オンラインで総合コース修了式を開催!

 みなさんお元気ですか? 日伊協会の押場です。

 昨年からの感染症対策で、なかなかお目にかかることができませんね。それでも、おかげさまで、さる10月2日(土)14~16時、オンラインでイタリア語講座総合コースの修了式を無事に開くことができました。Zoomの画面越しではありますが、受講生の皆さんや、しばらく顔をみなかった同僚の講師の方々、そしてスタッフの面々とお会いできて、ほんとうにうれしかったです。 本来ならこの嬉しさは対面で味わいたかったのですが、いかんせん、事情が許してくれません。だからといって、せっかくの修了式をいつまでも延期にするわけにもゆきません。そこで今回は、思い切ってオンラインでの開催に挑戦したわけです。

 その結果、総勢で約40名のご参加をいただきました。うち修了生は12名。今回修了証の対象になるのは、2019年秋冬期、2020年春夏期と秋冬期、2021年春夏期の4期6クラスの25名の受講生の方々でしたが、お忙しい中、ほぼ半数の方にご出席いただきました。また、協会副会長の高田和文先生をはじめ、13名の講師の方ががけつけてくれました。ありがとうございました。 

そして、おめでとうございます。「おめでとう」はイタリア語で「Auguri」と言いますね。これは古代ローマの鳥占いに由来する言葉で「吉(よ)い兆し」を意味します。それは、今まで頑張ったことが、新しい未来を開きますようにという願いの言葉でもあるのです。実際、修了生による2つのスピーチは感動的でした。イタリア人の先生方が、感激のあまり「ぼくの、いやぼくたちの言葉をここまで使えるようになってくれてありがとう」とおっしゃってましたよね。

 もちろんイタリア語には、まだまだ学ぶことがあるはずです。修了式の前にリヴィオ・トゥッチ先生が用意してくださったセミナー「イタリア語はどんな言葉?」では、まだまだ知らないことがたくさんあるんだなと感慨深かったのですが、みなさんはどうだったでしょうか。知らないことがあることがわかるようになるだけでも、イタリア語を学んだ甲斐があったと思いますよね。

 実際、修了生の方々にお願いしたアンケートには、そんな思いがあふれていたのではないでしょうか。式に続いて行われた、橋田瑞穂先生との座談会「イタリア語を学ぶ楽しさ」は、そんな修了生の思いをまとめたものですが、多くの方が言葉だけではなく、その背後にある歴史や文化やライフスタイルに触れながら、新しい出会いにときめき、楽しみながら少しでもながく「学び」を続けたいと答えてくださいました。

 まさに「おめでとう!」(Auguri!)ですね。イタリア語がみなさんの「吉兆 auguri」となって、よりよき未来が開かれるますように。ではまた、どこかイタリアに縁あるところで、お会いしましょう。

 押場靖志(日伊協会イタリア語講座主任)