プーリア便り28

Ciao dalla Puglia !

毎日暑いですね!

日本も猛暑のようですが、マルティーナ・フランカも猛暑日が続いています。でも夜はぐっと気温が下がり、昼夜の温度差が2桁ということも珍しくありません。湿度も低く、風のある夜は上着が必要なこともあるほどで、涼を求めて集まるバカンス客や近隣の町の人々で特にこの時期はにぎわいます。

過ごしやすいマルティーナの夏の夜、毎年約3週間かけて“イトリア谷 音楽祭(Festival della Valle d’Itria)”が開かれます。“フェスティバルの町”との異名も持つマルティーナ、各季節に渡って様々なフェスティバルが開催され、中でも音楽活動が盛ん。“イトリア谷  音楽祭”は特に有名で、海外からの音楽家やオーケストラも招き、毎夜様々なジャンルのコンサートが繰り広げられます。

P7150050_resize.JPGいくつかチケットを手配した内の第1弾が7/15に行われたオープニングオペラ“ナポリ ミリオネア!(Napoli milionaria!)”。(第1バイオリン奏者の楽譜の脇に写っているのは風で譜面がめくれないよう止めるための洗濯バサミ…、この部分だけ妙に庶民的です (^ ^)

当日、GIANは年に数回しかしないネクタイ&スーツスタイル、私も珍しくフルメイクを施し、おしゃれして会場であるドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)へ赴きました。“プーリア便り6-2” でも少し触れましたが、普段は役所として使われている宮殿、その中庭がオペラやコンサートの会場となるのです。

 オペラはイタリアのオーケストラ、スロヴァキアのコーラス、役者は外国人も混じり…という編成で、時折“ちょっと声量が弱いかな”と思うこともあったものの、笑いあり涙ありの内容で楽しめました。ドラマ&歌&オーケストラの演奏が生で一度に味わえるオペラってほんと贅沢な楽しみですよね。

P7150036_resize.JPGところで、今回のオペラには実は前哨戦があり、14日に同作の映画が野外上映されました。

P7140013_resize.jpgこれ、とってもいい試みだと思います。というのも私はオペラ通ではないため、事前にこうやってストーリーを知ることができるとオペラをより楽しむことができるので。また、オペラは日本人にとっての能や歌舞伎のようなものと例えるとご想像いただけるかと思うのですが、作品の時代設定によってはセリフや歌詞が現代の言葉とは違うことも多く、イタリア人でも詳しく無い人が少なからずいるんですよ。

映画版は1950年、イタリアの偉大な映画監督&俳優であるエドゥアルド・デ・フィリッポ監督主演。イタリアの喜劇王トトーも登場し、イタリア語(ナポリ弁含む)は少々難しいものの、今も昔も変わらないナポリの人々の明るさ、たくましさに大笑いできてオススメです!
  “イトリア谷 音楽祭(Festival della Valle d’Itria)”
http://www.festivaldellavalleditria.it/index.php

今年は8/4まで開催されています。無料で楽しめるイベントも多くありますし、有料のイベントも価格は14ユーロ~なので気軽に楽しめますよ! 音楽がお好きでこの時期にマルティーナに滞在されるかたはこのイタリアならではのイベントに参加されてはいかがですか?

プーリア便り27

Ciao dalla Puglia !

先週末は所用があり、再び大好きなローマに行ってきました。しかし!当日は日中気温35度という猛暑日…。丘陵地にあるマルティーナ.フランカと違い、高湿度のローマ。フラフラしながら所用を済ませた後の日中はさすがに外を動き回る気分になれず、ホテルに戻って休憩。夕方になってから町歩きに繰り出しました。

P7080004_resize.JPGちょうど3日からローマのあるラツィオ州含め多くの州でバーゲンが始まったばかり(イタリアでは毎年、州毎にバーゲン開始日が法律で決められます)。GIANともども狂喜乱舞してあれやこれや買物して…、バカンスの服の準備はOK!

 こちらは今回の戦利品(のごくごく一部)であるGIANのサマーセーターと私のワンピースです(また買った物を披露したい病が出てしまいました)。

私、いつも食の話題ばかり書いておりますがファッションも好きなのです。そしてGIANは私以上にファッション大好き。なので今後機会を見てファッションの話題も時々書こうと思います。P7030006_resize.JPG

さてさて、気が済むまで買物をしたらもう夜。ちょうどこの時期にトラステーヴェレのテーヴェレ川両岸に並ぶ夜店に出かけることにしました。車で近くまで行くと既にすごい人!

駐車場を見つけるのも至難の技だったので少々離れた場所で食事を済ませてから再び向かったところ、何とか駐車できたのでさっそく河川敷へ。

夜店はアクセサリー、服、台所用品等々、色々ありましたが最も多かったのはレストランやバー。なんと回転寿司もありました!

P7030007_resize.JPGでも、とある店の前を通りがかった時に悪い油の臭いが(ローマは揚げ物が名物ではありますが)…。お店の人には申し訳ないけれど“この時期、野外で揚げ物や生ものって大丈夫かしら?夜は多少涼しくなるとはいえ…”と思いました。今後お出かけになる方は不安でしたら事前に何か召し上がるか、バーで乾き物系をつまむのが無難かもしれません。P7040033_resize.JPG

こちらはバーの様子。

どうやらこのように直にクッションやゴザ等を敷いて寛ぐのが流行のようで、併設されているテーブル席はガラガラなのに地べた席(と言ったらいいのかしら?)は満員という店も多かったです。和風もあれば写真のようなアラブ風に水タバコまで置いている店も。日本でもウケそうなスタイルですよね。

こちらのバーは川に面してカップルが並んで座れるブランコ席を並べています。 これもいいアイデアだなーと思いました。お子様連れにも喜ばれそう!

P7040031_resize.JPG私達は時間の関係で見られませんでしたがティベリーナ島では映画のイベントも行われていました。日本を含む世界各国の映画が野外上映されるようですよ。 http://www.isoladelcinema.com/index.html(音が出ます) この時期にローマ滞在されるかたはお出かけになってみては?P7030024_resize.JPG

弦月のきれいな晩、夕涼み感覚の楽しい散策でした。

プーリア便り26

Ciao dalla Puglia !

今回はプーリアの八百屋さんについてお便りします。
以前「農業が盛んなプーリアは青果物が非常においしく、かつ激安」と拙ブログや日伊協会季刊誌『クロナカ』でお伝えしたことがありますが実際いかほどなのか、お世話になっている八百屋さんを例にご紹介します。

P6260005_resize.jpg私達が普段買物するのは地元マルティーナ.フランカの八百屋さんですが、時々車で20分ほどのお隣バーリ県プティニャーノの店に足を伸ばすことがあります。マルティーナも東京育ちの私から見れば良質な青果物を感激の安さで買うことができますがプティニャーノのこの店は別格。どうやら問屋さんとして他の八百屋さんに卸しも行っているらしく、ほとんどが地元産で質の良さも品数の多さも、もちろん安さも群を抜いています。

 現在の店先はこんな感じ。少し前までサクランボが主役でしたが今はスイカ、イチジク、モモ等の夏の果物にすっかり取って代わられています。こちらで暮らすようになってからずいぶん旬に敏感になりました。

細長く奥に伸びた店内には色鮮やかな様々な野菜が並び、見ているだけで元気が出てきそう。

P6260006_resize.jpgイタリア料理に欠かせないトマトも色々な種類があって値段も様々。オススメを聞くと「これが最高においしいよ。1つ味見してごらん」と手渡してくれたり、それぞれに適した料理法を教えてくれたりします。

P6260007_resize.JPG今の旬の野菜はトマト他、ピーマン、キュウリやココーメロ(cocomero)と呼ばれる甘くないメロンのようなウリ科の野菜等々。旬の物は値段も安い、写真に“0.80”“1.00”とあるのは1個当たりじゃないですよ、1kg当たりの値段なんです!

