MINESTRONE 9

南アフリカW杯が始まりました。
第1戦、日本もイタリアも6月14日でしたね。日本は1-0でカメルンを破り、イタリアは1-1でパラグアイと引き分けました。翌日の朝のニュースで、「日本はSORPRENDENTE(一瞬間をおく強調の仕方で)に、カメルンを破った」と言っているのを聞いて、「へ~そんなにすごいことだったんだ」と知ったくらい、実はサッカーには疎い私です。それでも、このサッカー大国イタリアに住んでいて、サッカーに関わらず生きることはできません。

まず、静かな夜を過ごしている時に、時々我がマンションの四方八方から「うぉ~~~~」という怒声が聞こえてくることがあります。最初に聞いた時は、一体何事かと、思わずイスから腰を浮かせてしまったものです。何と言うことはない。単に、少し重要な試合で、ひいきチームがゴールしたというだけの話です。
私はミラノに住んでいるので、ミラノをホームにしているミランかインテル、場合によっては、トリノのユベントゥスの場合もあります。ミラノにユベントゥスファンは多いのですよ。

6月5日、ミラノのインテルがローマを1-0で下し、通算6度目のイタリア杯の優勝を飾りました。
毎年、優勝が決まると、狂騒にわく地元の様子をテレビで見ては、そのラテン的大騒ぎぶりに驚いていたものです。
今年はミラノのインテルなので、騒ぎはミラノ。この騒ぎは、なかなかの迫力ものです。外を歩くのが怖いほどの熱狂。奇声をあげて街を闊歩する若者たち、クラクション、又は、巨大な音を出すラッパを鳴らしながら、街を徘徊する車。1台の車にすし詰めになって窓やサンルーフから頭を出してインテルの旗を振る若者たち(違反罰金を切られる様子は一度も見たことがありません)、そんな騒ぎが深夜過ぎまで続きます。正直言って、うるさいなんてもんじゃない。まあ、攻撃的なことでエネルギーを発散するより、サッカーの試合でひいきのチームが優勝した歓喜でエネルギーを発散する方が良いに決まっていますが…、それにしても、正直な感想を言わせてもらえば、大騒ぎしている若者たち、あまり賢そうな顔はしてないな~ でも、幸せそうです。すごいエネルギー。まあ若いんだからいいか(実際は、40,50過ぎの、いい年の男性も結構おりますが…)。http://tv.repubblica.it/copertina/inter-campione-milano-invasa-dai-caroselli/47197?pagefrom=43&video=

さて、ワールドカップに話を戻すと、皆さん、覚えていらっしゃいますか? 前回のドイツW杯は、イタリアが6大会ぶり4回目の優勝したのです。それも、宿敵フランス相手。絶対に、フランスにだけは負けるものか。というイタリア人根性の上に、ジダンの頭突き事件があったり、PK戦に持ち込んだりという、壮絶な試合でした。手に汗を握る、なんてものではない、心臓が飛び出るようなハラハラの末の優勝。あの時の街の興奮は筆舌に尽くしがたいものでした。私も、寿命が縮まる思いで、テレビの前に座っていました。フランスがPKを1回失敗し、イタリア最後の選手がPKゴールした途端、街中が歓喜の声で包まれました。私は、自分が4時間走り回ったみたいに疲労して、がっくりソファーに沈み込んでしまいました。でもすぐ後、なんだか嬉しさがふつふつとわいてきて、「よし、街にでも出るか」って気分になりました。街でも徘徊しながら、ラッパでも鳴らして「うぉ~」なんて叫びたい気分。
あっ!!!! なんだ~インテルファンの悪口を言っておいて、私も同じか!!

italia-maglia-home.jpg最後に、イタリアナショナルチームのユニホームの話。
私は個人的にですが、ワールドカップの度に、イタリアのユニホームのデザインに感心します。皆大差なくみえるユニホームですが、ちょっと注目してみてください。イタリアのものは、デティールにセンスが行き届いていて、他の国に比べると、毎回さすがイタリア、と感心します。色はもちろんazzurro(空色)。イタリアのナショナルカラーです。イタリア人は、イタリアチームを「アズーロ」と色名で呼びます。
ナショナルカラーは国旗から来ることが多いけれど、イタリアの場合は青空の色、そして地中海を連想する「azzurro」です。
ところで、このアズーロ。辞書で見ると「青」と訳されています。でも、アズーロは青と水色の中間くらい。色というのは言葉にするのがすごく難しいけれど、まさにイタリアの青空の色です。

MINESTRONE 8

Immag0154.jpgイタリアで新聞を読むときは気をつけなければいけない…、のをご存知でしょうか?
というのは、イタリアの新聞は、各紙に政治色がはっきりとあるからです。
イタリアで一番売れている新聞は「コリエーレ・デラ・セーラ」と「ラ・レプブリカ」。この2誌でさえ、「コリエーレ」が比較的中道であるとしても、「レプブリカ」誌は左派寄りになります。
完璧に右派の「イル・ジョルナーレ」や「リーベロ」。元共産党の新聞であり、今でももちろん左派の「ウニタ」。とにかく購買する新聞で、政治色を世間に告白していることになるわけです。

