坂本鉄男 イタリア便り モーツァルトは語学の天才

現在のオーストリアの都市、ザルツブルクに生まれたモーツァルト(1756~91年)は、わずか35年の短い生涯のうち約10年間を英ロンドンや仏パリなどで過ごしている。父、レオポルト(バイオリニスト、作曲家)が息子の非凡な才能に気づき、修養のため当時の音楽の主要都市に連れて回った。

 モーツァルトがこの旅行中に書いた手紙が現存し、5カ国語に及ぶ。イタリアには13~17歳の間に3回、合計720日間滞在したが、彼の書いたイタリアオペラのイタリア語は完璧である。優れた語学力以外に触れなければならない特質は驚くべき暗記力だ。

 1回目のイタリア旅行でバチカンを訪れたとき、システィーナ礼拝堂で、その見事な作曲から教皇自ら門外不出と命じたグレゴリオ・アレグリ(1582~1652年)のコーラス重唱曲「ミゼレーレ」を聴く機会を得たが、この曲をモーツァルトは1度聴いただけで暗譜し、宿に戻ると全く誤ることなく書き写したといわれている。

 18世紀の欧州には、飛行機などもちろんなく、馬車が重要な交通手段だったが、今のような国境を封鎖せざるを得ない新型コロナウイルス騒ぎはなく自由に旅行ができた。文明とは果たして進歩しているのか、それとも逆なのか疑いたくなる。

坂本鉄男

(2020年4月28日『産経新聞』外信コラム「イタリア便り」より、許可を得て転載)

専門調査員募集告知<ローマ日本大使館よりの情報>
終了致しました。<6月11日(日本時間)>

ローマ日本大使館よりの情報を掲載いたします。
詳細についてはリンク先の国際交流サービス協会のHPをご覧下さい。

(ローマ日本大使館より)
海外にある日本の大使館・総領事館には「専門調査員」というポストがあり、
当館において来年2021年2月の任期開始となる予定の専門調査員(広報文化)
の募集が始まりました。

赴任月  2021年2月
募集番号 28
公館名  在イタリア日本国大使館
担当事項 イタリアの広報・文化・教育事情
試験言語 イタリア語
修士在学中の応募 可
 

応募方法や試験等の詳細については,下記国際交流サービス協会のHPに掲載されております。
下記情報をクリック下さい。

募集情報

坂本鉄男 イタリア便り 古代ローマの剣闘士は菜食主義者

古代ローマ人は血なまぐさい決闘競技を見物するのが好きだった。良い季節には、首都ローマの巨大円形闘技場コロッセオをはじめ、植民地にまで建てさせた多くの円形闘技場で闘技が催され、市民を喜ばせた。

 演目は北アフリカから運ばれた猛獣退治に始まり、剣闘士同士の命をかけた決闘で終わる。当時のアフリカは地中海沿岸まで森林が続き、ヒョウなどの野獣がたくさん生息していたが、ローマに送るための動物狩りで激減してしまったといわれる。

 催しの最後を飾る剣闘士について、最近、古代遺跡オスティアの研究者による「剣闘士の骨の調査」の興味深い結果が発表された。

 剣闘士は、ローマとの戦いに敗れた異民族の戦士から、身長1メートル68前後の屈強な30~30歳ごろの若者が選ばれた。彼らは剣闘士養成所で訓練を受ける。

 体中傷だらけになって死ぬまで戦う運命となった彼らの食事は、現代のレスラーのイメージから、血の滴るビフテキなど肉類が主だと類推しそうなものだが、骨の調査から意外にも現在の菜食主義者とほとんど同じであることが判明した。

 主な食べ物は大量の大麦と豆類。飲み物には動物の骨を焼いて砕いた粉や岩塩を溶かし入れたという。

 古代ローマの剣闘士の方が、現代のわれわれより健康的な食事だった?

坂本鉄男

(2020年4月14日『産経新聞』外信コラム「イタリア便り」より、許可を得て転載)

イタリア語講座の先生方によるメッセージ

ヴィオレッタ先生からのメッセージ:
Cari studenti e cari amici di AigTokyo, mi mancate tutti moltissimo. Mi manca di entrare in classe, trovarvi, salutarvi. Mi manca il contatto umano. Però spero che possiamo in qualche modo rimanere vicini, e quando alla fine, passata la bufera, potremo incontrarci, ci diremo: Ce l’abbiamo fatta! Buona Pasqua 🐣 a tutti! Violetta
日伊協会のみなさん、会えなくてほんとうに寂しいです。教室でみなさんの顔をみて、言葉を交わせないのも寂しいですし、なによりも人間らしいコンタクトができないのが辛いですね。それでも気持ちだけでも近くにいることができますし、いつの日か、この嵐が過ぎ去ったら、またみなさんとお会いして、お互いに「大変だったけど頑張ったわね」と言いましょうね。それでは、みなさん、よい復活祭をお過ごしください。 ヴィオレッタ

森口先生からのメッセージ

みなさん、お元気ですか。
私は4月の頭から個人的にはほぼロックダウン状態です。運動不足解消のため、今日は近所の公園に散歩に出ました。桜はもう散ってしまいましたが、枝振りがすばらしかったので写真に収めました。じょうずに気分転換しながら、みんなで乗り越えましょう。また会える日を楽しにしています!