味は最高だし、量り売りなので必要な分だけ買えるのも便利(でもプーリア人はたいていkg単位で買物するので、私が「2つ下さい」と注文するとたいてい2kgと勘違いされます)!

P6260008_resize.JPG色々買い込み、お会計。「イタリアンパセリ(prezzemolo)持ってくかい?」と聞かれたので「もちろん!」と答えると豪快に一束つかんで袋に入れてくれました。イタリアンパセリはほぼ全てのイタリア料理に使われると言ってもいいくらい出番が多いので毎度のこのサービスはとっても嬉しい!
P6260009_resize.jpg
さて、本日のお買物はこちら。こんなに買って20ユーロ也!

“2人暮らしにしてはすごい量!”と思われるかもしれませんが私達は毎日野菜も果物もたっぷり食べるので今日の買物はむしろ少ない方です。果物は今の時期、海に出かける時にたっぷり持っていって友達と一緒に食べることも多いので旬のビワとアンズを大目に買いました。ちなみに手前向かって右が前述のココーメロ。そのままポリポリ齧ってもいいし、箸休めに食べることも多いです。冷やして生のまま食べられ、サッパリした味なので“旬って上手くできてるな~”と思います。

日本は温室栽培や輸入物が多く、また形や大きさが揃ったきれいな青果物が主流のためか、値段がとても高いですね。去年、GIANやプーリア人の友人夫妻と共に日本旅行をした際、その値段はもちろん、果物が1個ずつ袋掛けして育てられている様子や、形も大きさもピッタリ揃ったきれいなサクランボやイチゴが整然と並べられたパック等を見て大変驚いていました。でも最近は日本も不恰好だったり泥が付いたりしていてもおいしい旬の物を求める人が増えてきているようなので、今後は状況も変わっていくかもしれませんね。

【お知らせ】
イタリア旅行ガイドサイト“アーモイタリア”にプーリア情報を執筆しました。私の担当は“アルベロベッロと近郊”ですがその他の町情報も数多く記載されています。
http://www.amoitalia.com/alberobello/index.html
全て実際に現地取材し、紹介している情報も自身が普段から愛用していたり、地元民から評価の高い人気店やレストランばかりを厳選しております。自分が心から紹介したい!と思うポイントを記事にしておりますのでペースは少々のんびりですが、今後少しずつ情報も充実させていきますので、プーリア情報をお探しの際にお役立ていただければ幸いです。

プーリア便り25

Ciao dalla Puglia !

W杯、前回優勝国のイタリアはまさかまさかの1次リーグ敗退でした…。これで4年間使い続けたスポーツ番組やニュース番組のスポーツコーナー冒頭の優勝シーン映像も「世界一」の称号も返還です。

ブログ “MINESTRONE” で香織さんも書いていらしたように、イタリアに住んでいるとサッカーに興味の無い私でもかかわらずに生きることはできません。
GIANもイタリア男性の多分に漏れずサッカー大好き! 私達の1次リーグ中の過ごし方はこんな感じでした。
  ・第1戦目 対パラグアイ
  → 早めに仕事を切り上げたGIANが開始5分前にウキウキしながら帰宅。「サッカーの日だけはずいぶん早い時間にきっちり帰ってくるのね~」と言っても『こんな日にアポを入れる野暮なクライアントはいないよ』と私の厭味もどこ吹く風。
  ・第2戦目 対ニュージーランド
  → 友人夫妻と共にスペイン旅行中にもかかわらず男性陣はTVでのサッカー観戦を譲らず…。結局、出先から一旦戻ってホテル内バーの大型TVで観戦。
  ・第3戦目 対スロバキア
  → 昼休みを延長して自宅観戦後、落胆して仕事へ。
このようにアッズーリの試合日は試合中心に生活が動きます(^^;)

サッカー大国イタリア、愛郷心の強いイタリア人はファン(tifoso)からフーリガン(ultra)までそれぞれ熱狂的に応援する地元チームがあり、そのチームが降格しようがメンバーの入れ替えがあろうが他チームに浮気はせず、一途に応援し続けるケースが多いです。

普段は犬猿の中の各チームサポーターですが唯一彼らが1つにまとまる日…、それがアッズーリの試合日。8年前の日韓大会の時、例えば「ベッカムがイケメンだから~」とイングランドを応援したり、「ロナウジーニョのプレーがすごい!」とブラジルのユニフォームを着て応援したりといった日本人も見かけましたが、イタリア人がイタリア以外の国のユニフォームを着たり応援するのはありえません。「イタリア人が唯一愛国心を抱く日」と皮肉る人もいるほどで、旗日でも見かけたことの無いイタリア国旗がこの日ばかりは多くのテラスに翻ります。

P6240003_resize.JPG
サッカーに興味の無い私でも試合のある日はすぐ分かります。なぜなら試合時間中は店も道も人や車の往来が極端に少なくガラーンとするから。そして例え中継を見聞きしていなくても試合の勝敗はすぐに分かります。勝てば興奮した人々が窓を開け、表に飛び出し、雄叫びを上げたり歌を歌ったりで一気ににぎやかになるから。
前回のW杯の時、私は日本にいたのですがイタリア優勝の日は全ての、ほんとに全てのイタリア人の友人から“Campione del mondoooooo!!!!!!(世界一だーーーーーー)”と全員ほぼ同じ内容・興奮状態のメールが送られてきたものです。

ちなみに当時、GIANはイタリアの次に日本を応援していたのですが試合後に「日本選手のプレーはわけが分からないよ。だって“今だ~今シュートを打たずしていつ打つというのだ!”っていう決定的チャンスを前にしてパスを回し合ってるんだもん。あれじゃあいつまでたっても国際舞台では上に行けないね」とぐっさり言われ、「なによ、日本人はねぇあなたたちみたいに攻撃的な民族とは違うの! 協調性と和を大切にする穏やかな民族なんだもの、突出するプレーができなくても仕方ないじゃない!」ととりたててファンでもないのにムラムラ愛国心に燃えて反論してしまった私。やっぱりサッカーは愛国心を掻き立てる何かがあるのでしょうか!?

それはさておきイタリア敗退が確定した24日夜、失意のイタリア人と共に我が家で日本VSデンマーク戦を観戦しましたが、日本代表のレベルの高さに一同舌を巻きました! 今後の活躍も楽しみです。Forza Giappone!!!!!!(がんばれ、日本)

P6210089_resize.JPGスペイン旅行中に見かけた町の様子:海に面した眺めの良いバーなのにスペイン戦の時はみ~んな海に背を向けて店内のTVに釘付け。

プーリア便り24

Ciao dalla Puglia !