するとどのようなことが起きるか…。
例えば、元気で爽やかな気分の朝。7階の我が家から階段を降りようと、タカタカと階段を駆け下りながら、同じコンドミニオの住人の政治色が分かってしまうのですね。
ロッシさんは中道左派。ベルナルディさんは中道右派。ナルディさんは超左派。ヴァレンティさんは超右派。
もしくは、仕事で初めて会う企業の社長さん。机の上にさりげなく新聞が置いてあったりして、「おっ、そうか。それじゃあ、政治の話題には触れない方がいいな」とか、「あぁ、この人とは政治の話題もできるな」とか判断材料になったりします。
でも、時々、ドキリとするような素敵な男性が、かばんの中から超右派の新聞なんか出してくると、その途端100年の恋も冷めてしまう、ということも起きたりします。ロマンスが始まる前から、残念ではあります(まあ、ロマンスはいずれにしても始まらない可能性の方が大きいわけで、新聞を言い訳にする、という考え方もできますね)。

記事も、政治色により、同じ話題が全然違う観点で書かれているので、特に政治関係の記事は、時に全く違う内容に見えます。
日本の新聞のように、なんだかんだ言って根本は…、みたいな常識はありません。
デモの参加者の数なんか、倍以上違っている時があるし、政党の支持率や、世論調査なんかも、読んでる方の頭が混乱するほど違っています。
全然関係ないけど、天気予報も、新聞により、一方は晴天で他方は大雨だったりします。

そんなイタリアの新聞に、何か不便(不満)があるかと言えば…、何もありません。
真実は1つって、こともないし。
まあ、羅生門の世界が、新聞記事にも起きるわけで、それはそれで良いのではないかと思います。
ただ、何も知らない外人が、超右派の新聞を買ってしまったりしませんように…。イタリアに対するイメージがますます悪くなるでしょうから!!

政治とは関係ありませんが、イタリア新聞の文化欄は、とても内容が豊富です。
全体のページ数も多いので、文化欄も余裕のある構成で、アート・科学・本・映画や演劇・建築やデザインと色々なジャンルで、各新聞がとてもレベルの高い記事にしています。
写真も多いし、グラフィック的にもきれいな新聞が多いし、日本の新聞のように「質実剛健」な感じではありません。新聞もまた、良しも悪しも色々な意味で「イタリアらしい」ですね。

MINESTRONE 7

パスクワの休みがあったり、5年ぶりのインフルエンザで寝込んだりしているうちに、少し日にちがたってしまいましたが、3月28日29日、イタリア統一地方選挙がありました。州知事、州議会議員選挙+いくつかの市長選挙です。

結果は、13州中7州が左派、6州が右派の勝利。と書くと、それでは左派の勝利ですね、という思われるかもしれませんが、前回2005年選挙の際、11州が左派、2州が右派の勝利だったので、今回は左派の大敗戦ということになります。
ちなみに北から結果を書いていくと、Piemonte 右派 Lombardia 右派 Veneto右派 Ligria 左派 Emilia Romagna左派 Toscana左派 Umbria左派 Marche左派 Lazio右派 Campagna右派 Puglia左派 Basilicata左派 Calabria右派。
お気づきのように、北部南部は右派優勢で中部は左派優勢となっています。
イタリアではToscana、Umbria、Emilia Romagna、Marche地方は、Zona Rossa(赤エリア)と呼ばれ、伝統的に左派が強い地域です。
一方北部、特にLombardia、Veneto地方は右派の強い地域です。
1990年代の初めまで、ミラノはクラクシ氏率いる社会党の本拠地だったのですが、汚職騒ぎでクラクシ氏が亡命し、あれよあれよと社会党は姿を消し、その後左派は絶対に選挙では勝てない地域になりました。
まあ、イタリア社会党が左派と呼べたかどうかは、ちょっと疑問の余地の残るところですが…。
クラクシ氏の後、社会党は分裂し、その1派は右派と同盟を組んだりして、社会党とファシスト系統の同盟と言うのがどうしても良く分からないのは、私だけだったのだろうか?

イタリアの政党に関して書き始めるときりがないので、選挙の話題に戻ります。
結果として、今回の選挙は、右派の勝利、ということです。
そして多く語られたのが、今回の投票率。イタリア国憲法によると、投票は「市民的義務」(ただし、投票しない人に処罰はない)です。時々どこかで目にするように、イタリアでは投票は義務だから、投票しない人には何か罰がある、というようなことはありません。
政治離れをしていない国民性のイタリアでも、最近は投票率が落ちてきて問題視されることが多いですが、それでも70%を切ることは稀です。
ところが今回の投票率は64%でした。
日本、そして世界の先進国諸国に比較すれば立派な投票率ですが、前回が72%でしたから、大幅減です。
そして、伝統的に左派支持者の投票率が高いのですが、今回は左派支持者の投票率が落ちています。

さて、話は変わりますが、選挙戦。もうこれはイタリアらしさ満載です。
まず、選挙前の政治家繰り出しての政治討論テレビ番組。
初めてイタリアに来て政治家の登場する討論番組を見た私は、言葉通り「目の玉が飛び出るほど」驚いたものです。
人の話を聞かない。人の話を折って話し出す。2人、時に3人が同時に、相手より少しでも大きな声になるようにと大声で怒鳴り合う。「聞いてくれ、話を聞け、私の話す番だ、聞いてくれ~ おい、僕の話を聞くんだ。聞け~俺が話すんだ。オレに話させろ~」と叫ぶ人。
時に、怒り狂い自分の感情を抑えられなくなった政治家が、もうどう考えたって、日本語には翻訳できないようなすごい罵倒の言葉を吐き捨ててスタジオから出て行ってしまう。
ちなみに日本に帰ると、父が、確か日曜日の午前中に放映していた政治討論番組を「いやぁ、言いたいこと言っておもしろいんだよ」と楽しみに見ていましたが、イタリアに慣れていた私から見ると、みんな超優等生で礼儀正しく、えっ?これで討論しているの?、と思いました。お~こわ。朱に交われば赤くなる、で、私にもラテン系のドクドクしい濃い血が流れ始めているのかもしれない。