Cari studenti,
Avremmo dovuto ricominciare il nuovo semestre la settimana passata ma purtroppo a causa della situazione attuale che tutti noi ben conosciamo, non è stato possibile. Non dimentichiamoci però che il nostro incontro è stato solamente posticipato ma non annullato!Sicuramente riusciremo presto a studiare ancora insieme in classe.Io non vedo l’ora.Mi raccomando, fate attenzione e riguardatevi. A presto, dunque.Ciao!!!
#Noinoncifermiamo
Cristiano Caludis

受講生のみなさん
ほんとうなら先週から新学期が始まっているはずだったのですが、みなさんご存知のとおり、残念ながら今の状況では、かないませんでした。けれども、みなさんとのお約束は延期になっただけで、けっして反故にしたわけではないのです。だって、きっとまた教室で勉強できる日が来るはずですからね。わたしにはその日が待ち遠しい。みなさんも、気をつけて、ご自愛ください。また会える日が、早くきますように。チャオ!
#Noinoncifermiamo #ぼくらは立ち止まらない

Ciao a tutti sono Alessandra e sono di Milano.
Questo è un momento difficile per tutti noi: in Italia, in Giappone, nel mondo. Però in questi momenti io mi ricordo sempre la prima volta che in Giappone ho visto il fiore di prugno.
Per me è fantastico questo fiore, perché nel freddo dell’inverno, quando tutto è fermo, quando tutto è ancora congelato e non si muove niente, sboccia e fiorisce. Ed è meraviglioso, da’ la gioia, la felicità.
Ecco forse in questi momenti, tutti noi prendiamoci il tempo per godere delle cose che ci piacciono. Prendiamoci il tempo di fiorire, di prenderci cura di noi ovviamente e anche di prenderci cura delle cose che ci piacciono.
Io sto studiando delle cose che volevo studiare da tanto tempo. Magari se avete voglia anche a voi, ci sono delle cose che avete lasciato nel cassetto, da fare. Magari anche qualcosa di italiano. Nell’attesa di rivedervi tutti quanti insieme e di poter fare lezione come una volta. Arrivederci. Alessandra Korfias

チャオ、みなさん。ミラノ出身のアレッサンドラです。今は、私たちの誰にとっても難しい時ですよね。イタリアも、日本も、世界中が大変な状況です。そんな時ですが、近頃わたしがいつも思い出すのは、日本に来て最初に見た梅の花のことです。とても感動してしまいました。だって、冬の寒さのなか、すべてが静止して、まだすべてが凍りついていて、何も動くものがないなかで、蕾を開き、花を咲かせるのです。そのすばらしい花のおかげで、心おどり、幸せな気持ちになれるのです。今こんな時期ですが、でもだからこそ、誰もがみんな、好きなものを愛でる時間を持ってみてはいかがでしょうか。時間をかけて、花を咲かせるために、自分のことはもちろん大切にしながら、好きなものを大切にしてみてはいかがでしょう。
私は、以前から勉強したかったことを勉強しています。たぶんみなさんも、やろうと思いながら、どこかの引き出しに仕舞い込んだままにしたものがあるのではないでしょうか。それはもしかしたら、なにかイタリアに関係するこもだったりしませんか。そんなみなさんと、再びお会いして、これまでのように、いっしょに授業できる日を楽しみにしています。その日まで、さようなら。 アレッサンドラ・コルフィーアス

日伊協会に通ってくださっている皆さんへ

皆さん、ご無沙汰しております。朝比奈です。「また4月にお会いしましょう」という言葉と共に皆さんとお別れしてから、気づけばもうひと月半もの時間が経ってしまいました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
僕はと言えば、肉体的には至って元気ではありますが、はっきり言って太りました。せっかく半年間にわたるダイエットの成果がやっと出てきたところだったのに…。

でもそれもそのはず。僕にとってはみなさんと教室で、イタリアのことやイタリアとはまるで関係ないことについて、ああでもないこうでもないとお喋りし、一緒に笑い合うのが何よりの楽しみなのです。であってみれば、授業ができず家で悶々と過ごしたこのひと月半はまさに「地獄」でして、お酒の量が増えるのも致し方なし(言い訳です)。

ですが、日伊協会ではただいま、押場先生とLivio先生、そして事務の方々が中心となって、オンライン授業の準備を着々と進めています。画面越しではあれ、皆さんと再会できる日はもうすぐそこです。もちろん教室でやっていた時とまったく同じ、というわけにはいきませんが、せっかく新しい試みをするのですから、「これまでとは違う面白さがあるね」と思って頂けるよう、僕自身も鋭意準備中です。ひょっとしたら、かねてより念願の「グラス片手にほろ酔いで授業」がついに実現するかもしれません。

残念ながら今回のコロナ禍はそう簡単には過ぎ去ってくれそうにありません。いまの僕たちにできることは、愛するイタリアの人々が教えてくれているように、できるだけ家にいることです。まずはオンライン授業の開始を楽しみに、(おうちで)健やかにお過ごし下さい。「でもやっぱり暇!」という方は

YouTubeのコンテンツ紹介:Easy Italian

こちらの動画をご覧になるのはいかがでしょう?イタリアの人びとにあれこれインタビューをしている動画がたくさんあるのですが、イタリア語と英語で字幕がついていますし、インタビュアーがネイティヴではないので、かなり簡単なイタリア語を喋ってくれています。もちろん、今回の状況に関する動画もありますよ。では、できるだけ早く皆さんと再会できる日を心より楽しみにしております!  朝比奈佳尉

Messaggio a studenti / Una ricetta per il lockdown
Violetta 先生によるロックダウンをやりすごす為の簡単レシピー、パンで作る本格ピザです。
みなさんこんにちは。ロックダウンをしてウイルスと戦っているただなかですが、長く家に閉じこもっていなければならないからこそ、料理をするのが気晴らしになるのではないでしょうか。そんなみなさんのために、大好きで自分でもしばしば作る簡単なレシピをご紹介します。

作り方は次のとおり:
オーブンを200度に温めます。四角か丸型の耐熱皿にクッキングシートをひいて、エキストラヴァージンオイルを軽く塗ります。パンの切れ端を敷き詰め(食パンやカンパーニュの耳をとって使います)、手でしっかり押さえます。それから、刷毛をつかって軽くミルクを塗ります。その上にフレッシュトマトのスライスを敷き詰め、塩、オレガノ、オリーブオイルをかけて、オーブンで12-15分焼きます。時間が来たら、ピザをオーブンから取り出して、温度を170-180度に下げます。ピザの表面をチーズ(モッツァレラあるいピザ用チーズ)で網状に覆い、さらにオリーブオイルを軽くかけます。お好みで、オリーブ、アンチョビ、ケッパー、バジリコなどを加えたら、もう一度オーブンに入れて5-6分焼き、チーズがとろけるのを待ちましょう。これでピザは出来上がりです。オーブンから出したら、おしいしく召し上がってくださいね。

