2011年6月 7日

プーリア便り42

Ciao dalla Puglia!

お久しぶりです。前回のブログから約半年が経ちました。
その間に日本では未曾有の大惨事が起こりました…。イタリアでもその様子は大きく報道され、多くのイタリア人が日本を案じ、応援しています。
このブログをご覧くださっている皆様、そのご家族やご友人みんながご無事でありますように。
そして1日も早い復興を願っております。

今回はプーリア州トラーニ県アンドリアにそびえるカステル・デル・モンテ(Castel del Monte) についてお便りいたします。
世界遺産として、またイタリアの1セント硬貨の図柄として、ご存知のかたも多いのではないでしょうか。
モンテ(伊語で“山”の意) というお城の名前からも分かるように山の上に堂々とそびえるお城です。
その立地や公共交通が不便なことから必然的に交通手段は車となるのですが、到着までの道のりも美しく、楽しめます。
最寄のインターを降りた後、左右にオリーブ畑やオリーブ地主のお屋敷が並ぶのどかな田舎道を進み…

小高い山の上にポツーンと見えるお城が少しづつ近づいてくる様がとてもドラマチック!

今回はこのブログをご覧になり、弊社“プーリアインカミング” にご連絡くださった日伊協会の元生徒さんとそのお友達3名様とご一緒させていただきました。
濃い緑と今が盛りのエニシダの鮮やかな黄色に囲まれ、お天気にも恵まれて、お城の美しさを十分ご堪能いただけたと思います。
 
IMG_3078.jpgご覧のようにこのお城は8角形がテーマ。
お城自体が8角形で各角に付いている塔も8角形。

IMG_3089.jpg吹き抜けの中庭も8角形。見上げると美しい8角形の青空が広がっていました。

このお城をは南ドイツ、かつてのシュヴァーベン公国ホーエンシュタウフェン家出身のフェデリーコII(独語読みではフリードリッヒII)が1240年頃に建造させたと伝えられています。
全てにおいてキチッキチッとした正8角形の造り、質実剛健な雰囲気はいかにもドイツ!という印象ですね。
中世軍国時代に建造されたにもかかわらずその外観は他の同時代の城々とは似もつかぬ物、今見てもモダンで大変洗練された印象を受けます。
なぜこれほどまで8角形にこだわったのか、また使用目的についても諸説あり、未だ謎の多いお城でもあるのです。

お城の周囲は今も360°遮る物が無い立地で、城内の窓からも周囲のパノラマを堪能できます。
城内の窓は通常この様に2つなのですが、

DSC_3992.jpg1つだけ3つの窓があり、

IMG_3085.jpgこの窓の遠く正面に見えるのがアンドリアの町です。
フェデリーコIIもこの窓から町をご覧になっていたのでしょうね。

IMG_3101.jpg別の方角からは遠くアドリア海やプーリアの豊かな台地を臨めますので、城内見学が終わったらお城の周囲をグルッと1周歩いてご覧になってみてください。

弊社では往復専用車での送迎付きでカステル・デル・モンテご案内を承っております。
プーリアにお越しの際はぜひ足を伸ばしてその壮大さを体感なさってみてください!
なお2011年8月28日まで、イタリアが生んだシュールレアリスムの芸術家、ジョルジョ・デ・キリコの展覧会が城内で催されており、お城見学と併せてお楽しみいただけます。

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2011年1月12日

プーリア便り41

Ciao dalla Puglia!DSC_4022_ridimensionare.JPG
本年もよろしくお願いいたします!!

今回はプーリアのお隣、バジリカータ州のマテーラ(Matera)についてお便りしたいと思います。
洞窟住居サッシで名高いバジリカータ州マテーラは1993年にユネスコ世界遺産として登録され、近年、人気急上昇の観光地です。“サッシ(Sassi)”とは“サッソ(Sasso)”の複数形で、ドゥオーモの南に位置するサッソ・カヴェオーゾ(Sasso Caveoso)と、北に位置するサッソ・バリサーノ(Sasso Barisano)の2つのサッソがあることから複数形で呼ばれています。

