2022年連続文化セミナー イタリアのテリトーリオ戦略

    見逃し配信を行っております。ご希望の方は協会事務局(scuola@aigtokyo.or.jp)まで

画像をクリック!陣内先生による解説ビデオがご覧になれます

イタリアの魅力を、建築、都市計画、農業経済、マーケティング、食文化、ワインまで含めた多様な角度から説明するユニークな内容の本『イタリアのテリトーリオ戦略:甦る都市と農村の交流』が2022年3月に出版されました。

「読んでから聴くか?聴いてから読むか?」イタリアの農産物と食品の原産地呼称保護と地理的表示保護に詳しい木村純子 法政大学教授がコーディネータとしてご案内し、毎回、第一線の専門家である著者が目からうろこが落ちるライブトークを展開します。

イタリアが輝きを取り戻した歴史的背景、EUの制度、スローフード運動や田園の景観、アグリトゥリズモ、郷土料理とワインのアッビナメント、エノガストロミア。重要なキーワードの解説と豊富な事例によって、イタリアのテリトーリオ戦略を多様な角度から理解するのに絶好の機会です。

申込名回数開催日テーマ講師
O-T1第1回6/7(火)都市とテリトーリオ陣内 秀信
(法政大学特任教授)
O-T2第2回7/5(火)イタリア料理のテリトーリオ長本 和子
(イタリア料理研究家)
O-T3第3回8/2(火)テロワールとテリトーリオ須田 文明
(農林水産省
農林水産政策研究所研究員)
O-T4第4回9/6(火)ワインとテリトーリオ田上 清一郎
(イタリアワインソムリエ)
O-T5第5回10/4(火)農村とテリトーリオ木村 純子
(法政大学教授)

第1回から第5回までの全セミナー5回分を一括お申込の場合、日伊協会会員の方は、通常15,000円のところ12,000円に、一般・受講生の方は通常17,500円のところ16,000円とさせていただきます。この機会にご一括お申込と日伊協会の会員になっていただくことをお勧め致します。

※ ご欠席の場合は、事前にご連絡いただければ、録画データを後日配信いたします。

日伊協会会員お申込はこちらから

申込名開催日時間形式受講料(円)申込備考
O-T06/7, 7/5, 8/2
9/6, 10/4(火)
20:00

21:30
オンライン会員12,000円

受講生
一般
16,000円

※ テキスト『イタリアのテリトーリオ戦略:甦る都市と農村の交流』(木村純子・陣内秀信編著 白桃書房 3,900円〈税込〉)は、セミナーお申込みと同時に協会HPより購入可能です。お手元に送料無料で届きますので、ぜひご一緒にお申込みください。書籍は出版元の白桃書房より直接郵送されます。

申込名内容価格(税込/円)申込備考
TEXT-O-Tテキスト『イタリアのテリトーリオ戦略
:甦る都市と農村の交流』
3,900円
(税込、送料込み)

第1回 都市とテリトーリオ

イタリアは都市の美しさ、魅力を誇る国だが、その周辺に広がる田園、農村、山間、海岸などの変化に富んだ風景という点でも、その魅力が私達を魅了する。

しかし、その価値に人々が気づいたのは比較的最近で、1980年代に入る頃からに過ぎない。イタリアでは、都市と周辺の田園/農村は歴史の中で密接に結びつき、経済社会的にも文化的にも共通のアイデンティティを持つ一体の地域=テリトーリオを形づくってきた。

だが、近代化=工業化の大きな流れの中で、都市化が進み、農村/田園が疲弊した。幸い文明が一巡した80年代から、田園/農村が甦りを見せ始めた。田舎町、農村が新たな価値を見出し、21世紀のイタリアらしい魅力を発信している。イタリアのこうした動きを70年代から振り返り、日本にとっての意味を考えてみたい。

<講師プロフィール>
陣内秀信(じんない ひでのぶ)
イタリア都市史研究者、法政大学特任教授
ヴェネツィア、オルチャ渓谷、南イタリアなどでフィールド研究を続ける。著書:『ヴェネツィア – 水上の迷宮都市』、『南イタリアへ!』(講談社)、『シチリア – <南>の再発見』(淡交社)、『都市のルネサンス – イタリア社会の底力』(古小烏舎)他、多くの著作がある。 
申込名開催日時間形式受講料(円)申込備考
O-T16/7(火)20:00

21:30
オンライン会員3,000円

受講生
一般
3,500円

第2回 イタリア料理のテリトーリオ

画像をクリック!長本先生によるご紹介ビデオがご覧になれます

ヴェネツィア―フィレンツェーローマ―ナポリ―パレルモを旅すると、これが同じ国なのかと驚くことでしょう。しかも料理も全く違います。

プリモピアットでは、この都市にはお米の料理があったのに、別の都市では生パスタばかり、南に行けば乾麺しかメニューに載っていない。魚介料理を食べたいと思っていたら、塩ダラの料理だけ。それはイタリア料理がまさにテリトーリオの料理だからです。

「土地があり、そこから採れる食材があり、その食材を使って料理が出来る」という考え方を基本に、複雑でなかなか理解できないと言われるイタリア料理の読み取り方を「歴史という縦軸」と「郷土という横軸」という視点から説明します。