公営掲示板.jpgそして最後に、選挙ポスターについて。選挙前になるとイタリアにも日本と同様、選挙用の公営掲示版が街の至る所に立ち上がります。
ところが、その掲示板の使用方法がいまいち分かりません。
とにかくめちゃくちゃに、何枚も何十枚もどんどん重ねてポスターが貼りつけられていき、最後には根気とお金のある候補者の勝ちなのでしょうか…。
それぞれの政党、又は候補に場所を指定すればいいだけのような気がするのですがね。
ポスターは、どこにも貼り付けていいわけではありませんが、もちろん、その辺の「隙間」がポスターであふれます。

 そしてその上に「AFFISSIONE ABUSIVA」(違反掲示)と貼られるわけです。
 「AFFISSIONE ABUSIVA」と刷る代金。それを探し、貼って歩く人件費。はがすための人件費。それは誰が払っているのかと言うと、もちろん私たちで、そんな違反するやつに投票するものか、と思うわけですが、そんなこと言っていたら誰にも投票できなくなる勢いで、街中が掲示違反なのです。

違反掲示2.jpg
ミラノのLombardia地方の左派右派2大候補者のポスターをご覧ください。

ロンバルディア地方左派候補.jpg
ロンバルディア地方右派候補.jpg選挙前から誰も疑うことなく、そして実際に大勝したFormigoniさん。白いYシャツのそでをめくり、ネクタイを緩めた「ラフ」なお姿。選挙ポスターに、こういうのありだと思いますか?

MINESTRONE 6

我が人生に、ガンゾ(愛犬)が登場する前まで、私はミラノの移動に自転車を使っていました。ミラノの広さなら、たいていの所は自転車移動できます。
日本では経験不足だった石畳。ひどい衝撃を避けるため、お尻をあげたまま走る術も覚え(って大げさですか?)フランス製の黄色いわが愛車(愛ちゃりんこ)でミラノの街を走り回っておりました。

問題は「自転車泥棒」。デ・シーカの戦後の映画のことではありません。私が自転車でミラノの街を徘徊していた90年代も、「自転車泥棒の被害にあわずに自転車を愛用する」のは、結構ストレスがたまることでした。
日中、道に放置する時は、たとえパンを買うだけでも、大業なチェーンでガードレイル等と固定し、朝晩も厳重に管理をしなければなりませんでした。
それでも、タイヤがなくなってた、とか、部品がなくなっていたとか、そんな話は良く聞きました。

ガンゾがやってきた時も、巷でよく見る「おしゃれな籐かごワンコ」にしつけようと努力はしてみたのですが、うちの犬は、(飼い主に似たのか)かごの中でじっとしているなんてとてもできず、道を歩いている雌犬を見ると勝手に飛び降りる、雄犬をみると突然吠えはじめるはで、生死の問題になってしまい、「おしゃれな籐かごワンコ・ガンゾ」は諦めました。
それ以来、私のミラノ自転車人生は終幕を迎えたのでした。
例外!田舎で車の通らない道に行くと、私は自転車で、ガンゾは隣を幸せそうに走ります。田舎はいい。

さて、2008年の末から、ミラノでは自転車シェアーリングサービスの「Bike Mi」が始まりました。
bikemi1.jpg
bikemi4.jpg最初は、ステーションも少なかったし、使用者も少なかったけれど、今では103ステーションもあり便
 利になりました(http://www.bikemi.com/pfw_files/tpl/mapa/mappa%20milano_201009.pdf)。
職業病で(?)すぐデザインに目が行ってしまう私ですが、ごつい感じとはいえ、悪くないと思うのですがいかがでしょうか?なぜオレンジ色?と思われるかもしれませんが、オレンジ色はミラノを走るトラムやバスの色です。

年間・週間・1日契約ができます。
契約費用は、年間36ユーロ(約4400円)週間6ユーロ、1日2.5ユーロです。使用代金は、契約期間にかかわらず、最初の30分はタダ。後30分ごと2時間まで50セント。
2時間以上は2ユーロですが、3回以上2時間以上使用すると契約が解消されてしまいます。要するに、移動のみに使用せよ!ということですね。
長い間借りたければ、少なくとも2時間ごとにステーションに返還し、再シェアーすれば問題ないわけですけど。

bikemi5.jpgシステムはすべてデジタル化されており、ハイテックです。契約も、インターネットや携帯のSMS機能を使ってもできます。

2008年より、普通ガソリン車の場合Euro3以上のエコ車以外は、ミラノの中心部に入るのに、1日2ユーロから5ユーロかかるようになり、そのシステムをEcopassと呼びます。
ミラノ市長モラッティさんの市エコー対策の一環で賛否轟々でしたが、この自転車シェアーリングサービスの方は、良いアイディアなのでないかな、と思います。

モラッティ市長とベルルスコーニ首相.jpg使用者は?ここがなかなか難しいところ。
ミラノの冬は寒い!あの寒さの中を自転車で移動する気には、なかなかなれません。
雨が降ったり、雪が降ったりすると、ますます自転車どころじゃない。
真夏。日陰を探しながら歩くような暑さの中、自転車で移動するのは辛すぎる。汗をかいたら仕事場で困る。
その上、女性は思い切りおしゃれ。ヒールとミニスカートで自転車は…。
というわけで、ステーションにいつも自転車がたくさん残っている様子を見るのは残念です。
ミラノは自転車好きの人が多い街ですが、彼らは自分の自転車で移動しているのですね。
あっ、私のように、落ち着かない犬がいて自転車移動できない、という人もいるかも。

春と秋、ミラノの街を自転車で走るのは最高ですよ!!