バジリカータ州はイタリアの土踏まず部分にあたる州です。プーリアと州は異なるものの、我がマルティーナ・フランカからは陸路でわずか1時間半の距離。“プーリアインカミング”でも「プーリアと併せて訪れたい」とご要望されるお客様が増えてきました。

マテーラの歴史をたどれば、何と!新石器時代から斜面の洞窟が住居として使われていたんです。確かにサッシとそれに続くグラヴィーナ渓谷の景観はとてもプリミティブで時が止まっているかのような錯覚を覚えます。また、そのような背景ゆえでしょうか、メル・ギブ67. panorama dalla S. M. de Idris_ridimensionare.JPGソンが監督したキリストの受難を描いた映画『パッション』のロケ地としても使われたそうですよ!

また、イタリア人はマテーラの町を「プレゼーペのような町」と呼んでいます。
なるほど、この独特の景観に点々と明かりが灯った日暮れ後の様子はまさにジオラマのようです。





57. S. Pietro Caveoso_ridimensionare.JPG マテーラならではの洞窟教会や

63. casa grotta di vico solitario_ridimensionare.JPG 洞窟住居の他、

82. duomo_ridimensionare.jpg プーリア・ロマネスク様式を取り入れた装飾が見事なドゥオーモ(2010年12月現在修復中)や

93. S. Giovanni_ridimensionare.JPG サン・ジョヴァンニ教会等、多くの見所があります。

弊社ではこれらの見所を散策し、その後は洞窟内の人気の郷土料理レストランへご案内いたします。密集した無数の洞窟住居が眼下に広がるマテーラ独特のパノラマをぜひ実際にご覧になってみてください!
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2010年9月15日

プーリア便り34

Ciao dalla Puglia!

DSC_0730_ridimensionare.JPG9月に入り、こちらはバカンス客がだいぶ減っていつもの風景に戻りつつあります。そんな9月の週末、GIANと友人のステッラ&マルティーノ夫妻と共に出かけたお隣ブリンディシ県のオストゥーニ(Ostuni)についてお便りします。

オストゥーニは日本ではあまり知られていませんが、イタリア人のみならず他のヨーロッパの国々の人にも人気の観光地(特にドイツ人観光客を多く見かけます)。マルティーナ・フランカや隣町のロコロトンドもそうですが、プーリア中部の丘陵地帯には壁も石畳も一面真っ白の“白の町(Città Bianca)”が多くあり、オストゥーニもその1つ。教会以外の建物は全て真っ白です。

DSC_0700_ridimensionare.JPG歴史的市街区は車の進入禁止なので手前で下車して旧市街方向に進むと町の守護聖人、聖オロンツォの尖塔(Guglia di S. Oronzo)がそびえるリベルタ広場に出ます。

そしていよいよ歴史的市街区。白い町並みにレストラン、カフェ、土産物店などが並び、そぞろ歩きが楽しいです。 
一歩脇道に入ると一気に喧騒から離れ、民家が続きます。細い迷路のような道が入り組む白い町はすぐに方向感覚が分からなくなりますが大きな町ではないので迷ってみるのも楽しいかも。アジア人が珍しいのか、たまにジーッとこちらを見ている年配の住民のかたもいますが、差別ではなくて好奇心。「ブォンジョルノ」と挨拶すると「ブォンジョルノ」と返ってきます。



DSC_0705_ridimensionare.JPGそして一番の見所は中心に位置する司教座大聖堂(cattedrale)。

DSC_0719_ridimensionare.JPG特にバラ窓の繊細で美しい造りはいつ見ても感動。イタリアってどうしてこんなすごい宗教施設があちこちにあるんでしょう…。

DSC_0718_ridimensionare.JPGカテドラーレ前の広場のバロック様式のアーチも一見の価値あり。アーチ上部は左右の建物を繋げる渡り廊下になっています。


DSC_0710_ridimensionare.JPG白い町にやわらかいオレンジ色の明かりがともる夜のオストゥーニもいい雰囲気。ガシガシ夜景を撮影する私達の横ではカップルがうっとりと景色を(お相手を?)眺めていました。

DSC_2970_ridimensionare.JPG昼も夜もそれぞれ趣があって美しいオストゥーニ。旅行でいらっしゃる場合、できれば1泊してのんびり散策されることをオススメします!

