プーリア便り12-2

利用者目線で気づいたLCCが活況を呈している理由。
それは何と言っても「従来の慣例に盲従せず、様々な新しい手法を取り入れて効率化し、利益を出していること」に尽きると思います。

ライアンエアーを例に取ると今ざっと思いつくだけでも…
・代理店を通さず、自社サイトからオンラインで予約や支払いはもちろん、発券やチェッ
 クインまで完了できる→
 LCCはこれらの業務で必要な時間や手間、費用を削減。PC使用に問題なければ利
 用者にとっても手軽で便利。

・荷物を預ける場合は別料金がかかる→
 機内持ち込み可能な手荷物は1つまで。それ以外は重量に応じた料金がかかる。

・座席のスペースが若干狭く、トイレの個数も少な目→
 詰めたスペース分、乗客を増やせる。

・スタッフが1人で何役も担当→
 1人のスタッフが荷物預かり業務後、搭乗口でチケットを切る、客室乗務員が機内清
 掃も行う、パイロットが荷物収納も行う等々。

・シンプルな機内サービス→
 機内エンターテイメントや新聞・機内誌等の提供は無し(機内誌を入れるシートポケッ
 トすら無し)、飲食物は有料、座席指定は有料等々。

・料金が安く、他社の少ない郊外の中小空港を使用するケースが多い→
 今回の私達のケースを例に取ると、ミラノのマルペンサやリナーテではなくベルガモ
 を利用。
…という具合。

他にも素人目には分からない工夫や理由も多くあると思いますし、感心するのはその乗客率の高さ! 毎回ほぼ満席です。
飛行機で空気だけ運ぶくらいなら例えただ同然で発券しても宣伝効果と併せて価値がありますものね。

「世界1サービスの悪いエアライン」なんて言われたり、リスクが高い、スタッフの質が悪い等と言われることもありますが、私はそうは思いません。
低料金を実現するために省けるサービスは省くのが当然だし(そもそも低料金であることもサービスの1つであるはず)、スタッフが1人で何役も担当ということは各スタッフが多くの業務を把握・精通している上、何かあった
時に利用者が担当者間をたらい回しにされたり情報がきちんと届かないと言うリスクもむしろ少ないのでは?

それにヨーロッパではよほどの大都市でない限り公共交通が充実していなかったり、車でしか行けない魅力的な場所も多く、よって空港からレンタカーで移動することも多いので、郊外の空港利用もあまり苦になりません。
また格安とは言っても法的基準に則って運行されているはずですし、航空業界の財務調査は他業界に比べて大変厳しいそうで(必要経費まで削減して安全面に影響するのを防ぐため)昨年イタリアのLCC、マイエアーは業務停止となりました。
スタッフに関しても日系航空会社のように常に満面の笑顔で至れり尽くせりのサービスは望めませんが、これは海外の航空会社ではよくあること。

続いて気分よく上手にLCCを利用するために私が感じたことをお送りしたいと思います。