしてみようと思います。記事の原文と照らし合わせるのは、きっと楽しい作業になると思いますよ。

I: なるほど、イタリア語と日本語の対照も行うわけですね。面白そうな授業ですね。大勢の方に受講してもらいたいものです。

2010年3月20日

春期イタリア語講座のご紹介 同時通訳

このコーナーでは、春期イタリア語講座の新設コースをご紹介してゆきます。

今回はリッカルド・アマデイ先生のコースをご紹介します。

青山教室の改装もようやく完成しました。
IMG_1139.JPG新たに同時通訳の設備を設置した小ホールも出来上がり、居心地よい空間となりました。
今まで東京にはなかった「同時通訳の練習場」としての顔もあります。

この設備を使って「同時通訳コース」を開講します。
イタリア語の“Interpretazione  Simultanea”の頭文字をとって INSIコース。

「通訳」の様々な形態の中で、恐らく「同時通訳(業界用語「同通」!)」はもっとも労力を費やす、もっとも神経を使う、最も緊張する、一言で言えば「最も疲れる」形態です。

まず8回のコースを作りました。この8回に通って「同通できるようになった!」と思わないで下さい。
8回はただの「前菜」です!フルコースは、やはり、多少の個人差はあるものの、一人前になるには恐らく少なくとも2年ぐらいはかかるでしょう。

通訳ですので、伊→和、和→伊、もちろん両方を行います。
最初は「オーバー・ヴォイス」、つまり講演者の声に合わせて、予め用意した原稿を読む練習です。簡単に聞こえますが、意外に難しいですよ!
それから、少しずつですが、原稿のないフリー・トーク(討論など)を練習することになります。
技術収得には時間がかかりますし、その場でいちいち辞書を引ける訳ではありませんので、自分の頭の中に辞書を「詰め込む」必要があります。
従って、教室における「実際の練習」のほかに、自分自身で行わなければならない勉強はとても大切です。

多くの方の申し込みをお待ちしております。
しかし、実際のクラスは6人ないし7人のみですので、選考試験をさせていただきます。

皆さん、頑張ってください!

2010年3月17日

春期イタリア語講座のご紹介 イタリアンポップスで覚えるイタリア語

このコーナーでは、春期イタリア語講座の新設コースをご紹介してゆきます。

今回は中級レベルの「イタリアンポップスで覚えるイタリア語」をご紹介します。
授業を担当するフィオーレ・リエート先生にお話を伺いました。

 Interviewer: 音楽を使った授業というが楽しそうですね。けれどもイタリア語を勉強する人には、クラシックやオペラが好きな人が多いのではありませんか。
Fiore Lieto: たくさんの生徒さんがクラシックやオペラを聴いていらっしいますし、たいへんよくご存知です。ナポリのカンツォーネなどもよく知られていますね。けれど最近のイタリア音楽についてはどうでしょうか。
たとえばサンレモ音楽祭などで歌われるような、いわゆる「軽い」音楽、つまりポップスについては、それほどご存知ないのではないでしょうか。
ポップスのような「軽い」歌は、シンプルで耳になじみやすく、ひろく聴かれています。口ずさむのも簡単ですし、内容も難しくありません。たいていは愛の歌ですからね。

P3171381.JPGI: つまり授業のなかでは、そんなイタリアの「軽い」音楽を聴くわけですね。
FL: 実はイタリアでよく聴かれる音楽には多くのジャンルがあります。 今お話した「軽い」ポップスに加えて、ロックやメロディアスロックもありますし、ラップもあります。それに「カンタウトーレ」と呼ばれる
シンガーソングライターたちは、かなり政治的で難しい内容の歌詞を書いています。現代イタリアの社会や個人の問題など、さまざまな問題に取り組もうとしているのです。
そんな歌の数々をよりよく理解できれば、社会的・文化的な視点から、今、イタリアで起こっていることに近づくことができるのではないでしょうか。

I: なるほど。つまりポップスの授業では、イタリア・ミュージックシーンの、さまざまなジャンル、さまざまな「カンタウトーレ」を取りあげて、その文化的側面も深く理解しながらイタリア語の力を高めてゆこうというわけですね。
授業は具体的にどんなふうに進められるのでしょうか。

FL: ひとつの曲に授業を2回かけようと思います。つまり前半と後半で4曲づつ、全部で8曲を勉強することになります。
まずは曲を聴いて、タイトルや歌詞の内容を想像しながら、みんなで話し合います。それから歌詞を読むことになります。声に出して、発音や韻律を確認します。
それがすんだら、もっと詳細に歌詞を読みます。単語の意味を確認し、文法的な問題を解明しながら、会話や作文で応用できる便利な表現を学びましょう。作詞家や歌手についての解説や、その歌が書かれた背景もお話することになるでしょう。
もちろん勉強した曲は一緒に歌ってみるつもりです。上手に歌おうなんて思わずに、歌うことを楽しめたらと思います。
そんなふうに学んだイタリアの歌は、CDで聞き直したり、ときにはラジオや旅行先で耳にすることもあるでしょう。それは外国語を深く学びための、楽しくて気軽な方法なのではないでしょうか。

I: なんだか楽しそうですね。けれども少し難しい内容になるのことはありませんか?
レベルとしてはどの程度の生徒さんが受講できるのでしょうか?
FL: なによりもポップスに興味をお持ちの方に受講したもらいたいと思いますが、レベル的には中級の方を考えています。
イタリア語の基礎を一通り学んだことがある方なら、楽しく授業に参加して有意義な時間を過ごしてもらえると思います。

I: ありがとうございます。たくさんの生徒さんにイタリアンポップスを楽しんでもえたらよいですね。