DSC_0722_ridimensionare.JPGP.S.
道中、ちょっとおもしろい看板を見かけました。それがコレ →
手書きでちょっと読みにくいですが“Orecchiette alla bolognese:ボローニャ風オレッキエッテ”と書かれています。オレッキエッテという典型的なプーリアのパスタにボローニャ(北イタリアの町)のソース、多分ラグーのことを言っているのでしょうが、プーリア人にとってはありえない組合わせだったのでついついパチリ。観光客が多いだけあってこんな笑えるメニューも時にはありますのでお店選びは慎重に!

2010年9月 9日

プーリア便り33-4

事件はスペイン側バスク、ビルバオで発生! 観光から戻ると車内に泥棒に入られていたのです!
バカンス時期は数ヶ国に渡って長期で旅するカンペリスタが多いため、持ち物や現金も多めに用意することが多く、その分、空き巣や最悪の場合、車ごと盗まれる被害も多いとは聞いていましたが私はもちろんGIANも初めての経験でした。

駐車場所は中心街で雰囲気の悪い所ではなかったし、もちろん鍵はかけ、アラームも設定し、窓にはカーテンを引いた上、見える所に貴重品は全く置いていなかったのですが…。そういえば出発時に駐車切符を購入しようとした私達に道の反対側にいたおじさんが指笛を鳴らして「土曜だから切符は必要ないよ」と大声で教えてくれたのですが、もしかしたら犯人はその会話を聞きつけ、私達の出発を待って侵入したのかも知れません。お祭りで人が多かったことも災いしたのでしょう。
すぐにGIANが秘密の場所に隠していた現金を確認したところ幸い無事。人的被害もなく、全ての戸棚、鞄が開けられ、引っ掻き回されていたものの現金のみが目的だったようでノートPCやデジカメ等の電器製品、ジュエリーや時計の類も全て無事だったのは不幸中の幸いでした。

その後は急いでその場を離れてキャンプ場に入り、整頓と大掃除をしてほっと一息、と思ったら…。犯人が侵入した後部扉の鍵が壊され、かからない状態ということが判明。ということは“今、土曜午後だから修理会社は休み→月曜までどこにも出かけられない!”と呆然とする私にGIANは「自力で修理してみよう」と工具箱を取り出しました。それから20分ほどあれこれいじり、なんと!再び使えるようになったのです。すごい!! 我がパートナーながら改めて尊敬です。“一緒に旅すると相手のことが分かる”とはよく言われることですが、オートキャンプでの旅はトラブル対応や自然の中での過ごし方等を通じ、通常の旅以上に相手を知ることができる、と言えそうです。

DSC_2684_ridimensionare.JPGそれにしてもこの被害に遭う前まで、ビルバオの町は人も親切で食べ物もおいしく、見ごたえある美術館や建物も多くて大変よい印象だったのに…、最後に残念な思い出となってしまいました。その後も駐車の度に異常に神経質になってしまいましたし…。周囲の雰囲気を敏感に察して少しでも危険な匂いのする場所は避ける、終日賑わっている店の前に駐車する等、今後の教訓にします。
写真はビルバオのグッゲンハイム美術館とお祭りの様子。

DSC_2755_ridimensionare.JPG DSC_2821_ridimensionare.JPG以上、少しづつ移動しながら色々な町を旅した今回、総走行距離は6000kmにものぼりました。GIAN、運転お疲れ様&楽しいバカンスをありがとう!

皆さんの夏はいかがでしたか?

