MINESTRONE 9

南アフリカW杯が始まりました。
第1戦、日本もイタリアも6月14日でしたね。日本は1-0でカメルンを破り、イタリアは1-1でパラグアイと引き分けました。翌日の朝のニュースで、「日本はSORPRENDENTE(一瞬間をおく強調の仕方で)に、カメルンを破った」と言っているのを聞いて、「へ~そんなにすごいことだったんだ」と知ったくらい、実はサッカーには疎い私です。それでも、このサッカー大国イタリアに住んでいて、サッカーに関わらず生きることはできません。

まず、静かな夜を過ごしている時に、時々我がマンションの四方八方から「うぉ~~~~」という怒声が聞こえてくることがあります。最初に聞いた時は、一体何事かと、思わずイスから腰を浮かせてしまったものです。何と言うことはない。単に、少し重要な試合で、ひいきチームがゴールしたというだけの話です。
私はミラノに住んでいるので、ミラノをホームにしているミランかインテル、場合によっては、トリノのユベントゥスの場合もあります。ミラノにユベントゥスファンは多いのですよ。

6月5日、ミラノのインテルがローマを1-0で下し、通算6度目のイタリア杯の優勝を飾りました。
毎年、優勝が決まると、狂騒にわく地元の様子をテレビで見ては、そのラテン的大騒ぎぶりに驚いていたものです。
今年はミラノのインテルなので、騒ぎはミラノ。この騒ぎは、なかなかの迫力ものです。外を歩くのが怖いほどの熱狂。奇声をあげて街を闊歩する若者たち、クラクション、又は、巨大な音を出すラッパを鳴らしながら、街を徘徊する車。1台の車にすし詰めになって窓やサンルーフから頭を出してインテルの旗を振る若者たち(違反罰金を切られる様子は一度も見たことがありません)、そんな騒ぎが深夜過ぎまで続きます。正直言って、うるさいなんてもんじゃない。まあ、攻撃的なことでエネルギーを発散するより、サッカーの試合でひいきのチームが優勝した歓喜でエネルギーを発散する方が良いに決まっていますが…、それにしても、正直な感想を言わせてもらえば、大騒ぎしている若者たち、あまり賢そうな顔はしてないな~ でも、幸せそうです。すごいエネルギー。まあ若いんだからいいか(実際は、40,50過ぎの、いい年の男性も結構おりますが…)。http://tv.repubblica.it/copertina/inter-campione-milano-invasa-dai-caroselli/47197?pagefrom=43&video=

さて、ワールドカップに話を戻すと、皆さん、覚えていらっしゃいますか? 前回のドイツW杯は、イタリアが6大会ぶり4回目の優勝したのです。それも、宿敵フランス相手。絶対に、フランスにだけは負けるものか。というイタリア人根性の上に、ジダンの頭突き事件があったり、PK戦に持ち込んだりという、壮絶な試合でした。手に汗を握る、なんてものではない、心臓が飛び出るようなハラハラの末の優勝。あの時の街の興奮は筆舌に尽くしがたいものでした。私も、寿命が縮まる思いで、テレビの前に座っていました。フランスがPKを1回失敗し、イタリア最後の選手がPKゴールした途端、街中が歓喜の声で包まれました。私は、自分が4時間走り回ったみたいに疲労して、がっくりソファーに沈み込んでしまいました。でもすぐ後、なんだか嬉しさがふつふつとわいてきて、「よし、街にでも出るか」って気分になりました。街でも徘徊しながら、ラッパでも鳴らして「うぉ~」なんて叫びたい気分。
あっ!!!! なんだ~インテルファンの悪口を言っておいて、私も同じか!!

italia-maglia-home.jpg最後に、イタリアナショナルチームのユニホームの話。
私は個人的にですが、ワールドカップの度に、イタリアのユニホームのデザインに感心します。皆大差なくみえるユニホームですが、ちょっと注目してみてください。イタリアのものは、デティールにセンスが行き届いていて、他の国に比べると、毎回さすがイタリア、と感心します。色はもちろんazzurro(空色)。イタリアのナショナルカラーです。イタリア人は、イタリアチームを「アズーロ」と色名で呼びます。
ナショナルカラーは国旗から来ることが多いけれど、イタリアの場合は青空の色、そして地中海を連想する「azzurro」です。
ところで、このアズーロ。辞書で見ると「青」と訳されています。でも、アズーロは青と水色の中間くらい。色というのは言葉にするのがすごく難しいけれど、まさにイタリアの青空の色です。