ミュージカル・チケット付セミナー『チェーザレとその時代』をお申込み下さった皆様へ

平素より当協会の活動にご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。

さて、明治座のホームぺージでも告知されていますとおり、誠に残念ではございますが、
ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』の全日公演中止が決定いたしました。

それに伴いまして、上記チケット付きセミナーをお申込みくださいました皆様へは
チケット代金を払い戻しさせていただきます。

また、先日中止になりました当協会主催の第4回セミナー(3/27)にお申込みいただいた
皆様には、併せてセミナー1回分の代金も返金申し上げます。

返金に際しまして、お手数ではございますが、下記内容を当協会までメールあるいは
FAXにてご連絡ください。

■ご返信いただく内容:

1)お申込者のご氏名
2)電話番号
3)ご返金先の口座情報(金融機関名、支店名、科目<普通、当座等>、 口座番号、口座名義<カナ>)

■返信先メールアドレス: scuola@aigtokyo.or.jp

■返信先FAX番号: 03-3402-3707  

また、当協会の受付にて現金でご返金をご希望の方は、5月25日以降承りますので、事前にご来校日をご一報ください。返金額は、以下の一覧表をご参照ください。

念のため、チケットをお持ちの方は、払い戻し完了までお手元に大切に保管くださいますようお願い申し上げま
す(ご返送の必要はございません)。

●緊急事態宣言の発令に伴う事務所閉鎖の関係で、「春のフェスタ2020」及び「ミュージカル・チケット付セミナー
『チェーザレとその時代』」の返金業務が滞っておりましたが、ようやく自粛解除により、今月より順次作業を再開致しました。すべてのお客様に返金作業が終了するのに、もうしばらくお時間を要しますことを何卒ご容赦ください。

公演を楽しみにお待ちいただいていたお客様には、深くお詫びを申し上げます。

新型コロナウィルスの一日も早い終息を祈っております。皆様も、どうかご自愛の上お過ごしください。

公益財団法人 日伊協会

坂本鉄男 イタリア便り 中国発の2つの疫病

中国から広まった新型コロナウイルスは、14世紀にヨーロッパを襲った「ペスト」と似ている。当時のぺストも中国から感染が広まったとされるからだ。このペストは蒙古を横切りトルコ、ギリシャを経て1347年ごろイタリア南部のシチリア島に上陸し、そのままイタリアを北上してから、スペイン、英国からアイルランドまで欧州全土を襲い自然終息したといわれる。

 この疫病により、当時のヨーロッパの人口の3分の1、つまり、2千万人から3千万人が死んだとの推定がある。イタリアの古典小説の始祖の一人、ボッカチオ(1313-75)は、ペストから田舎の別荘に逃れたフィレンツェの上流階級の男性3人と女性7人によって語られる物語を「デカメロン」に書いている。

 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、日本時間30日午前11時現在の新型コロナ感染者は約72万人、死者は約3万人。一方で、治療薬や予防接種に使うワクチンは完成していない。万一、14世紀のペストと同様、自然終息を待たねばならないとすると今後も感染者は増加の一途をたどると思われる。

 中国も、経済発展と軍拡に力を注ぐだけでなく、たとえ700年に一度としても自国発のパンデミック(世界的大流行)が起きないよう衛生状態の改善に尽くしてもらいたいものだ。

坂本鉄男

(2020年3月31日『産経新聞』外信コラム「イタリア便り」より、許可を得て転載)

坂本鉄男 イタリア便り リハビリ病院の先駆者

カルロ・ニョッキ司祭(1902~56年)の名前を知っている日本人はほとんどいないだろう。司祭はイタリアにおける「リハビリ病院の元祖」ともいえる人物で、54歳の若さで死去したにもかかわらず、数年後には「福者」(聖人の1つ手前)に列せられた。

 ミラノ近郊で生まれた司祭は若くして聖職に進み、第二次大戦中はアルプス山岳部隊の従軍司祭として兵士と生死を共にした。祖国に戻った司祭が胸を強く打たれたのは、敗戦直後の日本と同じく戦災孤児の多さと松葉づえにすがる傷痍(しょうい)軍人の姿であった。

 「リハビリ」という言葉も知られていない時代である。司祭は、まず資金集めに奔走し手足のない孤児を収容する施設を造った。次いで「リハビリ専門病院」の必要性を痛感し、医療財団の設立に乗り出した。その志は宗教界・政財界から多くの賛同者を集め、「ドン・ニョッキ財団」の発足につながったが、不治の病に侵されていた司祭が発足を見ることはなかった。

 60年以上がたち、医療界にリハビリの重要性が根づいた今、司祭の熱意が生んだ財団はミラノおよびローマにリハビリ専門の大病院を持ち、イタリア全土33カ所でリハビリセンターを運営するまでになった。人道的な目的からまかれた一粒の種がこのように成長した例は少なかろう。

坂本鉄男

(2020年3月17日『産経新聞』外信コラム「イタリア便り」より、許可を得て転載)

「チェーザレとその時代」第4回セミナー 中止のお知らせ

「チェーザレとその時代」第4回セミナーお申し込みの皆様へ

平素より当会の活動に格別のご高配とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。

さて、急なお知らせになり大変恐縮でございますが、コロナウィルス感染拡大防止のため、「チェーザレとその時代」セミナーの会場であるゲーテ・インスティトゥート東京(ドイツ文化会館)が、ドイツ本国からの要請により、当面の間、閉鎖されることとなりました。