こちらは連日真夏日。私達も日本より帰宅後、毎週末海に出かけており、すっかり海開き、といった感じです。

P6280211_resize.jpg海開き、と言っても日本のように“沖縄はGW開始前、関東は梅雨明け後”のような目安やニュースでの海開き宣言のようなものはイタリアにはないのですが、海と日焼けが大好きなイタリア人。春になり、気温が少しずつ上がってくると、もういても立ってもいられず、天気予報をチェックし、友人同士が会えば「もう行ったか?」「今週末は天気もいいし、気温も上がるらしいぞ」等々話題が持ち上がり、一緒に海水浴の計画を練ることになります。

先週末はマルティーナ.フランカからカラブリア方面に車で1時間ほどのピスティッチ海岸(Marina di Pisticci)に出かけました。
この海岸脇のアルゴナウティ港(Porto degli Argonauti)には『プーリア便り16』にも登場したラウラ&オラツィオ夫妻他2組の友人がクルーザーを泊めているので、各自適当な時間に出発後に無線で連絡を取り合って海上で落ち合い、みんなで海水浴をしたり昼食をとったりするのがいつもの過ごし方。

P6280228_resize.JPG肝心の海中は-“つ、冷た~い!!! まだ海水浴にはちょっと早すぎたのでは…”と思ったのは私だけだったようでイタリア人は平気でジャブジャブ浸かったり泳いだり。あまりの冷たさに少しずつそろりそろりと浸かっていく私にみんなは「気持ちいいよ~」「早くおいでよ~」「一気に水に飛び込んじゃえば平気!」と口々に言います。その言葉に意を決して一気に肩まで浸かったのですが、あまりの冷たさにギャーと叫んで笑われてしまいました(欧米人は日本人に比べるとかなり寒さに強いようです。この傾向は北にいくほど強まるのかドイツからの旅行者の中には早くも4月に泳いでいる人も…)。でも確かに1度全身が浸かった後は慣れてきてひとしきり海水浴を楽しむことができました。

海水浴の後はデッキでゴロゴロしながらおしゃべりや昼寝。日本女性と反対にヨーロッパ人は日焼けが大好き。日焼けはモテる条件のひとつでもあるので、海水浴後のこの甲羅干しをむしろメインと考えている人も多いのです。
ちなみに観光バスから降りてくる日本人女性達が揃って日傘をさす光景はイタリア人の間で話題になっていました。私自身は普段は不精していてもさすがに海に出かける時は全身日焼け止めを塗り、日陰を選んで過ごすようにしていますが、それでも日本に帰る度に家族や友人から「黒~い!」「どこの国の人かと思った~!」等と言われ続けています(^^;) イタリアで生活する限り、日焼けせずに夏を越えるのは“無理”!

P6120045_resize.JPG夜はサンバミュージシャンの友人が港に面した広場でコンサートを行い、こちらも大盛り上がりでした。
真夏でも夜はぐっと気温が下がって過ごしやすいので、この時期は毎日のように各地で野外コンサートが開かれます。私の大好きな季節です。
あと1ヶ月もすればプーリアの美しい海を求めてイタリアのみならずヨーロッパ各地から多くの人々がバカンスに訪れ、週末はパラソルを張る場所を見つけるにも苦労するほど混む海辺が多くなります。今の時期にのんびり楽しめる地元人の特権を満喫した週末でした!

プーリア便り23

Ciao dalla Puglia !

こちらは先週末から夏のような陽気が続いています。そんな中、1泊2日でプーリア州レッチェに出かけました。
なぜ真夏日なのにマルティーナ.フランカより更に南のレッチェへ出かけたのかと申しますと、GIANが出張で家を空けていたため、これ幸い(?)と『プーリア便り17』にも登場したレッチェ近郊に住む大学時代の友人宅へおじゃましたというわけ。
イタリアはカップル単位で外出する機会が日本とは比べ物にならないほど多く、それはそれで好きな文化ではありますが、時々気の合う女友達と日本にいた頃のように日本語で思いっきりいわゆるガールズトーク(ま、ガールズって年でもありませんが…)をしたくなる時があるのも事実。
…話が逸れましたが、そういうわけで到着当日はおしゃべりを楽しみ、翌日彼女の案内でレッチェ旧市街を観光をしましたのでその時の様子をお便りします。
 
レッチェはイタリアの踵の先っぽに位置する地理的条件のためか日本人旅行者で足を伸ばす人は残念ながら多くはないようですが、“バロックのフィレンツェ”と称されることからも分かるように旧市街の至る所に豪華で繊細なバロック建築や装飾があふれ、欧米人旅行者には大変人気があります。
建築物に使われているあたたかみのあるブロンズ色をしたレッチェ産の石は柔らかく、細かな彫刻に適していると聞きましたが、それにしてもすごい! そんな町の様子は私の拙い文章よりも写真の方が分かりやすいと思いますので今回訪れた中から一部ご紹介します。

まずは“レッチェ・バロックのパンテオン”と呼ばれ、凹面と凸面の複合体のようなファサードが特徴的な“サン・マッテオ教会(Chiesa di San Matteo)”(画像左)。お次は1429~38年に建てられた“サンタ・キアラ教会(Chiesa di Santa Chiara)”(画像右)。

P6080008_resize.jpg続いてドゥオーモ(Duomo)。正面左手、カラフルな屋根がかわいい鐘楼は高さ約70mで遠くからも目印になります。

P6080026_resize.jpgそしてレッチェのシンボル、サンタ・クローチェ聖堂(Basilica di Santa Croce)。細かなバロック装飾がびっしり施されたファサードは圧巻で、特にバラ窓付近は目がチカチカするほどです。

P6080015_resize.jpg宗教施設以外にも町の建物の至る所に美しいバロック装飾が見られます。この町で生まれ育ったらさぞかし美的センスが養われるのでは…。

P6080005_resize.JPG
P6080028_resize.jpg当日は30度を越える真夏日だったため、日陰を選んで休憩しながらの観光となりました。暑い中、ガイドしてくれた友人に感謝です! 写真は休憩中にいただいた地ビール。黒ビールですが意外にあたりが柔らかでおいしかったですよ。

南イタリアの町は13~17時くらいまでは昼休みで飲食店以外は軒並み閉まっていますし、夏場に訪れるかたは体力の消耗を避けるためにも朝方か夕方以降に観光するのがオススメ。日差し対策や水分補給を十分なさって楽しんで下さいね!

プーリア便り22

Ciao dalla Puglia!

上海滞在後、日本へ一時帰国をしました。といっても今回は3日間の駆け足での滞在だったため、日本の友達には不義理をしてしまったことをこの場を借りてお詫びします。

そんなタイトなスケジュールの滞在中、どうしても行きたかった場所がありました。それはシルク・ドゥ・ソレイユの観劇!
プーリア便り11』でご紹介した、我がマルティーナ・フランカ出身、“ZED”でクラウンとしてご活躍中のオノーフリオとの約束です。航空券を手配すると同時に公演チケットも予約し、GIANともどもこの日を楽しみにしていました。

いよいよ当日、開演5分前に劇場に入ると、既に2人のクラウンが場内を駆け回ってお客さんをからかっては笑いを誘っています。
このようにシルク・ドゥ・ソレイユの舞台は開演前から楽しめるので早めに入場されるのがオススメ。私も“あ~もっと早く入場していればよかった”と後悔しました。
それにしてもこの時点ではどちらのクラウンがオノーフリオなのか…、濃いメイクゆえに全く分かりません。

そして開演! 公演内容はこれからご覧になるかたのためにも詳述は控えますが、芸術的な舞台装置や衣装、音楽等すばらしく、そして何といっても人間とは思えない数々の技(大人の私が見ても未だにどうやったらあんなことができるのかさっぱり分からない大技がいっぱい)に大感動でした!
最後に舞台上に全アーティストが揃って挨拶をした時、90分もの時間が過ぎたとは信じられず、“休憩を挟んで第2幕があるのでは?”と思ったほど、それほど夢中になってあっという間に時間が過ぎてしまいました。肝心のクラウンは舞台の中で狂言回しのような役回りで、アクロバティックな動きはないけれど開演前から最後のシーンまで出番があるので大変な役だと思います。

