「イタリアマンドリン通信」ミラノスカラ座での初バレエ鑑賞、宗教行列「ミステリ」

マンドリン通信

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<ブレイシャのアンサンブルがミラノで初コンサート>

私が会員になっているあるアソシエイツ「Notturno: Associazione culturale Musicale di Milano」の主宰者から、ミラノでマンドリン演奏のコンサート依頼がありました。毎年5月に17年継続しているコンサートで、今回はマンドリン演奏を是非という嬉しい依頼でした。

そのアソシエイツは他の友人の紹介で知り、毎月1回土曜日の夕方に、スフォルツァ城近くのあるギャラリー内で様々な音楽家によるコンサートを始め、様々なコンサート企画をされています。主宰者は日本人女性とイタリア人男性のご夫婦で、ご両人ともピアニストです。お二人の音楽活動は主にピアノ連弾ですが、それぞれもピアニストとしてコンサート出演、また独者のピアノ伴奏もされています。彼らとは日頃より音楽談義や私自身の音楽活動の話をしておりました。

今回のブレイシャのグループ「Armonie in Pizzico」の初ミラノコンサートは、私たちにとっても記念すべき出来事で、期待と成功させたい思いで一杯でした。

第一部は先方のリクエストに応じて、クラッシックと映画音楽で。第二部は、マンドリンオリジナル曲とイタリア人作曲家によるマンドリンのジャズ曲でした。西山さんの曲紹介とお喋りで聴衆との距離もぐっと縮まり、和やかな暖かい雰囲気の中演奏はスムーズに進行し、特に第二部はマンドリン曲なので私達のノリも良く、お客様も笑顔で本当に素晴らしいコンサートでした。アンコールも2曲させて頂き、スタンディングオベーションで大拍手の中私達のコンサートは無事大成功で、私達も感動出来るものでした。

Nottrunoさんも大満足して下さり、私は肩の荷が下りた思いと安堵感で一杯でした。そして、早速次のコンサート出演?話も出ました。期待したいと思います。

<ミラノスカラ座での初バレエ鑑賞>

ある大雨降る夜、ミラノスカラ座に初のバレエ鑑賞に行きました。ミラノでバレエ伴奏や音楽リポート記事を書いている友人の影響を受け、以前から興味あったバレエ。運よく1階のパルコ席が安く取れました。友人のお薦めのこの演目は”Le Corsaire”。海賊と美女の恋愛冒険ドラマです。ストーリーは単純で、実際バレエの踊りがメインです。

その友人曰く、現在のイタリアのスカラ座のバレエダンサーのレベルは高く、ロシアやイギリス、フランスに決してひけはとらないと。私は知識はないため良く分かりませんが、実際素晴らしい踊りでした。間近で見ることが出来たため、その技術高さに圧倒でした。どうしたらああいう新体操を超えるようなダンスが出来るのか?それも長時間・・・ 普段より余程の訓練をしてなければ、出来ない技の数々。

またオーケストラも良く見えたため、指揮者がダンサーを見ながらの指揮とそのタイミングを見て、オペラにない音楽の進行が良く分かりました。脱帽です。

秋には、イタリアの人気プリンシパルと絶妙なコンビのバレリーナ”Roberto Bolle e Svetlana Zakharova(ロベルト・ボッレとスヴェトラーナ・ザハーロワ)” との演目”L’histoire de Manon”の公演があります。これはバレエは勿論ですが、愛の表現力も素晴らしいと聞いており、発売と同時に完売が予想されます。この人気公演をなんとか見られないものかと考えています。

<カンポバッソの宗教的お祭り行事:ミステリ>

昨年9月に、日ごろよりカゼルタの友人を通じて親しくしているカンポバッソのマンドリンオーケストラ「Circolo Musicale “Plettro. Mascagni”チルコロ・ムジカーレ・プレットロ・マスカーニ」と一緒に演奏する機会を持ちました。その時に演奏した場所が、毎年6月に行われるカンポバッソの宗教お祭り行事「Misteri:ミステリ」の博物館でした。私はその行事に大変興味を持ち、次回是非観に行きたい意志を彼らに話しました。

今年5月にカゼルタの友人がそのことを覚えてくれており、またお祭りの前日に、別な町で小さいコンサートをするというので、一緒に演奏を誘ってくれました。

*コンサート編

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コンサート前々日にカゼルタに着き、すぐにカンポバッソのオーケストラの練習に出発して皆と再会し、その夜から現地に4日間滞在しました。練習の後は一部のメンバーとピッツェリアで食事、といっても23時から・・・特大のピッツェリアに唖然! しかも様々な具がトッピングされ見たことないバリエーションあるものでした。今まで食べたことない美味しさでした!