それに伴い、誠に残念ではございますが、3月27日(金)に予定しておりました本セミナーの第4回目をやむを得ず中止することを決定いたしました。

最終回を楽しみにしてくださっていた皆様のためにも、他の開催方法を模索いたしましたが、目下の状況では、開催を断念せざるを得ませんでした。

お申し込みいただいていた皆様には、大変ご迷惑をお掛けしますことを深くお詫び申し上げます。

お支払いいただきました受講料は、公演当日に、会場受付にて現金で返金申し上げる予定です。明治座1階エントランスに日伊協会の受付を設けますので、下記指定の時間内に受付までお越しください。

4月24日(金) 11:00~11:20
4月30日(木) 17:40~18:20
5月1日(金)  11:00~11:20
5月9日(日)  16:10~16:50

*受付設置時間が限られておりますので、時間厳守でお願いいたします。

また、公演チケットは、セミナー会場にてお渡ししておりましたが、3月27日のセミナーでお渡しする予定だった方につきましては、公演当日に明治座1階エントランスの日伊協会受付にてお渡しいたします。

皆様には、別途、「セミナー中止お知らせの葉書」を郵送させていただきます。この葉書は、ご返金、チケット受渡しの引換券を兼ねさせていただきますので、お手元に大切に保管いただき、必ず当日ご持参いただきますようお願い申し上げます(再発行はいたしかねます)。

引き続き、当会は、日本とイタリアの国際交流の礎として活動して参りますので、何卒ご理解とご協力の程、お願い申し上げます。

公益財団法人 日伊協会 

TEL:03-3402-1632 FAX:03-3402-3707
https://www.aigtokyo.or.jp/

坂本鉄男 イタリア便り 詐欺師に注意! 「トレビの泉」のケチくさい話

昔、イタリアの喜劇映画には大体こういう筋書きの小話があった。

 ローマを訪れる観光客にならって米国の富豪が「トレビの泉」を眺めながら叫んだ。「わが大アメリカに欠けるのはまさにこうした遺跡だ」。すると、どこからとなく貴族然とした老紳士が現れ名刺を出した。見ると「トレビ大公爵ジュリアス・シーザー14世」とある。

 いくら歴史の重みに弱い米国人でも驚いた。老紳士は続けてこう吹っかけたのである。「昨日もブラジルの富豪がこの泉を200万ドルで売ってくれと申し出たのですが、私はアメリカびいきだ。あなたくらいなら半額の100万ドルでお譲りしましょう」。

 話の結末は忘れたが、最近の「泉」をめぐる話はケチくさい。

 地元紙によると、少し奥まったところにある泉には5方向から小道がある。どの小道の両側にも土産物屋が軒を連ね、観光客を目当てにしている。ところが道しるべの標識が曲げられたり汚されたりして、特定の店に導くようになっているというのだ。この知らせに市役所も新しい標識を付けるなど対策を講じ始めた。

 日本でも間もなく東京五輪・パラリンピックがある。大勢の観光客を前にして詐欺師まがいの手口で「ぬれ手でアワ」をもくろむ連中が出てこないとも限らない。

坂本鉄男

(2020年3月4日『産経新聞』外信コラム「イタリア便り」より、許可を得て転載)

イタリア文化セミナー 「ビーズフラワー講座」のご案内

文化  日本語  実技

イタリアでは毎年3月8日は「ミモザの日」、男性が日頃の感謝を込めて女性にミモザの花を贈る日です。そのミモザの花をビーズで作ってみませんか?

ビーズフラワーはイタリア・ヴェネツィア生まれのビーズクラフト、ガラスビーズをワイヤーに通し花に仕上げます。

ワイヤーなので自由自在、一輪挿しのミモザから、リースやブーケまで、お好きなアレンジをお楽しみいただけます。

第1回目はビーズフラワーの歴史から始まり、基本テクニックを学びます。一輪挿しのミモザをあしらった簡単なコサージュを作り、持ち帰ることができます。

第2回目以降は、基本テクニックに加え、応用技術も学びます。3回シリーズで、さらにご自宅でパーツを増やせば、ミモザのブーケやリースなど素敵なアレンジが楽しめるようになっています。

全3回を通してのコースが基本ですが、まず試してみたい方にはまずは第1回目だけの申込も可能です。

<講師プロフィール>

~下永瀬 美奈子プロフィール~

1989年米国ニューヨークでビーズフラワーに出会い、レッスンを始める。2004年『暮らしを彩るビーズフラワー』、2009 年作品集『Candy Garden の世界』を出版。2011 年日本ビーズフラワー協会を設立、初代会長に就任。

2013年「ジャパンエキスポ・パリ」、2016年「World Art Dubai」に出展。スワロフスキー社 デザインコンテスト、ビーズビエンナーレ等受賞歴多数、ビーズ300 万粒の世界最大のビーズフラワー「希望の桜」を制作。
日本ビーズフラワー界の第一人者。

2019年、フィレンツェ開催のアート・工芸の祭典「Artigianato e Palazzo」で、来場者投票第1位、主催者賞第2位のダブル受賞は、日本人初の受賞。

申込名 開催日 時間 会場 受講料(材料費込) 備考
E116 1/16(木) 10:30
~12:00
青山石川
記念ルーム
201
会員・受講生

一般

1,500円

2,000円

終了
E213 2/13(木)
E227 2/27(木)


mousikomi

春のフェスタ2020 開催中止のお知らせ

     春のフェスタ2020 開催中止のお知らせ

                           公益財団法人日伊協会 
                             会長 島田 精一

平素より当会の事業に格別のご高配とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。

公益財団法人日伊協会は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の日本での感染拡大リスクが
高まっていることから、ご参加の皆さまおよび関係者の健康と安全を最優先に考慮し、
2月29日(土)に予定しておりましたイベント「春のフェスタ2020(Festa di primavera2020)」
を中止することを決定致しました。

ご来場を楽しみにしておられた皆様には、大変ご迷惑をお掛けしますことを深くお詫び申し上げます。

既に入場料をお振込みされた方には、全額を返金いたしますので、

1)お申込者のご氏名
2)電話番号
3)ご返金先の口座情報
(金融機関名、支店名、科目<普通、当座等>、 口座番号、口座名義<カナ>)

