「イタリアマンドリン通信」
スカラ座でのコンサート音楽鑑賞、ジェノバへのギターレッスン、南イタリアでの演奏参加

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<スカラ座でのコンサート音楽鑑賞>

今年1月の「マダムバタフライ」以来、半年ぶりでスカラ座のコンサートに行きました。やはりスカラ座は独特の雰囲気があり、そこに座っているだけで高揚感を得られます。3階の桟敷でしたが最前列でしたので、良く見え、とても楽しめました。

今回はスカラ座専属のオーケストラではなく、若手中心の奏者のオーケストラで、演奏曲目も現代風で、エネルギー溢れるダイナミックな演奏でした。こういう曲を演奏するのも、古典とはまた異なる感性が必要で、彼らの若い音楽性を見られる気がしました。

特に気に入ったのは、アメリカのジョージ・ガーシュウィン作曲のピアノとオーケストラのための「ピアノ協奏曲 ヘ調」でした。彼はポピュラーとクラシックの両面で活躍し、現代アメリカ音楽を作り上げた作曲家として知られています。

ピアニストはフランス・リヨン出身で、このアメリカ風の協奏曲を見事な弾きっぷりでの演奏でした。とてもお洒落ないでたちで、なんと靴はシルバーのピカピカの銀ラメでした!似合ってましたね~ アンコール曲はロマンチックな流れるような曲で、素敵でした。

ガーシュウィンの名曲「ラプソディ・イン・ブルー」を、2008年にロシアの楽器ドムラ(*1)演奏者をソリストに迎え、日本のあるマンドリンオーケストラで演奏したことを思い出しました。クラシックとは異なる、ポップス調のテンポと展開が慣れなくて難しかったですが、良い思い出です。また弾いてみたい気がしてきました。

<ジェノバへのギターレッスン>

ギターは私が10代の頃、フォークソングをコード進行のみの自己流で弾いてました。その後、30代で約2年、クラシックギターを習いましたが、難しく断念しました。改めてまたギターを始めようと、2015年ミラノの音楽学校に入学し、ここでギターのレッスンを始めて2年が経過しました。

先生はクラシック専門ではなく、生徒の年齢も低学年児童から年配までと幅広く、クラシックギター、ポピュラー音楽、エレキと様々なジャンルの指導をしている先生です。ですから、余り厳しいとはいえず、気楽に音楽を楽しむという路線で今までレッスンをしてきました。

今年5月に無理な姿勢で弾いたせいで、左肘を痛めてしまい、約3か月位休まなければなりませんでした。そこで正しい姿勢と弾き方をきちんと身につける必要性を感じ、9月からの新学期に先立ち、自分のギター演奏の方向性を定めようと思いました。自分には何が欠けていて、どういう練習が必要か?ここでしっかり認識する必要を感じたのです。

上達するにはクラシックの基本による正しい基礎練習が必要で、クラシック専門の友人であるジェノバ在住の日本人の先生に相談することにしました。

私の考えとやりたい方向を先生に説明してレッスンを開始しました。日本語で疑問と意見を言い、それに対して示して貰えたことは有意義だったと思います。実際に先生の前で演奏後、「全く持って駄目で言わなきゃならないことが有り過ぎる」との発言も真摯に正直に受け入れることが出来ました。

まず左手の構え・指板の指の置き方・角度を修正され、また姿勢と椅子の座り方・脚の開き・足置きの位置等は、日本の友人女性ギタリストとスカイプを通じての指導。なんと先生2人がかりでのレッスンでありました。右手がこれまた大事で、良い音を出すには手の弦をつま弾く角度が間違っており、修正した途端に音が良くなりました。

曲を弾く前の基礎楽譜を数十分間試しただけで、かなり今までと違う成果が得られました。これこそ私が知りたかったことで、大満足でした。基本はクラシックで練習しないとまず上達しないとのこと。これも分かってはいましたが、どの時代の誰の曲が良いのかが分かりませんでしたので、これも理解出来ました。

これで、家に戻って言われたことを実行してみると、以前と比較にならない程良い演奏となり、また痛めない様に力を抜いて、正しいフォームと左手の構えを色々試し始めました。

<南イタリアでの演奏参加 カンポバッソ>

親しいカゼルタ(Caserta)の友人から、カンポバッソ(Campobasso)とベネヴェント(Benevento)でのコンサート演奏を誘われて、9月中旬に参加してきました。カンポバッソはモリーゼ州の町で、ミステリ(*2)というある宗教祭事にまつわるある美術館内でのコンサートでした。

コンサート開始に伴い、司会者が主宰者紹介、そしてこのミステリの歴史の説明を、ある教授が話し始めました。
長い。。。。。。
いつ終わるのかと待ち続けましたが、彼は数ページに渡る書類を持ちながら話しており、終わる気配はありませんでした。

指揮者によると「5分で」と言ったにも関わらず・・・とのことでしたが、結局30分もかかりました。もう、私達演奏者は集中力が低下し、観客の目つきと態度もあからさまにイライラしている様子でした。このお蔭で、30分以上も終演時間が遅れましたが、演奏自体は上出来で観客は大喜びで大成功でした。

そしてこのコンサート終わったあと軽くピッツァでの打ち上げだったはずが、このオーケストラの専属ソプラノ歌手の家に夕食ご招待という聞いてない話。その家は市内から遠い農家でした。

初めての家ですし、どんな料理が出てくることになるのかは想像出来ないまま、沢山の料理が並べられ…びっくり!でも毎年飼っている豚を家族総出で作ると言う生ハム、パンツェッタ、サルシッチャ、サラミはかなり美味しかったです。

しかもデザート・フルーツ・カフェが続き、(いつ帰れるのか?) またまた時間が気になるも現地在住組は全然そんな気配なし。カゼルタに帰るには車で1時間半はかかる距離。いつも通り長いイタリアの夜でした。

<南イタリアでの演奏参加 ベネヴェント>

その明くる日はベネヴェントで夏のお祭りの出し物の一つで、ナポリ民謡の歌手の伴奏をマンドリン2名とギター1名のトリオで行うというものでした。これが大変だったのです。

事前に友人から録音が送られて見ると、なんと20曲以上もあり、譜面なしで練習しました。

マンドリン友人が起こした譜面があるらしいのですが、全く初見では不安なので頭に入れていかねばと。そしてなんと、出発前日にイベントプログラムが送られてきて、見たら3人だけで演奏するのが2曲も追加になっていました。

友人の家について、早速練習開始。曲が多いので1回では終わらず、カンポバッソ コンサート当日の午後と明くる日ベネヴェントでコンサート当日午後と全部で3回音合わせしました。

毎回幾つかの譜面が変わり、実際当日弾けるか不安で一杯。しかし友人は「大丈夫、大丈夫」と。実際当日舞台に立つと、観客の視線と耳は歌手に集中しており、われら伴奏グループへの関心はそれ程でもない様子でしたので、ちょっと一安心しました。

今回も、歌手の曲説明が長く、時間が押してしまい、結果的に我らの演奏が1曲、あと5曲位キャンセルとなり、曲の順も変わり、後半にはどこをどう弾いたのか後で余り記憶ないようなことになりました。夜外の舞台で寒くて指が冷たくなりましたが、観客は盛り上がり、大喜びで無事終了しました。ナポリ民謡は人気あるんですね。

あとで感じたことですが、正しく弾くというよりも流れと曲に乗ることが大事だと言うことでした。面白かったので、またやってみたいです。

(編集者注)
(*1)3本もしくは4本のスチール弦と丸い共鳴板を持つロシアの弦楽器
(*2)キリスト生体の祝日(聖体節)のお祭りの日に、宗教劇のワンシーンを、主に聖母マリアの守護エンジェルとデビルが主人公となって扮装して、神輿のように、その主人公たちを担いで町の中を行列する伝統的な催し

「イタリアマンドリン通信」
<夏季限定ミラノ 古楽コンサート><ティレニア海での滞在><素敵な少年との出会い>

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<夏季限定ミラノ 古楽コンサート>

ある日の午前、オルガンの古楽コンサートに友人に誘われて行きました。内部のフレスコ画が見事で、ミラノ在住長い友人曰く、「かなり長い間修復してたわ。こんなに見事になったのね~」と感慨深い様子でした。

更に奥の部屋に移動。そこは、COROと呼ばれる教会主祭壇背後にある聖職者祈祷席の部屋でした。その部屋にもフレスコ画がびっしりで、2階には立派なパイプオルガンがありました。その日のコンサートはオルガンでしたが、まさかパイプオルガンとは思っておらず(教会ですからパイプオルガンなのですね)、期待に胸が高まりました。

実際に教会でオルガン演奏を完全に聴いた機会がなく、様々な音色を変えて演奏することを初めて知りました。この素晴らしい重厚な音色のパイプオルガン演奏と、長年の修復を終えた見事なフレスコ画を見ながらのロケーションの素晴らしさ、身近に気軽に楽しめるイタリア古楽を聴く機会を嬉しく感じました。臨場感溢れる体験でした。

数日後、ミラノ音楽院と隣接している教会の奥の部屋でリュート四重奏のコンサートがありました。多分普段は入れない場所と思われます。リュートにふさわしいこじんまりした、これまたフレスコ画と絵画で囲まれた美しい部屋でした。その正面に用意された舞台は、その昔、このように音楽を楽しんだのではと思われ、その時代にタイムスリップする場面でした。

先のミラノ音楽院の隣の教会ではなんとパイプオルガンが2つありました。最終日でもあり、かなりの人出と判断し1時間前から並びましたが、今までとは異なる規模のコンサートでした。イタリアにしては主宰者側の対応が完璧で、列の並びと入場手順がスムーズな観客の誘導でした。

祭壇前の狭い場所に指揮者のチェンバリストを含め、15名編成の若い奏者中心の古楽アンサンブルでした。チェンバリストは演奏しながらの指揮で、演奏者はチェロ、リュート以外は立っての演奏でした。友人曰く、『この時代はこういう形態での演奏があった』そうです。私は初めてでしたので、とても興味深いスタイルでした。

曲目は1700年代から1800年代までのバロックで、Concerti Grossiというこの時代に試された、ヴァイオリンパートのソロとその他の演奏を交互に浮き上がせるスタイルで、ヴァイオリン奏者の演奏も長いソロの妙技に観客を圧倒されました。15人編成で若い奏者が中心でしたが、そのダイナミックな演奏とそのレベルの高さに驚きました。

今回全部で4回ミラノ古楽コンサートに行きました。どれもまず日本では見られない環境でイタリア美術に囲まれながらの音楽鑑賞でした。イタリアの古楽文化の深さ、日本人の私には距離のある優雅な曲の数々…ため息の連続、素晴らしい体験でしたし、少しでも音楽性を学べられていたらと9月からの自分の活動開始に向けて期待したいと思います。

<ティレニア海での滞在>

2002年5月に、私は初めてフィレンツェのイタリア人女性の家で1週間のホームスティをしました。そのホストマザーとはそれ以来のお付き合いで、2007年にも3か月留学でもお世話になりました。彼女は日本にも旅行で訪れて、私の自宅にも招いて数日小旅行と観光案内し、良い思い出となっていました。

2014年からイタリア暮らしを始めてから、まだ彼女と会っておらず、早く会いたいと思っておりましたので、7月から8月中旬まで、いつも彼女が過ごすティレニア海の別荘に今回、呼ばれて数日滞在しました。

駅に着くと満面の笑みで迎えてくれ、車の中でも話がとどまることなく続きました。以前にもその別荘に滞在したことがあり、懐かしい思いでした。建物は全部綺麗に改装されており、ホテルのコテージの用でした。かなりお金がかかっただろうと思いました。

彼女曰く『その家は古かったし、自宅のあるフィレンツェの夏はかなり暑いし、町は観光客で溢れて年々居心地は余り良くないので、夏だけでなく、母親の実家にも近いその家に年間度々滞在する気持ちになって、思い切って綺麗にした』とのことでした。毎日3回はお母様に電話をし、無事を確かめ、お喋りして楽しませている彼女を尊敬しました。近くに住むお兄様も今は年金生活なので毎日母親の家に行って、助けているそうです。中々出来ることではありません。イタリア人の家族の思いやりの深さを感じました。

ある日の夕食だけ、私がお礼の意味で材料持参した「野菜の五目寿司」と「干しシイタケと素麺のすまし汁」を作って振る舞いました。イタリアのInsalata di riso と似ていますので、和食を食べたことのない彼女のパートナーも大丈夫だろうと。和食が好きで野菜系の彼女のことを思って作った五目寿司は好評でホッとしました。

帰る前日、私が最初にフィレンツェに留学した時に、何度かお会いした日本人女性の友人が、海に来た帰りに立ち寄られ、お互いに喜び会いました。もうかなり長い事会っていませんでしたので、お互いとても嬉しかったです。

その日本人女性が結婚するときに、私のフィレンツェのホストマザーの家から花嫁支度をして、結婚式に向かったそうです。そしてホストマザーのパートナーがその日本人の父親役を仰せつかり、結婚行進曲が流れる中、式場で花婿が待つ祭壇まで花嫁を導いたとのこと。ああ何て素敵なシーンだったでしょう。是非見たかったですね。思い出すように私に話してくれました。「彼女の家からお嫁に出たかった」と。家族同様のお付き合いの彼ら、そして今彼女の小さな息子さんにとって彼らがNonno(祖父)、Nonna(祖母)になっている姿を微笑ましく見ることが出来ました。

<素敵な少年との出会い>

前回のマンドリンサマーキャンプに、13歳のギターを弾く少年が初参加で来ていました。すらっとした容姿、透き通ったブルーの瞳、金髪もう一目でお気に入りマークを付けました(笑)。マダムキラー(古い?)と言うのでしょうか・・・ 通常はこの位の年齢でしたら当然保護者(母親か父親)同伴での参加ですが、何回か近くのテーブルで食事をしましたが、見当たりません。本人に尋ねると『独りで参加』で母親は送ってきて帰ったとのこと。びっくりしました。

レッスン時は兎も角、殆ど大人が参加者である中、彼に近い年齢の青少年は一人のみ。しかし彼はその少年とも常に一緒という訳でなく、あえて毎回異なる大人たちの中に交じって、笑顔で会話をしているのでした。

ギターのマエストロとも親しくかなり長い時間色々な話題の会話をしておりました。つまり、マエストロがある話をするとそれに対し自分の意見や会話をしているのです!まったくもってひるまず、子供っぽさとかはなく、一人前の会話をしているのです。

イタリアでは、割と少年少女は子供っぽく幼い場合が多く、母親は特に息子に対しては溺愛する傾向があり、今回のように大人びた13歳は珍しく驚きでした。

そして、私の先生(女性)も同意見でした。たまたまそこにその少年が通りかかったので、私の先生は彼を呼び止め「私達はあなたのファンなの♡。後で一緒に写真撮りたいけど構わない?」と言ったら、笑顔で「勿論!」と。。。その後、度々ホテルや練習場所ですれ違ったり、顔が合うと何ととろけるような眼差しと笑顔を返すのには参りましたです。もう一人前のイタリア男性ですね~。最終日の発表会もしっかりと演奏をし、その度胸と自信には脱帽でした。見習わねば。

そして、やっと彼とのショットを撮る機会を得て、私と先生はその写真でデレデレの笑顔で収まったのでした。あ~あ良い夏の思い出です。。来年も参加してくれるのを密かに期待しつつ。

「イタリアマンドリン通信」
<サマーキャンプ><Concerto della Musica Antica><ミラノの道路清掃と騒音>

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<マンドリンサマーキャンプ>

毎年恒例となったモデナのグループ主催のマンドリンサマーキャンプ、今回は3回目の参加となりました。前回まではGaiatoというモデナの郊外でしたが、今年はモデナから約1時間程のゾッカ(Zocca)という小さな山の上の町で行われました。

音楽とイタリア語会話の5日間の嵐の中、マエストリ(先生)3名のコンサートが14日夜に、そして最終日は参加者の発表会とファイナルコンサートでした。毎日練習した成果を発表しました。私はミラノオケの友人とデュエット、ソロで先生のピアノ伴奏で演奏したかった曲を披露しました。

ソロは最初どうしても上がりましたが、直ぐ慣れて演奏出来ました。皆いい曲だと褒めてはくれましたが、まだまだ反省点が多く、引き続き練習が必要だと感じました。今回別なイタリア人のマンドリンのマエストロの指導があり、また違った観点があり、収穫がありました。

ホテルは三ツ星でしたが、設備とサービスはとてもそれに達するレベルではなく特にマットレスが柔らかすぎて、体が休まらず、またシャワー設備も悪くて寛げる環境ではありませんでした。レストランの食事はまあまあでしたが、時間が掛かり過ぎ、休憩する時間がなくなり、かなり疲労が溜まりました。同室のイタリア女性は途中からマットレスを床に敷いてました。しかもある朝は3:00頃、近くのディスコの大音量の音楽で起こされました。あんな小さな町でこんな騒音に会うとは思いませんでした。。。

<サマーキャンプ終了後のアペリティーボ>

ある参加者の家(生家)がゾッカの近くにあり、最終日のコンサートが18:00で終了後、サマーキャンプの参加者からアペリティーボに招待されました。私は当初モデナまで車で送って貰い、そこから電車でミラノに帰る予定が、ミラノオケの友人が自宅まで送って貰うことになりました。成り行きからアペリティーボにも参加することにもなりました。予定はすぐに常に変わるのがイタリアです。自分の思うようにはなりません。。

その家は大きく、庭は広大で招待されたメンバーの車約7台がなんと入口からの敷地に全部駐車出来たのでした。庭にはなんと樹齢数百年と思われる大木が何本もありました。

用意されたアペリティーボは、ワイン、スプマンテ、生ハム、サラミ、インサラータ・ディ・リゾ、グリルしたサルシッチャ、フルーツ、手作りのデザートと盛り沢山でした。そのご家族の温かいもてなしに、皆とても寛げてお喋りと楽しい時間を過ごすことが出来ました。このご家族はミラノ在住で、毎週ミラノオケの練習後いつもご主人が私を自宅まで送ってくれる方で、このマンドリンのサマーキャンプ中も練習を一緒にして過ごしました。

20時過ぎ、帰りの挨拶が続き、これが長く約30分以上かかり中々出発になりません。いつもどこでもそうですが、時には数時間にもなるとか。送って頂けるのは有り難いのですが、遅くなるのが気になりました。車で約3時間はかかると思いましたから。「ユミコ、ミラノまで車で送ってもらえる君は幸運だよ!」とあるメンバーから言われましたが、ホントは電車で早く帰りたかったけど、そうは行かないのがイタリア。

以前は、私は余り会話が続くほどのイタリア語ではなかったのですが、参加3回目ですから親しくなると当然会話が増え、頭がず〜っとイタリア語モードでしたからかなり疲れが溜まりました。会話長いですから。。帰りの車中も、寝ようと思ってワインをかなり
飲みましたが、後ろの席で、隣に座った女性の孫の写真を沢山見せてくれ、説明続き、飲んだワインで眠気をこらえてコメントするのが大変でした。しかし、よく喋る!