プーリア便り33-1
プーリア便り33-2
プーリア便り33-3

2010年9月 6日

プーリア便り33-3

カメラや着替え等の通常の旅支度、食器や食材等の通常のキャンプ支度以外で私達のキャンピングカーの旅ならではの欠かせない物を写真と共にお伝えします。

まず小物類、写真向かって左から国際キャンプ会員証、ナビ、テレパス(TELEPASS)です。

P8210063_ridimensionare.JPG1. 国際キャンプ会員証
年会費を払って会員になることで各国のキャンプ関連情報の共有他、キャンプ場利用料や保険料等の割引が受けられます。

2. ナビ
12×7×1cm、150gと小型軽量なGARMIN社のナビ、シルヴィアさん(私が命名したわけではなく、言語を伊語設定にすると“シルヴィア”と名のられました。熟女風のなかなか色っぽい声)。イタリアのみならずヨーロッパ各国を網羅、設定を徒歩に変えて観光時も地図やガイドブック代わりに使える、ガイドブックに載っていないような小さな町も網羅、と大変便利でキャンピングカーに限らず私達の旅には欠かせません。1つだけ注文をつけるとすれば設定時に“車”、“徒歩”以外に“キャンピングカー”があればなあ。時々キャンピングカー禁止の駐車場や通行が難しい細い道に案内されるので…。

3. テレパス
日本のETC同様の装置。特にバカンス時に多くの料金所で起こる渋滞をできるだけ避けるため。

4. キャンプ場ガイドブック
これだけキャンプの盛んな土地柄、当然オートキャンプ場、その関連ガイドブックも多くあります。利用料金もホテル同様、設備やサービス等によって変わり、当然シーズンによっても変わります。その日の宿泊地域を決めたらまず地名から検索し、星の数を目安にキャンプ場を決めます。+ナビもあるのでキャンプ場探しは怖いものナシ!

P8250070_ridimensionare.JPG5. 地図
大まかに行程を掴んだり計画を立てる時は紙の地図が便利。おなじみミシュラン社他、キャンピングカー用の地図、また現地の観光案内所でもらえる対象地域が絞られている地図もその地域内を旅する際に便利です。

P8210065_ridimensionare.JPG6. CD
私もGIANも音楽大好きなので車中でもキャンプ場でもいつも音楽と一緒です。GIANは元DJなので編集はお手の物。旅行が近づくと毎日夜鍋して様々なジャンルの曲を編集し、オリジナルCDを作ります。「次回は“朝の目覚め時の爽やかな曲”、“昼の運転時の活動的な曲”、“夜のリラックス時の落ち着いた曲”と目的別に編集する!」と今からはりきっています。

P9020072.JPG7. 本
私もGIANも読書好きですが普段は仕事もあるし、ネットで活字に触れることも多いので後回しになりがち。旅行中は念のためにノートPCを持っていくもののなるべく触らず、キャンピングカー内のTVも見ず、余暇はお互い読書に没頭!

P8250068_ridimensionare.JPGこのようなキャンピングカーでの旅を続けた今回、1つだけ残念な事件が発生…。再び思わせぶりに最終回『プーリア便り33-4』へ続く。

プーリア便り33-1
プーリア便り33-2
プーリア便り33-4

プーリア便り33-2

キャンピングカーの旅で感じた長所は多々あります。

1. 準備がラク!
P8290013_resize.jpg多くの収納設備があるので、例えば服はハンガーに掛けたまま持ち込んで車中のクローゼットに収納すればOKだし、重量を気にせずに持ち込める上、シワになる心配もなし。食材も旅行前に無理して消費しなくても、そのまま車内の冷蔵庫に持ち込んで旅行中にいただけばOKだし、液体物も気にする必要なく好きなだけ持ち込めます。生活道具一式も車内にコンパクトかつ機能的に備わっているので改めて準備したり運び入れる必要もなし! 写真は社内の様子。後方にクローゼットとバスルームがあり、それから通路を挟んで台所と冷蔵庫、テーブル席やソファー。上部はベットと収納棚になっています。

2. キャンプ場も快適!
もちろんキャンピングカーは基本的にどこでも滞在可能ですが、変質者、動物の危険等、防犯面を考え、よく知らない土地や雰囲気の良くない土地では夜までにキャンプ場に入ります(実際、治安の悪い土地や寂れた海辺等で夜中にキャンパーが襲われた事件もあります)。また、キャンプ場には電源や上水の設備もあるので長旅では補充のためにも時々立ち寄る必要があります。