閉演後、私達にはもうひとつのお楽しみがありました。
なんとオノーフリオよりバックステージツアーという嬉しいオファーをいただいていたのです!
公演後、メイクを落としたオノーフリオと嬉しい再会。
挨拶しながら「公演が進むうちにどちらのクラウンがあなたなのか分かったわ。台詞に時々イタリア語が混じっていたから」と伝えると『今日は特別にマルティーナ・フランカ弁も使ったよ』と茶目っ気たっぷりに答えるオノーフリオ。
GIANとは方言丸出しでしゃべっていましたが、シルク・ドゥ・ソレイユは多国籍のアーティストやスタッフの集団。共通言語は英語でオノーフリオ自身も流暢な英語他、計6ヶ国語を操るマルチリンガルなのです。

DSC_1868_resize.JPGバックステージも舞台同様とても
興味深く楽しませていただきまし
た。
このシアターが20m近くある7F建
ての建物ということを案内していた
だくまで知らなかったのですが、そ
このディレクター席から見る舞台
全体の眺めが壮観でした!
アーティストのかたは高所恐怖症
では勤まらないなあとも感じたの
でした。DSC_1870_resize.JPG
また舞台装置や小道具の仕組み
を実際に見ながら教えていただい
たり、衣裳室やメイク室等も見せて
いただきました。
それと驚いたのは公演直後にもか
かわらず、メイ クも落とさずに練習
に励んでいるアーティストが大勢
いらしたこと!
あの技の数々は才能+日々の鍛
錬から生まれるのだということを
目の当たりにしました。

撮影禁止のため舞台とバックステDSC_1871_resize.JPG
ージの写真はありませんので、最
後に夕食をご一緒した時の写真
を連写で。
ビールのCMをしている日本の女
優の物真似だそうです。ほんと芸
達者(笑)
この後も妙に甲高い声で「イラッシ
ャイマセ~~ 
 ~イカガデスカ~
~~」と店員の物真似をしたり、
鼻をつまんで「ツギワ~~~シブ
ヤ~~~」と車内放送の物真似
をし、「なんであんな変な声を出すの?」と質問されたのですが、日本人である私にとっても謎です。ご存知のかた、教えてください!

オノーフリオの感じる日伊の違い、日本観、シルク・ドゥ・ソレイユのこと等々、話は尽きず…。「9月の帰国時にまたマルティーナで会いましょう」と約束して別れました。
オノーフリオ、シルク・ドゥ・ソレイユのアーティスト&スタッフの方々、楽しい時間をありがとうございました!

プーリア便り21

DSC_1602_resize.JPGCiao dalla Puglia!

5月末、GIANと共に万博見学のために上海に滞在しました。
今回は“プーリア便り”というお題から離れ、万博のイタリア館についてお便りしたいと思います。

私達が万博に出かけたのは24~26の3日間。
平日にもかかわらずかなりの人出、イタリア館もなかなか人気で2時間ほど並んでようやく入館できました。以下、写真と共にお伝えします。

まずはパビリオンから。
イタリアの各都市をイメージし、異なる地区の多元的な文化が調和、共存する関係を表しているそうです。メイン部分が全面透明な建物でした。
入ってすぐは様々なイタリア製品の展示。
中でもフェラーリの周囲は多くの人でにぎわっていました。
 
DSC_1601_resize.JPG広い吹き抜けのホールではファッションと楽器の展示。
壁に垂直にオーケストラの楽器を配置するという斬新な展示でした。

DSC_1614_resize.JPGそして上の写真のドレス…、実はこんなに巨大!
D&G、プラダ、ヴェルサーチ等、イタリアを代表するデザイナーの巨大ドレスが並んでいました。
 
DSC_1606_resize.JPG
DSC_1610_resize.JPG更に進むと次はイタリア食品の展示。様々な種類のパスタが壁一面に並び、その向かい側は壁一面にワインが並んでいました。

2階は芸術、建築、町等の紹介。
中でもカラブリア州はかなりの展示スペースをとってプロモーションしていました。
財政状態の苦しい州なのでこのために費した金額を考えると個人的には見学しつつも少々心配でしたが…。

この他、職人さんが製作実演を行っていたり、館内にイタリアンレストランとバールがあったり、展示以外にも様々な方法でイタリアが紹介されていました。
産物を展示紹介しているだけの国も多い中、イタリア館はミラノ万博を5年後に控えていることもあってか、規模も大きく、取り上げているジャンルも多く、見せ方も工夫されていて、今回の万博にとても力を入れているように感じました。
それにしても思うのはイタリアは各地から今も昔もすばらしいモノをたくさん生み出しているなーということ(月並な感想ではありますが)。
食品、車、家具…、様々な分野で世界的に高く評価され、人気のあるモノを今も昔もこれだけ生み出し続けているってやっぱりすごい!と改めて感じたイタリア館訪問でした。

プーリア便り20-2

午後は観光。
まずは司教城の中にある陶器博物館(Museo della Ceramica)へ。
500以上の陶器が並ぶ館内を見ていると、料理、食品保存、室内装飾…、グロッターリエでは生活の様々な場面で陶器を用いていた歴史があることが分かります。
トイレも昔は陶器でできた坪で、そこに用を足しては捨てていたそうですよ。

同敷地内には地中海庭園(Giardino Mediterraneo)もあり、青空美術館よろしく陶器製のプレゼーピオが置かれています。

その後はグロッターリエ産の陶器で彩られた2つの教会、マードレ教会(Chiesa Madre)と聖フランチェスコ・デ・ジェローニモ教会(Chiesa S. Francesco de Geronimo)等を見て回りました。

DSC_1264_resize.JPGところで、歴史的市街区を歩いているとどのお宅もバルコニーにアーティチョークのような形の陶器が飾ってあります。
この美しい置物は「プーモ:pumo」といって幸運を招くチャームだそう。通常2つセットで飾られるので「プーミ(pumi)」と複数形で呼ばれます。
様々な色や模様で各家庭のバルコニーを彩るプーミを眺めながらの散策もグロッターリエならではで楽しかったです。

最後に、買物について。
私、買った物を披露するのが大好きなのでもう少々お付き合いくださいませ~。

「自宅用なので簡単な包装で結構ですよ」と伝えたところ、こんな風に陶器に紐を通して包んでくれました。
素朴でかわいいし、この小さな陶器は後でお香立てに使えそう!

scatola_resize.JPGそしてさんざん悩んだ末にゲットしたのがこちら。小皿6枚、調味料入れとプーモ各1つです。
P5160003_resize.JPG

小皿は人物、植物等のデザインもあり、形や深さも様々だったのですが、動物のデザインに決め、あえて全部違う柄にしてみました。
でもよく考えたらイタリア料理ってあまり小皿を使う機会がない?!
我が家では多分、塩や漬物を盛ったり、醤油皿として使ったり、とコテコテの和食で使うことになるでしょう…。

調味料入れは蓋が赤で器の上部が黄色、下部が素焼き、と様々な色と質感が1つになっている点が決め手。

プーモは通常の形状よりやけにおデブさんでそこにひかれました。
おまけにGIANがファンであるフィオレンティーナ(フィレンツェのサッカーチームのチームカラー)色なので文句なしに決まり(笑)

ピエラ&チロは鍋敷きを買おうとしていましたが「まだ試作品なので売ることができないんだ」と職人さんから言われ、残念そうでした。

さて、プーモも買ったことだし、我が家にもますます幸運が訪れるといいな(^^)
ピエラ&チロ、すてきな1日をありがとう!

プーリア便り20-1

プーリア便り20-1

 Ciao dalla Puglia !