マエストラの西山さんも、あるメンバーがブレイシャの家まで送って貰うことになり、後で聞いたら、到着するまで(3時間)喋りっぱなしだったとか。。。その彼はいつも話が長いのを知ってましたから、私は同乗しないで良かったと胸をなで降ろしました。モデナ→ブレイシャ→ベルガモ→レッコ(彼の家)まで一体何時間掛かったのでしょうか?5~6時間位かな?イタリア人は遠回りでも気軽に送ってくれます。全く親切です。車の移動が当たり前なイタリアでは、7時間車で移動も普通です。勿論大抵一人で運転です。それも決して若くないのです。70歳超えていても車の運転は現役です。日本じゃ有り得ない。

ミラノに23:30に着き、やっと自分のベッドで快適に寝られました。今回、ホテルではイタリア人女性と相部屋でしたから、合間も会話は続きあまり休めませんでした。イタリア人は本当に夜が強い!ついて行けませんです。。でも、参加者とは親しく更に打ち解けて、秋にモデナでコンサートあるから一緒に弾こうと誘ってくれました。

<Concerto della Musica Antica>

フルートの発表会で知り合ったピアニストの女性から、毎年6月から8月の間にミラノのチェントロにある、主に教会での古楽のコンサートが開かれることを聞きました。早速調べてみると、かなりの回数がありました。

チェンバロ、チェロ、ヴァイオリン、オルガンなどの器楽演奏と合唱のコンサートで、この催しは6年目。セミナーとコンサートや、チェンバロの国際コンクール、そのあと優勝者のコンサートもあり、チケットも€10~€15で安く、一部は無料でロケーションもDUOMOやSan Babira、Lanza、Cairoli、Sant’Ambrogio と中心地に近い知られた教会で開催されるので、主に、地下鉄などの公共交通機関が利用出来る良い場所です。

マンドリンのサマーキャンプから戻ると、早速友人から誘いがあり、チェンバロのコンサートに行きました。その教会はチェンバロのコンサートにはふさわしい小さな落ち着く教会でした。

しかし、蒸し暑く風のない夜でした。観客は扇子を仰ぎながらですが、大変なのは演奏者です。1曲終わる毎にタオルで汗をぬぐいながらの、素晴らしい演奏でした。友人曰くこのチェンバロ奏者は世界的にも知られた方で、日本であれば高額のチケットがあっという間に完売になるでしょうと・・・バカンスで人も少ないミラノの住人のための、夏季期間のこれらコンサートを安価な料金で楽しめる幸運を感じました。なんという企画でしょう!

来週はチェントロ国際コンクールのセミファイナル、ファイナル、そして優勝者によるコンサートと立て続けにあります。若い日本人がノミネートされているそうです。もし順位に入ったら嬉しいです。

<ミラノの道路清掃と騒音>

ミラノの道路清掃は、週に何日か、深夜なんと2時頃と午前中9時頃、と大体2回あります。私のアパートは十字路の角に位置しており、窓側なためその騒音はかなりのボリュームです。清掃車は更に往復してますから、午前中家の窓からその清掃車がゆっくりと騒音を立てながら道路を清掃する様子を見たとき、もう一人の清掃担当者が箒で道路の中央に掃き出しているのが見えました。

イタリアの町中の道路という道路(時には歩道も)は全て駐車で埋まっており、道路清掃車がその淵に溜まったゴミ(殆どは皆が投げ捨てるタバコの吸い殻)を走行中の回転ブラシで回収するのは不可能だと見ていました。ああ、時折はこうやってするのかと納得。深夜はわざわざ窓を開けて見ないので分かりませんでした。

またイタリアでは、午前中或は一日中広場や幅の広い通りでメルカートが開かれます。ある日、たまたま車で通った広い通りの中央分離帯のような所でメルカートのお店が閉めているところを通りかかりました。なんと、通りはその各業者が廃棄した段ボール・ビニール袋や沢山のゴミが散乱し一部は空中に飛んで、車道はゴミだらけ・・・

私が車に同乗していたマンドリンの友人シニョーラに「凄いゴミだらけ!こんなに捨てていってどうするの???」と言ったら、返事はこうでした。「ああ、Yumiko,大丈夫よ。彼らが帰ったあと、道路清掃車が来て、回収して皆綺麗に掃除するから」と・・・

清掃・回収する以前の問題と思っていた私は、多分そういう返事だろうと予測していました。汚く散らかすこの習慣は、何もここだけではなく、日本以外の国は大体こんな様子でしょう。どうして段ボールを畳んで、ごみを袋に入れて置いていかないのか?不潔で不愉快で日本人の私はその疑問を持ってしまいます。空中に舞ったゴミの中を車で走行したとき、車中にいて良かったと思いました。あんな空気は吸いたくありません!

確かに、例えば海外ではスポーツ観戦で、唯一自分たちの席のゴミを回収して持参した大きなビニール袋に入れて、立ち去るのは日本人グループだけ。アメリカの野球中継を見てると、選手のボックス側の床は選手のゴミだらけです。

日ごろイタリアのTVで、健康に関する特集を見ていて、コレステロールやビタミンCなどの食べ物摂取の話や、健康管理についてあんなに議論しているのに、この感覚は本当に理解出来ません。

また普段から、家の立地環境から音は日常で車の走行音は勿論のこと、救急車・宣伝カー、ゴミ回収車、清掃車、いつも何かに反応して鳴り響く路上の車のアラームの物凄い音、そして最近は向かい斜めで始まった建物の改修工事です。

夏になり家にいることが多いため、一日中音の中で暮らしているという状況です。交通の便が良いですし、都会育ちですから慣れてはおりますが、さすがに深夜の道路清掃車の騒音と、早朝の瓶回収車の回収の瓶・ガラスの満載の大きな収集BOXをひっくり返すあの「ガラガラガッシャーン」の音には閉口します。飲食店が並ぶ通りに位置しているため、週末は午前1時~2時まではまず静寂は有り得ません。夏は大体、耳栓をして寝る日々です。

朝は、街路樹の鳥達のお喋りで眼が覚めます。山なら良いのですが、騒音の中にこれまた結構な音量で、このコラボには中々慣れないですね。お昼と夕方には近くの教会の鐘の音が・・・ ま、これはヨーロッパの風情で騒音とは感じませんが。

「イタリアマンドリン通信」ミラノオケコンサート、デュエット演奏、映画、ハイキング

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<ミラノオケのコンサート:スフォルツァ城広場>

前期最終のミラノオケのコンサートは、ミラノ中心にあるスフォルツァ城の中の広場でありました。

このFestaに参加するかどうか、3月に色々議論されました。今回は前夜にもあり、連夜なのです。議論白熱の結果、(チケット有料ではあるけれど、普段とは異なるこの有名な場所での演奏することはとても意義がある)とほぼ全員での参加決定がされました。今回コンサートは前期最後になるので、2つのうち1つは出演しようと思ってました。

しかし、2週間前の夜の練習に行くとまばらな人数・・・ もうバカンス開始の雰囲気ありありでした。。委員の一人が私に、「Yumiko,2つのコンサート参加よね?!」「はい。。」と答えている私。「そう!良かったわ!」。いつも前列で弾いている2人のご婦人たちは「Yumiko, 私達出ないから1番前で弾いて!」。もう決定でした。5月より左肘を痛めてしまい、今回は軽く弾いて済まそうとしていた私は甘かった。しかも曲目が多いし、速く弾く曲も多い。しかも何と最前列での演奏をすることとなってしまった。

しかし、あの3月の議論は一体何だったのか?集客は出来るのか?不安要素がかなりあった中、1週間前からエンジンがかかり、やっと「全員参加のこのコンサート。なんとしてでもチケット売って集客せよ!」とのメッセージの日々。「あと5日!」なんて掛け声も。。。今頃言っても、ちと遅いと感じつつ、皆それなりに活動始め、やっと動き出した集客活動でした。誰かが「チケット4枚!」と書けば、他方が「チケット追加2枚!」と続く。イタリア人は直前にならないと本気モードにはならないこのいつもの事。さて、当日はいかに???

夜の広場でのコンサートは久し振りで、開放感溢れる夏のイベントは楽しみでした。それも素晴らしいロケーションでの演奏です。実際現地で舞台を見たらワクワクしていました。しかしその日朝早くに雷雨があったため、客席には雨溜まりが・・・ まずその水を捨てる作業から。数百の席ですから大変でした。

20:00過ぎから受付開始し、お客様が続々と来られ、中々よい滑り出しでした。心配した客席もまずまずの埋まり具合で、演奏する我々としては、これで良い演奏をする気分が盛り上がりました。心配した雷雨はなく、夜の素晴らしいロケーションのこの会場で、お客様の反応も良く、気分良く演奏が出来ました。早朝の雷雨のお蔭でとても涼しい野外コンサートととなり、約1時間40分の演奏を無事終え、嵐のような拍手とスタンディングオベーションでアンコールを2曲を終え、今年前期の活動が終了しました。しかし、蚊が多く演奏中もブンブン飛んできて、虫除けスプレイの効果空しく、手足を12箇所以上も刺されました。

今回はバカンスに既に出てしまったメンバーも数多く、全員参加とはなりませんでしたが、やる気あるメンバーだったせいか、団結していつもより中身ある充実したコンサートになった気がしました。チケット販売や、受付でのCD販売、アンティークマンドリンを展示したりとお客様へのアピールをいつもより熱心にしていました。良い締めくくりになったと満足して、ビールを飲んで帰り気分最高でした。

<発表会でギターと二重奏>

5月中旬にギターレッスンを受けている学校で、フルートのクラスのマエストロからそのクラスの発表会でギター伴奏をしませんかと提案があり、興味ありお受けして練習をし始めました。ギターを始めて2年ですが、普段オケで演奏している経験から依頼されたのだと思います。

フルートのマエストロは、以前スカラ座のオーケストラで主席奏者だった方で、実際に一緒のレッスンに参加した時は、その指導ぶりはマンドリンを弾く私にとってとても参考になるものでした。フルート生徒はティーンエイジャーの日伊ハーフの女性で、ミラノの音楽院でも勉強しているそうですが、この先生のレッスンを受けられることを満足しているとのことでした。

始めは二重奏をする段階で、呼吸を必要とする楽器とのタイミングが合わずちょっと考えました。2~3回合わせで呼吸が合うようになりました。お互いに確認しつつ、意見しながら練習を進めました。

発表会当日のプログラムは、幼い少年達のデュオ、先生とのデュオ、ピアノ伴奏、ピアノとチェロとの三重奏、ソロ、そして私ギターとのデュオとバラエティに富んでいました。私も初めての経験で少し硬くなりましたが、彼女の演奏を聴きながらテンポを合わせて、乱れないよう心を合わせて、無事最後まで(多少ミスはありますが・・・)、終わりました。観客の拍手とマエストロの笑顔で、私達の演奏が上手く行ったと思いました。

勿論正確に弾くのは当然として、同じ気持ちで曲を弾くと言う、寄り添いがとても大事だと感じました。二人で演奏するのは特にそれが必要ですね。ピアノの友人が言ってました。「一緒に歌うのよ」と。特に私は伴奏者であくまでソリストを支えるという役目です。異なる楽器との伴奏をしてみて知った良い楽しい経験でした。

そして後日、ふと北イタリア日本人会の秋のコンサートで器楽演奏者を募集していたことを思い出し、フルート奏者とピアノ伴奏者を推薦しました。締め切り間近だったため、私が取りまとめて手続きをしました。フルート奏者のご両親もとても喜んで下さり、こんなご縁で新しい展開が生まれたことを嬉しく思いました。

<映画鑑賞>

映画好きの友人からの情報で、「Rassegna Speciale a solo 3 Euro」という特別鑑賞期間上映があり、涼みに(?)行って来ました。家から近いので気軽に行ける小規模の映画館です。通常映画が€8ですが、今回はなんと€3です。翌月3日まで約1か月間に毎週水曜日に上映されます。

勿論、イタリア映画のほかにフランス、アメリカ、イギリス映画色々。チラシがあり、裏にはあらすじがイタリア語であるので、事前に読んでいけば勉強にもなるし、実際映画を見るには全部の言葉が理解出来なくてもポイントを押さえて理解出来ると思います。今回の映画は、ある二つの家族の複雑な事情にまつわるストーリーでしたが、演技が素晴らしくとても心に沁みる良い映画でした。

映画大好きの友人は、ほぼ毎週何かしらの映画を観ていて、映画の観方を理解しており、私も少し見習おうと思いました。というのは、もともとTVが好きではなく、じっと数時間テレビの前で観るというのが苦手なため、映画・スポーツ中継など長い番組はほとんど観たことがありません。映画は訛りあり特徴ある喋りなど普段聞きなれない台詞が沢山あり、(勿論、イタリア人が笑っても笑えませんが・・・)今回もナポリが舞台でしたので、当然ナポリ弁があり、?の連続でした。幸い主役クラスは標準語ですので、分かる言葉があると嬉しかったりしました。

<イタリアのハイキング Canzo>

ハイキング第二弾は、前回と同じ方面の近くの山に登りました。朝7:08の電車で、久しぶりの早起きで気持ちよい一日の始まりを感じました。

駅からの登山コースを行くと人も多く、ファミリーで来ているグループや犬連れも多く見かけました。沢沿いのなだらかな道を、ゆっくりとしたペースで行くと、沢では犬や子供たちが嬌声を上げながら、冷たい水のなかで遊んでいるのを見つつ、更に登って行きました。

約1時間半で、アグリーツリズモに到着。大きな農場で放し飼いの馬や羊、ヤギがゆったりと草を食みながら移動している様子、人慣れしている家畜でした。友人によると、この農場で作っているヤギのフレッシュチーズが絶品ということで、早速中に入ると狭い店内にはヤギのチーズ、冷えたヨーグルトを買うお客さんで一杯。順番を待ちながら私はチーズ6つとヨーグルトを購入。持参した凍らせた水を入れた保冷バッグに入れ、暫く小休止。

大体、ハイキング客はここまでで、更に上を目指すのは我々と少数の登山経験者と見えました。余り居ないのです。イタリアではジョギングもそうですが、大体が男性で女性の姿を見ることは稀です。殆どが一人か二人組の男性が多く、日本のように女性の年配者がハイキングする姿は少ないです。

そこから約1時間半ほど登ると広い山頂に出て、素晴らしい眺めが待っていました。Sasso Malascara(Sasso Malascarpa?)と言い、四角の切り立った岩が積んである面白い光景でした。そこに何とマウンテンバイクを担いで登って来た、若くないカップル!最後の登りは岩場で結構しんどい登りでしたからビックリでした。

下りは別な山道を取り、1時間半ほど下ると山小屋があり、そこには大勢の人々が丘の上で、水着およびそれに近い姿での日光浴。日本ではまず見られない光景です。日焼けが怖いですね~。そこには、割と気楽に登れるルートがあるそうで、沢山の人が来るそうです。

更に下山するルートは、やや急勾配でもあるので、出会った人もまばらでした。登山したときの分岐の渓流に出て、下に下りると水場があり、持参したペットボトルに美味しい水を汲み、約12k程を歩いた疲れと脱力感を感じつつ、気分良くミラノに戻りました。

「イタリアマンドリン通信」 CD録音、コンサート、ゲネプロ、ハイキング、ミラノツァー

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<演奏CD録音>

私がブレーシャの街で所属するアンサンブル「Armonie in Pizzico」が、CD作成用の録音をすることになりました。曲目は5曲。メンバーが減ったのでちょっと不安であり、マンドリンパートは2名なので、演奏には正確さと音量の安定さが求められます。コンサートとは違う緊張感がありました。場所はある小さなホール風の舞台でした。スタジオのように防音設備がないので、周囲の異音(犬の鳴き声、人の笑い声、車の音等)が時折入るので、ちょっと録音が上手く行くのか心配でした。

2回演奏し、不安定な箇所を弾き直し、後で編集してもらうというスタイルでした。各パートからも意見が出て、どういう進行とつなぎが良いかなど、細かいことを決めつつ、実質約2時間位で終了しました。ヘッドフォンで部分的に聴いてみましたが、実際の自分のパートの音が想像とは異なる音質や音量であり、今まで気づかなかった点も多く、こういう機会はとても重要で、今後の演奏スタイルを修正する必要を感じました。果たしてどのようなCDが出来るかが楽しみです。

<ブレーシャのコンサート>

今回のブレーシャのコンサートは、中心地からやや郊外の町の小さなホールでした。ミラノオケの友人が、明くる日に西山さんとのレッスンがあり、前日のこのコンサートに聴きに来たいと希望があり、ミラノから一緒にブレーシャに同行しました。