を下記メールアドレスまでお送りくださるよう、お願い申し上げます。

 返信用メールアドレス: scuola@aigtokyo.or.jp

※ 尚、誠に恐縮ではございますが、ご返信は3月末までにお願い致します。
  準備が整い次第、順次返金させていただきます。

引き続き、当会は、日本とイタリアの国際交流の礎として活動して参りますので、
何卒ご理解とご協力の程、お願い申し上げます。

〒107-0052 東京都港区赤坂7-2-17 赤坂中央マンション205
公益財団法人 日伊協会 TEL:03-3402-1632 FAX:03-3402-3707

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2020年 日伊協会奨学生募集要項

下記の通り奨学金生を募集いたします。ご希望の方は奮ってご応募下さい。

資  格:日伊協会会員もしくはイタリア語受講生
締  切:2020年3月6日(金)必着にて 日伊協会事務局まで提出
選  考:書類(下記参照)選考の後、結果は追って連絡致します。
提出書類: ①2020年 奨学金生応募用紙
      ②作文・・・イタリア留学を希望する理由
(600-800字程度・用紙自由・日本語/イタリア語どちらでも可)
合否発表:2020年3月下旬頃お知らせいたします*
 *応募用紙記載のメールアドレス(もしくはFAX)にて書面でお知らせいたしますので、
間違いのないようはっきりとお書き下さい。
入学手続料:合格後、申込開始時点に8,000円

奨学金校一覧 - 下記より志望校一校をお選び下さい。

NO 学 校 名 都 市 内 容
1 LEONARDO DA VINCI MILANO又はFIRENZE又は
SIENA又はROMA
4週間コース授業料
2 ISTITUTO VENEZIA VENEZIA又はTRIESTE 2週間コース授業料を50%割引にて
3 IDEA VERONA VERONA 4週間コース授業料を255ユーロ割引にて
4 CULTURA ITALIANA BOLOGNA 2週間コース授業料
5 DANTE ALIGHIERI SIENA 2週間コース授業料
6 LA LINGUA LA VITA TODI 2週間コース授業料
7 DILIT ROMA 2週間コース授業料から200ユーロ割引
8 TORRE DI BABELE ROMA 2週間コース授業料
9 BABILONIA TAORMINA 2週間コース授業料



<参考&注意事項>
1.入学金を含め、上記奨学金以外の経費はすべて自己負担となります。
2.過去に日伊協会奨学金を受けた方はご応募いただけません。
3.合格者には、原則として日伊協会にて面接を実施します。また、帰国後報告レポートを提出いただきます。
4.青山教室事務局には留学報告レポートがございます。学校選定にご利用下さい。
5.レッスンは通常1日4時間、月-金(週5日)となります。12月の入学は4週間ではなく3週間となる場合もございます。
6.提出書類不備は選考対象となりませんので、充分ご注意下さい。

2020年 公益財団法人日伊協会 奨学金生応募用紙はこちらからダウンロード出来ます。
・Word版

ご希望の方は奮ってご応募下さい。

公益財団法人日伊協会留学係
〒107-0052 港区赤坂7-2-17-207  TEL:03-3402-1632

お店紹介 Borgo delle tobaglie

表参道駅からA1出口よりわずか徒歩5分。お洒落なお店が並ぶ街並みを少し中に入った落ち着いた場所にある直営SHOP Maison du Linを訪ねた。

麻平代表取締役の夏目さんにお話を伺った。
「BORGOはボローニャで設立された会社で、まだ比較的歴史は浅いのですが、高品質な商品と綺麗な色合いとデザインが特長の商品を多数揃えています。」

*(HPより)ボルゴ デレ トヴァーリエは、イタリア・ボローニャにて2005年に誕生したインテリアレーベル。デザイナーの Valentina Muggia は各世界各国の文化や歴史からインスピレーションを受け、自由でかつ独創的なホームファブリックを生み出しています。

ブランドのアイコンともなっている、フリルがアクセントのリネンのほか、ボローニャのフラッグショップにはデザイナーが集めたヴィンテージのアイテムや食卓を彩るテーブルウェアなどを展開。

綺麗な発色を出すことが出来るのがリネンという材質の特長とのことで、クッションカバーやテーブルクロス、そして可愛いポーチなど、リネン素材の良さを活かした様々な商品の一つ一つが落ち着いた色合いの商品に仕立てられている。

お店には色々な種類の商品が多数展示されているので、一度訪れてみるといいと思います。「春のフェスタ2020」ではどのような商品を見せてくれるか楽しみです。

| カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : adminaigtokyo

《第3回》日伊協会イタリアワイン文化講座  ワイン生産者が語る『ヴェネトのワインと郷土料理』
D.O.C.G.アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラとD.O.C.ルガーナ』

文化 伊語 通訳 軽食

イタリア語で「苦味」を意味するアマローネ。ヴェネト州産ヴァルポリチェッラ種の赤ワインのうち、特別な製法によるものに付けられる名称です。

収穫したブドウを半ば乾燥/アパッシメント(appassimento)し、果実味と糖分を凝縮し、それを完全な辛口になるまで発酵させたうえ、大樽で2年以上熟成させたワインがD.O.C.G.アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラです。(出典:柴田書店『新版ワインの辞典』)

なぜ昔の人はブドウを乾燥させて赤ワインをつくるようになったのでしょうか?さらに、近年人気のD.O.C.ヴァルポリチェッラ“リパッソ”(ripasso)とは、アマローネの干しブドウを絞った果皮をもう一度ワインに浸して醸すという製法で、実はつい1960年代まで地元では途絶えていました。それを発見し復活させた生産者の草分けのひとりが、今回ご紹介するワイン生産者ゼナート社の創立者、故・セルジオ・ゼナート氏です。

本講座ではゼナート社のマネージャー、マルコ・ミラーニ氏を迎えてヴァルポリチェッラの2種類のワイン(リパッソ、アマローネ)を順番にテイスティングし、味わいの違いを比べながら、秘密に迫ります。

また一方、近年ガルダ湖畔で生産される清冽な白ワイン、D.O.C.ルガーナをご紹介。トゥルビアーナ種(別名トレッビアーノ・ディ・ルガーナ)を使ったボディと骨格のある長期熟成可能な高級白ワインは近年注目されています。このD.O.C.ルガーナの魅力について、2019年にイタリアの某ガイドブックで最優秀賞を獲得したリゼルヴァを教材に、同じヴェローナ県の白ワイン、ソアーヴェと飲み比べ、その品種と地域の特性を知ります。

また、イタリアワイン文化講座へのリニューアルを記念して、ヴェネト在住経験もある山崎料理長監修のこの日限定のヴェネト郷土料理とのアッビナメント体験をお楽しみに!

