イタリア マンドリン通信<ミラノ郊外のお城跡庭での合同コンサート><着物の展示会><浴衣でエノテカワイン>

<ミラノ郊外のお城跡庭での合同コンサート>

9月のある土曜日の夜、ミラノ郊外のある町にある古いお城跡の中庭で、我らマンドリンオーケストラと若いヴァイオリンオーケストラとの共演コンサートがありました。この時期夜間に急に雨が降ることが多く、心配されましたが晴天で涼しく無事開催となりホッとひと安心。共演ですからリハは、各オーケストラと合同と3回もあり、待機時間も長く。。。しんどかった。

我らにも若いティーンエージャーの奏者が5人居ますが、このヴァイオリンオケにも最少年齢12歳のヴァイオリン奏者がいました!アマチュアにもかかわらず、大人と混成のオーケストラで演奏出来るなんて、またまた驚き。年齢差はかなりありますが、大人が若者奏者に丁寧に接していて、一人前の奏者としてみなしているその温かさと若者を育てるという環境は素晴らしい。

我らのオーケストラ”Amici del Mandolino”にも、12歳くらいから22歳の奏者が在籍しており、彼らはほぼレベル高く1stで、年齢上の奏者は2ndなのも特徴的です。日本でしたら、子供扱いですしレベルのある大人の奏者が2ndなんてありえません。メロディーを奏でる重要なポジションに敢えて彼らを配置して、更に向上心を育てるということかと。

ミラノオケでは、ティーンエージャーは居ませんし多分団員にするのはないと思います。これが、オケの老齢化になっているのでは?と思います。若い奏者が入っても、すぐ辞めてしまいます。雰囲気が合わないからだと思います。

A.Mandolinoでは、音楽監督が中学校の選択科目にマンドリン課を持っており、(これも毎年働きかけるそうです)そこで彼がじっくりと教えて、奏者になるべく指導をしています。多分2~3年で弾けるようになれば、このオケに入り実践を積ませる訳です。この方法はとても良いと感じます。演奏する目的と楽しさ、どうしたらオケで弾けるようになるかを、本人が回りからの刺激を受け経験を積む訳です。

弾いている姿は真剣です。素晴らしいですね。音楽を通じて大人と対等に扱って貰え、話をして成長するのは間違いないです。音楽だけではなく、人間として礼儀や立ち位置も学べます。

今回のコンサートは満員の観客で、この若い演奏家達に対して惜しみない温かい拍手が送られました。終了後は、いつものPizzaに誘われましたがすでに23:30過ぎており、疲れてましたからお断りして車で送ってもらい無事家に辿り着きました。遠方はこれが大変。。

<着物の展示会>
ミラノで着物のレンタルの仕事をしている友人が、あるギャラリーで着物の染めや織の成り立ちを紹介する展示会がありました。そして日本から着物のスタイリスト&アーティストでもある友人がその作品展示や着付けデモンストレーションも行われました。

彼の作品は多分日本ではありえない、着物をアートととしてドレスアップさせる最新の着物ファッションというのでしょうか。着物と帯を生地やデザイン感覚で表現するアートです。会場ではこの彼の作品に来場した方の視線が集中していました。なかなか斬新で、素晴らしいのです。

私もコロナ前に彼と私の友人がコラボレーションで、着物ファッションの紹介をしたときに見ておりましたがまた、今回さらに進歩している彼のアート作品を見ることが出来ました。

私もイタリア友人に写真を見せたら、絶賛。日本の文化が評価されており、着物に関する見方も変化しているのを感じる時間でした。

<浴衣でエノテカワイン>
前記に書いた、着物スタイリストと着物レンタル経営の友人が、親しいエノテーカで「浴衣とワイン」とイベントを企画し、私も浴衣を着て参加しました。

お店は普通のエノテーカより、親しみやすい居心地よいお店です。それは、経営者がイタリア人と日本女性だからかと思います。全員が浴衣を着て、着物のスタイリストと友人が一般のお客様に浴衣をレンタル着付けして、皆で楽しむという企画です。

当日は午後雨も降りましたが、幸い止んで涼しいアペリティーボとなりました。他のお客様と軽いおしゃべりしながらの、こういう時間はリラックス出来、ミラノの喧騒から少し奥まったところにあり、気軽にワインを楽しめプレゼントにワインをという時は、このお店に来て相談します。

お店の情報:https://maps.app.goo.gl/SuYfi3Rx3uRrwpm87