会場は客席の傾斜が有り過ぎ、また舞台と一番前の席に空間がないため音が下に行ってしまい、前列と中央は音が聞えないことが、リハーサルをすると判明しました。事前のリハでの確認がとても重要です。特に私達のグループは人数が少ないので、配置の工夫が必要でした。

我々のグループの友人達、特に若いギタリストの家が近いため、多くの聴衆が彼の友人・家族・親類であり、とてもアットホームな雰囲気で、打ち解けた肩の凝らないコンサートとなりました。拍手も暖かく、私達もとても演奏し易かったです。

今回も前回に引き続き、オルガネット奏者との共演があり、タンゴの曲を披露しました。アンコールは、西山さんとオルガネットのシャンソン風の軽い楽しい曲、マンドリンオケは「La vita è bella」を演奏して、大拍手の中コンサートは無事終了しました。

コンサートのあとは、リンフレスコ(軽いお茶会)があり、主宰者と演奏者、内輪の友人達でワイン、ソフトドリンク、パニーノ、ケーキで、お互いの健闘と演奏終了の安堵感を感じつつ寛ぐことが出来ました。やはり舞台は緊張します。それが好きですが。

<クラッシックコンサート鑑賞>

友人からあるコンサートのゲネプロ(コンサートの公開リハーサル)のお誘いがありました。何でも彼女の同じアパートにクラッシク音楽大好きのイタリア人女性から始終お誘いがあるとか。私は日本でもゲネプロには行ったことがなかったので、とても楽しみでした。

約1,000人は入るであろう2階席もあるスフォルツァ城近くの大きなホールで、演奏はフルオーケストラと15歳でAbbado賞を受賞し、現在18歳の若手ヴァイオリニストでした。目玉は勿論彼のソロで、曲はパガニーニの「Concerto per violino e orchestra n.1」。

とてもハンサム(古い)なイタリア青年の見事な演奏に、観客(特に女性?)は魅了され、大歓声と大賛辞が送られました。やはり、ヴァイオリンはマンドリンよりテクニックの多さとその表現スタイル・見せ場が多く魅力的ですね。

オーケストラの演奏は、イーゴリ・ストラヴィンスキー(Igor Stravinskij)の「プルチネルラ(Pulcinella, suite dal balletto)」でした。これも、イタリアの道化師Pulcinellaをイメージした曲のようで、その曲想が分かり易く肩の凝らないクラッシック曲で楽しめるものでした。

このゲネプロのシステムは朝少し早めにホールに行き、チケットカウンターで空いてる席を選べて、たったの€8でした。勿論本番はもっと厳粛な雰囲気の正式なコンサートであるはずですが、気軽に楽しめるこのシステムは気に入りました。通常の料金は席の場所により異なりますが、€9~€20.00/回、定期券だと€107.5~€236.25/15回プラス前売り手数料のようでした。

ヴァイオリン以外に、共演としてソプラノ歌手・クラリネット・ピアノ・ピアノデュオ・チェロ・トロンボーン・テノール・バス歌手・合唱など、年間コンサートのプログラムはバラエティーに富んでおり、その予定表を見ながら楽しみが増えました。会場はシニア層が殆どで、日本と似ています。午前中に、コンサートを楽しめるのはこういう年代の方の特権ですね。

<イタリアのハイキング>

クラシックコンサートを誘ってくれた友人からハイキングが好きな方がいると聞いて紹介してもらい、早速その週末日曜日に同行しました。

あいにく曇り空でしたが、割りと暖かくハイキングには適した天候でした。もう一人若い女性の参加者と出発駅で落ち合い、普通電車で1.5hのAssoという駅に到着。幾つか手前から駅に降りる、ザックを担いだ少年少女やシニアのグループが見られ東京のワンデイハイク光景が、思い出されました。駅から徒歩で川沿いを歩き(東京の武蔵五日市に似ています)、スポーツ自転車での登りのイタリア人達が多く見られました。

その山には「蕨」が群生しており、今回も前夜の雨で湿った良いコンディションを期待しつつ、軽い登りからスタートしました。曇りの割には空気が澄んでおり、遠くの山並みは雪を頂いているのも含め美しく、清らかな空気と沢と久しぶりの自然に浮き浮きしました。

登山口から約1時間程のところに、アグリツーリズモ(Agriturismo:農園とレストラン併設)があり、今回の山行主宰者によると、自然栽培の食材で作られたランチは€25で、ちょっと登山の合間のランチには豪華すぎるので、今回は各自お弁当持参でした。

カフェの女性主人に3回も勧められた自家製チーズケーキ(絶品でした!)とレモンネードを外で頂き、山々の素晴らしい景色を見ながらゆっくりとお喋りしながら休憩しました。夏前ですから、新緑も素晴らしく、「この季節が一番良いね」と皆で意見が一致しました。

レストランの前には、なんと樹齢300年という栗の木があり、その季節には沢山の人々が栗拾いに訪れるそうです。是非来て見たいですね。休憩のあとは、一番の目的の「蕨採り」。その群生している場所を主宰者に教えてもらい各自蕨採り開始。もうなんか夢中になって探しては採りとそれぞれの場所を移動しつつ、沢山の収穫に全員が大満足。立派な蕨でした。そして楽しみの昼食タイム。山の中腹を更に登り、残雪のスイスの山々の眺望と新緑を楽しみながら、お弁当(勿論オニギリ)と手作りのお惣菜を頂きました。誰も居ませんでしたし、最高でした!

今回知り合った友人達とも意気投合し、また今後の山行計画を話しつつミラノに戻りました。主宰者は毎週このあたりにハイキングしているそうで、回数券を持ってました。東京近郊のハイキングと似ており、山道も整備されており、安全で安心して登れる山でした。また次回が楽しみです。

<ミラノ再発見ツアー>

毎月北イタリア日本人会主催の「ミラノ再発見ツアー」に久しぶりに参加しました。今回は「ミラノのゴールデンゾーン、モンテナポレオーネ界隈」のツアーでした。普段余り近づかない場所で、詳しい歴史やその謂れの知識は乏しいので是非知りたいと常々思っておりました。

出発地点は、地下鉄モンテナポレオーネ駅からVia Manzoniを歩いて、大きな門の一つPta Nuovaとの交差点のVia Spiegaから。この通りはローマ時代に運河が流れていたそうです。現在は交通量の多い通りで、環状道路になっています。この地域は、ミラノで最も上流社会の建物と昨今の著名人の住居が存在しているそうです。イタリア人ガイドの女性と皆で、徒歩で説明を聴きながら歩きました。廻りには当然観光客も多いですし、迷惑にならないように団体での移動は大変でした。

最初に裏道を歩きながらミラノで古い劇場に到着。バロック様式で建設されており、そのロビー正面にあるフレスコ画が見事でした。劇場内部には入れませんでしたがこの古い歴史ある劇場も、近年にショッピングセンターになる話があり、その通路にあったお店は既に移転しており、何とも寂しい景観でした。通路の建設様式もまだ残されており、芸術的にも素晴らしいのに、イタリアでも近代化の波が押し寄せていることを実感しました。反対する人も多数とか。是非まだ残しておいてほしい場所の一つです。

周辺の通りや、見つけにくい小さな路地には古き良き時代の残りが見られてその歴史を感じさせました。

モンテナポレオーネ通りから1本路地にある「Vottega Veneta」のお店の前に到着。バッグブランドで有名ですが、ここは家具製品のショールームとなっており、数人なら兎も角、大勢の見学は無理であろうというガイドさんのお話しでしたが、なんと見学させてもらえることになりました。中はとてもエレガントで、さすがにイタリアブランドを感じさせるショールームでした。特に奥にある居間には、ローマ時代の見事なフレスコ画が描かれており、その雰囲気は日常を忘れさせる優雅な空間でした。ランプのコードもこのブランドの特徴である市松模様になっており、細やかな造りとセンスに圧倒されました。。。ため息の連続。

カッコイイ店員さん達はとても愛想よく親切で、我々がイタリア語を理解できることもあるのでしょうが、色々説明してくれ、こちらからも質問をしてかなり有意義な見学をすることが出来ました。

Via Sant Spirito に辿り着き、そこには「Casa Bagatti Valsecchi」の美術館とその家族の屋敷が通りを挟んで2つの建物がありました。1400~1500年の建設スタイルで建設されているそうです。特徴は建物は1800年でも、1400年代のものをはめ込んだ造りが見られてその調和を感じさせることを表現しているとのことでした。

ガイドさんが説明をしているときに、なんとそのBagatti家のご主人がたまたま出てこられ(我々の訪問を喜んでくださり)、ご本人より説明をして下さいました。この偶然の出会いにびっくりしました。

ミラノの古い建物の特徴は、表は地味ですが奥に美しい中庭があり、その昔画家のスタンダールがその美しさを語ったとか。確かにモンテナポレオーネ通りに面したファッションブランドの店も奥に中庭があり、入ると異なる次元を感じる空間でした。今までファッションブランドはもう興味も余裕もないのでこの辺りに来ることはなかったのですが、今回の再発見ツアーで新たな魅力を知り、時間があるときにゆっくり再確認したいと思っています。

イタリアマンドリン通信 マンドリン修理とトリノ訪問

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<マンドリン友人をマエストラにレッスン紹介>

ミラノオケで知り合った友人で、ミラノ郊外のMonzaという町に住んでいるロシア人女性が、私のマンドリンのマエストラ*の西山さんにレッスンを受けたいと要望がありました。彼女は西山さんの住むブレーシャへは多分2時間はかかる距離でしたが、「是非にも一度レッスンを受けたい!」との熱い思いがやっと先日実現しました。

西山さんは演奏のテクニックだけではなく、クラシック音楽の基礎的な考え方や演奏表現も詳しく説明してくれ、どういう時代背景でその当時の譜面を見せながら、その時代の音楽家がいかに優秀であったか、何故そういう演奏になるのか?盛り上げ方、切り替え方など盛り沢山で、惜しみなく教えてくれます。イタリアの考え方、フランス風演奏方法、ドイツの演奏表現等。

私はそのお蔭でその譜面からなんとか自分に取り込もうと、どうしてこういうフレーズなのか?を考えたり質問することが出来るようになりました。音楽の繊細さを見つけようとすることが楽しく、分かったときの嬉しさも感じるようになりました。

こういう話をその友人に何度となく話すことにより、彼女の西山さんに対する尊敬とそのレッスンを夢見るようになったのです。私たちは何時間も、Monzaにある壮大な公園を散歩しながらこの話をしてすっかり意気投合しました。彼女は毎週は行けないにせよ、毎回2時間のレッスンを月2回希望しており、私もその成果を期待しています。同じ先生の生徒というだけでなく、2人でデュエットも可能ですし気が合うので、今後の演奏がとても楽しみです。もし、今年夏前に発表会があれば是非とも彼女と2人で弾きたいと考えています。

<マンドリンのフレット修理>

イタリアに来てから3年目となり、マンドリンを弾く(練習も含め)ことが日課の日々。やはり、マンドリンの指板が消耗しており、かねてから修理したいと思っていました。マエストラの西山さんにブレーシャで、彼女が常日頃メンテナンスや古いマンドリンの修復を依頼しているliutaio(楽器職人)のFabioさんを紹介してもらいました。

彼はまだ若いにもかからわず、楽器の修理・修復以外に、ミラノのliutaioの学校で教えているという腕の良い優秀な人材とのことでした。お会いしてとても気さくで優しく、丁寧な人柄で、お任せすることにしました。なんと1週間で全部交換してくれることになり、たまたまコンサートがない月に修理出来るのが、良いタイミングと判断しました。

後日、取りに行くと、仕上がった楽器に施された調整について細かく説明してくれ、すっかり生まれ変わった我が楽器を手にして意気揚々とその夜の練習に参加しました。すり減ったフレットによる不安定な音程が軽いタッチで定まること、音が一定に鳴ることの違いにびっくりでした。今まで、苦労して(そう感じてなかったかも)探りながらの演奏だったことに気づいたのです。

後日に、私の所感とお礼をあらためて彼に書きました。私がどう感じているのかを知りたがっていましたので、とても喜んでくれました。これで、イタリアで信頼出来るliutaioを知ることが出来、いつでも相談出来ることが可能になり、安心して演奏活動が出来ます。

<トリノ郊外観光とスローフードの町訪問>

かねてから行きたかったトリノの世界遺産の宮殿ヴェナリア宮殿(La Venaria Reale)に行って来ました。トリノの友人から楽な行き方を教えてもらい、Torino Porta Susaという停車場から市営バスで乗換なしで約40分位で着けました。宮殿ですから、広大です。まずは宮殿の中のSavoia家の歴史を辿る展示から始まり、トリノに点在する他の宮殿、住居の展示、所蔵する数々の絵画や宝石類、家具等。

最後の見せ場は、有名なガッレリアです。これが見たくて行きました。その場に立ったとき、フランスのベルサイユ宮殿の豪華さではない清らかな美しさと光の使い方、静かな趣きに感動し立ちすくんでしまいました。他の観光客も多分同じ様相で眼を瞠はるばかり。この時代にこのガッレリアでどんな光景があったのかを想像してしまいました。さぞ優雅なものだったでしょう。

外に出ると、整備された庭園が広がり、宮殿の背後にある残雪が残る山々が見渡せ、暫くその美しい景色を眺めながら歩き、宮殿を後にしました。帰りのバスに乗りそびれやっとトリノに着き、そこでもまた「バスは行ったばかり」とイタリア人女性に言われ、がっかり。更に待ち続け、冷たい風に当たり過ぎて疲れてしまいました。この時期は、何故かまた寒い季節に戻り風もありちょっと辛い日でありました。
 
明くる日は、トリノの友人から誘われたスローフードで知られた町Braを訪ねました。友人がかねてから行きたかったというレストランで昼食を取りました。日本人料理人も沢山訪れる有名なお店だそうです。

季節柄レストランには藤の花が満開で、とても綺麗でした。それぞれがフルコースの食事を堪能しました。厳選されたクオリティの高い食材の新鮮さと繊細な味付けに脱帽しました。

私はプロではありませんが、イタリア料理で、余り美味しいと思う出会いが少ないので、わざわざここまで来た甲斐がありました。コスト的にもごく普通の価格であり、このクオリティーの料理をミラノで臨んだら多分倍はするでしょう。ピエモンテ州は美食で有名です。是非また来たいと思いました。それだけの価値があるお店でした。

<4月のクラシックコンサート鑑賞>

毎月開かれるクラシックコンサートの4月は、イタリアで活躍されている日本人ソプラノ歌手の方と、ユーゴスラビアのバリトン歌手お二人のソロで主宰者であるピアニストの伴奏でのプログラムでした。いつもより満席でやはりイタリアではオペラ曲が人気があるのを感じました。

プログラム曲は、バラエティーに富んだ様々な曲目の数々で、お二人は交互に7~9曲を披露され、広くない室内での迫力ある歌声を身近に楽しむことが出来ました。今回は観客のアンコールにお二人とも答えてくださり、更に盛り上がりました。こういう機会が得られることを、いつも本当に贅沢な時間であると感じています。

今回は私も着物を着て参加しました。日本からいくつか持参しました着物のひとつで化繊のものですが、とても着やすいですし、扱いが楽でクリーニングでも問題ないです。イタリア人の友人と家族の方も、色合いとかをとても褒めてくれ、選んで良かったと思いました。

終わったあとは近くのBarで友人達とアペリティーボしながら、陽の長くなった良い季節の夕べの時間をゆったりと過ごしました。着物なので廻りから、ジロジロと観察されました。Barのウェイターの一人から「背中にしょっているのは何?」と聞かれました(笑)。

*:「マエストロ」は日本では「巨匠」だが、イタリアでは「指揮者」の意味も。女性指揮者だとマエストラ。このブログでは「先生」の意味で使われている

イタリアマンドリン通信 「友人から譲られたマンドリン」

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<La festa delle donne>

毎年3月8日は「国際女性デー」で、イタリアでは女性が互いにミモザ(ギンヨウアカシア – Cootamundra wattle)の花を贈り合い(もともと男性が女性に贈る習慣がある)、この季節を迎えると街中にミモザの花がみられます。

私はその日、イタリア人と日本人の女性4人でランチを一緒にしてお祝いしました。その間も、イタリア人女性達の家族から、「Auguri!おめでとう!」と次々とメッセージがスマホに届きます。何かとても暖かい、家族・友人思いの彼らのこの習慣を羨ましいと思いました。そのレストランでも、帰りがけにコックさんからミモザの可愛い花束を皆にプレゼントされました。

春を迎え、町も花が咲き始め過ごしやすい良い季節となり、友人と「郊外にお弁当作ってピクニックでもしに行きたいね」と話しています。

<友人から譲られたマンドリン>

昨年のある日、ミラノ在住の日本人女性から「そう言えば、日本の実家に祖父が弾いていたマンドリンがあるんだけど、誰も使わないので譲りたい」と話がありました。早速写真を送ってもらうととても綺麗で状態が良さそうなので、日本の私の家に送って貰いました。

実は日本にいる友人に私のマンドリンを貸したままで、(そろそろその友人に見合った楽器が必要か?)と考えていたところでした。一時帰国していた私が実際に手にして見ると、弾きやすく、早速その友人に譲ることにしました。

そこで私はその楽器を綺麗に磨き、お店で弦も新しく張り替えて友人に持ち帰って貰いました。後日、本人も「とても弾きやすい!」と気に入って、喜んでくれ、(良い出会いだったなあ!)と実感しました。

マンドリンも誰から手にされることなく放置されているよりも、弾いて貰えることになったわけで、良い引き取り手に行くことになって、満足していることと思います。

私もとても嬉しく、ミラノに戻ってからマンドリンを譲ってくれた友人にその報告をして、お礼に夕食に招待しました。マンドリンとは縁のない友人とこんな繋がりが出来、橋渡しが出来たことが偶然とは言え満足しました。

その夜は、その女性とイタリア人彼氏も一緒に招待して和食を作りました。インゲンと人参の金平、今旬のアスパラとエビの出汁おひたし、カジキマグロの竜田揚げ、白菜と豚バラ肉・鶏肉・干しシイタケのスープ、五目ずしのおにぎり、デザートはジェラートに小豆餡と日本から持参した黒蜜掛け。

なるべくイタリア人の口に合いそうなメニューを選び、喜んでもらい完食してくれました。

私は料理を作って振る舞うのが好きです。日頃は一人暮らしですと沢山作れませんし、一緒に頂くことで喜んでもらい、話が弾むのはとても楽しいことです。特に今回はイタリア語での会話なのでとても勉強にもなり、貴重で楽しいひとときでした。

<3月のクラッシックコンサート鑑賞>

毎月に開かれるクラシックコンサート第5弾は、若いピアニストとヴァイオリニストのデュオ演奏でした。お二人ともミラノ音楽院を主席で卒業し、その後も高名な師に学び、更に別の音楽院(イタリア国内・国外)でも学ばれて、演奏活動も活発にされているという優秀で素晴らしい演奏者でした。

エネルギッシュな演奏スタイル、細やかな技術、身近でその音を浴びることが出来、観客からの割れるような大拍手と賛辞の中で、本当に贅沢な時間を過ごすことが出来ました。

私は着物のレンタルサービスをしている友人達と、この音楽を楽しみました。今回も彼女のお弟子さん達が、しっかりと着付けをして着物で参加。こうした機会に晴れやかに着飾って参加されているのは、日本人としてとても嬉しいことです。

友人は過日もある日本人とイタリア人共同経営のエノテカで、「着物とワイン」のコラボレーションをして、何とヴェネツィアからもイタリア人女性が参加したとか。(写真友人提供)

イタリアでは、年々「着物・浴衣の日本文化を知りたい、是非着たい!」とリクエストが増えています。

夏には、バールやレストランのお店での浴衣でのウエイトレス姿が見られます。今年も更にこういった機会が広がることを願っています。(写真提供:着物レンタル ミラノWajyaku和寂)

<市民マラソン Stramilano>

毎年恒例のミラノの市民マラソン「Stramilano」が3月18日に開催されました。今回も3回目という日本の友人とその仲間数名が遥々日本からやって来ました。全参加者は数万人で、一般の人々は大抵10キロコースを家族や友人、ペットと走り(歩き)ます。参加者が多いので、走るのは先頭集団だけでしょうか?

