イタリア マンドリン通信<Genovaへのギターメンテナンス依頼と友人との再会><ModenaでTorinoとのマンドリン共演コンサートに参加><ミラノオーケストラCD発表コンサート>


<Genovaへのギターメンテナンス依頼と友人との再会>

Genovaのギター製作者にギターのメンテナンスを依頼するために、工房を訪ねました。その後、Genova在住の友人の家に招待されて1泊の滞在をしました。

彼女はミラノの音楽学校で知り合ったフルート奏者のお母様で、その後に娘さんの発表会でのギター伴奏から始まり、コンサートで出会ったりで親しくなりました。ご主人はGenova出身のイタリア人。
いつかGenovaに私が行くことがあったら、是非来てほしいと言われていました。ちょうどよいタイミングで再会は嬉しかったです。

ミラノではいろいろなご縁での出会いがあり、彼女ともその一つです。とても親しみある方で今回はご主人とも話が出来て良い滞在となりました。Genovaは今まで中心地しか行ってませんでしたが、彼らの家は海の近くで閑静な素敵な住宅地にありました。

沢山おしゃべりして、ご主人は呆れてましたが、イタリア人社会にいる彼女は私との日本語の会話は久しぶりだそうで、嬉しそうで楽しかったようでした。その時期イタリアは天候が不順で、海も大荒れで
風も強かったのですが、あくる日は晴れて海沿いの道を散歩しながら、初めて見るその海の景色は新鮮でした。

イタリア人は本当に、散歩が好きです。沢山の人々が犬を連れてましたが、ミラノだと保護犬を多く見ますが、その周辺は割とレベルが高い層の住宅地域のせいか、立派な良い犬種を連れている人が多かったのが印象的でした。

<ModenaでTorinoとのマンドリン共演コンサートに参加>

*コンサート
9月にModenaのコンサートを聴きに行ったとき、11月のトリノのマンドリンオーケストラとの共演コンサートがあると聴き、一緒に弾こうと誘われました。

コンサートの前日に合同のリハーサルと夕食会があり、ミラノを午後出発して夕方から練習に参加。Pizzataというイタリアでは恒例のpizzeriaでの夕食会があり、その後親しいModenaの友人の
家に宿泊しました。ご家族と話しするのは初めてでしたから、夜遅くでしたがご主人とお嬢さん、友人と会話し温かいもてなしに感謝。やはり日本の話題が中心でしたが、これも毎度話すことが多いですね。

翌朝からまた合同の練習あり、ランチは市が運営する高齢者の方がボランティアで働く自給自足のレストランでの食事とその場での選抜メンバーによる演奏を行いました。そのあと、コンサート会場に
移動して、演奏をして終了しました。

今回モデナの指揮者の女性代表が、前日に練習会場の入り口段差で転んで足を挫き、松葉杖での登場となりました。幸い骨折ではなかったので、なんとか高い椅子に腰かけての指揮でしたが。

*帰りの電車のハプニング
当日にミラノに帰るため駅まで送ってもらい、普通電車乗り継いでBolognaでイタロへの乗り換えでした。Bolognaは大きな駅で、特急列車は大体地下ホーム発着です。直前でホームが変わることが
多く、いつも緊張して注意します。

直前に16番ホームと確認して、待っていると特にアナウンスなかったので、少し早く着いたなあと思ってその電車に乗り、車両と座席番号を確認してすわりました。向かいの座席に「trenitalia」とあり
「?!!!」向かいの若い女性に「もしかして、これはイタロではない???」、「Sì, fecciarossa」なんと、こともあろうにイタロとfrecciarossaを間違えるとは!!! しかも行先反対のVenezia行。。車両全くカラーが違うのに間違えるなんて、最悪のことです。

そこへ検札の車掌さん登場、私はイタロと電車を間違えたことを告げ、ミラノに行くための解決策を聞くが、もうすでに23:00を過ぎており、翌朝の電車に乗るしかないと。違反切符はきられなかった
のは幸いでしたが。

このやり取りを聞いていた私の向かいの女性は、気の毒と思ったのか、私にある解決策を教えてくれました。彼女はもうすぐ着くPadovaで下車するので、一緒に居りて数時間駅で待つ必要は
あるけど、深夜バスでミラノに帰るのが良いと。翌朝まで駅で待つのはつらいから、私はすぐ了解して、教えてくれたネットで座席確保してPadovaのバス停留所も聞いて、帰ることにしました。

彼女は一緒に待ってくれようとしてましたが、それはお断りし電話番号も教えてくれ何かあったら連絡してと言い残し、家に帰ってもらいました。冬の駅は寒かったですが、まあなんとか待って
バスの時間より早めに停留所に行くと、結構沢山の人々が待っててホッと安心。

来たバスは大勢の乗客で予約取れて良かったです。熟睡してましたが多分Verona経由でBergamo空港→ミラノに5:30に着き、地下鉄とタクシーで家に到着。いや~本当に一時はどうしようかと思いましたが、深夜バスという選択があることを知り、良い経験したと反省。まあ、イタリアだからなんとかなるとは思いましたが、やはり良い人と出会ったのが幸運でしたね。

<ミラノオーケストラCD発表コンサート>

夏前にオーケストラは、映画音楽のCD制作のための録音をスタジオでしました。今回はその発表コンサートで、ミラノのチェントロにある有名なクラッシックなホールでの開催。映画音楽なので友人を沢山招待しました。チェントロでコンサートをするのが久しぶりでしたし。

舞台はやや狭かったですが、映画のシーンの画面がとても鮮明できれいで、音楽とマッチしてるので皆に喜ばれました。今年最後の時期にコンサートに招待出来て良かったですし、CD制作は私の
今までのイタリアマンドリン活動で、思い出残る貴重な経験となりました。