ある女子は一人でこの直径50cmはあろうピッツァの3/4は食べてました。。。驚きの胃です。そしてなんとそのあと注文していたのが、フライドポテト2皿。デザートでしょうか? いやはやもうビックリでした。

コンサート当日は、午後16時頃にカンポバッソから車に分乗してTermoli(テルモーリ)という海辺の町に行きました。もう海水浴シーズン開始でした。演奏場所はと見ると、あるガソリンスタンドの脇の広い駐車スペースで、そこに椅子が並べられており、またびっくり。炎天下なのです。「えっ!屋根無いの?」もう夏時間ですから、20:30まで陽がじりじりと照っております。

楽器が痛むのを心配しつつ、長い挨拶を聞きながら待ち、いざ演奏開始で国歌演奏(その日はイタリアの祝日「共和国建国記念日」)そのあと短い曲を2曲演奏して一次退場。しかしそのあと(19:00から)は新しいイタリア政府がスタートしたこともあり、政治弁論大会となり、様々な人々が熱く政治を語る語る1時間半・・・私達はもう演奏の場が回ってこないのでは?と思うほどのこの有様に皆も呆然。聴衆はというと不機嫌そうな人もおりましたが、席立つ人は殆どなく皆聞き入っており、拍手もあり政治談義は好きというイタリア人気質をたっぷりと見ることが出来ました。勿論子供連れも居るのです。

実際また演奏に戻ったのですが、聴衆は騒がしくとてもマンドリンを演奏するムードがなく指揮者も苛立ち、結局司会者からささやきが入り、4曲位はカットとなり、コンサートは終了?しました。その後に控えていた市民クラブらしい人々のダンスや演奏を見ながら、配られた夕食券を握り締め、「ところでいつ夕食?」の疑問を持ちつつショーは終了。既に21:30。すると一連の長い列が目に入り、並ぶ事数十分。列は殆ど進まず、ここで指揮者が大きな決断を。「これは1時間以上は掛かる。帰ろう!」。

諦めて家に帰るメンバーも居りましたが、分乗して車に乗りこみ、指揮者は運転しながらまたもや行きつけのピッツェリアに電話。「12~3人で向かうから、23:00頃着くので、特大ピッツェリア4つ」と注文。私は3夜目のこの夕食が、またもや同じピッツェリアという現実をすぐ受け入れました。2日前のは2皿でしたが、4皿は壮観で完食でした。疲れ切ってホテルに戻ると、ホテルのどこかでカラオケとディスコミュージック。夏のシーズンは大体夜は静かであろうはずはなく、それはホテル内も同様。慣れているとはいえ、耳栓忘れた自分を後悔しつつ、疲れてすぐに眠り着いた夜でした。

*宗教行列「ミステリ」

日曜朝、いよいよ今回の目的である宗教的お祭り行事:ミステリを観に、カンポバッソオケの案内人数人の先導で、行列が開始される通りまで徒歩で移動しました。私以外は待っている間もお喋りに余念なく、私は行列の見える道路の最前列(規制・警護なし。皆好きなように居るから並んでない)に陣取り、スマホの確認とビデオ撮影タイミングを計りつつ待機。行列が始まり、まずはブラスバンドの演奏開始なのでビデオを録画。そして切替え、大きな神輿のような台座の上に位置したエンジェル扮している子供たちの空中場面・真っ黒に塗りたくったデビル扮した大人たちを写真におさめました。

様々な宗教画に登場する聖人なども次々と登場し、圧巻のパレードでした。まあ、あんな小さい子供達が空中高く括り付けられ、大揺れに揺れており、観ている方が怖くなる程のダイナミックな動きで、台座の下は若い大人が10数人神輿の台座を担いでいました。その勇気ある(普通は泣いてしまうであろう)エンジェルの子供達の神々しいこと。演じ切ってました。。私はキリスト教信者ではありませんがこの宗教行列の台座の精巧さ・衣装の素晴らしさと音楽とのコンビネーションは言葉で表現出来ない驚きのパレードでした。13神輿だそうです。これが一度ではなく、町の中心地を3回位行列してました。勿論エンジェルたちも一緒です。本当に見ることが出来て大満足でした。

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