春到来で天気も穏やかで、花も咲き乱れとても良い季節です。お喋りしながら、休憩コーナーでお菓子(ビスケットやキャンディ)やドリンクサービスを利用して和気あいあいのこの催し。何が何でも走るという日本人とは異なる、なんとものんびりした時間の過ごし方の一つですね。

その友人は前夜にミラノに到着したのですが、ヘルシンキで航空会社のストの為、ロンドン経由となってしまい、夜9時に電話を貰った時、「まだロンドンにいると。。。 夜遅いので、便はなく、あくる朝7時過ぎの便となる」との連絡でした。

結局ミラノの私の家に着いたのは、翌日の昼の12時位。前夜はロンドンの空港ベンチで寝たそうです。乗り継ぎ便での旅は、時にはこういうハプニングが起こると大変な時間のロスとストレス疲れとなります。今回は、ストだったので、新たな支払いをしないで済んだそうです。無事着いて安心しました。

イタリアマンドリン通信 「ヴェネツィアのカーニバル」「天井の雨漏り騒動とタクシースト」

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<ヴェネツィアのカーニバル>

ミラノからヴェネツィアは割と近いので、好きな場所の一つです。なんといってもあの現実離れした町は魅力一杯です。夏はかなりの観光客で狭い路地を歩くのは大変ですし、運河の匂いも強いのですが、冬はさほどの人出もでなくお薦めです。それ程寒くないですし、潮位が上がる日(acqua alta)以外なら静かに過ごせます。

今回はかねてから行きたかったカーニバルを見に行きました。土日にイベントがあり、サンマルコには仮装のコンテスト開催していたり、町中に仮装をした人々が闊歩しており、写真を100枚位撮りました。一般の人が仮装している場合もあるのですが、どうも町が保存していると思われる様々な時代衣装を、地元の人々がまとっていると思われます。あまりにも完璧な衣装とマスクであり、とても個人で所有しているとは思えないものが多かったのです。仮装の人々は町を闊歩しながら、観光客の写真撮影に常に応じてポーズをとり、時にはプロのカメラマン達の要望に応じながら、ヴェネツィアのサンマルコ周辺と街並みの中で写真撮影をしていました。

一体どの位歩いたのでしょうかと言う位、歩き回りました。当然公共交通機関はヴァポレットという船しかありませんが、1回€7.5もするのでそんなに乗る気にはなりません。

ヴェネツィアの料理というと海が近いですから海鮮料理でしょうが、イカスミのパスタ位でしょうか?ですから高いレストランは避けて、今回はバーカロという地元の一杯飲み屋?的なお店を探して、そこでおつまみを少しづつ選んで、ワインで頂きました。表通りはレストランとバールしかないですが、路地の奥を探すと幾つかあります。

小さい店ですが、地元ヴェネツィアの人との会話も楽しいですし、お薦めの一品を聞いて美味しく頂きました。安価です。なんと宿泊した主人から聞いたのは、「PIZZAを食べるなら、チェーン店のほうが安いし美味しい」と。。。確かに観光客価格の店ばかりですから。

今回はこのイベントでさぞかしの人出と想像しておりましたが、ミラノからの電車もガラガラでしたし、町も夏程でもないし、なんと宿泊もローシーズン価格で今回は交通費と宿泊で€100で済みました。意外と低コストなので、旅行での一般の方も気軽に行ける楽しいイベントだと思います。

<アパートの雨漏り>

日本からイタリアに帰った次の日、天井を見たらなんと大きな雨染みが!昨年もあり、2回目でした。私の部屋は最上階ですぐ上は屋根裏の物置となっており、屋根の瓦が壊れて雨が吹き込んだのです。以前からアパート全体で修理が必要とのことですが、最上階以外の部屋には関係ないことだと、幾つかの部屋の持ち主は費用を負担することに合意していないとか・・・それを聞いて、隣人の方に天井の染みを見せました。今回の雨はさほどではなかったにも関わらず、私の部屋の上に雨漏りがひどく、「もし嵐のような事になれば最上階全体に大きな被害が出て、大変な費用がかかるから皆で何とか大きな声で抗議しなければならない」と怒ってくれました。

日本のマンションでは毎月の管理費と修繕費を積立てて建物全体の費用にあてることが通常ですが、ここイタリアではどうもそうではないようです。とは言え、私の小さな部屋の天井の大部分の染みは見ているだけで不愉快で、あらためて貸主のオーナーさんに不満と不安を訴えました。このまま屋根の修理がされないと、私の部屋の天井全体が染みだらけになることも考えられるのです。

オーナーさんは彼のお抱え業者を派遣して見て貰うことになり、もし乾いていたらすぐペンキを塗ってくれることになりました。その翌週、すぐにペンキ塗りと屋根瓦の修理をしてくれました。瓦は4枚ほど割れておりました。染みがなくなり白い天井でスッキリしました。

他の友人にこの話をしたら、なんと彼女のアパートも天井上にある管の水が漏れるので、年3回天井を塗って貰っていると!原因を解決しない限り、この状況は続くので何度も抗議しているそうですが、解決には至ってないそうです。まだ私はましな方なんでしょうか?

家の問題は、友人と話すと必ず有ります。ある友人のアパートは家に居た時に、天井にある隙間から突然大量の水が落ちて来て、近所に住んでいた私は連絡を受けて飛んで行きました。。勿論大家さんも呼びましたが。

そういえば以前サレルノに留学していたとき、洗面台の下の水道管が破裂して、あっという間に寝室に水が大量に流れ込み、プールのようになってしまったことを思い出しました。慌てて大家さんに連絡したらご夫婦で飛んできて、直ぐに元栓を閉め、戸棚にある大量の毛布で水を吸い取り、慣れた素早い手つきで対応してくれました。あの大量の毛布はそのためだったのかと後で納得しました。明くる日に学校で、宿泊担当のイタリア人が私に「Yumiko、昨日はアパートの寝室で泳いだんだって?」と言いながら笑ってました。。

<ミラノとローマのタクシースト>

私が日本からミラノに戻り、タクシー乗り場で待っていたら、いつもは何台も並んでいるのに1台も来ません。並んでいた女性に「おかしいですね~」と話して、遠くの通りを見てもタクシーは走っていません。私は「もしかして、ストかも?」と言ったら、「まさか!」と。しかし、通りかかった女性がその話を聞いたのか「そうよ!タクシースト中よ」と。並んでいた全員は諦めて駅方面へ歩き始め、私も重いスーツケース2つ、リュック、手提げバッグと大荷物を引きずりながら地下鉄に乗って帰りました。。。

しかし、このストはなんとその後も続き、しかも観光客が多いミラノとローマでタクシーが何日もストを実行するなんて、驚き、呆れてしまいました。4日位続いていたようです。幾つかの記事によると、タクシー業界にとって不利になる公共交通に関する法律改正に対する抗議として以前から続いており、特にローマではその抗議が強かったようです。それにしても記事では、ストにより沢山の人々や状況に不自由と困惑を与えてたことを嘆いていました。イタリアに戻って、ストと家の問題と立て続けにイタリアの洗礼を受けました。

イタリアマンドリン通信 「新年初コンサート」「ミラノスカラ座公演鑑賞」「トリノでのランチ」

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<新年初コンサート>2017-02-mandorin-01.jpg

新年早々、ブレーシャから車で30分の町の教会で初コンサートがありました。

インフルエンザにかかりコンサートで弾けないメンバー(マンドラ*)が2人もいて、他に前日になってその日がコンサートと知らなかったという情けない新メンバーが1人、そしてなんとマエストラの西山さんも前日に38度以上の熱を出し・・・一体どうなるやら?の新年幕開けでした。

マンドラ2名が欠けては音楽にならないので、急遽ブレーシャ在住の日本人マンドリニスタにピンチヒッターを依頼したのがコンサート2日前。合同練習は新年1回だけで本番となりました。

当日西山さんは、熱は下がったとのことでコンサートには出演され、ホっとしました。当然調子は悪そうですが、凄い責任感ある方です。熱があってもいらしたでしょう。。。

会場の教会は、幸い暖房が効いており、寒さはしのげたので凍える演奏とはなりませんでした。新年早々でまだクリスマスバカンス中ということに加え、当日はかなりの寒さでもあり、、観客は少なく少し寂しいコンサートでした。
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コンサート終了後すぐ帰るのかと思いきや、皆でPizzaを食べに行こうということになりました。そこは郊外のレストランが幾つかあり、映画館もある広い施設でした。当然予約していませんが、10名でも簡単に入れるアメリカンスタイルのレストランで、入ると床に何か散乱していて汚いなと思ったら、それは落花生の殻でした。

メンバーの2人が手に一杯の落花生をどこからか持ってきて、皆がビールと料理を待っている間、それを剥きながら食べ始めました。友人に聞くと、アメリカンスタイルというのはこの落花生を食べながら、殻はどんどん床に捨てるのだと。

「アメリカってそうでしょ?」と言われて、確かにメジャーリーグの試合で、お客も選手も座席やダッグアウトでゴミをどんどん捨てるテレビのシーンが頭に浮かびました。

しかしレストランの床が落花生だらけで、ゴミはそれだけではないですが、皆平気で床にゴミを捨てて行くのは、何もここだけではありません。駅も町も全部です。これが、私のちょっと嫌な海外の習慣の一つです。彼らは日本のどこに行ってもゴミが落ちてないことが不思議なのです。

実は、今回のコンサートが最後というメンバーが一人おり、最後は花束贈呈となり長年一緒に活動してきた仲間が去ることで、私は一緒に弾いたのは数年ですが胸が一杯になり涙ぐんでしまいました。いつも私に気遣ってくれ優しい方でした。本当に残念ですが、今後彼不在のセコンドで自分を奮い立たせるしかありません。

<ミラノスカラ座公演鑑賞 マダムバタフライ>
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12月にテレビでミラノスカラ座公演「マダムバタフライ」を見て、その演技と音楽に感動して、なんとかチケットが取れないものかと探しておりましたら、1枚ガレリア2階席でしたが€110でやっと見つけて取りました。ミラノに住んでいながら、スカラ座でのオペラ鑑賞をしたことがなく、いつか行ってみたいと思いつつも実現しておりませんでした。

実際に行くと、ガレリア席も満席で立ち見の人もいました。遠くはありましたが、幸い舞台正面であり、全体とオーケストラも見えてまずは良かったと思います。しかし、テレビではオペレッタの演技が画面一杯に写って、その表情と演技力に感動したのですが、彼女は小さくしか見えず、オペラというのは背景の素晴らしさ、オーケストラの演奏と歌手の歌唱力と演技力が揃って初めてドラマになるのだと思いました(良く知らないので)。

今回スカラ座で公演された「蝶々夫人」は、なんと150年ぶりに復活した初演バージョンだそうで注目されました。しかし今までの蝶々夫人は中国風の着物であったり、部屋もなにか日本の江戸時代とはかけ離れた、おかしな舞台であったのを覚えています。
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しかし今回は日本文化を正しく見直して演出するために、日伊の関係者が協力して出来上がったものだそうです。とは言え、女性のカツラがまるで花魁のように大きくて派手な髪飾りだったり、平安時代風の武士が出てきたり???、お辞儀や座り方、座敷への上がり方など我々があれ!と思うおかしなことが沢山ありました。仕方ありませんが、かなりデフォルメされていることは確かです。

でも舞台背景の作りが素晴らしく、特に長崎の海を眺める風景や桜の花びらが散った庭が大きい障子から現れるシーンは観客からため息が漏れました。浮世絵や花が次々と写しだされ今までにない、美しい日本の背景が見事で感心しました。しかし何と言っても蝶々夫人役のオペレッタは、出ずっぱりの歌いっぱなしという印象で驚きました。大変な役だと思います。また次回違う演目で是非鑑賞に行きたいと思います。

<トリノでのランチと夕食づくり>
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トリノの友人の一人がご主人の転勤で日本へ帰国するので、トリノのピエモンテ料理のレストランでランチをしました。天気も良く明るい日差しが降り注ぎ、とても店員も親切で可愛いレストランでした。

トリノは建築物も重厚で歴史ある町です。私は特にパスティッチェリア(お菓子屋)とバールがお洒落で、ミラノとは違う雰囲気が大好きです。建物の間から雪山が見え、寒いからこそのとても美しい眺めでした。

列車はいつもItaloを使いますが、普通列車とは異なる綺麗な車両で、しかも格安料金で1時間であっという間に着きます。トリノはミラノから近くのお薦めの場所です。

今回はトリノ友人の友人(イタリア人)の家に泊まり、夕食にロールキャベツと炒飯を作りました。
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その友人のお父様も来て、「美味しい」と言ってくださりホッとしました。作ったロールキャベツは日本風にアレンジした洋風家庭料理ですので、純和食より余り抵抗なく食べられると思って作りました。野菜もタップリ入れたのでスープもパンで浸して全部食べてくれ好評でした。

その友人に一番好きな日本の一品は?と聞いたら即座に「ラーメン!」と答えてました。。

イタリア人に日本料理を作って欲しいと言われるときは、余り純和風のものよりこういった家庭料理の方が受け入れ易いのです。餃子や肉じゃがも好きですね。お寿司は寿司飯を作るのが結構大変で手間もかかるし、新鮮な魚は少ないし、海苔巻きは準備がかかるし殆どしません。でもイタリア人は好きなので練習しておこうかなあとも思ってますが。
*マンドラはマンドリン属で、マンドリンよりも一回り大きい弦楽器。

イタリアマンドリン通信 「イタリアの年末年始は大忙し」

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<クリスマスムード満載のミラノ>

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12月に入り、Duomo広場にクリスマスツリーとイルミネーションが点灯されました。

スカラ座では「蝶々夫人」が開幕、初日はTVでライブ中継があり、ミラノでこのライブ放送を見ることが出来る幸運を味わいました。

このオペラの規模の大きさと、主演のソプラノ歌手の方の歌唱力・演技力とも表現出来ない位の素晴らしさで、スカラ座で鑑賞していたら泣いてしまうだろうと思いました。

来年もし席があれば見に行こうと思います。

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デパートのリナシェンテ(Rinascente)のショーウィンドウには、蝶々夫人の衣装と日本の浮世絵・その時代の女性の着物姿などのディスプレイが迫力あり、見て圧倒されました。

ややディフォルメされてはいますが、とても優雅で日本人の私が見ても素敵だと思いました。2016年は日伊国交150年ですから、葛飾北斎展もPalazzo Realeで開催されており、かなりの評判です。

昨夏のExpoから日本ブームは続いており、これからも日本に関するイベントは更に増えそうです。

<クリスマスコンサート>

今月はコンサートが3回もありました。4日ブレーシャ、17日・18日はミラノオーケストラでした。4日のブレーシャでのコンサートは、こじんまりとした教会でしたが、何せ寒い!暖房があると聞いて薄着のドレスにしたのを後悔。。

しかしカーディガンだけは持参したので、なんとか乗り切りました。何人かのメンバー(特にギタリスト)は指が動かなくなるとどうにもならないので、かなり気を使ってました(手袋・カイロ等)。
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今回のコンサートには、オルガネット奏者とソプラノ歌手をゲスト奏者として共演しました。教会の祭壇前でソプラノ歌手の澄み切った美しい声が響き渡り、それは神聖な光景で、演奏しながらその雰囲気に感動し引き込まれました。

