プーリア便り30

Ciao dalla Puglia !

プーリア便り28でご紹介した “イトリア谷 音楽祭(Festival della Valle d’Itria)” 他、コンサートへ行く機会が多いです。ジャンルも開催場所も様々ですが、共通しているのは “夜に屋外で開催” ということ。プーリア人に限らず、ヨーロッパ人は屋外で過ごすことが大好き!
湿度が低く、日暮れ後はぐっと気温が下がって快適に過ごせる気候条件もあり、コンサートのみならず、友人とのおしゃべりや食事等もこの時期はいつも屋外です(ちなみにプーリアの屋内の映画館や劇場は夏はお客さんが来ないため閉鎖。開館しているのはシネマコンプレックスのような大型映画館のみ)。

以下、最近私達が出かけたコンサートの様子をお便りします。

DSC04304.jpgまずは 7/24 にマルティーナ・フランカのサッカースタジアムで行われた、ナポリのシンガーソングライター、ジジ・ダレッシオ(Gigi D’Alessio)。イタリア歌謡をご存知の方にはお察しいただけるかと思いますが、周囲の友達からは「え~、あの惚れた腫れたみたいな歌ばかり歌っている、あのジジ・ダレッシオのコンサートに行くの? マンマ・ミーア!」と驚かれました。私も GIAN も自腹ではまず行かないタイプの歌手ですが、今回のコンサートは友人がオーガナイズした縁でチケットをいただき、失礼ながら“退屈したら途中退場すればいいし”くらいの気持ちで出かけてみました。
会場に着くと多くの熱狂的ファン(熟年女性率高し)がペンライトを持ち、ジジの名前が大きく書かれた上に顔写真まで付いているハチマキ(!)をしめてスタンバイしています。もちろんコンサートが始まるとファンも大熱唱!
MCやプログラム構成等からファンへのサービス精神が大いに感じられ、長年第一線で活躍する理由が分かる気がしました。知っている曲も何曲かあり、予想以上に楽しめたコンサートでした。

お次は 7/29 にバーリ県モルフェッタ(Molfetta)の海辺で行われた、エレクトリック・タンゴ・ユニット、ゴタン・プロジェクト(Gotan Project)。

DSC04355_ridimensionare.JPGタンゴと言えばまずアルゼンチンが思い浮かびますが、ゴタンはフランス、アルゼンチン、スイスの3人組で、タンゴをベースにジャズ、ハウス、ラップ等、様々なジャンルが融合しているのが特徴。前半は熱くなったファンがステージ際まで行って警官に止められたりしたのですが(イタリアは規模の大きいイベントでは安全上の理由から警察や消防が会場に待機します)、アンコールの時「警察の皆さん、私達は大丈夫! さあ、踊りたい人はどんどん前に来て!」とメンバー自らが言ってくれてみんな総立ちで大喜び!
その後30分近くもアンコールに応えてくれ、大盛り上がりで終了したのでした。MCで「みんなはステージを見ているわけだけど僕たちは海と星空を見ながら演奏しているんだ。こんなに美しい町でコンサートができて嬉しいよ!」とメンバーが言っていた、その景色。確かにこの景色を見ながらの演奏はさぞ良い気分でしょう!

DSC04372_ridimensionare.JPGそして 7/30 は隣町ロコロトンド(Locorotondo)で行われた、ノルウェー出身のデュオ、キングス・オブ・コンビーニエンス(Kings of Convenience)。舞台背後のトゥルッリがこの地域ならではです
 。会場はワイン醸造所の庭でした。ロコロトンドの町は同名のDOCワインが有名。とてもかわいらしくて大好きな町です(詳細は旅行ガイドサイトの拙記事をご覧くださいhttp://www.amoitalia.com/locorotondo/index.html)。
P7300110_ridimensionare.JPGコンサートはアコースティックな音色と2人のハーモニーが心地よく、ゆるゆる楽しみました。
ちょうどこの日はメンバーのエイリクの彼女が客席におり、しかも誕生日だったようでエイリクは何度も舞台から「誕生日おめでとう!」と伝えていたのですが、アンコール時に “Bacio! Bacio!(キス! キス!)” の合唱が客席から起こり、エイリクは最前列にいた彼女にキスした後、ガッツポーズをしていました(*^ ^*)

このようにイタリアのコンサートは客席との距離が近いことも特徴だと思います。入り口での荷物検査も見たことがないし、アンコール時に客席からのサイン要望に応えるミュージシャンも多いです。写真撮影もたいてい OK!
でも時には撮影禁止やフラッシュ禁止のアナウンスが事前に流れることもあり、その場合はもちろん指示に従わなければなりません。

ギラギラ太陽の下での野外フェスも夏ならではですが、心地よい夜風に吹かれて星空を眺めながらのコンサートも乙なものです。ただし日によっては夏でも肌寒さを感じる夜も多いのでお出かけの際は上着をお忘れなく!