MINESTRONE 5

 日本では今一つ人気の出ない FACEBOOK をご存知でしょうか?
日本でよく知られたMIXIと同じく、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。
MIXIは日本語のみで、会員の招待メールと日本の携帯メールアドレスがないと入れないのに比べ、FACEBOOK は62カ国語に対応しており、誰でも入ることができます。
もう一つ MIXI との違いは、匿名性が少ないこと。普通にサービスを使用している人は、本名で登録しており、自分の顔写真を載せている人が大多数で、友達や知り合いを検索するのも簡単です。
 
個人HP.jpgFACEBOOK が生まれたのは、アメリカですが、ここで FACEBOOK の歴史を語るのは止めておきます。
気になる方は、http://ja.wikipedia.org/wiki/Facebookをご参照ください。

さて、この FACEBOOK がイタリアでブームとなり始めたのは2008年で、若者からあっという間に広がり、2009年9月時点で約1800万人の利用者がいるそうです。
私が登録したのも確か2008年だったと思います。
ただその頃は、利用者や団体がまだ少なかったのと、使用方法を理解しきっていなかったので、利用価値はあまりなかった気がします。

                     ↓ 日本語サイト

日本語HP.jpg友達同士で写真や動画や YOU TUBE を共有したり、チャット、メッセージといった、個人的使用もできますが、この半年くらいの間に、驚くほど多くの団体が FACEBOOK のコマーシャル効果を狙い始め、それぞれの HP に FACEBOOK へのリンクをつけはじめました。
その団体と友達になるかファン登録をすることにより、その団体の情報を得ることができ、仕事や宣伝に使っている人も大変多くなりました。
例えば、私はデザイナーなので、デザイン関係の雑誌に登録していますが、その雑誌が Twitter のように1日何回も更新しながら、世界中で開かれている展示会の話題や、コンペ、新しい商品、建築、アート等の話題を流し続けてくれます。アートギャラリー等は、新たな展示会の話題や評判を流しています。
もちろんスポーツや音楽、その他の趣味や文化の団体やファングループもたくさんあります。
そして…、政治好きのイタリア人、政治関係の団体もよりどりみどりです。

さて、去年の12月5日ローマで9万(警察発表)~100万(主催者発表)を集めて行われたデモ「NO BERLUSCONI DAY」は、首相や大統領をふくむ国の高位在職者が在職中は起訴されないという裁定案 Lodo Alfano に違憲判決のでた2日後、ベルルスコーニ首相に辞任を要求しよう、とFACEBOOK を使用して召集された政治デモでした。
デモの多いイタリアですが、FACEBOOK を媒体としたものは史上初で、そのことが大きな話題に上がりました。
それからもうひとつの出来事。12月13日、ミラノ大聖堂広場で行われた政治集会の後、一人の男が、人混みに紛れてベルルスコーニ首相に大聖堂のおもちゃを投げつけ、鼻中隔と歯を折り、顔に怪我をさせる事件が起きました。
その数時間後には、FACEBOOK に犯人のファンクラブができ、何百人ものファンを集め、当日のニュースでベルルスコーニ派の政治家が難しい顔をして社会問題として現象を批判していました。
というわけで、色々是非はありますが、イタリアでは、ますます飛ぶ鳥を落とす勢いのFACEBOOK…いつまで流行続くやら?

MINESTRONE 4

 NATALE

今年もまた、Natale の季節になりました。
ご存じのように、カトリックの国イタリアで、Natale は1年で一番大切な日です。
最近はイタリアも少子化や価値観の変化により「家族」の意味が一昔前とはだいぶ変わってきましたが、それでも Pranzo di natale は家族・親戚で祝う大切な家族の行事です。

私がイタリアに来た20年ほど前、Natale の25日は交通機関もストップし、
 Pranzo di natale が始まる昼ごろから午後3時くらいまで、街には人っ子一人いないという感じで閑散としました。
一方、24日まではすごい殺気です。家族・親戚へのプレゼント探し。
イタリアでお歳暮に当たるのはクリスマスプレゼントなので、日ごろお世話になっている人や仕事関係のクライアントへのプレゼントも用意しなくてはなりません。
その上、Pranzo di natale の準備。とにかく、あらゆる店が日曜も開店し、街は人にあふれ、中心部の道は車が動かないほどの渋滞になります。
24日がピークで、25日の朝には、昨日までの喧騒が嘘のように街が閑散とします。

イタリアに来たてのころ、そんな様子に既視感を感じました。…そう、昔の日本の大晦日から元旦と同じ!
duomo.jpg大晦日に至る日々の高揚感と喧騒。そして、そんなあわただしさがまるでウソみたいに静まり返ってしまう元旦。
東京の街が閑散とし、人っ子一人いない感じ…。
交通機関はストップしないまでも本数が減り、元旦は家族が集い、三が日はすべての商店が休みで、親戚
 にご挨拶に行くか初詣に行くくらいしかすることがなかったものでした。
イタリアも同じでした。25日26日はとにかくすべての店が休業し、家族と過ごし、親戚に挨拶し、ミサに行くくらいしかすることがありませんでした。
最近は変わりつつあります。25日の午前中は営業している商店があるし、午後になると開く BAR さえあります。ファーストフードはいつも開いている。
日本も同じですね。三が日も街は賑やかにりましたね。
先進国、一人の人も増えているので、そんな人たちは少し賑やかなほうが寂しくないかもしれません。