オルガネットとの共演では、ピアソラ*のタンゴがピッタリで、マンドリンとクラシックに限らない演奏スタイルもお客様に楽しめたと思います。

ハプニングはただ一人のチェリストがコンサート当日の12月4日のイタリア国民投票の開票作業に駆り出されてしまうことが、コンサート2週間前になって判明、急遽ピンチヒッターのシニアのチェリストとなりました。

しかし、ソロの曲は当日どうしてもオケと息が合わず、結局ソロ中止。。。残念でした。バッハのアヴェマリア、チェロで聴かせたかったです。教会で演奏するとより一層に臨場感溢れる音楽となります。次回1月のコンサートに期待したいです。

女性司会者が素晴らしくコンサートを盛り上げてくださり、聴衆を巻き込んでの展開となり、私達もその波に乗れて気分よく演奏出来ました。聴く側の気分も演奏には大事な要素であるので、舞台と客席との距離を近づけるのは互いに良い音楽を楽しめる結果を生み出します。そういった点で、大成功だったと感じました。

最後はお客様総立ちで、一度バックに戻っても、再度の挨拶を待ってくださり、改めて舞台に戻ると、また嵐のような大拍手でした。アンコールを2つ用意しておいて良かったです。勿論反省点もありますが、とても気分よく演奏を終えることが出来、自分としては気合いを入れて、気持ちを集中して演奏した甲斐がありました。

演奏後は、季節柄パネットーネと温かいレモンティーを頂き、温かい感謝の言葉と笑顔、細やかな暖かいもてなしを受け、自然に自分たちも笑顔になり、とても気持ちの良いものでした。

<クリスマス 南イタリア編>

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親しくしている南イタリアのカゼルタのイタリア人家族から、またクリスマス・フェスタに招待され、行ってきました。

電車を探したところ、イタロ(Italo)**でなんとミラノ-ナポリ往復が€104という割安な切符を発見しすぐ購入しました。さすがに22日から26日は既に完売か数倍の価格しかありませんでしたが。次の日にはもうその席はありませんでした。

日本と違い、イタリアでは前もって予約購入するとかなり安い切符が買えます。日にちにより金額が飛行機のように変わります。キャンセルは出来ませんが、確実な旅程ならかなり格安で電車の旅が可能です。

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日本のお正月のように、24日の夕食の献立用に沢山の食材とワインを買い込み、その準備の大変なこと。今回は、友人の姉の家族との合同の食事会でした。

総勢10名。暖炉に火がともされ、プレゼピオ***も飾ってあり、食事は盛り沢山でした。24日は魚料理と決まっています。よく25日はランチで肉料理。後に続く料理を聞いた上で量を調整しつつ、全部お腹に納めることが出来ました。

南イタリアは家族・親類・友人たちとのクリスマスのお祝いで、日本のお正月の様に挨拶廻りをします。私も毎日大体同行して、久しぶりに会った方達や、初めて会う友人など中身の濃い日程でした。

25日夜は友人の奥様の実家に伺い、そして友人夫婦が式を挙げた教会に立ち寄り、大きいプレゼピオを見学しました。夜明けから日没までを演出してあり、町の人々が家族で見学に訪れていました。日本にはないキリスト教信仰ある国の風景です。

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29日は5年前楽器を購入したことのあるマンドリンとギターの収集家宅を訪問しました。ご病気をされていたそうですが、今はお元気で私の訪問をとても喜んでくれました。

沢山の楽器を色々見せてくださり、5年前に私が気に入って欲しいと言ったとき、「売れない」という返事だった楽器も、私のためにとってあると言われました。あの時、売ってくれたら良かったのに!今は状況が変わったので購入出来ないので。

その夜は、近くの教会主宰のトンボラ(ビンゴ)大会に呼ばれ皆さんと楽しみました。そのあと、ニンニクオイルのスパゲッティと野菜のパイ、ワイン、パネットーネが振る舞われました。

友人はギターとマンドリンを持参してきて、ビンゴの間はずっとカンツォーネナポレターナと民謡を弾いていて、数人の男性がそれに合わせて歌っていました。

食事の後は、私にマンドリンが渡され、何曲かをギター伴奏で弾いて、皆が歌うというシーンになり、即興で弾けて良かったです。皆とても喜んでくれました。もう少しレパートリーを増やしてまた披露したいと思います。

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翌日は、カゼルタの友人の息子さんエマヌエレさんのライブコンサートがあり、少し滞在を延ばして彼の晴れの舞台を見ることが出来ました。

彼は日伊協会主催の「イタリア人大学生のための日本語・日本文化講座2016」に参加し、その際、東京でのホームステイ先として彼を受け入れました。最近彼はカゼルタのジャズのバンドにシンガーとしてスカウトされたのです。

場所はカゼルタでも高級のレストランの一角にあるライブスペースでした。若いお客さんも居ましたが、やや年齢高い大人の来る所らしく、落ち着いたお洒落な雰囲気でした。

バンドのメンバーはほぼ50代以降で、ジャズ・ソウル・ボサノバなどが中心の音楽で、彼がそれまで好きで歌っていたジャンルにほぼ合致しており、大人のミュージシャンの中で堂々とした、ビートの効いた歌いっぷりに脱帽でした。このバンドでは、全て歌とMCを担当していました。立派です!

Bravi!Bis!の大コールの中で、アンコールを2曲披露し、コンサートは盛り上がり、一緒に同行したご両親も、息子さんの晴れ舞台に大喜びでした。今後の彼の歌手として成長、活躍することを期待しつつ、ミラノに戻りました。

<カウントダウンパーティ>

31日は、自宅に近いレストランのカウントダウンパーティに友人から誘われ、沢山のイタリア人に交じって楽しんで来ました。

料理は、前菜・プリモ2皿・セコンド2皿・正月料理の豆料理コテキーノと続き、デザートはパンドーロの生クリームたっぷり、締めはリモンチェッロ。兎も角、このレストランはローカルな雰囲気で気取ってないので、気楽でしたし、中はぎっしりと人々が埋まり、隙間ないレイアウトでした。

食べ・飲み・喋る・歌い・踊るが連続し、お馴染みさんが多く隣り合った人々はにこやかにこの日を楽しみにしていたことがよ~く分かりました。

着飾り方もそれぞれで、とくに熟年女性のドレスアップ度とメイクアップ度は群を抜いておりました。。。

超ミニドレス、露出度満点!気合い入ってましたね!少し見習わないとと思いました。カウントダウンも大合唱とともに、スプマンテが振る舞われ、そのあとは全員がそれぞれ廻りの人々とハグしながらの「Auguri!!!おめでとう」の連続。

興奮が盛り上がったところで、皆で踊り廻るというフィナーレでした。友人は歌うのが好き、その友人は踊るのが好きということで、そんなシーンを見つつお腹も一杯。気分も晴れやかなうちに、2時過ぎとなり、徐々にパーティはお開きとなって行きました。最後まで持ちこたえられて、良かった。。。

数日後、その友人達が毎週出かけるカラオケレストランに「Yumikoの分も予約しておく?」と聞かれ、今後どうなることか・・・

*アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla, 1921年3月11日 – 1992年7月4日)アルゼンチンの作曲家
**イタロ(Italo):2012年4月から運行開始した民間鉄道会社による高速列車。トリノ、ミラノ、ヴェネツィア、ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、ナポリなどイタリア国内主要都市間を結んでいる。
***プレゼピオ(Presepio)キリスト生誕の場面をテラコッタの人形で再現したもの

イタリアマンドリン通信
<クラッシックコンサート><ミラノ再発見ツアー><料理教室>

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mandorin-37-02<クラッシックコンサートを聴きに>

ミラノの中心地にあるギャラリーの定期クラッシックコンサートに友人と行ってきました。

その友人は着物のレンタルと着付けをイタリア人に教えているので、いつか私も着物で参加しようと思っています。新たな楽しみですね。

今回はヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・ピアノのクァルテットでした。Wolfgang Amadeus Mozart、Gustav Mahler、Franz Lehàr、Johann Strauss Jr.といった馴染みある作曲家の名曲を身近で楽しんで来ました。

オーケストラの曲を4重奏で聴くと結構迫力があり、ワルツも演奏者のメリハリある音楽表現を間近で見て、その演奏振りに引き込まれました。毎月が楽しみです。

<ミラノ再発見ツアー:Cimitero Monumentale di Milano>
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北イタリア日本人会のミラノ再発見ツアーに参加しました。今回はCimitero Monumentale(共同墓地)です。

当日は久しぶりの雲一つない晴天で、まさにお墓参り日和(?)でした。イタリアは11月2日がお墓参りの日(*1)で、この墓地にもミラノ市が、菊の花を沢山供えてあり、また家族の墓参りで供えられたお花もありました。実は私のお気に入りの場所で、今回で3回目の訪問でした。私は友人がミラノに訪ねて来たとき、日程に余裕がある場合はご案内する場所の一つです。

だだっ広いので、全部見きれておりません。本当に芸術品とも言えるモニュメントばかりで、今回はイタリア人のガイドさんから、詳細な説明を受けながらのお墓探
検で有意義なものでした。

まず、何故この共同墓地が作られたか?というと、イタリア統一直後に、当時は一般人のお墓は共同墓地にまとめて埋葬されるのが通常であったのが、著名人以外でも各家の個別のお墓にするのはどうか?という話が持ち上がり、論議された結果、自分の大切な人のお墓があることは、家族にとって大事なことであるという結論になり、この共同墓地が出来たそうです。
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一番最初に埋葬されたのが、有名な作家のAlessandro Manzoni(*2)で、入口にそびえたつFAMEDIO(ファメディオ)と呼ばれる建物(教会ではない)、一番中央に安置されていました。ヴェネツィアに見られるオリエンタルビザンチン様式です。ともかく、お墓というより美術館のようで、その彫刻の見事さ、表現の面白さ、奇抜さ、その時代の様式や亡くなった家族への想いが込められた芸術作品の数々・・・圧巻の場所であります。

当時の一流の彫刻家の作品が見られます。

私が一番驚いたのは、お酒のCAMPARIで有名な、Famiglia Davide Campariのお墓です。なんと彫刻はレオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」と同じものです。これはかなり奥の方にあるのですが、見たとき絶句しました・・・勿論最近亡くなった方の現代風な作品も、多く見られます。総ガラス張りとか・・・ カッラーラ(*3)の有名な白い大理石尽くしとか。

ガイドさんは、今はもう発行されていない詳細なイタリア語パンフレットを持参してくれ、有り難くいただきました。じっくり読み込んで、再訪を臨みたいと思っています。

<料理教室>
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今回のイタリア料理教室は①Topinambur trifolati(トビナンプールのオイル炒)②Ossobuco alla milanese(牛テールの煮込み) ③Tarto tatin(リンゴのタルト)①トピナンプールは、日本の菊芋に似ていて、シャキッとした歯ごたえあるお芋の一つです。生でも薄切りにして、オリーブオイルと塩で前菜でいただけます。

今回はニンニクオイルと炒めて、少量の水を入れて、蒸し煮としました。火を通すと、崩れず根菜の風味が出て初めて食べる触感でした。

②オッソブーコは牛テールの煮込み料理で、ミラノの代表的な一品です。レストランのソースはかなりこってりとしており、大抵ミラノ風リゾット添えになっています。玉ねぎを炒めた中に、塩水だけで煮込み、あっさりとした味で食べやすいものでした。

仕上げにレモン皮をすりおろし、ニンニクもすりおろし、風味を付けました。付け合わせはポレンタ。質の良いトウモロコシの粉を塩水とエクストラバージンオイルを入れて、さっくりとまぜて圧力鍋で作りました。圧力鍋でないと、約1時間は混ぜ続けるとか。大変な作業となるそうです。でも、ふっくらと美味しいポレンタが出来上がりました。スーパーで売っているインスタントと違い、とても美味しく肉の付け合わせにピッタリでした。
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③のタルトタタンはリンゴをなんと9個も使い、バターで溶かした砂糖の上で煮込んでから、タルト皮をのせてオーブンで焼く簡単なお菓子です。今回は先生が無印良品で見つけた鉄のすき焼き鍋を使って焼きました。毎回変わった調理器具が登場するので、感心します。タルト皮も手打ちではなく、材料をミキサーで一気に混ぜて、あっという間出来たので、簡単だと思いました。

<Le tasse di rifiuti:清掃税>

アパート賃貸借契約をすると「le tasse di rifiuti(ゴミ清掃税)」という請求書が毎年9月中旬頃に届きます。アパートの大きさや家族数にもよるらしいのですが私の小さいアパートで€130/年でした。

昨年契約したときに、借主が変更になった申請をミラノ市役所に大家さんに代行してもらいました。9月下旬に大家さんから彼女宛てで届いたとの連絡があり(変更申請をしたはずなのに不思議に思いましたが)、ミラノの事務所に再申請をしてくださいとのこと。

早速その事務所に行って説明をすると、窓口では「この場合は大家が先に停止の手続きをまず行い、その後に新しい賃借人への手続きをしなければならない」と言い、電話番号が書かれた連絡先メモを渡され、その手続きが済んだら、来年から新しい居住者の所に請求が行きますとのことでした。

何事も一度では済まないイタリア。。。取り敢えず、その旨を大家さんに伝えたところ、昨年同様の手続きをしたにも関わらずそれが実行されていなかったらしく、また改めてするはめになり、憤慨してました。今年は大家宛ての請求書で支払いをすることで落ち着きました。多分来年は私の名義で私の住所に届くはずだと思いますが。このやり取りで2週間かかりました。早い方かな・・・

*1:11月2日は il giorno dei morti イル ジョルノ デイ モルティ「死者の日」
*2:アレッサンドロ・フランチェスコ・トンマーゾ・アントニオ・マンゾーニ(Alessandro Francesco Tommaso Antonio Manzoni) 1785年3月7日-1873年5月22日)詩人、作家
*3:カッラーラ(Carrara)、トスカーナ州にある大理石の産地

「イタリア マンドリン通信」
<栗料理教室><栗祭り><モデナでのコンサート>

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<栗尽くし料理教室>
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今回のイタリア料理教室は、栗料理でした。献立は①Pici all’Aglione(手打ちバスタのトマトソース) ②Rotolo di maiale con castagne(豚肉の栗入りサルシッチャ巻き)③モンブラン

①は手打ちバスタでうどんのようにコシがあり、パスタマシーンを使わず手のひらで伸ばして作ります。栗は大きいものと天津甘栗の様に小さいのと2種類あり、味も異なります。ソースはニンニクを香りづけだけでなくそのままソースとして食べるので、ワインで煮るというところが新しい発見でした。

mandorin-36-2②は、通常はウサギの肉を使うのですが、今回は豚肉でサルシッチャに栗を混ぜてローストするものでした。栗のほのかな甘みが肉を引き立てあっさりとした味でした。

③はモンブランですが、イタリア人は割とあっさりとした味に仕上げるらしく、ミルクを多めとか。日本人はフランス風のモンブランの味に慣れているせいかそれでは物足りないので、生クリーム多めでの仕上げとなるそうです。栗のペーストを作るのに、イタリア製の擦りマシーンが登場しました。これでパッサータ ディ ポモドーロ(passata di pomodoro:トマトピューレ)を作るそうで、毎回料理の必要に応じたイタリア製調理器具が登場するので興味深かったです。

<栗祭り:Cuneo(クーネオ)>

雨と風が強い日だったにも関わらず、トリノから電車で1時間位の小さな町Cuneoで開催された国際栗祭り(Fiera nazionale del Marrone 2016)に行きました。目的は良い栗を見つけることとそれを使った商品を買いたいと思ったからです。

駅からやや離れた中心地にある大きな通り沿いには、沢山のお店があり、お菓子屋さんのウィンドウには、栗尽くしのお菓子でデコレートされていて、それは賑やかで、美味しそうで栗が名物であることを物語っていました。

広場に着くと、雨で人出が少ないせいか店は半分は閉まっており、私達も寒くて凍えそうな中、まずは良い栗を探しに廻りました。幸いすぐに€5/Kという品質の良い、他と比べても一段と輝く存在の大きい栗を見つけて購入しました。他にも新鮮なオリーブオイル、栗の甘煮、ポルケッタ(子豚の丸焼き肉)、白いジャーマンソーセージなどの商品を手に入れました。

予定通りの買い物をしてほっとし、寒くなった体を温めるべく、広場近くにあるデコレーションが素晴らしい老舗洋菓子店に入り、美味しいコーヒーとモンブランを食べました。この時期限定の栗入りパネットーネを発見して、それも購入。すっかり満足して駅に向かいました。

町に着いたときに、雨と風で見えなかったこの町を見下ろす山々が、帰る頃には、この数日の寒さで真っ白い雪で覆われた美しい景色となって私達の前に広がり、車窓からもこの素晴らしい景色を見ながら、この町を後にしました。翌日には早速、日本人大好き栗ご飯を作りました。期待通りの良い栗を20個も入れ、美味しく炊けました。

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<モデナでのコンサート>

写真右がハックブレット(ハンマード ダルシマー:伊名サルタリオ)」、左がスピネット(伊名はスピネッタ)

写真右がハックブレット(ハンマード ダルシマー:伊名サルタリオ)」、左がスピネット(伊名はスピネッタ)

10月下旬の週末にイタリア在住のマンドリニスト西山さんのコンサートがモデナと近郊の町で2回ありました。今回は、日本から来られたチェンバリストとハックブレット*1奏者との珍しい日本人バロック音楽コンサートでした。前日から西山さんとモデナ入りし、日本からのお二人の演奏家とのリハーサルに立会いながら、色々お話しすることが出来、プロの演奏家ではない私にはめったにない機会なので大変な収穫でした。

今回のコンサート会場は、中心地にある個人宅のギャラリーで約80名のお客様で満席となりました。ただ、暖房がないのでドレスの演奏者は寒そうで少し気の毒でした。内1曲は日本人作曲のもので、演奏者は着物を羽織って演奏され、注目のシーンでした。リハーサルは前日だけという厳しい日程でしたので、それぞれ演奏の息を合わせるのに苦労されていました。