<講師プロフィール>

マルコ・ミラー二氏(Dott. Marco Milani)ゼナート社(Zenato)ブランドアンバサダー。2015年よりアジアにおけるワインコンペティション(CWSA)の審査員を兼任。

モデレーター:櫻井芙紗子

ヴィアッジョ・ヴィーノ代表。出版の仕事を経てイタリア・ボローニャの老舗ワインショップで研鑽を積み、イタリアでソムリエ取得。日伊協会理事。

日 時:2020年2月11日(火)12:00~14:00(受付開始:11:30)
会 場:アンティキサポーリ (地下鉄日比谷線広尾駅から徒歩4分)
〒106-0047 東京都港区南麻布5-2-40 日興パレス1F 03-6277-2073
講 師:マルコ・ミラーニ氏(ワイン生産者:ゼナート社)
司 会:櫻井芙紗子(日伊協会理事 イタリアワイン文化講座担当)
参加費:日伊協会会員/受講生8,500円、一般:9,500円(要申込:当日支払い)
※ワイン4種( リパッソ、アマローネ、ルガーナリゼルヴァ、ソアーヴェ)試飲、
山崎料理長監修の当日限定ヴェネト料理とのアッビナメント体験
定 員: 18名(先着順) ※申込期限:2020年2月7日(金)まで

申込名 開催日 時間 会場 参加費 備考
E1108 2/11(火祝) 12:00~
14:00
受付開始
11:30
アンティキ
サポーリ
会員
受講生
8,500円 終了
一般 9,500円


mousikomi

お店訪問 サルデーニャ伝統菓子 「セアダス フラワー カフェ」

東京の冬景色である雲一つない青空の下、自由が丘のロータリーから歩いて数分のところにあるセアダス フラワー カフェを訪ねた。代表取締役の花澤さんとディレクターの岡部さんが笑顔で僕を迎えてくれた。

「このお店はサルデーニャのものだけに特化したマニアックなカフェです。」

岡部さんの説明通り、お店の壁には写真や仮面、そして粘土を焼成して作ったお人形が所狭しと飾られ、壁にはサルデーニャから来た現地の方々が書いていったというメッセージ(立派な芸術品?)で一杯だった。

花澤さんは美味しいコーヒーとセアダスというサルデーニャ伝統菓子を出してくれた。セアダスとはセモリナ生地にペコリーノ(羊乳のチーズ)を詰めて、揚げた後に蜂蜜をたっぷり掛けたドルチェだ。

カラッと揚げた外身の生地を開けると、中からチーズが出てきて、その塩味と蜂蜜の甘みの絡み合いが絶妙で、無条件で美味しい!

残念ながら今度の「春のフェスタ2020」では機材(フライヤー)の関係で出展出来ませんが、セアダス以外の焼き菓子を出展していただけるとのこと。見て楽しい、食べて美味しいお菓子をセットにして500円単位で販売してくれます。フェスタ会場では三時のおやつで食べても、ワインのお供としても、そしてお土産にも最適だ。

自由が丘のお店ではカフェは勿論、11時のオープンから20時の閉店まで、いつでもお酒が飲めます。食事系も数種類用意されており、サルデーニャワインとの相性抜群、20~30人でお店を借り切ってちょっとしたパーティもすることが出来る。

人に教えたくなるようなお店を見つけることが出来た。まずはフェスタで是非伝統菓子をご賞味ください。

| カテゴリー : | 投稿者 : adminaigtokyo

イタリア マンドリン通信 <新年最初のミラノオーケストラのコンサート><本格的劇場での学生指揮者への指導テレビ放送><新しい友人との会食>


<新年最初のミラノオーケストラのコンサート>

新年開けて最初のコンサートは、”VIVA NAPOLI!”というタイトルで、ソプラノ歌手2人・テノール歌手三人との共演カンツォーネ・ナポレターナ特集でした。

プログラムは、それぞれの歌手が歌い、オーケストラがナポリに因んだマンドリン曲を挟み合計12曲でした。今回は、先月クリスマスコンサートが終わってその後バカンスに突入したため、練習とリハーサルをする日が少なくというか1回しかありませんでした。

コンサート2日前の夜、歌手2人とのリハーサルでした。オーケストラも殆どの譜面が初回であり、難易度は低いにしても歌い手とのテンポ合わせが難しく、?で終了し、やや不安残るなか当日の事前リハーサルとなりました。

しかし、いつもと同様2時間前集合でありながら、時間通り来たのは10名足らず・・・開始時間は30分遅れでした。テノール歌手とはその時初めてのリハーサルでした。なんだか分からない部分ありのまま本番突入。指揮者に合わせるしかないのです。歌手も、思わぬところでリタルタンド(ゆっくり)したりしますから、目が離せませんでした。つまり、歌手と指揮者を見つめつつの演奏(伴奏)でした。

まあ、多少不明瞭でも観客は歌手しか見てない(聴いてない)ので、余り気にせず目立たずで無事終了。皆偉い! さすがはイタリア人です。本番強いですね。練習ではあんなにメタメタでしたが・・・