キャンプと言うと特に女性は“汚いし不便だから嫌い”という人も多いでしょう。私は小学校時代に行ったキャンプ場のおどろおどろしいトイレがトラウマになって、日本にいた頃は、野外で過ごすことは大好きなものの日帰りかコテージ等を利用してのキャンプが殆どでした。その上、イタリアのトイレの劣悪な4K環境(汚い、臭い、数が少ない、壊れている)は訪れたことのあるかたならご存知かと思います。できればお世話になりたくない存在だし、私はいつもできるだけ息を止めて中腰で用を足しています(尾篭な話でスミマセン)。しかしヨーロッパのキャンプ場は通常のホテル同様、設備やサービス等によって1~4つ星に分類されているので、星の数を目安にある程度クラスの高いキャンプ場を選べば快適ですし、トイレは車内にも備わっているので安心!

3. 滞在先、日程、食事スタイル等が自由自在!
宿や飛行機の予約も気にする必要がない上、その時々の状況や好みに合わせて臨機応変に内容を決められます。例えば美しい景色を見かけたら駐車して休憩したり、写真を撮ったり、時分時であればその景色を眺めながら食事もできます。逆に目的地に到着したものの雰囲気がいまひとつだったり、天気が悪かったりすれば早めに切り上げて次へ移動も可能。今回、事前の計画は“バスク地方の町々を巡った後、ポルトガルへ”という大まかなものだったのですが、実際はスペイン側バスクで大きなお祭りがあったため予定を延長して楽しみ、ポルトガルは次回に譲りました。

P8310017_resize.JPGそして旅先で気になる食材があれば買い込んで車に戻り、すぐ舌鼓を打てるのも魅力。  ヨーロッパ旅行で外食が続くと日本人には量が多すぎたり胃もたれすることもありますが、オートキャンプであれば時々自炊を挟んで軽めの食事で済ませられるのも嬉しい。それに生鮮食品、地のワインやビール等、持ち運びが大変なものも気兼ねなく購入可能。ちなみに私達はフランス経由の場合は必ず大量のバター(フランスの方が良質のバターが入手し易いので)を購入します。また、ワイン産地を通りがかった時やレストランでおいしいワインに出会った時等にケース買いして車内に詰め込むので帰り道はいつも“国境警察に検問されたら密売商と疑われるかも!”と心配になるほどの本数に…。

4. ライフスタイルや年齢にあった旅を楽しめる!
キャンピングカーは言わば“動く我が家”ですから気兼ねなく好きなスタイルで旅を楽しめます。犬と一緒に旅している人もいるし、小さな子供がいる場合も周囲に気を使いながら旅する心配もナシ。あるキャンプ場で隣にいらしたドイツ人カップルはお二人共70代は超えていらっしゃるとお見受けしましたが、到着するやいなや協力して慣れた手つきでタープを張り、ハンモックをつるし、いすとテーブルを並べ、僅か15分ほど後には缶ビール片手に読書しながら寛いでいらっしゃる様子を見て「将来あんなカップルになりたいね」「それにはお互い健康で長生きしないとね」等としみじみ語り合う私達です。

他にも“悪天候でも移動や旅の継続が可能”、“車内で好きな音楽を好きなだけ聴けるし、音痴を気にせず歌いまくれる”、またドライバーにとっては“疲れたらすぐに横になって休める”等々、長所は挙げればキリがないほど。
そんなキャンピングカーの旅に欠かせない物、あると便利な物について次はお便りしたいと思います。
プーリア便り33-3』へ続く。

プーリア便り33-1
プーリア便り33-3
プーリア便り33-4

プーリア便り33-1

Ciao dalla Puglia !

バカンス第2弾は8/14~26、GIANと2人、キャンピングカーで主にフランス~スペインに渡るバスク地方へ。旅の話はつきませんが、今回はオートキャンプに的を絞ってお便りします。

オートキャンプは日本ではあまりメジャーではないですが、ヨーロッパは陸続きなので車で簡単に国外に行ける上、EU統合以降は(一部の国を除き)通貨両替や通関の手間も無いこと等から老若男女、各季節に渡って大変人気があります。私もキャンパー歴19年のGIANの影響で一緒に楽しむようになりました。キャンプ場でも場内の掲示やパンフレットの表示はたいてい4~5ヶ国のヨーロッパの言語で書かれており、場内は様々な言語での会話が飛び交います。キャンプのスタイルも、夏のバカンス時期は数週間かけてヨーロッパ各国に渡って、週末に1~2泊で近場のポイントで、海で、山で、湖で、家族で、カップルで、グループで、と実に様々。

