2011年11月30日

イタリア基本情報

1.国名:イタリア共和国 REPUBBLICA ITALIANA
2.面積:30.1万平方キロメートル
3.人口:59百万人
4.言語:イタリア語 (一部地域でドイツ語等)
5.イタリアの統一:1861年3月 (イタリア王国)
6.政治:
 ① 政体:共和制
 ② 元首:Giorgio Napolitano 大統領 (2006年5月就任、任期7年)
 ③ 議会:上院(321人) 下院(630人) 2院制 任期は5年
 ④ 内閣:Mario Monti内閣(2011年11月16日樹立、閣僚名簿は最期に添付)
7.経済
 ① GDP:2兆551億ドル(2010年 IMF 世界8位)
 ② 一人当たりGDP:34,058米ドル(2010年 IMF)
 ③ 経済成長率:1.3% (2010年 IMF)
 ④ 物価上昇率:1.85% (2010年 IMF)
 ⑤ 失業率*8.49% (2010年 IMF)
 ⑥ 貿易:
   輸出:4474億ドル  輸入:4866億ドル (2010年 国連)
 ⑦ 通貨:ユーロ
 ⑧ 日本との貿易:(2010年 財務省)
   イタリアへの輸出:4897億円 イタリアからの輸入:5949億円
   主な輸出品目:自動車、二輪自動車、医薬品
   主な輸入品目:医薬品、バッグ、衣類
8.在留邦人数:12,187人 (2010年)
   在日イタリア人数:2,543人 (2008年末)

 (出典:外務省)

9.イタリア内閣名簿 
   首相                      Mario Monti
   外務大臣                Giuliomaria Terzi di Sant'Agata
   内務大臣                Anna Maria Cancellieri
   法務大臣                Paola Severino Di Benedetto
   国防大臣                Gianpaolo Di Paola
   経済・財務大臣         Mario Monti (兼務)
   経済・インフラ開発・運輸大臣  Corrado Passera
   農林大臣                 Mario Catania
   環境大臣                 Corrado Clini
   労働・社会政策大臣    Elsa Fornero
   文部・研究大臣         Francesco profumo
   文化・文化財大臣       Lorenzo Ornaghi
   保健大臣                Renato Balduzzi
   官房長官                Antonio Catricala'

イタリアの無任所大臣
   EU問題                  Enzo Moavero Milanesi
   観光・スポーツ         Piero Gnudi
   領土結束                Fabrizio Barca
   議会関係                Piero Giarda
   国際協力               Andrea Riccardi
   行政簡素化            Filippo Patroni Griffi

注:大臣役職名は仮訳
2011年11月16日現在

2010年5月25日

MINESTRONE 8

Immag0154.jpgイタリアで新聞を読むときは気をつけなければいけない…、のをご存知でしょうか?
というのは、イタリアの新聞は、各紙に政治色がはっきりとあるからです。
イタリアで一番売れている新聞は「コリエーレ・デラ・セーラ」と「ラ・レプブリカ」。この2誌でさえ、「コリエーレ」が比較的中道であるとしても、「レプブリカ」誌は左派寄りになります。
完璧に右派の「イル・ジョルナーレ」や「リーベロ」。元共産党の新聞であり、今でももちろん左派の「ウニタ」。とにかく購買する新聞で、政治色を世間に告白していることになるわけです。

するとどのようなことが起きるか…。
例えば、元気で爽やかな気分の朝。7階の我が家から階段を降りようと、タカタカと階段を駆け下りながら、同じコンドミニオの住人の政治色が分かってしまうのですね。
ロッシさんは中道左派。ベルナルディさんは中道右派。ナルディさんは超左派。ヴァレンティさんは超右派。
もしくは、仕事で初めて会う企業の社長さん。机の上にさりげなく新聞が置いてあったりして、「おっ、そうか。それじゃあ、政治の話題には触れない方がいいな」とか、「あぁ、この人とは政治の話題もできるな」とか判断材料になったりします。
でも、時々、ドキリとするような素敵な男性が、かばんの中から超右派の新聞なんか出してくると、その途端100年の恋も冷めてしまう、ということも起きたりします。ロマンスが始まる前から、残念ではあります(まあ、ロマンスはいずれにしても始まらない可能性の方が大きいわけで、新聞を言い訳にする、という考え方もできますね)。

記事も、政治色により、同じ話題が全然違う観点で書かれているので、特に政治関係の記事は、時に全く違う内容に見えます。
日本の新聞のように、なんだかんだ言って根本は…、みたいな常識はありません。
デモの参加者の数なんか、倍以上違っている時があるし、政党の支持率や、世論調査なんかも、読んでる方の頭が混乱するほど違っています。
全然関係ないけど、天気予報も、新聞により、一方は晴天で他方は大雨だったりします。

そんなイタリアの新聞に、何か不便(不満)があるかと言えば…、何もありません。
真実は1つって、こともないし。
まあ、羅生門の世界が、新聞記事にも起きるわけで、それはそれで良いのではないかと思います。
ただ、何も知らない外人が、超右派の新聞を買ってしまったりしませんように…。イタリアに対するイメージがますます悪くなるでしょうから!!