5月に入り、25度を超える初夏の陽気の日も多くなりました。
そんな気持ちのよい休日、グロッターリエ(Grottaglie)に住むピエラから「お天気もいいし、遊びにいらっしゃいよ」と嬉しいお誘いをいただきました。
GIANの建築事務所で彼の右腕として活躍してくれている有能な部下、ピエラは生まれも育ちもグロッターリエ。
今回、同じくグロッターリエ出身のご主人、チロと一緒に町を案内してくれました。

グロッターリエはマルティーナ・フランカから車で30分ほど。
「grotta:洞窟」から派生した名からも分かるように洞窟が多い町として知られています。
そして何と言っても有名なのが代々伝えられた職人の伝統的手仕事で作られる陶器。
町に一歩足を踏み入れるとそこかしこに工房が並び、案内表示や表札等も陶器です。

galloDSC_1194.jpg歴史的市街区入口では各工房の職人達が作ったプレートが出迎えてくれました。
 ニワトリはこの地域の陶器に使われる最もポピュラーなデザインですが、それぞれ個性が出ていますね。
初めての方は、このプレートを参考にお好みの工房を訪れるのも良いかもしれません。

今回、私達はピエラ&チロのお気に入りで、普段からよく買うという工房へ行きました。
中心街から少々外れている上、目立たない入口を上がった2階にある小さな工房なのですが、これがとーっても私好みの雰囲気と品揃えでかなり興奮!

DSC_1147_resize.JPGグロッターリエの焼き物の魅力はプーリアの郷土料理にぴったり合う素朴な温かみ、シンプルで明るい色で彩られたデザインだと私は思うのですが、そんなツボを押さえた作品が所狭しと並んでいます。
ブログでお見せしたい写真も買いたかった物も山ほどあるのですが、キリがないので仕事風景の写真を1枚だけ。
少し照れながらも仕事の手を休めて応じてくれました。

作業場の窓からは美しい絵画のような風景が! 作業もはかどりそうですね。

DSC_1150_resize.JPG

DSC_1134_resize.JPG工房屋上のテラスからは司教城(Castello Episcopio)やグロッターリエ産の陶器で彩られた教会のクーポラ等が一望できました。
その後、実際にこれらの城や教会も訪れましたがここから眺めた時が最も印象的でした。

DSC_1187_resize.JPGここの職人さんが「若いけど腕のいい職人がいるよ。
展覧会をしているから見ていったら」と2軒隣の工房を紹介してくれたのでそちらもおじゃますることに。
洞窟を利用した展示会場。
伝統的な作品と現代的な作品も並んでいました。

こちらは液体を入れる「プーペ(pupe)」と呼ばれる容器。
片面は男性、もう片面は女性の理由は「昔々、この地方では結婚初夜に新婦を領主に貸す決まりがありました。
しかしそれを嫌がったある新郎は女装し、新婦に化けて領主の元へ出かけました。
しかし髭をそり忘れたためにバレてしまいました」という伝説に由来します。

DSC_1189_resize.JPG

作業場所にもおじゃまさせていただきました。
真剣に仕事している姿は日伊問わず美しいです。

DSC_1173_resize.JPG ~続く~
 
プーリア便り20-2

プーリア便り19-2

P4220022.JPGさて、今回利用した“Osteria del Coco Pazzo(オステリア・デル・ココ・パッツォ)” 。
オーナー・シェフ、ステファノの作る料理はプーリアの伝統料理も現代料理もいつもハズレがなくおいしいし、イタリアのレストランは魚料理専門・肉料理専門の店も多いのに対し、ここはどちらもあって使い勝手も◎。
ステファノの状況に合わせた程よい距離感のサービスも気に入っています。

先月新装開店したばかりで、建物は白い石を使った伝統的プーリア建築。
リフォーム後もこうして元の様子を一部残すのも、古い物や思い出を大事にするイタリアらしいところ。
P4190039.JPG伝統的建築にモダンな装飾の店内は、伝統を大事にしながら進取の精神も兼ね備えるステファノの料理にも通じるような気がします。

P4190040.jpg私はステファノが彼のお兄さん(同じくシェフ)と共に開催した料理教室に参加した縁で知り合ったのですが、彼の一族はマルティーナ・フランカ近辺で他にもリストランテ、トラットリーア、ピッツェリーアを経営するシェフ一家なのです。
ランチも営業していますし、場所もチェントロ内なので観光途中で訪れるにも便利。
その日の仕入れによる日替わりメニューも多いですし、英語もけっこう通じますので、気軽におすすめを聞いたり、お話してみて下さい!

“Osteria del Coco Pazzo”
via Arco Mastrovito,
Quartiere “Lama”,
74015 Martina Franca (TARANTO) –  Puglia
TEL.080-4838299
営業時間:昼 11:45~、夜 19:00~。バカンス時期を除き、毎日営業。

プーリア便り19-1

プーリア便り19-1

Ciao dalla Puglia !

嬉しいことに3月、4月と立て続けに日本から友達が遊びに来てくれました。
ツアーを利用しての来訪で、あまりフリータイムもないので“せめてプーリアらしい料理を楽しんでいただきながらお話しよう”と思い、夕食をご一緒しながら会うことに。

P4220018.JPG今回、一緒に向かったのは“Osteria del Coco Pazzo(オステリア・デル・ココ・パッツォ)”。

着席するとまずおつまみ類がサービスで出てきます。
タラッリーニ(Tarallini:プーリア特産の輪状のスナック)やオリーブは定番ですが、目を引くのは色々野菜の手作りピクルス。
酸味と塩気が柔らかく、野菜本来のおいしさともあいまっていくらでも食べれてしまう味なのです。
今回が初プーリアの旅であるSさんも出だしから気に入って下さったようです。

続いて前菜。プーリアは前菜の品数がとにかく多いのが特徴。
以前、拙ブログでも登場したブッラータやカポコッロはもちろん、トリッパ(トマトソースの代わりに様々な香味野菜を使って優しい味に仕上げるのがマルティーナ風)、詰め物をしたムール貝のオーブン焼き等々。
毎度のことですがここで全員既におなかがきつめ。

P4190031.jpgそこで「おなかがきついけどみんなで味見をしたいので今日のおすすめプリモとセコンドを1人前づつお願いね」と注文。
しかし!イタリアサイズでたっぷり3人前はあるムール貝とアーティチョークのニョッキを持ってくるオーナーシェフ、ステファノ…。

P4190035.jpgでもこれが絶品で今が旬のアーティチョークと地元ターラント産ムール貝の旨味たっぷり!
私もニョッキ嫌いのGIANも完食、Sさんもホテルで待っていらっしゃるお母様用にお持ち帰りを頼んでいました。

P4190036.JPGちなみに日本からいらしたかたは驚かれますが、写真に写っている生野菜はサービスでおかわり自由です。
農業が盛んなプーリアではこうしたスタイルで野菜をたっぷり提供する店が多いのです。

途中、ステファノも英語と伊語のちゃんぽんで会話に加わり、Sさんも彼に直接料理について尋ねたり、賛辞を送ったり、話は尽きませんでしたが、ツアーが翌早朝出発ということもあり、最後にデザートをいただいてお開きとしました。

今回来て下さったSさんは4年前に貿易学校でお世話になったビジネス英語の先生。
当時はかなり厳しい先生でしたが、卒業後はとても気さくにお話し下さって、連絡を取り合ったりこうして会うこともできて嬉しいかぎりです。
先生が教えてくださった「英語にも敬語があるのでビジネスというフォーマルな場では常にそれを忘れないこと」という基本は今もよく覚えています。
例えば“Can you speak English?”と能力を問う尋ね方ではなく“Do you speak English?”と尋ねるとか…。
結局、私はその後、伊語を使う仕事に就いたわけですが、相手を尊重し、思いやりのある言葉を使うことが大事、というのはどの国の言葉も同じなわけで。
S先生には実務面のみならず精神面についても色々と教えていただいたことを感謝すると同時に、すっかり英語の勉強をサボってしまっている現状を反省もしたのでした(GIANも一緒だったので彼も交えての会話は英語で進んだのですが私の英語のまずさと言ったら…(>_<)

それにしても、ツアーを利用しての来訪は僅かなフリータイムを縫っての再会となり、ゆっくり過ごせなかったのが心残り。
もっと時間があれば他にもおすすめがいっぱいあるのに(いずれの友達もプーリア滞在はアルベロベッロの1泊だけだったので)…。
でも前菜からデザートまで喜んでいただけてよかったです。
また日本&イタリアで会いましょうね!