北イタリアで、南の音楽をするのは結構珍しいですが、満員で観客は大喜びでした。やはり歌は大好きで一緒に歌ってました。まずは一安心でした。

<本格的劇場での学生指揮者への指導テレビ放送>

私が素晴らしい番組と思う一つに、イタリアでの有名な指揮者(スカラ座他)による若い勉強中の指揮者への、本格的劇場でのオーケストラ指揮指導放送です。

何度か見ていますが、ある夜に偶然に見ました。指揮者は、「Riccardo Muti(リッカルド・ムーティ)氏」で現代を代表する巨匠として知られています。

画面を見て驚きましたが、若手フル・オーケストラに、本格的なオペラ曲なので若手オペラ歌手も勢揃いしており、そのオペラ曲の指揮を手取り足取り指導するのです。つまり、オーケストラ・指揮者・歌手全部の指導なのでした。

勿論観客は関係者のようでしたが、その劇場はRavennaの本格的劇場でした。その放送は数時間に及び、学生指揮者がアジア人からイタリア以外の外国人含め、5~6人も登場しました。学生達はまだ指揮の振りが私から見ても、素人風で棒立ちでしたが、それでもこの有名な超一流の指揮者は、決して苛立つこともなく、ユーモアある指導と説明に唖然としました。なんと学生がリラックスして笑顔でその指導を受け入れているのです。

本格的な劇場で、フルオーケストラ・オペラ歌手というその舞台で指導受けるなんて、日本でしたら(まずないでしょう)学生はコチコチになると思います。

しかし、全体を通して何回もダメ出しをそのプロの指揮者はしますが、オケも歌手達も当然ですが学生指揮者に従うのです。

私は、こういう経験をさせてくれるイタリアの音楽指導の理解の深さに脱帽でした。素晴らしいです。大好きな番組の一つです。

<新しい友人との会食>

私の友人Sが、ミラノ学んでいる「占い教室」で知り合った友人との夕食会に私も招待してくれました。肉団子鍋! 喜んで、プロセッコとリクエストの抹茶ティラミスを作り持参して行きました。勿論小豆も炊いて。抹茶のお菓子は人気ですね~。

そのイタリア人女性Hは、ヴィオラ奏者で現在は引退して、現在は室内楽のクァルテットを編成しているそうです。多趣味でハーブも勉強しているとのこと。

私と友人Sはミラノ近くの山のハイクで知り合いましたが、彼女は画家で表千家の
茶道マエストラです。遊びでアコースティックギターを弾いたり、着物の着付けも互いにします。共通の趣味と私と同じ1人暮らしなので、何かと一緒に行動することが多いです。2人とも好奇心旺盛で何でも興味が沸くのです。私は音楽の楽しさとコンサートに出かけることを勧めました。そして今回の彼女の友人Hは北のBolzano出身で、山に詳しいです。

たった3時間でしたが、私達はかなり互いの情報交換を得て親しくなりました。Hさんは、私のイタリアマンドリン留学の経緯を興味を持って聞いてくれました。ご家族も器楽奏者がいて、4月にミラノで室内楽コンサートをすると聞き、私達は是非聴きに伺いたいと申し出ました。日本文化にも親しみあり、この日の和食メニューを全て美味しそうに平らげて、楽しい時間を過ごしました。

友人のお蔭で、新しい出会いはとても嬉しいです。マンドリン仲間は居ますが、音楽以外日常では中々イタリア人と親しくなれる機会は少ないので、これからの展開が楽しみです。

坂本鉄男 イタリア便り 消えたクリムト 23年後の発見

19世紀末から20世紀初頭にかけて、工芸、美術、建築、絵画など広範囲の分野で「アールヌーボー」という全く新しい芸術様式が欧州を中心に花開いた。今回は、この分野で活躍したオーストリアの代表的画家、グスタフ・クリムト(1862年~1918年)の作品の一つをめぐる事件についてお伝えしたい。

 97年2月、イタリア北部ピアチェンツァの現代美術館からクリムトの傑作の一つ「婦人の肖像」が盗まれた。直ちに捜索が行われたが行方は全くわからなかった。ところが23年の歳月を経た昨年12月、同じ美術館の裏庭の隔壁の間から庭師によって無傷のまま発見されたのである。

 一体これは何を意味するのであろうか。考えられる理由の一つは、盗みに成功したまではいいが、あまりにも知られ過ぎた美術品であるがために転売が不可能となったことである。盗み出すにはかなりの準備と資金を要したであろうに、23年間手元に保管した後に何の報酬もないまま「返却」するとは間の抜けた盗賊団といわれても仕方がない。

 ただ、世の中には表の社会には姿を見せない大金持ちがいる。「婦人の肖像」も彼らが大金を投じて手に入れ、密室で眺めて楽しんでいたという推理もできそうだ。そう考えると、世の中を驚かせる謎の盗難事件はこれからも起きるのかもしれない。

坂本鉄男

(2020年2月4日『産経新聞』外信コラム「イタリア便り」より、許可を得て転載)

クロナカ163号発行

CRONACA163今回の特集は、昨年の冬号の特集「イタリア発 古楽で追う光彩の音楽史」の後編として、「オペラの黎明期」をお送りします。

一般社団法人 ヴィア・ガレリア代表の岡田薫さんと、音楽学を専門としてディスコルシ・ムジカーリを主宰し、現在カターニア大学の講師でもある佐々木なおみさんに、オペラ黎明期のパワーにあふれた劇場風景や興味深い人間模様などをまとめていただきました。

『クロナカ』は、日伊協会の会員以外の方にもお分けしております。
当サイトの「会報『Cronaca』一覧」ページの[お申し込み]ボタンをクリックしてお申込みください。

また、事務局に直接電話でお申し込みいただいても結構です。
その際は、「クロナカ2020年冬号(163号)希望」とお伝えください。
tel. 03-3402-1632 (日伊協会事務局)

