プーリア便り25

Ciao dalla Puglia !

W杯、前回優勝国のイタリアはまさかまさかの1次リーグ敗退でした…。これで4年間使い続けたスポーツ番組やニュース番組のスポーツコーナー冒頭の優勝シーン映像も「世界一」の称号も返還です。

ブログ “MINESTRONE” で香織さんも書いていらしたように、イタリアに住んでいるとサッカーに興味の無い私でもかかわらずに生きることはできません。
GIANもイタリア男性の多分に漏れずサッカー大好き! 私達の1次リーグ中の過ごし方はこんな感じでした。
  ・第1戦目 対パラグアイ
  → 早めに仕事を切り上げたGIANが開始5分前にウキウキしながら帰宅。「サッカーの日だけはずいぶん早い時間にきっちり帰ってくるのね~」と言っても『こんな日にアポを入れる野暮なクライアントはいないよ』と私の厭味もどこ吹く風。
  ・第2戦目 対ニュージーランド
  → 友人夫妻と共にスペイン旅行中にもかかわらず男性陣はTVでのサッカー観戦を譲らず…。結局、出先から一旦戻ってホテル内バーの大型TVで観戦。
  ・第3戦目 対スロバキア
  → 昼休みを延長して自宅観戦後、落胆して仕事へ。
このようにアッズーリの試合日は試合中心に生活が動きます(^^;)

サッカー大国イタリア、愛郷心の強いイタリア人はファン(tifoso)からフーリガン(ultra)までそれぞれ熱狂的に応援する地元チームがあり、そのチームが降格しようがメンバーの入れ替えがあろうが他チームに浮気はせず、一途に応援し続けるケースが多いです。

普段は犬猿の中の各チームサポーターですが唯一彼らが1つにまとまる日…、それがアッズーリの試合日。8年前の日韓大会の時、例えば「ベッカムがイケメンだから~」とイングランドを応援したり、「ロナウジーニョのプレーがすごい!」とブラジルのユニフォームを着て応援したりといった日本人も見かけましたが、イタリア人がイタリア以外の国のユニフォームを着たり応援するのはありえません。「イタリア人が唯一愛国心を抱く日」と皮肉る人もいるほどで、旗日でも見かけたことの無いイタリア国旗がこの日ばかりは多くのテラスに翻ります。

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サッカーに興味の無い私でも試合のある日はすぐ分かります。なぜなら試合時間中は店も道も人や車の往来が極端に少なくガラーンとするから。そして例え中継を見聞きしていなくても試合の勝敗はすぐに分かります。勝てば興奮した人々が窓を開け、表に飛び出し、雄叫びを上げたり歌を歌ったりで一気ににぎやかになるから。
前回のW杯の時、私は日本にいたのですがイタリア優勝の日は全ての、ほんとに全てのイタリア人の友人から“Campione del mondoooooo!!!!!!(世界一だーーーーーー)”と全員ほぼ同じ内容・興奮状態のメールが送られてきたものです。

ちなみに当時、GIANはイタリアの次に日本を応援していたのですが試合後に「日本選手のプレーはわけが分からないよ。だって“今だ~今シュートを打たずしていつ打つというのだ!”っていう決定的チャンスを前にしてパスを回し合ってるんだもん。あれじゃあいつまでたっても国際舞台では上に行けないね」とぐっさり言われ、「なによ、日本人はねぇあなたたちみたいに攻撃的な民族とは違うの! 協調性と和を大切にする穏やかな民族なんだもの、突出するプレーができなくても仕方ないじゃない!」ととりたててファンでもないのにムラムラ愛国心に燃えて反論してしまった私。やっぱりサッカーは愛国心を掻き立てる何かがあるのでしょうか!?

それはさておきイタリア敗退が確定した24日夜、失意のイタリア人と共に我が家で日本VSデンマーク戦を観戦しましたが、日本代表のレベルの高さに一同舌を巻きました! 今後の活躍も楽しみです。Forza Giappone!!!!!!(がんばれ、日本)

P6210089_resize.JPGスペイン旅行中に見かけた町の様子:海に面した眺めの良いバーなのにスペイン戦の時はみ~んな海に背を向けて店内のTVに釘付け。