ミラノの街角から〜 ミラノ万博2015開催まであと86日(2015年2月4日現在)

1月の末から2月の初めは、Giorni della merla(クロウタドリの日々)と呼ばれ、『一年で最も寒い日』とされていて、今年もちょうどこの時期、ミラノに雪がちらつきました。日本の節分とも時期がほぼ重なり、ミラノも日本と同じようなリズムで春を迎えます。

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今回は、今年のミラノ万博のテーマ『地球に食料を、生命にエネルギーを』にちなんで、かつてない様々な方法でイタリア料理が紹介されていくようですので、その一つをここでご紹介したいと思います。

現在イタリアでは、毎週全食材の約25%が捨てられているにもかかわらず、 貧しい人達のために無料で食事を提供する食堂に足を運ぶ人達が、年々増えているそうです。そうした背景を元に、万博期間中、 万博で残った食材を使って、有名シェフ達がまかない提供するという『Refettorio Ambrosiano』が提案されました。

場所は、ミラノ郊外にある、現在使用されていない1930年代の劇場を利用する予定で、ミラノ工科大学が改築し、現代アーティスト達によって装飾されることになっています。さらに この機会のために有名なイタリア人デザイナー達(Aldo Cibic、Gaetano Pesce、Fabio Novembreなど)がデザインする大きな12個のテーブルも食堂に置かれることになっています。milano86-2

万博期間中のはじめの3ヶ月は、フランス人のAlain Ducassをはじめ、40人の国際的に有名なシェフ達(イタリア人20人、外国人20人)が交代で、万博で使用されなかった食材を使って腕を振るいます。通常捨ててしまうが賞味期限に問題のない食材で、もちろん安全衛生面が保証される食材のみが使用されます。

この食堂『Refertorio Ambrosiano』には90席が設けられますが、料理はその他いくつかの貧しい人達を助ける団体にも配られる予定です。

ミラノにある有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの壁画『最後の晩餐』でも語られるように、皆でパンや葡萄酒を分け合うというカトリックのスピリットが感じられたためか、期間中、ローマ法王も この食堂へ足を運ばれる可能性があるとか。この企画は万博が終わった後も続けられる事になっているそうです。食べ物を無駄にしない、困っている人を助ける、ゴミを減らすなど、環境にも人にも優しいこの企画が末永く続き、広い範囲に根ざしていくことを心から期待しています。

廣部 由美子