P8290015_resize.JPG伊語では通常のキャンパーを“カンペッジャトーレ(campeggiatore)”と呼ぶのに対し、生活手段を備えたキャンピングカーで旅するキャンパーを“カンペリスタ(camperista)”と呼びます。カンペリスタ同士の結束や仲間意識は大変強く、道路で行き違う時には片手を挙げて挨拶しますし、故障のため道中で止まっているキャンピングカーがあれば後から来たカンペリスタ同士で助け合います(もちろんキャンピングカーは移動手段であるだけでなく生活手段でもありますから点検をしっかり行なった上で出発することが基本ですが)。キャンプ場や休憩場で同じ国籍のキャンピングカーのナンバープレートを見ればお互いの出身地の話から始まり、自分達が旅してきたルートやお勧め情報等もおしゃべりして交換しあいます。

そんなキャンピングカーの旅の長所について次にお便りしたいと思います。
プーリア便り33-2』へ続く。

プーリア便り33-2
プーリア便り33-3
プーリア便り33-4

2010年8月18日

プーリア便り32

DSC_2343_ridimensionare.JPGここまでの航海はお天気にも海峡にも恵まれて順調だったのですが…、以降、予報が大きく外れて海況悪化、私達を含む全ての船がガッリーポリに足止めされてしまいました。翌日も男性陣は海況をPCでチェックしたり、港にある事務所員に情報を伺ったりしたのですが、残念ながら好転せず…。ガッリーポリのみならず南伊の多くの港から船が動けないため、私達の最終目的地、サンタ・マリーア・ディ・レウカ(Santa Maria di Leuca)の港も空きがない状態。
 しかし不幸中の幸いだったのはガッリーポリがプーリアの中でもとりわけ有名な夏のバカンス地で海以外にも観光、食事、買物等、多くの選択肢がある町だったこと。特に旧市街は夜遅くまで多くの人でにぎわっています。

結局、以後4日間もガッリーポリ滞在となったのですが、近場の波の穏やかな湾状の場所に船を回して毎日海水浴も楽しみました。それにしてもさすがプーリア人、みんな飛びこみも泳ぐのも潜るのもとても上手です。アントニオは素潜りで10mも潜って昼食用のウニを採ってくれ、1人2個づつみんなでおいしくいただきました!

P8080020_ridimensionare.JPGレウカに行けなかったのは残念でしたが自然相手のことなので仕方ありませんね。朝日や夕日を見たり、イルカや魚を見たり、泳いだり潜ったり…、船旅は四六時中自然に触れる旅であり、普段は見過ごしがちな自然の美しさやすごさを改めて感じた旅でもありました。

しかし、船旅に参加しておきながら今さらですが…、私は船酔いするタイプなのでした(最近は凪の日に半日~1日程度のクルージングしかしていなかったのでウッカリしていました)。ヨーロッパ人は日本人に比べると三半規管が丈夫な人が多いようで(だからこそ船旅もポピュラーなのでしょうね)、波のある日もみんな船上で談笑したり読書したり…、楽しそう。“誘ってくれてありがとう。でも私にとって長期の船旅はこれが最後だな…。海を眺めるのも海水浴も大好きなのに無念…”と元気なイタリア人達を横目に思ったのでした。

この原稿がUPされる頃はバカンス第2弾真っ最中の予定。打って変ってGIANと2人、キャンピングカーでの旅です。ヨーロッパでとてもポピュラーなオートキャンプについては色々と楽しい話題に事欠かないので次回にお便りしたいと思います。皆様も良い夏を!

2010年8月17日

プーリア便り31

Ciao dalla Puglia !