政治とは関係ありませんが、イタリア新聞の文化欄は、とても内容が豊富です。
全体のページ数も多いので、文化欄も余裕のある構成で、アート・科学・本・映画や演劇・建築やデザインと色々なジャンルで、各新聞がとてもレベルの高い記事にしています。
写真も多いし、グラフィック的にもきれいな新聞が多いし、日本の新聞のように「質実剛健」な感じではありません。新聞もまた、良しも悪しも色々な意味で「イタリアらしい」ですね。

2010年4月13日

MINESTRONE 7

パスクワの休みがあったり、5年ぶりのインフルエンザで寝込んだりしているうちに、少し日にちがたってしまいましたが、3月28日29日、イタリア統一地方選挙がありました。州知事、州議会議員選挙+いくつかの市長選挙です。

結果は、13州中7州が左派、6州が右派の勝利。と書くと、それでは左派の勝利ですね、という思われるかもしれませんが、前回2005年選挙の際、11州が左派、2州が右派の勝利だったので、今回は左派の大敗戦ということになります。
ちなみに北から結果を書いていくと、Piemonte 右派 Lombardia 右派 Veneto右派 Ligria 左派 Emilia Romagna左派 Toscana左派 Umbria左派 Marche左派 Lazio右派 Campagna右派 Puglia左派 Basilicata左派 Calabria右派。
お気づきのように、北部南部は右派優勢で中部は左派優勢となっています。
イタリアではToscana、Umbria、Emilia Romagna、Marche地方は、Zona Rossa(赤エリア)と呼ばれ、伝統的に左派が強い地域です。
一方北部、特にLombardia、Veneto地方は右派の強い地域です。
1990年代の初めまで、ミラノはクラクシ氏率いる社会党の本拠地だったのですが、汚職騒ぎでクラクシ氏が亡命し、あれよあれよと社会党は姿を消し、その後左派は絶対に選挙では勝てない地域になりました。
まあ、イタリア社会党が左派と呼べたかどうかは、ちょっと疑問の余地の残るところですが…。
クラクシ氏の後、社会党は分裂し、その1派は右派と同盟を組んだりして、社会党とファシスト系統の同盟と言うのがどうしても良く分からないのは、私だけだったのだろうか?

イタリアの政党に関して書き始めるときりがないので、選挙の話題に戻ります。
結果として、今回の選挙は、右派の勝利、ということです。
そして多く語られたのが、今回の投票率。イタリア国憲法によると、投票は「市民的義務」(ただし、投票しない人に処罰はない)です。時々どこかで目にするように、イタリアでは投票は義務だから、投票しない人には何か罰がある、というようなことはありません。
政治離れをしていない国民性のイタリアでも、最近は投票率が落ちてきて問題視されることが多いですが、それでも70%を切ることは稀です。
ところが今回の投票率は64%でした。
日本、そして世界の先進国諸国に比較すれば立派な投票率ですが、前回が72%でしたから、大幅減です。
そして、伝統的に左派支持者の投票率が高いのですが、今回は左派支持者の投票率が落ちています。

さて、話は変わりますが、選挙戦。もうこれはイタリアらしさ満載です。
まず、選挙前の政治家繰り出しての政治討論テレビ番組。
初めてイタリアに来て政治家の登場する討論番組を見た私は、言葉通り「目の玉が飛び出るほど」驚いたものです。
人の話を聞かない。人の話を折って話し出す。2人、時に3人が同時に、相手より少しでも大きな声になるようにと大声で怒鳴り合う。「聞いてくれ、話を聞け、私の話す番だ、聞いてくれ~ おい、僕の話を聞くんだ。聞け~俺が話すんだ。オレに話させろ~」と叫ぶ人。
時に、怒り狂い自分の感情を抑えられなくなった政治家が、もうどう考えたって、日本語には翻訳できないようなすごい罵倒の言葉を吐き捨ててスタジオから出て行ってしまう。
ちなみに日本に帰ると、父が、確か日曜日の午前中に放映していた政治討論番組を「いやぁ、言いたいこと言っておもしろいんだよ」と楽しみに見ていましたが、イタリアに慣れていた私から見ると、みんな超優等生で礼儀正しく、えっ?これで討論しているの?、と思いました。お~こわ。朱に交われば赤くなる、で、私にもラテン系のドクドクしい濃い血が流れ始めているのかもしれない。

公営掲示板.jpgそして最後に、選挙ポスターについて。選挙前になるとイタリアにも日本と同様、選挙用の公営掲示版が街の至る所に立ち上がります。
ところが、その掲示板の使用方法がいまいち分かりません。
とにかくめちゃくちゃに、何枚も何十枚もどんどん重ねてポスターが貼りつけられていき、最後には根気とお金のある候補者の勝ちなのでしょうか…。
それぞれの政党、又は候補に場所を指定すればいいだけのような気がするのですがね。
ポスターは、どこにも貼り付けていいわけではありませんが、もちろん、その辺の「隙間」がポスターであふれます。

 そしてその上に「AFFISSIONE ABUSIVA」(違反掲示)と貼られるわけです。
 「AFFISSIONE ABUSIVA」と刷る代金。それを探し、貼って歩く人件費。はがすための人件費。それは誰が払っているのかと言うと、もちろん私たちで、そんな違反するやつに投票するものか、と思うわけですが、そんなこと言っていたら誰にも投票できなくなる勢いで、街中が掲示違反なのです。

違反掲示2.jpg
ミラノのLombardia地方の左派右派2大候補者のポスターをご覧ください。

ロンバルディア地方左派候補.jpg ロンバルディア地方右派候補.jpg選挙前から誰も疑うことなく、そして実際に大勝したFormigoniさん。白いYシャツのそでをめくり、ネクタイを緩めた「ラフ」なお姿。選挙ポスターに、こういうのありだと思いますか?