しかも今回はチェンバロではなく、小さいスピネットというチェンバロに似た楽器で、チェンバロより音もややデリケートで、演奏に苦慮されているようでした。普段使い慣れた自身の楽器を使えない演奏者は、現地での楽器に対応しなければならないのは、大変なことだと思います。またびっしりと各弦が細い3本で並んでおり、当日は会場照明で光ってしまって見えないのです!演奏者は感で弾くしかないと仰ってました。。。

お客様はこの三重奏をとても興味深く聴いて頂けたようで、まずは成功のうちに終了することが出来ました。特にハックブレットの演奏は多分聞いたことがない(私も)方が多い中、コンサート終了後も演奏者に質問をされていらっしゃいました。

私はミラノでもこの三重奏が実現出来たらと考え始めました。イタリアでの演奏をしたいと仰っていたお二人にとっても、更なる演奏機会が出来れば得ることも多いでしょうし、イタリア人の聴衆にとっても貴重な演奏を楽しむことが出来るはずです。小さな教会で出来たら、さぞ素敵ではないかと思いました。

*1:ハックブレット(Hackbrett:独名ハックブレット、別名ハンマードダルシマー伊名サルタリオ)写真参照下さい。

「イタリア マンドリン通信」
<マッジョーレ湖畔の教会でのコンサート><トリノの食のイベント><料理教室第2弾>

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<マッジョーレ湖畔の教会でのコンサート>
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トリノから早めの電車でミラノに戻り、ミラノオーケストラがチャーターしたバスにほぼ全員が乗りこみ、一路コンサート場所のマッジョーレ湖の教会へ向かいました。

20時過ぎに到着し、もう暗いので残念ながらあの素敵なマッジョーレ湖は全く見えず残念。すぐ今回のコンサートのゲストのハモニカ奏者とのリハーサル。リハを終え、21時半開始まで用意されたビュッフェで美味しいイタリア料理を頂きました。

こうしたコンサートの大抵はサンドイッチ系の軽食なのですが、今回はなんとジュノベーゼとプロシュットのラザーニアが用意されており、熱々の美味しい料理を2切れも頂きました。少し疲れていたので、ワインは遠慮しておきました。

教会は音響も良く、満員のお客様の期待に応えるよう、全員が一つになった演奏となりました。今回ゲストのハモニカ奏者は年配の方で、曲は「アヴェマリア」、ピアソラの「オブリヴィオン」、アンコール曲は「ムーンリバー」。教会内に響き渡った熟達した彼のハーモニカの美しいしっとりとした音色は、人々の心を揺さぶるものでした。彼に対する大きな拍手に、私達の演奏を労い、褒め称えるジェスチャーで応えたのには感動しました。なんて謙虚な心配りのある演奏家なんでしょう!

マッジョーレ湖にあるこの由緒ある教会のロケーションの良さ、ブッフェの美味しさ、そして素晴らしいゲスト奏者との共演により、私達のテンションはすっかり満たされ、 音楽に酔い、最高の気分で終えることが出来ました。バスに揺られてミラノに戻り、家に辿りついたのは午前2時。。。明くる日は土曜なので安心して眠りにつきました。

<トリノの食のイベント>

グラッパに漬けこんだドライフルーツが上に載っているペコリーノチーズとピスタチオの濃厚なパスタソース、甘いピスタチオクリーム

グラッパに漬けこんだドライフルーツが上に載っているペコリーノチーズとピスタチオの濃厚なパスタソース、甘いピスタチオクリーム


トリノで開催されている食のイベント「Terra Madre Salone del gusto」に行って来ました。前回は大きな会場で有料だったのが、今回は場所が確保出来ず、市内の大きな公園での開催で入場無料となったそうです。

美味しそうなブースが沢山あり、特にピエモンテのブースで、グラッパに漬けこんだドライフルーツが上に載っているペコリーノチーズを試食して感動!まるでケーキのようです。滅多に口に出来ないこのチーズ1/4の大きさを即購入。

他にも、栗の葉を載せて熟成したチーズも美味でした。このチーズはピエモンテからリグーリア周辺のスローフードで有名な村で製造されており、行ってみたい気になりました。

サルシッチャ、チーズと白ワイン、トリノ名産のグリッシーニ

サルシッチャ、チーズと白ワイン、トリノ名産のグリッシーニ


お隣のブースには、なんと生のサルシッチャが新鮮そのものの美しいピンク色で、目を奪われてしまい、これもチーズと白ワイン、トリノ名産のグリッシーニとともに頂きました。

シチリアのブースでは、有名なピスタチオの濃厚なパスタソース、甘いピスタチオクリーム(イタリア人の大好きなヌテッラというチョコレートクリーム のピスタチオ版)を購入。

シチリアのブースでは、お菓子のクリームで知られる甘いリコッタチーズとマスカルポーネチーズを試食。あまりのフレッシュさに感動。そして大好きな豚の丸焼き「ポルケッタ」の試食。。。もう時間が無くなり、日本のブースをちらっと見て、会場を後にしました。

というのも、友人宅で夕食に餃子と肉じゃが・豆腐の味噌汁を作って欲しいとのリクエストがあり、それは大仕事だったのでした。

<料理教室第2弾>

6月に友人に誘われて参加したイタリア料理教室に、「ポルチーニ料理」のレシピで参加しました。そうイタリアはポルチーニの季節となったのです。日本でしたら「旬の松茸料理」でしょうか。
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今回は、①ポルチーニの紙包みオーブン焼き、②ポルチーニのリゾット、③ピエモンテの代表的お菓子のブネット(チョコレートプディング)。まず、そのポルチーニの素材の良さに驚きでした。メルカート(市場)では様々な値段で売っており、どれが適当か良く分かりません。

36ユーロ/キロという先生のお話でしたが、メルカートに事前に依頼して取り寄せてもらった良い物だとか。確かにしっかりとした手触り。先生曰く「採れたてはまだ虫が中に居るので要注意」 だそうです。今回は前日取れた物で、虫は既に出ていたようでした。
ポルチーニたっぷりのリゾット[/caption]
キノコの汚れをとり、綺麗に下ごしらえをして、オーブン焼きとリゾットに分けて刻むと、リゾットには何と山のような量!レストランではどこにあるのか気付かない位の少量ですが、漂ってくる香りと、この量で食べるリゾットを想像しただけで、期待が高鳴りました。

オーブンからはデザートのお菓子の甘いチョコレートの香りとガスコンロで料理しているポルチーニの香りで悩殺される雰囲気の中、リゾットも完成して皆で美味しく頂きました。

ポルチーニたっぷりのリゾット

ポルチーニたっぷりのリゾット


今回も気づかされる調理のポイントが様々ありました。 特にキノコの下ごしらえの処理、切り方、リゾットの最初のお米の乾煎り、キノコの投入のタイミングとか重要なポイントが沢山あり、学ぶことが出来ました。

カラメルソースに関しては、先生がフランスの料理方法で見つけた、焦がさずに香りある失敗しない作り方を教わり、先生のその探求心にも驚かされました。

次回は、栗を使った肉料理に興味があり、栗料理をリクエストをしました。幸いその季節にある村で栗祭りがあるそうで、現在その情報とレシピが検討中で楽しみにしています。イタリアの栗文化とレシピを知りたいと思っています。

「イタリア マンドリン通信」
 <マンドリンサマーキャンプ参加><ネットショッピング>

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昨年に続いて、7月初旬にモデナのグループと私のマエストラの西山さんが主催するマンドリンサマーキャンプ4泊5日に、ブレーシャのメンバー2名と参加しました。場所はGaiatoというモデナ県の郊外で、森の中にある施設です。ここは、お年寄りが避暑にゆっくりと過ごすという場所で、静かで何もない(?)自然を満喫出来る場所です。夜は蛍が飛び交い、天の川の星空が見られます。低価格で3食付きで、合宿には最適だと思います。
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午前と午後が基礎練習とグループに分かれてのオーケストラ練習で、1日音楽尽くしのカリキュラムです。今回は、事前にマエストラの西山さんから「何かやりたい曲があればリクエストして下さい」と言われたので、クァルテットである好きな曲をやりたいと答えました。

すると、私が1stを担当することになり、ちょっと責任重大だなと思い、事前にかなり練習して臨みました。それ以外には2人がソロでVivardiのデュエット曲をするので、そのバックで同じく1stを、そして合奏オーケストラの予定でした。
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現地に着いてから、ブレーシャのメンバーの一人とデュエットもすることになり、結果的にファイナルコンサートで4つの部門で演奏するため、朝から夕方まで練習とマエストラとのリハーサルで大変でした。

今回クァルテットでの演奏では、1stのため他の3人のメンバー(2nd、mandola、chitarra)の3人のイタリア人達とのリーダー役として、練習時間の調整や2曲を仕上げるという経験をし、大変でしたが、お互いに曲について、どういう風に演奏するかを何度となく演奏しながら、意見交換して大体上手く行きました。

幸い、他のメンバーとは既に旧知だったので、人間関係は問題なくスムーズでしたが中身は濃い物でした。全部イタリア語で話す訳で、事前には自信ありませんでした。でもこの曲を知っていたのと、自分の中でどう演奏するか大体分かっていたのと、もともと仕切るのが好きな性格が幸いして、上手く行きました。
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何でもきっぱりと自分の意見と方法を伝えたり、他のパートへの指摘も出来て収穫でした。これも管理職の仕事の経験が活きていると思います。本番では自分が間違えてしまった箇所がありましたが、他のメンバーが合わせてくれ、なんとか演奏が終わりましたが。。演奏終了後、皆褒めてくれ嬉しかったです。こちらでは、本当にちょっとした失敗があっても皆暖かく褒めてくれるので、落ち込まないですみます。

滞在中のある日、参加者の一人が彼の山小屋に参加者全員を招待してくれました。天気は快晴で、涼しく、快適でした。皆で沢山の曲を演奏し、その間にバーベキューの良い香りが漂い、沢山のお料理を振る舞ってくれました。食後は、そこで翌日のファイナルコンサートのリハーサルをしました。マンドリンとギターで即興の演奏をしてくれたり、ハンモックで揺られながら微睡む人もあり、それぞれが自然溢れた中で寛いだ時間を過ごしました。盛り沢山の合宿で疲れましたが、満足できるものでした。主催者に感謝です。

<ミラノでの夏前最後のコンサート>
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本来1日の土曜日のはずだったのが、その週の月曜日のサッカーの対スペイン戦のUEFA EURO2016の決勝トーナメント一回戦でイタリアが勝ったため、1日にベスト8を決める試合が決定しました。当然ほぼ皆、家やBARで観戦するのでお客さんは来ないという理由で1日繰り上がりました。つまり平日金曜日の夜ということで、どうみても半分のメンバーとなりそうでした。私もその前日もコンサートがあったので、連日となるためどうしようかと考えたのですが、ただでさえバカンス突入してこない人が多く、人数少ないので弾くことにしました。

場所は、ミラノから車で約1H位離れたLodi(ローディ)という町のDUOMOがある大きな広場でした。到着すると、大きな舞台が設置されており、ギター前列4人は直接ギターにマイクを付けたものですから結果的には、それが目立ってしまう音響となってしまいました。

通常ですと前半と後半の間に休憩が入るのですが、野外コンサートだったせいかそれがなく、通しでアンコール曲含め14曲通しの演奏でした。ただでさえ、音の出具合を気にしながらの演奏でしたので、気を使いかなり疲れました。でも、満席の観客でしたし(150名位)途中で席を立つ人は殆どなく、最後まで聴いてくれたようで、温かい拍手でまあ、楽しんで聴いて下さったと理解しホッとしました。野外コンサートですから、選曲は本格的なクラッシック曲は外して、もう少し軽めの馴染みあるクラッシック曲のほうが良かったのではと感じました。勿論タンゴや映画音楽も入れてましたが。観客は夏の夕方でラフな雰囲気ですから。コンサートが連日だったため、練習する時間もなかったので、まあ仕方ないかなとも思いました。

<イタリア・アマゾンのネットショッピング>

日本では、買い物をよくAmazonを利用していました。安くて便利です。イタリアでもアマゾンサイトはあり、以前から利用したいと思っていましたが、実際本当に商品が届くのか?不在の場合はどうなのか?と疑問多く、余り信頼出来ないかもと思っていました。ある友人に聞いたところ、いつ商品が届くかわからないし、不在だったので戻ってしまい、翌月カード決済が返金されたたとか。。。
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最初はレーザープリンタ購入を考えていたのですが、お店で買って持って帰りました。イタリア在住数十年の友人も、イタリア人は基本的に物々交換が基本だから、インターネットショッピングは余り馴染まないかもと言ってました。光熱費の支払いも、まず口座振替なぞしている人はなく、支払期限ギリギリで支払うのは通常のようです。かなり並ぶのですが。。。

その後、トナーを購入したいと思いましたが、純正品は€80位するので、アマゾンでリサイクル商品購入を試そうと決めました。6月後半はレッスンや講座、マンドリン活動が殆どなく、在宅する日が多いので、家で待機(?)出来ると考えました。ネットで注文すると、注文メールに6月29日から7月2日の間に届くと配達日が記載されていました。まあ、その内のいつになるかは分かりません。するとその後、配達日が近くなったある日、7月2日に「Arriverà」という未来形でのメールが届きました。なんとそんな期日決定知らせが来るとは!イタリアアマゾンも大したものだと、その時は思いました。

6月29日の午前中に、ちょっと用事があって外出し、戻って家にいると電話が鳴り、出てみるとアマゾンの宅配連絡でした。「今朝、届けに来たけど、不在だった。今日在宅か?」と聞かれ、配達してくれるなら1日家に居ると言うと、あとでまた寄るからインターホンを鳴らすと。。

7月2日だったのじゃなかったの配達は?今日は29日だけど!まあ、届くなら良いかと思い、待機していると、約1時間位あとにインターホンが鳴り、今届けに来たと。私は「はい、4階です」と答えたら、急いでいるので、すぐ降りて来て!と言われ(!)駆け下りて受取に行きました。彼は2度私の名前を言って本人確認して商品を渡して去ろうとするので、サインはしないで良いの?と聞くと、必要ないと。。。伝票もなし。あっけに取られている私を後目に、宅配車は去りました。箱の中にも伝票はありませんでした。箱に送り状が張り付けてあるだけでした。

あの配達日7月2日連絡メールは何だったのか?そして、数日後アマゾンからお客様アンケートらしきものがメールで届き、今回の購入でのご意見伺いの内容でした。日本アマゾンでもあったかな?覚えてません。

・商品は7月2日までに届きましたか?
・商品は販売元の説明と一致したものですか?
・業者のサービスは早くて親切でしたか?
 5.最高 4.良い 3.まあまあ 2.不満 1.最悪
・商品は期待通りのものでしたか?

購入システムと宅配システムが、マッチしていないイタリアアマゾン体験でした。しかし、届いた時の彼の台詞「No, vieni qui subito!Non c’è tempo!(すぐここに取りに来て!時間ないから!)」には呆れました。まあ、無事届いたので満足です。安いし。取り敢えず成功ですね。でも要注意です。いつ届くかわかりませんから。。。

「イタリア マンドリン通信」  ナポリ、ミラノでのコンサート、トリノの友人との料理教室

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<ナポリでのコンサートに賛助出演>

カゼルタ(*1)で演奏活動している友人のクァルテットのコンサートを観に行く予定が、その前日に彼が時々賛助出演するカンポバッソ(Campobasso)(*2)という町のマンドリンオーケストラのコンサートがナポリであり、そこで一緒に演奏しないかと誘われました。

現地での報道
Napoli incantata dai mandolini di Ripalimosani

合同練習への参加は1回だけでしたが、友人がリハの録音(15曲)を送ってくれ、そのお蔭で事前にかなり練習することが出来ました。カゼルタから100kmのカンポバッソでのリハーサルは夜8時半からでしたが、全曲無事に弾くことが出来、不明な点も明らかになったので、本番への心配は無くなりました。

カンポバッソのオーケストラのメンバー全員は、いきなり知らない外国人が来て、この大きなコンサートに一緒に演奏する訳ですから、当然心配もあったのだと思いますが、私の演奏をしっかり聞いてくれ、安心してくれました。結果、皆温かく迎え入れてくれ、私は仲間に加えてくれたことがとても嬉しく、歓迎してくれたことに感謝しました。

練習後、食事をするために複数のメンバーとトラットリアに行き(22時過ぎ)、カゼルタに帰ったのは、翌朝2時半。。弾丸旅行でした。

このコンサートは新聞にも掲載される程のブルボン王朝生誕300年の記念大イベントで、ローマのパンテオンに匹敵する歴史的な場所(basilica)で、著名人も沢山招待されていました。当日現地に到着して、初めてそのコンサートがどんなに重要で光栄な機会であることかが分かりました。私も日本のマンドリン奏者として紹介もされ、事前に説明されてなかったのでまた驚きました。写真の民族衣装の女性は、今回共演したソプラノ歌手の方です。このオーケストラの地方の伝統衣装です。

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私も事前に、日本の伝統衣装着てほしいと言われたのですが、あいにく持ち合わせはフォーマルな着物ではないので、残念ですが黒ドレスにしました。演奏が目的ですし、着物着て演奏なんて無理だと思いました。

このコンサートに出るきっかけはたまたまこれに出演するカゼルタの友人に「何かあなたのコンサートがあったらすぐ知らせて。行きたいから」とメールしたことから、こういう結果となりました。何でも新しいことを知りたがる好奇心と行動がいつも新しい出来事を生み出します。アマチュアでもマンドリンが弾けて、たいしたことないイタリア語でもこんな世界があるのかと、つくづく感じ入る私のイタリア生活です。何でも興味を持って実行するのが大事だと、また改めて実感しました。