8月-プーリアのみならずヨーロッパ中がバカンス真っ盛りです。私達は今年のバカンスは2度に分けて楽しむことにしました。

第1弾は8/4~9 、“プーリア便り16” “プーリア便り24”ですっかりおなじみ(?)のラウラ&オラツィオ夫妻にお誘いいただいた船旅でした。友人のアンジェラ&アントニオ一家の船も一緒です。

初日-良いお天気の中、日の出と共に出港。瞬く間に変わってゆく海と空の色をうっとりしながら眺めていると、少し先を走るアントニオの船から「イルカがいるよ!」と無線連絡が。急いで船の先頭に回るとすごい大群!

DSC_2141.jpg入れ替り立ち替りまるで船と競争したり遊んでいるかのように近寄ったり少し離れたりしながら30分ほども楽しいショーを繰り広げてくれました。とっても幸先の良い船出です。

DSC_2152_ridimensionare.JPGよいお天気と落ち着いた海峡の中、所々で留まって食事や海水浴等を楽しみながら船はのんびり進みます。初日はレッチェ県のポルト・チェザーレオ(Porto Cesareo)に停泊。塔が有名な町で海上からもたくさんの塔が見えました。

DSC_2190_ridimensionare.JPG翌日も順調にサレント方面を進み、同じくレッチェ県のガッリーポリ(Gallipoli)着。しかしこの後問題が発生したのです…。思わせぶりに続く…。

2010年7月10日

プーリア便り27

Ciao dalla Puglia !

先週末は所用があり、再び大好きなローマに行ってきました。しかし!当日は日中気温35度という猛暑日…。丘陵地にあるマルティーナ.フランカと違い、高湿度のローマ。フラフラしながら所用を済ませた後の日中はさすがに外を動き回る気分になれず、ホテルに戻って休憩。夕方になってから町歩きに繰り出しました。

P7080004_resize.JPGちょうど3日からローマのあるラツィオ州含め多くの州でバーゲンが始まったばかり(イタリアでは毎年、州毎にバーゲン開始日が法律で決められます)。GIANともども狂喜乱舞してあれやこれや買物して…、バカンスの服の準備はOK!

 こちらは今回の戦利品(のごくごく一部)であるGIANのサマーセーターと私のワンピースです(また買った物を披露したい病が出てしまいました)。

私、いつも食の話題ばかり書いておりますがファッションも好きなのです。そしてGIANは私以上にファッション大好き。なので今後機会を見てファッションの話題も時々書こうと思います。P7030006_resize.JPG

さてさて、気が済むまで買物をしたらもう夜。ちょうどこの時期にトラステーヴェレのテーヴェレ川両岸に並ぶ夜店に出かけることにしました。車で近くまで行くと既にすごい人!

駐車場を見つけるのも至難の技だったので少々離れた場所で食事を済ませてから再び向かったところ、何とか駐車できたのでさっそく河川敷へ。

夜店はアクセサリー、服、台所用品等々、色々ありましたが最も多かったのはレストランやバー。なんと回転寿司もありました!

P7030007_resize.JPGでも、とある店の前を通りがかった時に悪い油の臭いが(ローマは揚げ物が名物ではありますが)…。お店の人には申し訳ないけれど“この時期、野外で揚げ物や生ものって大丈夫かしら?夜は多少涼しくなるとはいえ…”と思いました。今後お出かけになる方は不安でしたら事前に何か召し上がるか、バーで乾き物系をつまむのが無難かもしれません。P7040033_resize.JPG

こちらはバーの様子。

どうやらこのように直にクッションやゴザ等を敷いて寛ぐのが流行のようで、併設されているテーブル席はガラガラなのに地べた席(と言ったらいいのかしら?)は満員という店も多かったです。和風もあれば写真のようなアラブ風に水タバコまで置いている店も。日本でもウケそうなスタイルですよね。

こちらのバーは川に面してカップルが並んで座れるブランコ席を並べています。 これもいいアイデアだなーと思いました。お子様連れにも喜ばれそう!

P7040031_resize.JPG私達は時間の関係で見られませんでしたがティベリーナ島では映画のイベントも行われていました。日本を含む世界各国の映画が野外上映されるようですよ。 http://www.isoladelcinema.com/index.html(音が出ます) この時期にローマ滞在されるかたはお出かけになってみては?P7030024_resize.JPG

弦月のきれいな晩、夕涼み感覚の楽しい散策でした。