今回利用したオステリアについては次で改めてご紹介します。 プーリア便り19-2

プーリア便り18

Ciao dalla Puglia !

IMG_0117.jpgプーリア州に移住後、日本食を外食する機会がずいぶん減ってしまいましたが、今回プロのケータリング業をなさっている日本人女性が目の前で作るおいしい鮨をいただく機会がありました。
きっかけはGIANともどもお世話になっている美容師で友人でもあるジャンニからの「スシ・パーティー」のお誘いでした。

開催場所はジャンニが経営する美容院で、営業時間のうち12~14時を利用しての催し。
「美容院内で鮨って?」と怪訝に思われるかもしれませんね。
イタリアでは時々店内を解放して、軽いお酒やおつまみ、お菓子等を振る舞って、地域の人との親交を深めたり、プロモーションしたりすることがあるのです。
我が家で日本食パーティーを開催する時も大喜びで来てくれるジャンニ。日本食好きが高じて今回のプロモーションのメニューも鮨に決めたというわけです。

さて当日、大好きな鮨を楽しみに勇んで出かけた私とGIAN (今回はりきり過ぎてカメラを忘れてしまったので、写真はiphoneで撮りました。ピンぼけ気味で失礼します)。
店内に入るとさっそくジャンニが即席の鮨カウンターに案内してくれ、料理中のHさんを紹介してくれました。
とても朗らかで感じの良いかたで、日本のこと、イタリア暮らしのこと、日本食レストランや日本食材情報等々、一緒におしゃべりさせていただきました。
お話中も手は休まずに次々と作られるHさんの鮨は大人気。

IMG_0115.jpg鮨を食べるのが初めてで最初は少々おっかなびっくりという感じで醤油も付けずにそのまま食べていたチビッコも、しばらくするとご両親やHさんから食べ方を教わり、最後はおかわりしていましたよ(さすがお魚大好きなプーリアっ子!)。
大人も子供も次々とつまんで“Complimenti(すばらしい)!”と賛辞を送っていました。

IMG_0112.jpg
昨今「スシ」はイタリアでもかなり定着しており、ヘルシーでおしゃれなおつまみという位置付け(日本のように鮨だけでごちそう様、とはならない)ようです。
Hさんは午後には別のお客様からの予約が入っているそうで、毎日ひっぱりだことのことでした。

おいしい鮨をいただき、新しい出会いもあり、楽しい休日でした。

プーリア便り17

Ciao dalla Puglia !
 
復活祭(今年は4/4)を含む1週間は“復活祭週間(settimana di Paqua)”と呼ばれます。
気候の良いこの時期、多くの人が戸外でピクニック、ツーリング等を楽しんだり、連休を利用して旅行に出かけたりして過ごします。
 
私達はお隣ブリンディシ県ファサーノにあるサファリパークに出かけることにしました。
今回ご一緒したのは友人のMちゃん一家。
我が家と同じく日本人のMちゃんにプーリア人のダンナさんのカップル、そして2歳のかわいい坊やがいます。
このサファリパークはGIANが以前から行きたがっていたのですが、正直あまり内容に期待していなかった私…、なので当初はむしろMちゃん一家と会うのが目的という感じでした。
が、行ってよかったです! 動物の種類も頭数も多く、園内は広大。

オリーブの木やトゥルッリがそこかしこにある中、
動物達がゆったり食事をしたり歩き回ったりしています。

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赤ちゃんを連れた動物もいっぱいいました。かわいい…。

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良いお天気だったためかゾウが盛んに水浴びしていました。

DSC_0137.JPGこちらのクマは…、日光浴?
どことなく夏のプーリアの海辺に多発するシニョーラ(太め)を連想させるような…。

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ちょうど昼食後だったのか、眠そうに大あくびする姿を間近に見たり。

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気持ちよさそうに昼寝する姿もたくさん見ました。
猛獣ゾーン以外は車の窓を開けてOK。すると…。

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ん?どなた??

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正解はキリン!

DSC_0151.JPG他にもカモシカ、ラマ等が窓に顔を突っ込まんばかりに近寄ってきて大興奮!
私の方が周囲のチビッコ以上にはしゃいでいたかも…。
 
今回ご一緒したMちゃんは大学の同級生。
当時はクラスも違い、顔見知り程度だったのですが卒業から7年後、日伊協会主催の講演会で偶然席が隣り合って再会したのが縁でたちまち意気投合し、今に至ります。
伊語も、留学も、家族でのイタリア生活も…、私より常に数年先を歩んでいて、色々アドバイスをくれたり相談にのってくれるMちゃん。
いつもありがとう!
幸運なご縁を大切に、今後も家族ぐるみで仲良くお付き合いしていきたいなあ、と思った楽しい復活祭週間の一日でした。

プーリア便り16

Ciao dalla Puglia!

ここ数日のプーリアは風もなく、日中気温は20度近くまで上がり、すっかり春の陽気。
そんな中、友人のラウラ&オラツィオ夫妻のお誘いでクルージングに参加してきました。

クルージングというと日本では社長や芸能人クラスのお金持ちの高級な趣味というイメージですが、プーリアではもっと身近で純粋な趣味のようです。
中でもラウラ&オラツィオは筋金入り。海と船をこよなく愛し、真冬を除き、晴れの日の週末は殆どといっていいほど愛船“Ola(オラツィオの愛称)”の上で過ごし、毎夏のバカンスも同じくクルージングを趣味とする友人達と共に愛船を連ねて旅しています。

3月の声を聞くや否や私とGIANにも参加のお声がかかっていたのですが、私が寒さに弱いので天候条件の揃う日を待ってようやく参加と相成りました。
本日はラウラの妹、ロッセッラ一家も含め、計7人で出発です。

P3210016.jpgお昼はもちろんデッキの上で。イタリア人は野外ごはんが大好き。そして野外ごはんでもしっかりデザートと食後酒まで楽しみます。

P3210029.jpg食後は沖に進んで釣り。数羽のカモメが水面をつついているのが見えたので獲物がいるかと思ったのですが…、この日の収穫はゼロ。
今日は残念な結果でしたが、時にはマグロが釣れることもあるそうです!

P3210020.jpgクルージングしながらトスカーナ葉巻を吹かすのが何より好きなオラツィオ。
「今日はNAMIもいるし、アンジェラ(ロッセッラ夫妻の養子でセネガル出身)もいるし、エキゾチックで楽しい!」といつもにも増してご機嫌でした。
船はオラツィオが操縦、ラウラが補佐。運転、お疲れ様&ありがとう!

彼らの抜群のチームワーク、よいお天気、プーリアの美しい海、の3拍子が揃った気持ちのよいクルージングとなりました。
透明度抜群で港の桟橋からでも魚影を確認できるほど美しいプーリアの海は、これから夏に向けてますますにぎやかになっていきます!

プーリア便り15

Ciao dalla Puglia!

