イタリアマンドリン通信
<ブレイシャ第2回合同コンサート><ヴァイオリン・ソロコンサート鑑賞>

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<ブレイシャ第2回合同コンサート>

昨年に続き4月に、先生の西山さんが音楽指導をされている3グループ合同コンサートがブレイシャで開催されました。

第一部はそれぞれが各2曲演奏し、第二部は全員で演奏しました。2回目でもあり、進行はスムーズに進み無事終了しました。

今回は、新しい参加メンバーが15歳のチェロ奏者と西山さん友人のお二人。この先生友人の一人はピアニストCでもう一人がオルガネット奏者Gです。何故お二人がマンドリンを弾くことになったのか聞きました。西山さんはお二人とはトリオとして演奏活動している旧知の中で、西山さんが指導しているグループのマンドリン奏者が足りないことから、協力を求め、心良く引き受けてくれたそうです。Cはマンドリン、Gはマンドラを購入し、初めてのコンサートの参加でした。

楽器は異なれど音楽知識と経験・センスはあり、まして向上心月あるわけですから、きっと短期間でマンドリン演奏が実現すると思います。お二人は弦楽器は初めてで、やや控えめな様子でしたが、友人が西山さんのために立ち上がって、協力してくれるなんて素晴らしいなあと思いました。私もいつかピアノを弾けるようになりたいと思っており、異なるジャンルの楽器への興味と感心が彼らによって更に増したような気がします。

<ヴァイオリン・ソロコンサート鑑賞>

ピアニストであり音楽記事を書いている友人から、日本人ヴァイオリン奏者である庄司紗矢香さんのコンサートの情報を得て、早速聴きに行きました。1999年にパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで史上最少年15歳で優勝した世界的ヴァイオリニストです。

ヨーロッパに留学、著名なヴァイオリン指導者に師事し、数々の国際コンクールで常に優勝(1位)、現在欧米・アジア各地で多数のオーケストラとの共演、及びソロ演奏活動をしている素晴らしい奏者と知りました。

コンサートはミラノ音楽院内にある、大きなホールで開催されました。バイオリン1本(ソロ)、共演はこれも有名なイスラエルのピアニスト。

まだ36歳の若さで、繊細で堂々たる演奏に見入ってしまいました。友人によると「もしこのコンサートが日本でしたら、まずチケットは手に入らないだろう!」と。勿論高額でしょうが、今回はわずか数十ユーロでした。

使用楽器は1729年製のストラディヴァリウスとの事。これはもう表現出来ない程の透明感ある音で鳥肌が立ちました。

イタリアに居ることで、こういう貴重な経験・機会を普通に得ることが出来る喜びを改めて感じ、滞在している限り出来るだけコンサートに足を運びたいと思います。

<コンサート鑑賞>

会員になっているピアニスト夫妻のプロデュースするコンサート鑑賞がありました。今回はスペインソプラノ歌手のスペイン歌曲でした。

情熱的な心揺さぶられる素晴らしいソプラノでした。当初は2部制でしたが、なんと1時間以上連続でのコンサート。その歌いっぷりに観客は打ちのめされ、引き込まれイタリアのオペラとは異なる感動を味わいました。

イタリア人観客も大拍手の嵐。アンコール曲は当然イタリアオペラからで、お隣のシニア女性お二人は大喜びで、「私達この曲良く知ってるわ!」と口ずさみます。毎回異なるプログラムで、本当に素敵な音楽を味わえるのは幸せです。