<講師プロフィール>
長本 和子(ながもと かずこ)
イタリア料理研究家
イタリア料理研究家、料理サロン「マンマのイタリア食堂」主宰、日伊協会常務理事。日本イタリア料理協会機関紙ACCI元編集長。青山杉作記念俳優養成所卒業後、劇団青年座に在籍し女優として活動。その後イタリアペルージャ外人大学とイタリア国立ホテル学校カテリーナ・デ・メディチに留学。料理通訳を経てプロの現地料理研修を行うict食文化企画を設立。現在は日本イタリア料理協会のシェフを中心にプロに向けたイタリア食文化の講演やセミナーリオを発信している。
申込名開催日時間形式受講料(円)申込備考
O-T27/5(火)20:00

21:30
オンライン会員3,000円

受講生
一般
3,500円

第3回 テロワールとテリトーリオ

ワイン文化の影響もあり、イタリアやフランスなどの南欧には地域に特徴的なテロワール産品が多く、こうした産品を保護する地理的表示保護制度が早くから発展してきた。

キアンティ・コンソルツィオHPより

イタリア語でテリトーリオ(territorio)、フランス語でテリトワール(territoire)と呼ばれる「地域」も、市場的高付加価値化を目的とした地域マーケティングによってと同様に、地域は社会的、政治的、文化的な運動によっても構築される。テロワール産品とテリトーリオとは、それぞれのプロジェクトを通じて相互作用しつつ共進化するのである。

ここでは、キアンティ・クラシコのコンソーシアムの進める外国人富裕層に向けたデラックスなアグリツーリズモのプロジェクトと、キアンティの8つのコムーネの首長らによるプロジェクトとのコンフリクトに満ちたダイナミックな展開を紹介する。

<講師プロフィール>
須田文明(すだ ふみあき)

農林水産省農林水産政策研究所、主任研究官。フランスの農業経済と農村社会についての研究に従事。「プロジェクトとしての都市食料主権:フランスの地域食料プロジェクトPAT等を事例に」『総合政策』22号,2021等の論文がある。

申込名開催日時間形式受講料(円)申込備考
O-T38/2(火)20:00

21:30
オンライン会員3,000円

受講生
一般
3,500円

第4回 イタリアワインのテリトーリオ

イタリアワインとイタリア料理はエノガストロノミアと呼ばれる食文化の両輪です。エノガストロノミアはワインと食が融合したイタリアの食文化であり、長い歴史の中で経時的に受け継がれてきました。

写真:歴史的な貯蔵庫(カンティーナ)の樽で静かに熟成を待つワイン(トスカーナ州バディア・ア・コルティブオーノ社)
2019年9月27日田上清一郎撮影

イタリアの各地域で育まれたワインと郷土料理は、それぞれに異なる歴史的縦軸と郷土的横軸を持ち、それらを組み合わせることで地域独自の価値を築きあげてきました。この価値は家庭の食卓や街の食堂の中で人々に幸福な時間をもたらしただけでなく、地域を訪れて食を楽しむツーリズムを促進し、イタリアの地域活性化にも貢献してきました。

本講義ではこれまでに語られることのなかった、テリトーリオに育まれたイタリアワイン本来の価値をお伝えすることでイタリアワインへの理解を深めていきます。

<講師プロフィール>
田上清一郎(たのうえ せいいちろう)

一般社団法人日本ソムリエ協会(JSA)認定ソムリエ、イタリア共和国駐日大使館公認イタリアワイン大使。熊本学園大学外国語学部英米学科卒業.九州各地のホテル・レストランで研鑽を積む。2004年JSAソムリエ呼称資格取得。2018年第12回イタリアワイン・ベストソムリエコンクール(JETCUP)優勝。2018年より熊本県上天草市のホテル「天草 天空の船」レストランマネージャー兼ソムリエ。日欧商事株式会社主催イタリアワインソムリエセミナー(IWSS)講師。

申込名開催日時間形式受講料(円)申込備考
O-T49/6(火)20:00

21:30
オンライン会員3,000円

受講生
一般
3,500円

第5回 農村とテリトーリオ

成長と拡大を追求してきた20世紀の資本主義経済は、いま、限界に直面しています。持続可能で安定的な社会を創るために、都市と農村の新しい構造が必要です。

山岳地帯の移牧酪農(ドロミテ地域)
2015年7月24日木村純子撮影

農業は、非生産的で非効率な労働です。イタリアでも日本でも農家が経済的価値を生むことは難しいかもしれませんが、農業活動によって美しい景観を守り、山の水を保ち、生物多様性を保全し、地域の伝統を継承することができます。農業は多くの機能を持っているのです。本講義は、イタリアで原産地呼称保護(PDO)と地理的表示保護(PGI)に登録された農産物・食品を核にしたどのような活動で農村がその魅力を回復させたのかを説明します。

<講師プロフィール>
木村純子(きむら じゅんこ)

法政大学経営学部 教授。神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。博士(商学)。2012年から2014年までヴェネツィア大学客員教授.専門はテリトーリオ、地理的表示(GI)保護制度、地域活性化。
近著は『酪農と社会の持続可能性-SDGsへの貢献』(2022、共編著、中央法規)、「セッジャーノ・オリーヴオイルPDO」『ブランド・ケースブック2.0』 (2021、田中洋編、同文館)。

申込名開催日時間形式受講料(円)申込備考
O-T510/4(火)20:00

21:30
オンライン会員3,000円

受講生
一般
3,500円