3月6~8日、ローマに小旅行に出かけてきました。
今回の目的はブランカッチョ劇場(Teatro Brancaccio)で行われているミュージカル「WE WILL ROCK YOU」とスクデリエ・デル・クイリナーレ(Scuderie del Quirinale)で行われているカラヴァッジョの企画展の鑑賞でした。
連日良いお天気に恵まれ、当初の目的以外に町散策も気持ちよく楽しむことができました。
それぞれの町にそれぞれの良さがあるのですけど、私とGIANはイタリアでどれか1つ好きな町を選ぶとしたら迷わず「ローマ!」、それくらい大好き。
あ、もちろんマルティーナ・フランカは別格ですが。
有名な観光地は数あれど、ゴロゴロ存在している紀元前の建物と市井の人の活気ある普通の暮らしが同居しているごちゃごちゃ感が何より魅力的だし、季節や時間によってこれほど表情が変わる町を私は他に知りません。
カメラ片手に散策したローマの早春の様子を今回も写真を中心にお届けしたいと思います。

大好きな散策コースの1つ、チルコ・マッシモ。
スポーツを楽しむ人、おしゃべりしながら散歩する人、犬と一緒に遊ぶ人等でにぎわっていました。

P3070056.jpgパンテオン前の噴水も腰掛けておしゃべりする人やパニーノをほおばる人などで大にぎわい。

P3060022.jpgナヴォーナ広場で行われていたジャズのパフォーマンス。

P3060019.JPGこちらはタンゴのパフォーマンス。
最初は女性がソロで踊っていたのですが途中から観客の男性の1人が踊りを申し込み…、優雅に数曲を一緒に踊り、大喝采を浴びていました。

P3060039.jpgさすがに夜はまだ冷えますが、夜のローマも幻想的で、同じモニュメントも昼とはまた違う美しさがあります。
サンタンジェロ橋からサン・ピエトロ大聖堂のクーポラを臨む場所は特に好きな景色。
まもなく夜の散策も気持ちよい季節ですね。

P3070059.JPG3月8日は「女性の日」-感謝の気持ちを込めて女性にミモザの花を贈る習慣があります。
この日はクイリナーレ宮(大統領官邸)の門番も女性、そして入口を囲うロープ全てにミモザの花が結わえられていました。粋な演出ですね!

P3080087.jpg以上、ローマの春の速報でした。
この写真だけ見ているとすっかり春という感じですが、帰宅翌日はイタリア全土が冬に逆戻りしたかのような大荒れの天候。
ニュースを見たらローマも大雨でした。
3月はぽかぽか日和の日もあれば、どかんと雪や雹が降る日もあり、“marzo pazzerello”(狂気の3月)という言い回しもあるほど天候が変わりやすいのです。
本格的な春が待ち遠しいです!

P.S.
当初の目的だったミュージカル「WE WILL ROCK YOU」とカラヴァッジョ展、どちらもすばらしかったです! 
「WE WILL ROCK YOU」はご存知のかたも多いかと思います。クイーンの曲が全編に散りばめられているし、劇中のセリフはイタリア語ですがとても分かりやすかったので、クイーンが好きな方ならきっと楽しめると思います。
カラヴァッジョ展はもともとの作品数が多くない上に、今回の展示は宗教施設等の公の場にある作品は含まれず、かつ100%カラヴァッジョ作と鑑定されている作品のみの展示でしたので数はそれほど多くありませんでした。
しかし彼の激動の人生の各年代毎の特徴別に展示してあってとても見やすく、各解説板も充実していてよく練られた展示会と感じました。
ご興味のあるかたは旅の途中でご覧になるのも良いのでは?
どちらもネット予約可。
特にカラヴァッジョ展は混んでいましたので日時指定の予約をおすすめいたします。 

プーリア便り14

Ciao dalla Puglia!

2月最後の土曜、プーリアは良いお天気に恵まれ、気温も20度近くまで上がりました。
日もだいぶ長くなり、まだ風は少し冷たいものの、春の訪れがそこかしこで感じられました。
こうなると家でじっとしていられません。GIANと一緒に出かけた郊外の春の様子を写真を中心にお届けします。

犬達も日向ぼっこ。気持ちよさそう…。

DSC_2709.JPG
色が少ない冬のヨーロッパ。ミモザが鮮やかな黄色の花を咲かせると春の訪れを感じます。
DSC_2720.JPG豊かな大地と海、プーリアを象徴する光景です。

DSC_2741.JPGのんびり散策していたらあっという間にお昼。
「そろそろ例の店、開店したかな?」と向かったのは…。

“L’OASI DEL RICCIO”その名も「ウニのオアシス」!
名前のとおりウニを中心とする魚介専門のレストランで、初春から初秋迄の期間限定営業です。
もう少し温かくなったら屋外のテーブルで潮風を受けながらいただくのもおすすめ!
プーリア人は日本人同様、生の魚介類が大好き、もちろんウニも人気があります。
今日も店内はほぼ満席でした。

DSC_2735.JPGまずは前菜に生ウニ、生カキもおすすめだったので、それも半ダース。
生ウニは2人で50個いただきました…。
日本人の感覚だとビックリですが、こちらではみんな1人当たり20個30個は平気で食べます。
値段は時価ですが1個当り約0.4~0.5ユーロなので、日本のお鮨屋さんのようにビクビクしなくても大丈夫(笑)
捕りたてで海の塩気が残っているので調味料等は必要ナシ。
スプーンですくって食べる上品な食べ方もありますが、写真のように直接パンですくっていただくのがいちばん旨味を堪能できて美味!
パートナーがプーリア人でよかったーとしみじみ思う瞬間です(笑)
昨夏、日本人の友人が遊びに来てくれた時も海水浴の後にお連れしたらとても喜んでくれました。

DSC_2728.JPGプリモは私はウニの、GIANは魚介のスパゲッティ。
普段は食べきれないのでプリモをGIANと半分こすることが多いのですがここのウニのスパゲッティは別!
いつもきっちり私もイタリアサイズの1人前を平らげます。
ちなみにこのパスタ、ウニの漁獲量が少ない日はメニューに載らないのです。
プリモの後はおなかに余裕があれば魚介のフライがセコンドにおすすめ!

DSC_2730.JPG食後は海を眺めつつ休憩してから散策の続き…。 

桜!? と一瞬日本にいるかのような錯覚を覚えますが、実はアーモンドの花。
ミモザ同様、春の訪れを告げる花です。
オリーブの木と一緒に並んでいるのがプーリアらしいところ。
他にも名前はわかりませんが色々な野花が咲き初めたので、それらを眺めながらのそぞろ歩きが楽しい季節です。

DSC_2747.JPG野花を少し手折ってきて帰宅後に生けてみました。
PB230013.jpg野花はすぐに弱ってしまうことが多いのですが、この可憐なオレンジ色の花はわりに丈夫で、去年も水切りすれば1週間くらいもちました。
プーリアのそこかしこの野原に山のように生えているので、時々失敬しては、こうして家の中でも楽しめるのも、東京暮らしの頃はなかなか味わえなかった楽しみです。

以上、プーリアの春の速報でした。
日本も間もなく桜の季節。なんだかわくわくしますね!

プーリア便り13

Ciao dalla Puglia!