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【目次】 (表紙を含めて全24ページ、行頭の数字はページ番号です)
2 イタリア語会話《つなぎフレーズ》 押場靖志
特集:イタリア発 古楽で追う光彩の音楽史
3 オペラの黎明期 岡田薫
8 史料に刻まれた17世紀ヴェネツィア・オペラの熱狂 佐々木なおみ
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10 イタリアの聖堂装飾<10> オシオス・ルカス修道院の装飾(3) 松浦弘明
12 モスカテッロ・リポート 素顔のイタリア <30>
チヴィタヴェッキアの教会に描かれた殉教者たち アントニオ・モスカテッロ、廣石正和(訳)
14 イタリアの最も美しい村<10>「愛の結び目」のトルテッリーニが名物のボルゲット 長谷川恵美
16 陣内がゆく<19> 漁師セルジョ、ラグーナを語る 陣内秀信
17 イタリア・食の万華鏡<9> 皿の向こうに何かが見える──トラステーヴェレの仔牛の尻尾 長本和子
18 Yoshio AntonioのイタリアPOPS小辞典<25> サンレモ音楽祭2020 2月4日より開催! 磐佐良雄
18 第8回 日伊文化交流「秋のフェスタ2019」ご報告
19 BAR SPORT<28>1990年W杯以来のビッグイベント、U-21欧州選手権観戦記(その2) 佐藤徳和
20 イタリアのニュースから
22 第29回スピーチコンテスト結果報告
23 恵贈図書
表紙写真 ロンバルディア州クレモナの大聖堂 二村高史

イタリア語プロフェッショナルのための文化研修 奨学生募集 申込開始

文化 日本語  

日伊協会では、本年よりジェモーナ・デル・フリウリで実施されるイタリア文化研修への奨学生募集をサポートいたします。

本研修受講の条件は以下の通りです。

*個人負担は1,500ユーロとなります。
*申込締切は2月28日(金)厳守。
*本奨学金は定員がございます。規定人数(数未公表)を越えた場合は、日伊協会内にて審査し判断いたします。
*本奨学金には、日伊協会からの紹介状が必須となります。
*本研修申込に必要なすべての書類はイタリア語、または英語で提出する必要があります。
*「現地集合、現地解散」となります。日伊協会ではお申込手続きを代行しまが、航空券の手配、申込後のやり取りは原則直接個人と学校とで行っていただきます。
*ご帰国後、研修でのご経験を伺うアンケートにお答えいただきます。

齊藤紀子さんは、2018年日伊協会主催イタリア語スピーチコンテスト優勝者でもあり、これまで2度この研修に参加されています。イタリア語を生かしたい方、仕事に役立てたい方々にヒントを頂きました。

~ 齊藤さんからのメッセージ ~

ジェモーナ・デル・フリウリで毎年7月中旬から8月初旬までの3週間にわたり実施されるイタリア文化研修への奨学生募集が始まりました。

ミラノ・カトリック大学とウディネ大学が中心となるイタリア文化研修は世界各国のイタリア学科の若き研究者および音楽家、声楽家、芸術家等イタリア文化を広め伝える職業についている方々を対象としたハイレベル夏期研修です。

イタリア文学、歴史、シネマ、芸術の分野について現役の大学教授から講義を受け、イタリアの今を代表する企業家や芸術家との交流を含む充実した研修プログラムが組まれています。

研修参加者には宿舎、全行程分の食事、遠足費用、クラブ活動費を含む研修費用のおよそ3分の2をカバーする奨学金が提供されます。

研修期間中は月曜から土曜までの終日、教育プログラムが用意され、研修修了時には担当教授との口頭試問による修了試験が行われ、成績証明書が発行されます。

イタリア語を学び、中級レベル以降のブレイクスルーを体験したい方にお勧めしたい、唯一無二のハイレベルイタリア語研修です。

ぜひ、この夏は比類なきイタリア文化体験を、ジェモーナ・デル・フリウリでお楽しみください。

本研修を申込まれる方は下のバーをクリックして下さい

mousikomi

第71回 談話会  アマルフィ・マジステル受賞記念講演念
              『アマルフィに学ぶー海洋都市とテリトーリオの魅力再発見』 <会食付き>

文化 日本語 食事

イタリアや日本の東京(江戸)に着眼し、都市史を独自の視点で探求される建築史家で、法政大学名誉教授、当会評議員でもある陣内秀信先生が、本年9月イタリアのアマルフィにおいて、アマルフィ・マジステルという大変名誉ある受賞をされました。

これを記念して、先生の永年研究のテーマである海洋都市とテリトーリオについて、お話しいただきます。

(陣内先生からのご紹介)

ヴェネツィア研究からスタートし、イスラーム圏も含む地中海都市を比較研究してきた私にとって、中世起源のもう一つの重要な海洋都市であり、個性豊かな独特の迷宮空間をもつアマルフィは、格好の研究テーマとなりました。

この街の魅力に取りつかれて以来、私は法政大学の学生たちと20年以上にわたり、アマルフィ海岸の諸都市を深く調査研究し、同時にアマルフィと日本の様々な文化交流に取り組んできました。

幸いその功績が高く評価され、毎年9月1日に行われるアマルフィ最大の文化行事、「ビザンツ帝国の新年」の本年度の祭典で、この街の文化に貢献した人物に送られる「マジステル」という称号を授与されました。

この機会に、私達のアマルフィ海岸の調査研究の成果とアマルフィと日本の文化交流についてお話したいと思います。


<講師プロフィール>

陣内 秀信

法政大学名誉教授。ローマ大学名誉学士、アマルフィ名誉市民。イタリアを中心に、イスラーム圏を含む地中海世界、東京の都市研究・調査を行う。ヴェネツィアとの比較から江戸・(戦前の)東京が水の都であったことなどを論じたサントリー学芸賞を受賞した『東京の空間人類学』の他、著作多数。芸術・建築関連の雑誌での解説も多い。


申込名 開催日 時間 会場 参加費 備考
E0202 2/2(日) 12:30~15:00
受付12:00
三笠会館 会員 5,000円 終了
受講生
一般
5,500円


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