<ミラノでのコンサート>

2016-07-mandorin33-01ナポリから戻った週末の土曜日は、ミラノの中心地である最新のお洒落スポット、ポルタ ガリバルディ(Porta Garivaldi)にある、有名銀行のパビリオンでコンサートがありました。この地区はかなり以前から新開発が行われており、このパビリオンも最新の建物で素晴らしいデザインです。

当日は少し早めの集合でありましたが、大体全員が揃ったのは、30分以上の遅れ。。当日指揮者が「時間厳守!」とメッセージ送ったにも拘らず。皆全然気にしておらず、ゆっくり到着してきました。私は当然15分前に着いて、会場をチェックし、舞台の良い席を確保。通常コンサートですと指揮者が決めるのですが、このオケは自由に座ります。最前列だけ、リーダーともう1名が決まってますがそれ以外は指定がないのです。私はいつも2列目に位置します。後ろになると、良く見えませんし、自分にとってよい演奏とならないからです。

今回は、2部で時々共演するヴァイオリン奏者が呼ばれていましたのでその合わせも無事終了し、音響も良く、全員の音が良く聞こえて安心しました。しかし、親しい友人の一人が到着してません。気になっていましたが、開演1時間前に誰かが彼に連絡したら、なんと日付を1日間違えていて、次の日だと思っていたようです。。。私が最後の練習時に時間とかを、彼に確認して安心していたのですが。まさか日にちを勘違いしていたとは!結局、そのとき遠方に居たらしく、残念ながら駆けつけることは出来ませんでした。。。

会場は満員で熱気に溢れており、とてもワクワクしました。最近こういう場の雰囲気に慣れてきて、お客様の期待に応えた良い演奏したいと強く考えるようになりました。緊張というより、高揚感に溢れる気持ちがとても心地よいですし、音楽をすることがより自分にとって最高と感じる瞬間です。演奏がスタートし皆も同様の気持ちでいることが伝わり、素晴らしい演奏となりました。音が良く鳴り、スムーズな演奏となりました。終了後、お客様の「Bravi!」の連呼と大拍手とスタンディングオベーションと続き、私達もとても感動出来、お客様と一体となった喜びで皆笑顔で最高でした。アマチュアではありますが、ミラノという都市で、このように沢山の一般のお客様にマンドリンオーケストラ音楽の魅力を
知って貰うことは、技術ではなく、この楽器の持つ魅力を伝える貴重な機会であったことは、間違いないことだと思いました。

<トリノに友人訪問>

6月下旬にトリノ在住の友人に会いに行きました。今年3月の市民マラソン大会でイタリア語友人が集ったときに知り合った女性です。トリノの町は初めてで、以前から訪れたい町の一つでした。

電車Italo(*3)で50分、イタリア国鉄(Trenitalia)より安く快適でした。17世紀、サヴォイア家の統治時代、都市整備と建築活動により造られた、イタリアンバロック様式の美しい町並みは、整備されていて歩き易く、重厚なものでした。Torino P.ta Nuova 駅前からまっすぐ伸びた道路の街並みは碁盤の目のように配置されており、ポルティコ(回廊)があり陽や雨にあたらずに人々が歩けるようになっています。散策にとても快適です。歴史あるお店も多く、時代とアンティークな雰囲気が落ち着きます。観光客もそれほど多くないので
、ゆっくりと散策出来ます。

翌日、その友人が月1回習っているというイタリア料理教室に参加しました。1週間前の連絡にも関わらず先生は歓迎してくださり、友人の誘いは嬉しかったです。先生はイタリア在住の日本女性で、イタリア人のご主人ともども美味しいものが大好きということでした。高い下手なレストランに行くより、家で作った方が美味しいと。私もそう思います。メニューは①ズッキーニの花のフリット(大好物)②ジュノベーゼのラザニア③桃のドルチェと何て美味しそうなんでしょう!と楽しみにしていました。

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料理の素材・調味料とも品質の良いもので(Piemonteのもの)、とてもレベルの高い味に感動しました。素材の良さでこれほどまで味が変わるのかと、勉強になりました。地元にしかない物も多く、厳選されたイタリアのスローフードという素材の良さに触れた経験でした。出来上がったお料理を頂きながら、各地のイタリア料理にまつわるお話を聞きながら、充実した時間を過ごしました。

日本でもイタリア料理を習っていましたが、更に勉強になることも多く、次回のリクエストとして秋にポルチーニ料理をお願いしてトリノを後にしました。。最高に美味しかったです。

*1:Caserta:南イタリア カンパーニャ州ナポリの北約25kmに位置する人口約8万人の町
*2:Campobasso:南イタリア モリーゼ州の人口約5万人の町
*3:民間鉄道会社であるNTV社によって運行している高速鉄道会社。イタリア国内主要都市間を結んでいる。

「イタリアマンドリン通信」 コンサート、お茶会、イタリアあるある

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<6月ブレーシャでのコンサート>

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6月初旬、ブレーシャの高台にあるお城にある教会「S.Petro in Oliveto」で、モデナのオーケストラ「MUTINAE PLECTRO」と私の所属する「Armonie in Pizzico」はジョイントコンサートを行いました。かねてより交流があり、2年前の秋にモデナでジョイントコンサートを行いましたので、今回はブレーシャにてのコンサートでした。

あるメンバーの車で少し早めに到着したので、その教会の中にある広場から、ブレーシャの町並みを二人じめしました。なんて美しい景色なんでしょう!爽やかな青空と澄み切った空気、静寂な教会のお庭はとても神聖な気持ちになりました。この高台は森におおわれており、小動物もいるとか自然に溢れた場所だそうです。初夏のこの季節、ハイキングにピッタリかもしれませんがメンバー曰く、「森の中は薄暗いので一人では危険かも」と言ってました。
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当日のウエルカムパーティのために、皆が1品づつ軽食やお菓子・飲み物を用意することになり、皆、素晴らしい手作りの1~2品を用意して持参。テーブルは華やかで、美味しそうで、彼らが到着する前に来客のために味見は重要ということで(?)、複数で味見させていただきました。。。

彼ら到着。皆なごやかに歓談が始まり、当然発泡性ワインで乾杯。ここのところが日本と異なります。コンサート前に飲食(お酒も)なんて有りません。大体、打ち上げと言ってコンサート終了後です。でも、コンサート開演が21時で終演は大体23時近く、その日にまたモデナに帰らねばならないので、こういうスタイルになるのだと思います。

ワインのお蔭で、すっかり良い気分、緊張感が取れて演奏出来る(?)のは良いかもしれません。実は発泡性ワインを開けたとき、あるメンバーの白いワイシャツにびっしょり掛かってしまいました。演奏時にはすでに乾いていましたが、私の隣で弾く彼からのワインの香りがぷんぷんして酔いそうでした。。。。

演奏は、リハのときから和気あいあいで、以前お互い弾いた曲もあり、スムーズで楽しい息のあった演奏になりました。お客様もそう感じられたと思います。温かい大きな拍手でした。私自身も練習も重ねてきた甲斐もあり、ミスも少なく良い演奏出来たと自負しております。パーティでのケーキも少しお土産に有り難くいただいて翌日ミラノに満足した気分で戻りました。

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<イタリア語講座のお茶会>

私が通っているイタリア語講座の最終日はレッスンではなく、皆でジェラート、スナック、スプマンテを持ち寄って、お茶会をしました。かなり長く通っている生徒さんばかりで、先生はいつも気持ちのこもった教え方をしてくださり、とてもアットホームな雰囲気です。この講座は外国人向けですが、レベルはProgredito(上級)で高いので私には少し難しいですが、良い内容です。上手く答えられた時、先生はいつも「BRAVA!」と言ってくださるのが、とても嬉しいですね。
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メンバーは、ノルウェー人、南米系人、韓国人、日本人。。。ご主人がイタリア人の人も居り、しかしご主人は全くイタリア語は教えてくれないとか。兎も角、彼らとの会話も面白く、在伊期間も長いので会話は流暢です。皆とても真面目に勉強する意欲に富んでいて、それぞれの会話もバライティ豊かです。一旦年度の講座は終わりますが、来週から7月まで夏季講座となります。こういうお茶会はお互いを知る良いチャンスですし、打ち解けて本当に楽しいです。次回はランチしようということになりました。

<イタリアあるある>

ミラノの音楽院に通っている、友人の一言が面白い!
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友達と先生とコンサートでこれから12時間かけて南に行きます。

〜先生が天然すぎてコンサート旅行がひどい〜

「バスで行きましょう」→先生の普通の車が集合場所に止まってる。
友達がコントラバスをわざわざ運んできた→「コントラバスは現地にありますから、要りません。」
5人中4人→譜面台、家に忘れてきた
あるヴァイオリンの女の子→「え?君も来るんだったっけ?」→家に帰される

「いつミラノに戻れるの?」→誰も知らない
先生ゲラゲラいってて、超楽しそう。
「長旅だね!CDとかみんな持ってきてくれた?」→誰も持ってません

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私も似たような《イタリアあるある」は日常茶飯事。旅に限らず。

(コンサート1週間前)
「そういえば、チラシあったっけ?」→誰かがその時点で作成する
「プログラム印刷するけど何色がいい?」→ピンク・ブルー・イエロー。。。→意見殺到する。→3色で印刷する→皆に出来たと公開→曲の順が違うことをマエストラ発見し怒る→もう紙がないと・・・→前日刷り直して当日持参

(コンサート数日前)
あるメンバー「当日のプログラムって何だっけ?」本気で聞いてる→直近まで練習していた曲です(マエストラ怒り爆発)

(コンサート前日)
あるメンバー「現地で着替え出来るの?車駐車できる?コンサート何時からだっけ?」

(別コンサート当日)
「プログラム出来た」→アンコール曲が載っているのを発見される→急遽別な曲をアンコール曲に選ぶ→数名楽譜持ってない
→マエストラ急遽プリンタして現地持参

ホテルで迎えを待てども来ない→本人忘れていて既に現地着→マエストラ「Yumikoは乗せてこなかったの?」→連絡受けて急遽地下鉄で最寄り駅まで慌てて行く→リハギリギリセーフ!

(遠い町での別コンサート終了)
皆「チャオ!またね~」。殆ど誰も居なくなった→私達3人残る。「どうやって帰るの?車ないし(既に23:00過ぎ)」→1人メンバー発見→他の町に観光行くのを諦めてもらい、引き留めて車に乗せてもらう
「お腹空いたね?(夕食食べてない)」→トラットリアで遅い夕食(既に24時過ぎ)→数時間かかって無事帰る

他、言い出したらきりがないイタリア日常です。何でも許される?このおおらかさ?好きになりつつあるのです、鍛えられますこういう状況。ほんと天然です。

「イタリア マンドリン通信」 コンサート、発表会、レニャーノのパリオ

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<ブレーシャでのコンサート>

5月20日夜、ブレーシャ(Brescia)のプレアルピーノ(Prealpino)という町のある教会で、私の所属するArmonie in Pizzicoはコンサートを行いました。今回は、新しいメンバーの若手ギタリストが初演デピューし、彼のお友達も呼んでいて彼もとても嬉しそうでした。

この教会はサンタジュリアという名前で、建築は割と新しいものでした。幸い、満員のお客さまをお迎え出来、演奏スタート。リハの時から感じていたのですが、音響が悪く(教会は大体そうですが)他のメンバーの音が聞こえず、リズムを合わせるのが大変でした。結局ギターに合わせるしかなく、テンポの速い曲は実際観客にどう聞こえたかが、良く分かりませんでした。

1曲終わる毎に大拍手をいただき、最後はなんと観客全員がスタンディングオベーションで、ビックリしました!選曲が良かったせいもあります。皆さんが良く知っているクラシック曲以外にも、ジャズ&ポップの曲も大受けでした。実際演奏している私達も楽しかったですし、音楽は観客との連携ですからこれはとても大事なことですね。

コンサート終了後、リンフレスコ(Rinfresco)という教会側で用意してくださった軽食パーティに呼んでくださり、神父様の奥様やメンバーのお母様の心温まる手作りのパニーニ、ケーキ、ワインやジュース、果物等盛り沢山で、有り難く頂きました。私はこのリンフレスコがとても嬉しく、音楽を気に入ってくださり、その感謝の意味も含まれての歓迎の表し方がとても大好きです。日本にはない、感謝の一つですね。

特に神父様はとても喜んでくださり、終始笑顔で、自らスマホに録音されていた曲を私達に聴かせてくれたり、メンバー一人ひとりに廻りながら挨拶してくださり、その言葉を頂いただけで胸が一杯になりました。私達の演奏を気に入ってくださり、精一杯の感謝の気持ちをストレートに表してくださる教会のスタッフ皆さんの温かいお気持ちを十分いただき、ほっこりしながら教会を後にしました。

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<マンドリン発表会の参加>

2016-06-02-mandorin31-02毎週末に練習の為ブレーシャに行きますが、先生の西山さんが同じくブレーシャで歌とピアノを教えている日本人の先生と合同で発表会をすることになり、参加を聞かれました。10日ほど前。。。急で弾く準備も出来ていないのと、その翌日にバス旅行を予定していたので、お断りしておりましたが、その当日(土曜)レッスンのあと、急に欠席者が出たので、弾くことを依頼され、短い曲ならということで急遽参加することになりました。

出演者は下は8歳から上は73歳までと幅広い年齢層。。。イタリア人の皆さんの演奏はそれぞれ個性豊かで、ある少年のピアノはなんと自身の作曲だそうで、その落ち着いた演奏にもう引き込まれました。一方、年齢の高いマンドリンのトリオ演奏は、いかにも音楽を楽しんでいるといったもので、温かく心地よい時間を共有できました。色々な表現があるものだと感じました。勿論観客は温かい拍手を送ってました。

フィナーレは、若い日本女性がソプラノを披露。「まだまだ勉強中」と謙遜されていましたが、素晴らしい歌唱力と堂々とした歌いっぷりで、惜しみない大拍手のうちに発表会は終了しました。終了後はいつものリンフレスコで新しい人との出会いがあり、皆笑顔でお話が出来、とても有意義でした。

ミラノに戻ったのは、夜9時過ぎでしたが、翌日はバス旅行で盛り沢山の週末となりました。

<ツアー旅行参加>

北イタリア日本人会”主催のバスツアーに初めて参加しました。今回のツアーは、ミラノ郊外北にあるLegnano(レニャーノ)という町で行われるパリオ(Palio)という催しを観に行くというものでした。パリオはシエナが有名です。

以下、北イタリア日本人会の会報案内文より抜粋
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この町で840年前に「レニャーノの戦い」(Battaglia di Legnano)という歴史を変える戦いがあり、その様子を再現するために町中の人が8つのコントラーダに分かれて、代々決められた家族が王様お姫様その他中世の恰好をし、市内に位置するお城での花火大会、中世の食事会・骨董市・音楽会・遊びなど様々な催しが5月中を通して行われます。メインは、最終日曜日の5月29日に行われる全コントラーダの音楽と芸の行列とシエナのパリオの様な馬の競争です。
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2016-06-02-mandorin31-03しかし、残念ながら当日は前日の晴天から打って変わった大雨で嵐のような日となりました。。この何十年間で初めての雨だそうで、しかもひどい雷。当然パレードは中止となり、1年かけて準備をしてきた市民の方々はさぞ落胆されていると思います。お城の中で展示されているパリオの歴史とその豪華な衣装、携帯品の数々を説明を受けながら、鑑賞しました。とても素晴らしい衣装を着用しての様は、さぞ豪華で歴史の趣きを感じさせたであろうと想像だけしました。

その後、教会での出陣式は見られるというので、その衣装をまとっての各コントラーダ(地区)の代表がその旗と紋章の衣装をまとって出陣する様子を見ることが出来ました。皆の熱気が感じられ、雨で中止になったのは市民だけでなく、参加者の彼らにとっても当然残念だったろうにとと思いました。

今回のこのバスツアーは、事前にLegnanoの町の担当者とバスの駐車やガイドの協力を仰いだので、町の役所の担当者は、「こんなに日本人が40人もまとめて来てくれることのは初めて!」と大歓迎で、なんと新聞記者も取材に来ていたとのこと。田舎だから書くことないらしいとのこと(笑)ですが、私たちの訪問はこの町にとっての話題の一つとなったようです。北イタリア日本人会の役員さんも町長さんにお礼の挨拶に赴きました。

ランチは地元で知られている美味しいレストランで、パリパリのフォカッチャ・キアーナ牛のタリアータ(網焼きステーキ)とデザート!美味しくてもう大満足でした。パレードが中止になったので、急遽予定になかった別のアウトレットに移動して、約2時間買い物を楽しみました。様々なブランドが沢山あるとても魅力的なアウトレットでした。

雷雨の生憎の天候ではありましたが、北イタリア日本人会の担当者の方がたの細やかな配慮と機転のきいた対応は、至れり尽くせりのものでした。イタリアにいて暫くこんな対応は久し振りでしたし、全員で撮った写真が翌日には参加者に早速配信され、しみじみ日本流の技ありと実感しました。

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「イタリア マンドリン通信」 <スリ遭遇事件><ミラノ再発見ツアー>

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<スリ遭遇事件>

なんと私は満員の地下鉄で、スリに遭ってしまいました。。。その日は、2つのアポイントがあり、A4サイズの書類が沢山あり、取り出し易いように大きいバケツ型のバックでチャックなしでした。一つ目の約束を終えて、ミラノ中央駅で友人と待ち合わせ、そこから地下鉄に乗るべくホームに来た電車を見ると、超満員の車両!一瞬嫌な予感がよぎりました。でもその列車に乗りこみ、友人にはバックをお腹の前において手で押さえて持つように言いました。とても不安でした。
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そこに左手に居た背の高い外国人が声を掛けてきました。多分この時、もう一人が居ての仕業だと後で思いました。他に気を取られている場合が一番危ないと言います。目的地で降り、美味しいジェラテリアでジェラートを注文し、支払おうと思ったら、財布とクレジットカードとアパートの鍵を入れたポーチがなく、(ああスリに遭ったのだ!)と愕然となりました。幸い財布に現金は普段少額(€30位)しか入れないのですが、クレジットカードをブロックせねばなりません。急いで私は家に戻り、友人にはお詫びを言って帰って頂きました。

イタリアに持参した全てのカードの緊急連絡先はリストにしてあるので、すぐ電話して止めました。まずは一安心、何人かの友人に警察への盗難届について問い合わせをし、翌日警察に行き、1時間以上待って盗難届(denuncia di furto)をして
まいりました。今回はカード会社では必要ありませんでしたが、旅行保険や銀行などではこの届けの提出を義務付けている場合があります。この2日間の悪夢のような出来事は走馬燈のように頭の中を巡り、どっと疲れが出ました。

そして、いつも肌身離さず身につけている小さなポシェットに入れてある「80ユーロ位の現金、ペルメッソ(*1)、友人の電話番号、そしてアパートの合鍵」が役に立ちました。家に入れないのが一番不安ですから、本当に合鍵は作っておいて良かったと痛感しました。結局カードの被害はありませんでした。普段からの準備が大事です。パスポートはコピーだけ所持し、お金とカードは一緒にしないことです。

<スリ話第二話>

そして、後日あった話です。会話学校で知り合った友人のスペイン女性がミラノに来たので、彼女が帰国する日に会いました。とても優しい、気持ちの温かい謙虚な彼女が大好きです。イタリア語のお蔭で交流が出来ることが楽しいですね。あくる日にメッセージを送りました。無事にその日の夜に帰ったと思いつつ。。。

しかし、返信を見たらまだミラノに居るとのこと。???なんと、帰るその日に私と別れた後、盗難に遭ったそうで、詳しいことは分かりませんが、財布、クレジットカード、パスポート等全部を盗まれて、ミラノのスペイン領事館で手続きしているとのこと。。。帰りの便には乗れず、そのあくる日の長距離バスを予約したとのことでした。なんという災難なんでしょう!国に帰れず、現金なくクレジットカードがないなんて!一瞬恐れました。もし自分だったら、独りだったらどうしたでしょうか?

