プーリア便り8

Ciao dalla Puglia!

今回はプーリア便り6-2で触れたサン・マルティーノ聖堂(Basilica di S.Martino)についてもう少し詳しくご紹介します。

この見事なバロック様式の聖堂は1747年建立。ユネスコの平和文化モニュメント(Monumento Unesco messaggero di una cultura di pace)に認定されています。
以前もお伝えしたように17年にも及ぶ修復がやっと昨年終了したのですが、なぜ17年もの歳月を要したかと言うと修復に要する費用は国からの予算だけでは到底足りないため(イタリアには多くの歴史的建物や遺跡がありますから予算配分もさぞかし大変なのでしょう)、寄付が欠かせません。
資金が尽きるたびに寄付を募る → ある程度まとまった寄付金が集まる → 修復再開 …、というサイクルで続けていくためです。

単純に旅行でイタリアを訪れていた頃は「イタリアは地震や津波も少ないし、石造りだから火にも強くて建物が保存しやすいのだろうなあ」と考えていた部分もあったのですが、やはり歴史ある古い建物をきちんと保っていくというのは並大抵のことではなく、多くの人の協力と献身があって成り立つのだと知りました。
そのことを思うにつけ、彼らの強い愛郷心と信仰心に感心します。

おかげで今は聖堂内部も美しく整えられ、痛みの激しかったフレスコ画も鮮明に見られるようになりました。
内部にはマルティーナ・フランカの守護聖人である聖マルティーノ像が中央に鎮座し、数多ある天使や聖母子などの彫刻は全て真っ白な大理石、そして祭壇、壁、柱などに使われている色大理石も大変見事です。

San_Martino_altare_maggiore_finali_024.JPG 建築家であるGIAN は、建築部門リーダーとして他の学術部門の専門家、エンジニアと共に聖堂修復に当たりました。
床石を外しての地下調査もあり、多くの遺骨や宝物が発見され、とても興味深いプロジェクトだったそうです。
写真で見せてもらったその様子は映画「ダ・ヴィンチ・コード」さながらでした(これらの宝物は修復完成記念式典の時のみ一般公開されました)。
 
この聖堂の主、いつも優しい微笑を絶やさないフランコ神父は住民から「ドン・フランコ」と呼ばれ、敬愛されています。お目にかかるといつも「NAMIが幸せに暮らしていくこと、そして日本のご家族に幸多かれと毎日祈っていますよ」とおっしゃって下さいます。
私自身は仏教徒ですがフランコ神父がお祈り下さること、大変ありがたいです。

PC130440.jpg12/13(日)、地元の人々の心の拠り所であると共に町の中心であるこの聖堂でクリスマスコンサートが開かれました。
私達も石造りの高い高い聖堂内に響き渡る吹奏楽団によるクリスマス曲の演奏とソプラノの歌声を楽しみました。
時々、時刻を告げる教会の鐘の音が入り混じるのもイタリアならではですね。

今、イタリアの町々もクリスマス一色。「Auguri」「Buon Natale」(良いクリスマスを!)の挨拶が飛び交っています。
私達は今年のクリスマスもイタリアの家族が集まってテーブルを囲む伝統的なスタイルで過ごす予定です。

去年は24日のイブ+25日の本番+26日の聖ステファノの日(祝日)+27と28日が土日、という暦の関係で計5日間パーティー三昧。
家族や親戚、友人らと昼も夜もおなかがはちきれそうに飲み食いしましたが…、今年は少しセーブしなければ!

皆様も良い年末年始を。
Tanti Auguri di un Sereno Natale e Felice Anno Nuovo