毎年12月に入ると、街中がクリスマスのイルミネーションに包まれるミラノですが、今年は有名デザイ ナーやコンペの入賞者によるライティング・フェスティバルのモダンなイルミネーションが街を飾りました。
ミラノ大聖堂横のガレリア ビットリオ・エマヌエーレの中心の円蓋は青いイルミネーションに包まれました。

ガレリア ビットリオ・エマヌエーレの青の円蓋.jpgその中心からメタル製の葉が下りていて、小舞台に上り、葉の下でキスをすると照明シーンが変化します。
 
キスするカップル.jpgキスするために並んていたカップルたち。キスする瞬間、皆主役になりきった感じでほほえましい。ちなみに…私は一人でした!あぁ残念!!

皆さん、BUON NATALE
お父さんと娘もキス!.jpg

MINESTRONE 3

Caffè Caffè!

 
 
bastianello.jpgミルクティーと自家製ジャムをたっぷりつけたパンで朝食を済ませた後、どこにいようが、何があろうが(って大げさすぎ)、私はBarにカプチーノを飲みに行きます。

仕事に行く時は、ミラノ中心街の Bastianello(60年の歴史を持つPasticceria、泡が硬くて最高のカプチーノ) か Cimmino(各種ブリオッシュのおいしさ!)へ。
週末家にいる時は歩いて15分ほどの Sissi(東京の朝の地下鉄を思い出すほど流行ってます。ここも手つくりブリオッシュが有名)へ。
旅行中や出張中でも、その街で有名なBarまで出向いて、私の朝の「貴重なる1杯」カプチーノをいただきます。

 
sissi.jpgなぜ家でコーヒーを飲まないか、と言えば、どんなに頑張っても、家では bar で飲む Caffè と同じ味
 のものは入れられないから。
イタリアが誇る Bialetti で入れたコーヒーだって、それなりに美味しいし、最近はやりのエスプレッソマシーンでいれれば大分いい味がでるけれど、やっぱり違う。
ましては、カプチーノは bar 以外ではありえない。

bialetti.jpg私は頑固じゃないし、主義主張なんてすぐ曲げちゃうけど、朝のカプチーノに関しては、譲れません。この辺は、すっかりイタリア人になってしまいました。
あんまり物事にこだわらず、融通のきく国民性のイタリア人ですが、食べ物のこととなると、突然頑固になります。
私も時に、正しい bar を求めて、何十分も街を探し回るし、出張中なんて、そのために30分早くホテルを出たりします。
一番確実なのは、その街で有名な Bar 付き Pasticceria に行くこと。
大抵 Caffè もカプチーノも美味の上、自家製のブリオシュが最高。ブリオッシュというのは、ご存じのように甘いクロワッサンです。
 朝barで、かっこいいイタリアファッションに身を固めたビジネスマンが、カプチーノ飲みながら、口の周りをジャムで汚しながら食べてる、あれです。
 私が毎朝のように行く、ナポリの有名 Pasticceria“cimmino”ミラノ支店の、カスタードクリームと Amarena(スミノミザクラ)ジャムのブリオッシュ! クリームのまろやかさと、Amarena の甘酸っぱさの、微妙なるハーモニー。
Golosa な私、話はそれましたが、主題は Caffè でした!
まあ、こんな風に、bar でおいしいカプチーノを飲むと、よし今日も頑張ろう、と元気が湧いてくるのでした。

cimmino.jpgイタリアにいらしたことのある方なら分かると思いますが、イタリアの街には1ブロックごとに、2つ位 bar があります。当然、それくらい利用されていると言うことです。
そして原則としてイタリアの bar は Caffè を飲む場所であり(または他の飲み物)、寛いだり、時間をつぶす場所ではない。
もちろんテーブルのあるところなら座って寛ぐこともできますが、ほとんどの人が、立ち飲みで、さっさと出て行ってしまいます。
ビジネスの街ミラノ。ミラノ人のせっかちさは、他の街の人から嘲笑されることも多いですね。
例えば私が朝に行くbarでは、カウンターの前に立ち“un Caffè”と一言。あっ、ご存知だと思いますが、イタリアでcaffèと言えば、エスプレッソのことです。
そして、カウンターの前で、砂糖の袋の口を切り、Caffèが出されるのを待つビジネスマンが並んでいます。
そして、Caffèが出された途端、すでに口まで切っていた砂糖を入れ、さっとかき回し、2,3口でエスプレッソを飲み干し“arrivederci”と出て行く。
Caffèが出されてから、出て行くまでの平均時間は、15秒と言うところでしょうか。
これ南に行ったらもっとのんびりしているのかな?
口を切った砂糖の袋を右手に持ち、カウンターの前に列をなすビジネスマンの姿を見たら、「のんびりした」イタリア人のイメージが変わるかもしれません。