2月14日はバレンタインデーでした。
バレンタインデーはイタリアでは「Giorno di S.Valentino」と呼び、ローマ時代、禁止されていた兵士の結婚式を執り行ったため、皇帝の怒りを買って殉教した聖ヴァレンティーノが語源と言われています。
日本では女性から好きな男性やお世話になった男性にチョコレートを贈る日として定着していますね。
中には「義理チョコ」なんていうちょっとさみしい習慣もありますが…。

 イタリアでもバレンタインデーはカップルで過ごすことが多いのは日本同様ですが、女性からだけでなくお互いに、チョコに限らず様々な贈り物をしあいます。
アメリカ留学していた日本人の友人も「女性よりむしろ男性が贈り物をする方が多いのよ。
アメリカのバレンタインデーが懐かしい~」と話していましたので、日本のバレンタインデーはむしろ特殊なのかもしれません。

テーブルセット.JPGさてこの日、特に親しくしているラウラ&オラツィオ夫妻とステッラ&マルティーノ夫妻をお招きしてラン
 チ会を開きました。
私達はイベント好きなのでテーブルセッティングもバレンタインデー仕様。
日本でもファンが多いイタリアのチョコ、バーチ(Baci:「キス」の意)を各席に一粒づつ飾りました。
赤い包み紙で中にサクランボのグミが入ったバレンタイン限定バージョンです。
女性にはGIANが花を買ってきてくれたので席に添え、すてきなテーブルが完成。
実は、バレンタインデーっぽい皿が無かったので、この赤い皿はプラスチックです(^^;)

この日のメニューは前菜色々、プリモはパッケリのキノコソース、セコンドはイノシシのオリーブ煮込み。
ワインはオラツィオが差し入れてくれたスプマンテと、尊敬するワイン生産者アントワーヌ・ルギンビュールが造った2種のキャンティ。
デザートはステッラ&マルティーノが差し入れてくれたザバイヨーネとヴェネツィア出身のラウラ手作りのキャッキエーレ(chiacchiere:リボン状のパイを揚げて粉糖をまぶした謝肉祭に食す北イタリアの菓子。この時期はちょうど謝肉祭の真っ只中なので)。
そして〆は食後酒と共にいただくバーチチョコ。
このチョコは包み紙の中に愛のメッセージが入っていることで有名です。
それぞれのメッセージを披露しあって楽しみ、どれもおいしくいただきました。

「日本にもバレンタインデーはあるの?」と聞かれたので日本の様子を話すとみんなびっくり、男性陣はうらやましがっていました。
こちらの女性は強い人が多く、男性は普段から相当気を使っているようなので、たまには女性からプレゼントをもらったり至れり尽くせりで癒されたいのかな(笑)
ホワイトデーの習慣もこちらにはないので、これまた驚いていました。

お開きには前の晩に作っておいた雪玉のように粉糖をまぶしたチョコクッキーを皆さんにお持ち帰りいただきました。

チョコクッキー.JPG
花束.JPGちなみに今年のバレンタインデーのGIANへの贈り物もこのクッキー、ちょっと手抜きだったかな…?
GIANからは華やかな花束でした。GIAN、ありがとう!

皆さんのバレンタインデーはいかがでしたか?

プーリア便り12-3

最後に気分よく上手にLCCを利用するために…
・まずは登録者に届けられるEメールやサイトの情報をチェック→
 英語はもちろん欧州各国の言語に対応。
 利用日や時間によって価格が変わる上、予約時期によって同じ便でも料金が変わる
 ので何度かチェックして希望やスケジュールに合うものを。

・利用規約をよく読んで遵守→
 事前にWeb上で済ませるべき手続きをしなかったり、発券(Web上で手続きを終え
 た書類のプリントアウト)しなかったりすると空港で手数料を払うことに!
 また大手では大目に見ることも多い荷物の重量オーバーも、LCCでは事前申請重量
 を1kgでも超えた時点で容赦なく超過料金を請求されることが多い模様。
 なので2時間前後のヨーロッパ圏内の短距離間往復であれば手荷物にまとめるのが
 おすすめ。
 破損や紛失の心配もなく、到着後すぐに移動できて快適!

・機内サービスにお金を払いたくない人は事前に準備を→
 搭乗前に港内のバールでコーヒーを飲んだり、売店で飲食物や新聞等を買ってから
 搭乗すればOK。
 でも機内販売の値段は別段高くはありませんでしたよ。

・早めに搭乗ゲートへ→
 座席指定をしない場合、席や手荷物の収容は早い者勝ちなので、どうしても連れの
 かたと隣同士で座りたいとか手荷物を自分の座席の真上に収納したいかたは早く搭
 乗する。
…こんなところでしょうか。

あとは高齢者やお体の不自由なかた、体格のよいかたは少しでも座席スペースが広い方がよいと思うので利用は避けた方がよいかもしれません。
また新婚旅行や大切な記念の旅行であれば気持ちや雰囲気も大事なので同じく避けた方がよいと思います。
周囲の人々を見ても上手に使い分けている模様。

それとEU圏外の国籍の人は Webチェックインであっても搭乗口に向かう前に空港カウンターでVISAスタンプをもらう必要があるのでお忘れなく!
LCC に限らずどの会社も長短ありますし、選択肢が多いことはよいことだと思います。
短い期間で日本との往復だけであれば利用航空会社も限られますが、ヨーロッパ長期滞在中に移動をされる場合は選択肢の1つとして状況に合わせて上手に利用したいですね。

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プーリア便り12-2

利用者目線で気づいたLCCが活況を呈している理由。
それは何と言っても「従来の慣例に盲従せず、様々な新しい手法を取り入れて効率化し、利益を出していること」に尽きると思います。

ライアンエアーを例に取ると今ざっと思いつくだけでも…
・代理店を通さず、自社サイトからオンラインで予約や支払いはもちろん、発券やチェッ
 クインまで完了できる→
 LCCはこれらの業務で必要な時間や手間、費用を削減。PC使用に問題なければ利
 用者にとっても手軽で便利。

・荷物を預ける場合は別料金がかかる→
 機内持ち込み可能な手荷物は1つまで。それ以外は重量に応じた料金がかかる。

・座席のスペースが若干狭く、トイレの個数も少な目→
 詰めたスペース分、乗客を増やせる。

・スタッフが1人で何役も担当→
 1人のスタッフが荷物預かり業務後、搭乗口でチケットを切る、客室乗務員が機内清
 掃も行う、パイロットが荷物収納も行う等々。

・シンプルな機内サービス→
 機内エンターテイメントや新聞・機内誌等の提供は無し(機内誌を入れるシートポケッ
 トすら無し)、飲食物は有料、座席指定は有料等々。

・料金が安く、他社の少ない郊外の中小空港を使用するケースが多い→
 今回の私達のケースを例に取ると、ミラノのマルペンサやリナーテではなくベルガモ
 を利用。
…という具合。

他にも素人目には分からない工夫や理由も多くあると思いますし、感心するのはその乗客率の高さ! 毎回ほぼ満席です。
飛行機で空気だけ運ぶくらいなら例えただ同然で発券しても宣伝効果と併せて価値がありますものね。

「世界1サービスの悪いエアライン」なんて言われたり、リスクが高い、スタッフの質が悪い等と言われることもありますが、私はそうは思いません。
低料金を実現するために省けるサービスは省くのが当然だし(そもそも低料金であることもサービスの1つであるはず)、スタッフが1人で何役も担当ということは各スタッフが多くの業務を把握・精通している上、何かあった
時に利用者が担当者間をたらい回しにされたり情報がきちんと届かないと言うリスクもむしろ少ないのでは?

それにヨーロッパではよほどの大都市でない限り公共交通が充実していなかったり、車でしか行けない魅力的な場所も多く、よって空港からレンタカーで移動することも多いので、郊外の空港利用もあまり苦になりません。
また格安とは言っても法的基準に則って運行されているはずですし、航空業界の財務調査は他業界に比べて大変厳しいそうで(必要経費まで削減して安全面に影響するのを防ぐため)昨年イタリアのLCC、マイエアーは業務停止となりました。
スタッフに関しても日系航空会社のように常に満面の笑顔で至れり尽くせりのサービスは望めませんが、これは海外の航空会社ではよくあること。

続いて気分よく上手にLCCを利用するために私が感じたことをお送りしたいと思います。