20世紀を代表する2人の詩人-ベルトルッチとルーツィ詩の朗読と講演

11月19日、日伊協会とイタリア文化会館の共同主催でアニェリ・ホールでアッティーリョ・ベルトルッチ(1911-2000)とマリオ・ルーツィ(1914-2005)という二人の偉大なイタリア現代詩人の詩の朗読会が、冷たい雨の夜にもかかわらず、多くの方のご来場を得て、盛大に開かれました。

PB191032.JPG<不在 それは最も強烈な存在だ>で始まる「不在」や<おまえの淋しい歌声で目を醒ます 十月の悲しい友 無垢なふくろうよ>と歌い始める「十月の夜」等この二人の詩人の代表的な詩各数編が、イタリアの著名な文学評論家パウロ・ラガッツィ氏のイタリア語と松本康子さんの日本語で次々に朗読され、われわれになじみの薄いイタリア現代詩への興味をかき立てる貴重な夕べとなりました。

英正道当会会長が冒頭の挨拶で、<この会はローマ在住の声楽家/翻訳家として日伊文化交流に
 活躍されている松本康子さんの「手作り」とも言えるのものです>と述べられたように、極めて個性に富む企画で、松本さんの芸大声楽科時代のご友人である秋山衛、宮下正両氏の友情出演の、二人の詩人に因むオペラの名曲等の演奏も、いつもながら元気の出る蒲谷さん(当会理事)のピアノの伴奏で、披露されました。

PB191045.JPG松本康子さんの翻訳になる詩選集「言葉よ、高く飛べ(Vola alta, parola」にはイタリア文化大臣サンドロ・ボンディ氏が序文を寄せ、「イタリアから詩人を除けば、イタリアの国は存在しないかも知れません」と述べておられます。ぎりぎりで出版がこの朗読会に間に合ったこの詩選集には松本さんがサインして来場者に抽選で配られて賑わいを添えました。これを機に日本でイタリアの現代詩への関心が高まると嬉しいと思います。

PB191055.JPG日伊協会事務局