もう1つイタリアらしいな、と思うこと。
友達、同僚、仕事仲間、数人で bar に行き caffè をオーダーすると、見事全員のバリエーションが異なります。
普通のcaffè、caffè lungo, caffè doppio, caffè macchiato caldo, caffè macchiato freddo, caffè coretto と caffè だけでもこれくらいのバリエーションがあり、capuccino となれば、泡がたくさんとか泡がないのとか、沸騰するほど熱いのとか、冷め気味のとか、chiara(牛乳が多めで色が薄い)とか、カカオ付きとか、カカオなしとか、良くオーダー覚えられるな、と感心します。

日本で数人で喫茶店に行き、「オーダーはお決まりでしょうか?」と聞かれた後、1人が「あっ、僕はコーヒー」「ああ、僕も」「私も」と言うのを聞くと、私もつい「じゃあ、私も」って言い、あ~日本に帰ってきたな、と思います。
ちなみに、イタリアでは、カカオ入り泡のとても硬いカプチーノ、と頼みます。郷に入れば郷に従え、です。

| カテゴリー : MINESTRONE | 投稿者 : kato

MINESTRONE 2-4

この1カ月に起きた4つの出来事4

昔の電車とは似ても似つかないモダンな車内.jpg電車と言えば、イタリアの電車の特徴だった scompartimento(コンパートメント)は、どんどん減っ
 て、普通のオープン形式のシートになっています。正直言うと、私は嬉しい。あの個室形式は、どうも苦手でした。下手すると、何時間も話に付き合わされるし、時に聞きたくない人の話を何時間も聞く羽目になるし、最近はPCで仕事することも多いけど、コンパートメント形式では置く場所がなくて困ります。
オープン形式は楽だけど、1つ変えて欲しいのがシートの向き。新幹線みたいに、前後を変更できないので、車両の中心に向かって2方向に向いています。
4人掛けも結構あるなので、運が悪いと、背中向きに進むことになり、PCを使ったり、本を読むと、電車酔いしちゃいます。
予約の際も、進行方向という予約はできないのです。向きなんてわかんないよ、って言われちゃう。変えて欲しい!

最後に、先日めずらしくコンパートメント形式に乗り合わせた時、一緒になった女性の話。
ミラノ‐ジェノバ間だったのですが、彼女は仕事で頻繁に使用するそうです。そして、ほぼ毎回20分前後遅れるとのことで、その日も20分遅れ。
そこで、私の常々の疑問を吐いてみました。
「でも、ほぼ毎回20分遅れると言うことは、その電車の到着時刻を20分遅らせればいいのじゃないかしら。そうすれば、乗り継ぎの問題とか、評判だって落とさなくてもいいのに、っていつも思うのよ」
「アハハ、それは良い案ね。そうすれば、時々時間の5分前に着いちゃったりして。お~、FSも変わったものだ!なんて褒めてもらえるかもしれないのにね」
それを聞いていたおじさま。「あはぁ、君は日本人だね。だいたい、電車が全部時間通りについてごらん、その20分に生まれるかもしれないロマンスがなくなっちゃうじゃないか。だから、イタリアはこんなにロマンスにあふれているんだよ」とにやりと微笑まれる。

ジュージアロー デザイン.jpgそうか、ロマンスか…。ロマンスと正確さとどっちをとるかといわれれば、そりゃロマンスです。
でも問題は、正確さもないけど、ロマンスが生まれたこともないんです。
あれっ?もしかしたら、おじさまに口説かれているのかしら?

この出来事の評価
「マイナス1」(遅れ)+もしおじさまがイケメンでロマンスが生まれれば「プラス5」だったのですけど!

と言うわけで、私の電車の旅は続きます。
色々なことがあっても、大体がプラスで落ち着くイタリアですからご心配なく。

Viva il treno italiano !!

MINESTRONE 2-3

この1カ月に起きた4つの出来事3

ヴェネツイア‐ミラノ間。ほぼ時間通りの運行。車両も全部ある!

ところが、ミラノの前の駅、ブレーシア駅からいつまでたっても動かない。
しばらくして車内放送「この先で人身事故があったため、少なくとも30分はここに停車します」
その途端、私の前にかけていたビジネスマンの雄たけび「うぉ~信じられない!昨日もブレーシアで人身事故があって、2時間半も待たされたんだ。行きも帰りもなんて信じられない」
「えっ、昨日も?すごい偶然ですね。でも、30分って言ってますから」と私。
「30分?まさか、見ていてごらん。少なくとも2時間くらいはかかるから」と不吉な予想。

40分ほどたち車内放送「少なくとも、後30分はブレーシアに停車の予定」
私は諦めてました。仕方ない。事故だもの、誰のせいでもない。
その頃、ミラノまでタクシーに乗合おうと誘う始める人数人。
私はいいや。疲れてるけど、急ぐわけじゃないし、まあ今日中にミラノにつければいい。

1時間以上たって、汗だくの車掌が来ました。
「signori、残念ながら、今のところこの電車の出発時間は予想できない状況です。ミラノに行く人は、駅の前から長距離バスが出ることになりましたから、そちらをご利用ください」
その途端、車内の人は一刻を争うように車両から飛び出しました。他にも停車している電車の、ミラノ行きの乗客が全員バスに向かうとなると、席確保に保証はない。
「ふん、この全員がバスに乗れるわけない」と、またしても不吉な予想を吐きだしつつ、急いで下車するビジネスマン。まるで、災害から逃げ出すように、駅前広場に小走りで移動する人の波。

ところが、バスなんて影も形もない。そこには、人混みがあるのみ。
駅前で待つこと約1時間。日本なら暴動が起きているかな(?)、なんて思いながら、気候も良かったので、ふらふらとする私。