幸い彼女は、ミラノ在住の親しい友人が居て、色々と助けてくれたそうです。。良かった。もしそうでなかったら私が手を差し伸べてあげていたでしょう。ミラノからスペインのバレンシアまでの長距離バスって一体どの位の時間が掛かるのか?余りに気の毒で聞けませんでした。でも、帰れることが分かってホッとしましたが。

クレジットカードのスキミング被害も日本人は多く、現金を貰って、自分のカードで購入してあげるなんて、絶対にやってはいけないことです。ミラノ領事館からのこの被害に対する注意(*2)が毎月あります。そして、そのあと友人が親類をアテンドしていた時、たいして混んでいない車両で、バックに手を入れて盗もうとしていた少女達がいて、追い払って食い止めたとか。でも逃げようともしなかったとのこと。このように、白昼堂々、人目あるところでも盗まれること多々あります。。

以上災難話ですが、ヨーロッパは移民も増えており、物乞いも沢山います。不具者に見せかけているパターンも多く、まず信用は出来ません。危険度はテロに限らず増えています。特に外国人は狙われ易いので、くれぐれも大事な所持品の持ち歩きは、ハンドバックとは分けて下着の下に隠すが基本です。露頭に迷うなんてこと絶対に避けねばなりません。まして友人が居なければ、解決に時間が掛かり全てが困難です。語学力、特に何かの際は英語は必須です。。。
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<ミラノ再発見ツアー>

私が会員になっている「北イタリア日本人会(*3)」が毎月開催している「ミラノ再発見ツアー」に参加してきました。今回は「ミラノの水路と秘密の庭園」がテーマの古い時代、水の町であったミラノの跡を探るツアーでした。

まず、当日はDuomoからトラムで6つ目のBasilica di S.Eustorgio前に集合。なんと約28名の参加者で男性1名のみ。。平日の午前中なんて暇なのは女性だけか?

ミラノにある5つの門の一つ、「Porta Ticinese」まで歩きます。この門は、ナポレオンを歓迎の意味で、ミラノ市民がお金を払って建てたそうです。2015-05-19-mandorin30-2そして、昨年リニューアルされた運河沿いに歩き、新しいメルカート(周辺の食料品店を集約したところ)を、越えると1500年代のものである水路が残されていました。

この運河の水はマッジョーレ湖の上流から来る水流で、それがパヴィアまで流れているそうです。下流まで斜度があるので、当時殆ど櫂を使わずに物資を運搬出来たのです。良い利用方法だと感心しました。Duomoの建築資材である大理石もこれで難なく運ばれたのです。スペイン統治時代に、以前あった壁がレンガで再現されていたり、ある水門は閉じられ、そこから離れた場所に移設されてました。そこにある立派な水門は、当時のある貴族からの寄贈で、家紋がありました。

2015-05-19-mandorin30-3そこから近い場所に、ブレラのマエストロだったAlik Cavariereの彫刻の庭を鑑賞させていただきました。喧騒から一歩大きなお屋敷の中に入ると静寂の庭園があり、全く違う世界を感じました。最後は、そこから近い場所に、ミラノで数少ないローマ時代の円形劇場遺跡まで歩き解散となりました。ここは夜は若者が沢山夜遅くまで過ごしているという人気のスポットです。Duomoから少し離れた、ちょっとお洒落な場所です。「再発見ツアー」と題されたこのツアーは不定期で企画されていますので、裏から見たミラノの魅力・趣きを再発見出来る良い機会だと思います。また是非参加したいですね。

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*1 ペルメッソ Permesso (滞在許可証)

*2 北イタリアに関する治安情報が以下のサイトでご覧になれます。
在ミラノ日本国総領事館 安全情報 北イタリア治安情報

*3 北イタリア日本人会 公式ウェブサイト
日伊協会会報「CRONACA」148号でもご紹介

「イタリア マンドリン通信」良き隣人、ミラノマラソン大会、新メンバー活動開始

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<お返し>

2016-04-mandorin01昨年12月に、突然アパートの電気のブレーカーが落ち、ガスも同時にブロックされた時、隣人のシニョーラに助けを求めました。彼女は一度だけエレベーターで会って挨拶しただけでしたが、大家さんに解除方法を電話で問い合わせてくれました。翌日には解決できましたので、親切にしてくれたお礼をしたいと思い、今年1月帰国時に、日本の世界遺産の写真が入った小さなカレンダーを買い求め、お礼のメッセージとともにポストに入れました。後日そのお返しとして、お礼のメッセージカード付の手作りのプルーンのジャムを頂きました。

カレンダーをとても喜んでくださり、そのお礼を頂くなんて思ってもいませんでした。しかも手作りです。ささやかな、でも心温まるお礼にとても嬉しくなり、こういう交流を大事にしたいと思いました。いつも、私の練習音を聞かされている彼女は、「私の音を楽しんで聞いている」とにっこりと言ってくれました。

日伊国交150周年の今年4月、明治神宮がミラノで雅楽と武道の公演をするという話を聞いたので、日本文化に興味を持っている彼女に、このお知らせを書いて渡しました。日本人の私でさえ雅楽は間近で見たことはなく、イタリア人にとって貴重で素晴らしい公演になるだろうと思います。世界最古と言われる日本の雅楽の神聖で優雅な音色と武道の精神を、ここイタリアで披露出来ることは、昨年のEXPOで日本ブームが浸透し始めた折、益々日本への関心を高め、感動を与えるでしょう。

<ミラノマラソン大会 Stramilano>

2016-04-mandorin02イタリア語を勉強している仲間の5人が、ミラノで開催される市民マラソンStramilanoに参加するために来伊しました。昨年一人の友人が参加したのをきっかけに今年は複数の参加です。マラソン好きで皆イタリアが好きということで、話が持ちあがった訳です。

当日は朝早くから超満員の人々がDuomo前に集合し、それは凄い光景でした。大砲の轟きを合図にスタート。5キロと10キロコースは家族連れ、カップル、犬連れ、ベビーカーを押しながらのお母さんとか、お祭り気分の光景です。無事5人全員完走できました。しかし人数が多く、皆歩いているため、追い抜かすのも大変だったそうです。

その夜は皆で予約したレストランに集合し、夕食を取りました。今回のツアー主宰者の友人である、ミラノ、トリノ在住の女性陣も来てくださり、そのうちの一人はたまたま私の家のすぐ近くということで、今後また別の輪が出来そうです。

<新メンバーにて活動開始>

ブレーシャのアンサンブル「Armonie in Pizzico(アルモニエ・イン・ピッツィコ)」は、昨年から音楽院卒の医学生、若手のチェリストとメンバーの入れ替えがあり、今年も新たに音楽院卒の若手ギタリストがメンバーとして加わり、新しい年をスタートしました。やはり若手のメンバーが入ると雰囲気も変わり、切れの良い音楽(?)となり、音楽監督の西山みきさんも選曲とアレンジ、指導に彼らの気持ちを引き出す工夫が随所に見られ、全体に良い雰囲気となりました。

新メンバー結成にあたり記念撮影。皆の笑顔がそれを表しているようです。また、彼らも自分の楽器を演奏して表現できる機会を得て、満足してくれてます。5月と6月のコンサートを控え、全員新しい曲に挑戦し、躍動感あるジャズ系、マンドリンオリジナル現代曲、クラッシックのギター・チェロのソロ曲なとを、良い仕上がりに持っていきつつある今日この頃です。
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「イタリア マンドリン通信」 イタリアの歯医者、着物ファッションショー・ミラノ、合鍵作成

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<イタリアの歯医者>

昨年1月に歯の古い詰め物が取れてしまい、丁度日本に帰国予定だったため日本の歯医者で治しました。しかし、昨年11月に他の歯の古い詰め物が取れてしまい、さすがに帰国する訳にいかず、イタリアの歯医者に行くことを決心しました。今後のことを考え、日本語通訳付き歯医者を見つけて、電話で予約しました。

その日は診察と治療方針の説明で見積もり額を提示されました。イタリアでは歯医者は保険外治療のため、治療にもよりますが高額となります。幸い、元の治療が良かったため、消毒と日本製の低額なセラミックスもどきで空いているいる穴を塞ぐだけとのことで、€150のところ(日本人通訳者の方の助言もあり)、€120となりました。この歯医者さんは、これまでも日本人の患者さんが多く、日本人に慣れているとのこと。不安は無くなり、先生にお任せすることで、次回の治療日を予約して帰りました。なんと、初診料は取らないそうです。治療もたった1日で終わりましたが、かなり長い時間がかりとても疲れました。そして、またこの歯医者さんにお世話になるのがこんなに早く実現しようとは思いもよりませんでした。。。

2月某日、2週間の日本一時帰国を終え、歯医者さんでもチェックをしてもらったにも係らず、なんと成田空港行きのリムジンバスで朝食のおにぎりを食べて?口目に見事にまた別の奥歯の詰め物が取れてしまったのです!2度あることは3度あるとは正にこれがそうでした。これは、またイタリアで治療せよということなのか?唖然として成田に着き、飛行機に乗った時は、次週の予約をすることを決心しておりました。。。

さて、今回の歯の治療日、先生は満面の笑みで迎えてくださいました。どうやって取れたの?という質問には、オニギリを食べていた時と答えましたら、オニギリの中身は何?味はどうだった?というジョークで、患者さんに笑わせて、リラックスさせるということかなと思いました。診断結果、私の歯の以前の治療とコンディションがとても良いので、その場で約1時間で無事終了。綺麗にしていただきました。

「歯の写真を撮っても良いか?」と聞かれたので、レントゲンと思いきや、一眼レフカメラで撮影され、治療終了後に撮影された治療経過を見せていただきました。撮られている自分と先生の真剣な撮影に笑いそうになりました。お値段も以前と同額でホッとしました。定期的な日本の歯医者さんでのメンテナンスのお蔭です。歯の丈夫な方以外は、厄介な治療で費用を掛けないですみます。

イタリアでは、14~5歳までの児童に対する歯の矯正がとても良いらしく、日本人の患者さんが多いとのこと。費用も多分日本と比較にならないくらい安いらしいです。この年齢までの児童ですと顎の骨が柔らかいので、歯ではなく顎をきちんと矯正して土台から治すらしいです。大人は骨が固いのでダメですが。
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<着物ファッションショー・ミラノ>

ミラノで着物レンタルを経営している友人が、ロンドンで着物フィッター(着付け&スタイリスト)のお仕事をしている友人との企画で、ミラノの着物ファッションショーがあり、私は受付と案内のお手伝いをしてきました。

最近イタリアでは着物に対する関心が高まっており、ロンドンの着物スタイリストの方がイタリアのミラノとヴェネツィアで撮影した最新着物ファッション写真がなんと「ヴォーグ紙」の表紙に採用された事から話題となっていたようです。

場所はスフォルツァ城近くのギャラリーで時々小さいコンサートも催され、お洒落で素敵な場所です。なんと200人ほどの観客が集まり、2回に分けてショーを行いました。

今回は伝統的な日本の着物と最新のファッション度高い着物と2種類スタイルを紹介しました。日本人の私から見たらとても着物とは思えないコーディネートでしたが、オリエンタルでエキゾチック、かつちょっとセクシーな着付けが、イタリア人にとっては魅力的のようです。。。

ベルガモからプロ着付けのお二人、ミラノの日本人美容師さん達、日伊のモデルさん達総勢40人による素晴らしいお仕事でした。今回は勿論皆さん手弁当で、日本の着物という美しいモードをファッションの街イタリアのミラノで発信したいという思いで一杯でした。

ギャラリーの経営者の奥様は日本人ということから普段から日本文化に詳しく、またイタリアに日本酒を輸入している日本人のご主人からの差し入れの日本酒を、長い時間寒い中、「外で待ってくれているお客様に申し訳ない」と、ご主人自らがお1人お1人にテイスティングするサービスまであり、その「おもてなし心」に驚きました。素晴らしい対応でした。

主催の彼女の友人スタッフ達全員が出来ることを進んで手伝い、その熱意がショーを成功させたのだと思います。殆どのお客様が長時間待たされても文句ひとつ言わず、お帰りには「何て素晴らしいショーなんでしょう!もう素敵で言葉もありません! 美しい!とても気に入りました! 感動しました!是非また来たい!」という大絶賛の言葉を頂き、笑顔で挨拶してくれ、疲れも吹き飛びました。

ショー終了後は山のような着物や帯を畳んだり(これ大変なのです)、小物を片づけ、ごみを拾い、椅子を畳みと、後片付けもカメラマンもスタッフ全員で行い、皆笑顔で解散しました。素敵な経験でした。私も着付けが出来るので、次回は着物を着てお手伝いしたいと思います。日本から持参せねば。。。

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<合鍵作成>

ある日、マンドリンの練習場所にハンドバッグを置き忘れました!アパートの鍵・携帯はハンドバッグの中。。。その夜は友人の家に泊めてもらいました。幸い翌朝電話して、ハンドバッグは保管してくれており、イタリアにも拘らず、何も盗られず無事に手元に戻りました。

私はいつも盗難や事故に遭った時を考え、外出時はいつも小さなポシェットに現金と身分証明書、友人の電話番号メモを入れて肌身離さずに携帯しています。今回もこれで救われました。

そして、アパートの合鍵を作ろうと、ホームセンターで取り敢えず行ってみましたが、若い店員が作った鍵は、一目見てこれは絶対に開かないだろうという仕上がりでした。本物の鍵と目視でちらっと見ても、鍵山の形が異なり、表面も指で触れると削ったままのざらざら状態で怪我しそうなものでした。

今回はアパートの鍵と入口のドアの鍵もお願いしたのですが、その店員は入口の鍵を一目見るなり「この鍵はここでは作れない」と言い、アパートの鍵を削り始めました。

しかし、私は「この鍵は特殊なのですか?」と更に聞いたら、私に近づき「どうしても作りたいなら、この近くに○○という鍵屋があるから、そこならあるはずだ」とささやいてくれました。仕方なく、仕上がった出来の悪い鍵の代金を支払い、紹介された鍵屋に行きましたが、あいにく夜で閉まっていました。

家に帰り、早速合鍵を試しましたが想像通り開きませんでした。やはり。。。あくる日に再度教えて貰ったその鍵屋に行きました。なんと本格的な専門の鍵屋でした。

ショールームには金庫類・セキュリティ関連商品や見本がずらり。そして店の商品の揃い具合と店主の面立ち・立ち振る舞いから「この店は正にプロのお店だ!」と確信しました。

眼光鋭く、細身で専門家風の制服をまとい、無駄な動作も言葉もなく、鍵を見る眼も真剣。私は前日のアパートの鍵と入口鍵を当然のごとく依頼しました。素早い動きと鍵を削っている姿やその手さばきは、前日のホームセンターの若い店員とは大違いでした。あっという間に出来上がり、その仕上がり度はほぼ100%と自己判定しました。

満足した私は不出来の鍵を持って昨日のホームセンターへ向かい、鍵のカウンターで鍵とレシートを置いて、係員に「この鍵、昨日作ってもらったのですが・・・」と言うや否や、「ああ、合わないんですね。じゃあ、レジの所に行ってそう言って下さい」と言われ、レジではレジの裏にゴム印押して氏名・住所を書くように言われました。その後何もなかったように普通に、返金されました。

つまり、当然のように、作り直しはなく返金してオシマイでした。私は唖然とはしましたが、またまた「そうか、こういうことなのね!?」と納得。

結局は前日の店員さんのお蔭で、素晴らしい鍵屋さんを知りことになり見事な鍵を手に入れた訳です。そのことから、今回の出来事は彼に感謝し、よい経験だったと思うことにしました。その見事な鍵は私の見立て通り、静かにスムーズに廻り、合鍵として私の小さなポシェットに収まっております。