プーリア便り43

Ciao dalla Puglia!

暑中お見舞い申し上げます! いかがお過ごしでしょうか? 大震災後、今もご不便な生活を強いられている方々にとって少しでも過ごしやすい気候であると良いのですが。

プーリアは7月以降、日中気温35度を越す猛暑日。でもこちらの人は日中の最も暑い時間帯は平日であればお昼休みを利用して体を休ませ、休日であれば暑さを逆に利用して海水浴を楽しむことが多いです。私も彼らに倣ってできるだけ冷房を使わずに夏を乗りきっています!

今回は、7月15日より、昨年同様ここマルティーナ・フランカで開催されている “イトリア谷 音楽祭(Festival della Valle d’Itria)” の話題です(昨年の様子は “プーリア便り28” をご参照ください)。既に町の至る所にポスターが貼られ、日暮れ後に会場のある歴史的市街区を歩けばどこからともなくリハーサルや本番の音色が聞こえ、町はフェスティバル一色。私もリハーサルを見学させていただいたり、演目を調べてチケットを予約したりと、どっぷりその中に浸かってワクワクしています。

一昨年から通い続ける中で感じるこの音楽祭の特徴は、一言で言えば “演目、演奏者、観客にチャレンジがある、そして広く門戸を開いている” ことだと思います。どういうことかと申しますと…、

演目 :コテコテのメジャー作品は取り上げず、有名作家でもあまり世に出ていない作品を取り上げたり、前衛作品や実験的作品を取り上げ ることも。例えば今年の演目ではロッシーニの “AURELIANO IN PALMIRA(パルミーラのアウレリアーノ)”  、字幕スクリーン付き独語上演作品 “DER RING DES POLYKRATES(ポリュクラテスの指輪)” や “DAS GEHEIME KONIGREICH(秘密の王国)” 等。
演奏者 :若手が多く登場します。例えばリハーサルを拝見した “AURELIANO IN PALMIRA” の指揮者はどう見積もってもせいぜい30代。ただ登壇時や演奏前後の挨拶等は “初々しいな~” と思わせることはあっても演奏は当然プロフェッショナルで堂々としており、未熟さは微塵も感じさせません。
観客 :上記のような演目・演奏者ですから、主催側はもちろんですが観客側もチャレンジングな面があります。数年前のとある演目の際はあまりに前衛的過ぎたのか観客席からブーイング&離席者が続出し、終わる頃には半数以下になっていたこともあったそう。でも今は主催側もその辺りを十分考慮しているようで、少なくとも私が鑑賞し始めた一昨年以降、そのようなことは起こっていません。

いずれも夏の野外で行われるので、ドレスコードも緩く、チケット価格も無料~最高でも50ユーロと全体的にとても参加しやすい音楽祭です。

こちらは23日に聖マルティーノ聖堂で行われたロッシーニの小荘厳ミサ曲終了後の写真です。

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専門的な音響云々について言えば教会はNGなのかもしれませんが、歌声や演奏が厳かに響き渡り、途中で何度か教会の鐘の音も混じり…、この演目にはこれ以上ないくらいぴったりの雰囲気の中で行われたすばらしい音楽会でした。しかも満員の中、一度たりとも携帯電話の音やおしゃべりに悩まされること無く、休憩なしの1時間半の音楽会が終了したのはイタリアでは珍事と言ってよいかも(笑)。それだけ内容にみんな聞き惚れていたということです。おまけにこの会は無料…。いち地方都市にてこんなにすばらしい音楽会を無料開催することに芸術を愛するイタリア人魂を感じます。

今年は8月2日まで行われる “イトリア谷 音楽祭” 。弊社 “プーリアインカミング” ではサービスのいずれかをご予約いただいたお客様で鑑賞ご希望の場合、手数料無料サービスでチケット予約を代行しております。詳細は弊社HPをご覧ください。このサービスは来年以降も続ける予定ですので「興味はあるけど今回は無理…」というかたはぜひぜひ今から来年の予定に加えてくださいね。この時期は近辺のお宿も早い段階から満室となりますのでご計画はお早めに!

皆様、良い夏をお過ごしください!
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