すると、例の車掌が、広場に出てきて、汗をだくだく流しながら大声で携帯で話し始めました。その周りに移動する人ごみ。
「signori、ミラノ行きの電車が出発することになりました。急いで乗車してください」
その途端、また走り始める人の波。
かわいそうに、大きなスーツケースを運んでいる人もたくさんいて、見られたものじゃない。
私の本来の席は、誰かが座ってました。ほぼ満席の中、空席を見つけて座る。
結局通路まで人でいっぱいになり、2時間半遅れで再出発。……疲れました。

この出来事の評価
「プラス1」(定刻・全車両)+「マイナス1」(不手際)=0

この1カ月に起きた4つの出来事1
     http://aig.co-site.jp/wp-content/uploads/2013/image/2009/10/minestrone-21.html
この1カ月に起きた4つの出来事2
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この1カ月に起きた4つの出来事4
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MINESTRONE 2-2

この1カ月に起きた4つの出来事2

帰りのペーザロ‐ミラノ。遅れてくること1時間。私の車両は1号車。
電車がホームに到着した時、車両の場所を大幅に計算違いしていた私は、車頭に向かいホームを走りました。えっ、どういう意味かって?
イタリアでは、ホームに車両の場所を指定する表示がありません。だから、10号車がどの辺に止まるのか分からないし、1号車と言えども、電車の長さにより、止まる場所が違います。ちなみに、先日は1号車が1番後ろの車両で、乗ってから電車内縦断をしました。時々、314号車とかあり、何がなんだか分かりません。

話がそれましたが、その日は2号車まで走り、時間がなかったのでそこで乗り込みました。2号車縦断して、1号車のドワボタンを押してもうんともすんとも言わない。
すると、2号車から顔を出してくれた紳士が「1号車には行けないよ」
「えっ、1号車に行けない?ドアが壊れているのですか?」
「うん、そう」
 「あぁ、じゃあ一旦ホームに降りて、1号車に乗り直さなきゃいけないのか」
「イヤ、1号車は乗れないんだ」
う?
「1号車はドワが壊れていて、空車なんだ。誰もいないの」
「空車?でも、私の席は1号車なんですけど?」
「あぁ、車掌に聞いてごらん、代わりの席言われるから」
結論。側にいた人の話によると、1号車にも人を乗せて、始発駅を出発したそうです。ところが、1号車と2号車の間のドアが開かないことに気付き、1号車から人を出したとのこと。
行きは2号車、帰りは1号車無し…、ミラノ着1時間10分遅れ。

この出来事の評価
「マイナス1」+「マイナス1」=「マイナス2」…

この1カ月に起きた4つの出来事1
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この1カ月に起きた4つの出来事3
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この1カ月に起きた4つの出来事4
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MINESTRONE 2-1

この1カ月に起きた4つの出来事1

ミラノ‐ペーザロ、朝7時発。これは余談ですが、私は血圧が低いので、朝はすごく時間がかかります。
7時発の電車に乗るためには、6時半に家を出ないといけないのですが、5時15分に起きます。ちゃんと朝食を食べ、シャワーを浴びて、それでもボーっとしながら、15分前には駅について、バールでカプチーノを飲んで、電車に向かいますが、それでも、意識は朦朧としています。

その日は、知り合いが一緒で、切符も手配してくれていました。電車の前で知り合いに会うと、困惑気味。
そして、切符を見せて「指定席なのに、席が書いてないんです?」とおっしゃる。
切符を見ると、席番号の所に“posto non garantito(席の保証なし)”と書いてあります。
“Posto non garantito? ”ちなみに、全席指定の電車です。私の低血圧朦朧頭では状況をうまく把握できませんでした。
「席の保障なし…?」まるで自分の責任のように体を小さくする日本人知人。
「大丈夫、車掌さんに聞いてみましょう」と私。
電車の前にいる車掌に切符を見せました途端、怒鳴る車掌。“non c’e posto! (席はない!)”
ん゛!? 目が点になる私。朦朧とした頭に、車掌の怒鳴り声。席はない?私の理解力が足らないのだろうか?
「すいません、どういう意味ですか?」
「無いと言ったら無い!」

ちなみに、イタリア人と言うのは、自分が責められそうな状況になると、まず攻勢に出ます。
まずこちらが謝り、状況を丸く収めようとする日本人とは逆のやり方ですね。
「1等車の車両が1両ないんだ。だから、席はない」
ちなみに1等車は1号車と2号車の2両だけでした。その2号車がないんだから、そりゃ席はない。
そりゃそうだ、と言いたくなるところをぐっとこらえる私。
「それなら、なんで切符を売ったわけ?切符を買ったのは昨日。昨日の段階で1両足らないことが分かっていたのに、なぜ切符を売ったわけ?」と、静かに(怒鳴ったり興奮したりしてませんよ。まあ、眠くてそれどころじゃないし)聞く私。
「そんなこと知るか~~~」と興奮する車掌のおじさま。
昨日の段階で知っていたなら、なぜ1両車両を増やさなかったのか、と日本式論理的な疑問がわいたけど、とりあえず朝早いし、眠いし、それは胸に秘めておく。

「まあ、押し問答する元気がないから、とりあえず良いとして、差額はどう請求したらいいの?」
「差額は払えない!」 う゛!? 自分の耳を疑う私?
「払えない?」
「posto non garantito なのに、勝手に自分で切符を買ったんだから、差額は払えない」そう怒鳴った後、側にいた同僚を呼ぶおじさま。
「お~い、信じられないよ。切符売り場の奴ら何考えてんだ。昨日の段階で、posto non garantito で切符を出してるんだ。全く信じられない」
笑いながら近づいてくる同僚「えっ!? 見せて、本当だ。アハハ、信じられない」
アハハ、信じられない!? 私たちのせいですか?

 
 その時、ほぼ出発時間。この電車逃せないんです。仕事ですから。仕方なく2等車に乗り込み、空い
 てる席に座る。あ~あ、とは思っていましたけど、まあそんなもんか、とも思ってました。私が、イタリアで20年以上も幸せに暮らしてこれたのは、この能天気さゆえです。
ちなみに、切符を見に来た車掌さんに事情を説明したら、「本当はできないのだけど…、君の言い分も確かに分かる」とか言いながら、切符の上にボールペンで何やら書いてくれて、さっとご自分のサインをされ、「どこの切符売り場でもいいから、これ持って行けば、返金してもらえます」とハンフリーボガードのような微笑みを浮かべておっしゃいました。大分メタボ気味ではありましたが、甘い瞳で見てしまいましたよ。こういう「イタリア式訳の分からない tolleranza(寛容)」は大好きです。
 あっ、ちなみに「たった」10分しか遅れませんでした。

この出来事の評価
「マイナス1」+「プラス1」=0!

この1カ月に起きた4つの出来事2
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MINESTRONE 2

イタリアの新幹線、freccia rossa が去年末から本格的に開通しました。と言っても、部分的に新幹線用路線が完成した今年の春が本格的な始動でした。ミラノ‐ボローニャ間(約180km)が約1時間。ミラノ‐ローマ間が(約630km)約3時間半で移動できるようになりました。Freccia rossa のように、というイメージでしょうね!

路線が全面開通する1013年には、ミラノ‐ローマ間は約2時間半になるそうです。東京‐新大阪間と同じくらいですね。でも、東京‐新大阪間は515kmなので、100km分早いということでしょうか?う~ん、「こだま」より早い「frecca」(矢)というのは、信じられない。

freccia rossa.jpegイタリアの鉄道は、遅延やスト、はたまた泥棒とやたら悪名高いですね。私がイタリアに滞在しているこの20年間で、状況は格段に改善されましたが、それでも遅延や理不尽な(?)出来事に悩まされることはしょっちゅうです。
最近は「高速電車」にお金をかけすぎて、普通電車の状態がどんどん悪化している、という声も上がっております。確かに、そんな気もする…。

Freccia rossa や他の高速電車に乗ると比較的遅延もなく、電車もきれいだけど、普通電車の保存状態が落ちているような気がします。日本と比較してはいけないのかもしれない。日本と言う国が、世界の中でも異例に物事がうまく運びすぎるのかも知れない。でも…。

私は、仕事で移動する時は、出来る限り電車を利用することにしています。なので、平均して1,2週間に1度くらい、300km程度電車で日帰りします。10分遅れくらいで到着したら、感動して「あ~今日はなんてついているんだ」と思います。20分くらい遅れるのは普通です。30分以上遅れると「あっ、今日は遅れた」と思います。乗り継ぎは30分以上を見込みます。

次のブログで、この1カ月に起きた4つの出来事をご紹介します。

この1カ月に起きた4つの出来事1
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MINESTRONE 1

 

「日伊おもしろ話」読者の皆さま、はじめまして!椎名香織と申します。

イタリアに移住して20年以上になります。日本では「イタリア人になっちゃったねえ」と言われ、イタリアでは「やっぱり日本人だね」と言われる私…、年をおうごとに、国籍不明感が大きくなります。

io&ganzo.jpg軽く自己紹介をします。
デザインを勉強するため、3年程度の予定でデザインの本場ミラノへ。勉強のつもりが、有名デザイン事務所に仕事が見つかり、3年なんて「あっ」と言う間に過ぎてしまい、その間、今の夫に見染められ(と、この辺のニュアンスは、夫婦それぞれに言い分が…)結婚。1998年には、愛犬ガンゾが家族の一員に。
 ガンゾは純粋なるイタリア犬、ラゴット・ロマニョーロ。イタリアンウォータードックです。ちなみに、オバマ氏の愛犬ボー(ポルトガルウォータードック)とは近い親戚同士です。

趣味は帆船(ヨット)。難関のイタリア第一級船舶免許証も習得しました。日本の母が心配するほど「まっ黒」になって、春から秋までは暇を見つけては、航海しています。もちろん、海を愛するガンゾも一緒。プロ以外で(プロが存在するのかは知りませんが)私ほど航海している日本人女性はいるかな~と思う今日この頃です。
 

kao yosca foto mau tutto.jpgもちろん、仕事もしてますよ。こんな仕事です
http://www.kaorishiina.it/

これから、イタリア生活を中心とした話題でブログを書いていきたいと思います。

あっ、タイトルの“MINESTRONE”(ミネストローネ)は、ご存じの通り、野菜のたくさん入ったスープ。とりあえず冷蔵庫の中に残ったお野菜を全部混ぜちゃえ、ということで、イタリア語では「雑然としたこと」「色々なことがごちゃ混ぜ」のことを、MINESTRONEと言います。
私のブログの内容も、MINESTRONEだと思いますが、よろしく!

| カテゴリー : MINESTRONE | 投稿者 : kato