
公益財団法人日伊協会の学術論文集『日伊文化研究』は、日伊協会会員のみならず、全国の大学、図書館に無料配布され、全国のイタリア研究者にとって、自らの研究成果の発表の場となっています。またイタリアに関する新刊紹介を、専門分野の方々にご紹介いただいております。『日伊文化研究』は
・さまざまな視点からひとつのテーマを掘り下げる「特集」
・研究やエッセイなどの「自由論題」
・「新刊紹介」の三つを常設の項目とし、
その他に「講演」「追悼」「書評」などの項目を適宜おいています。
本誌は年に1冊のペースで定期刊行されており、第63号が今春発行 され、現在、第64号を編集中です。今回募集しますのは、2027年春に刊行予定の第65号となります。以下の要領で原稿を募集しています。『日伊文化研究』は会員にひらかれた発表の場です。積極的にご応募下さい。
次号の特集は「言語文化」です。
現代世界で用いられているすべての言語がそうであるように、イタリア語も歴史的に形成されてきた言語です。中世におけるダンテやペトラルカによる俗語での著述、16世紀末におけるアッカデミーア・デッラ・クルスカの設立、19世紀前半のマンゾーニによる『いいなづけ』の執筆など、さまざまな過程を経て現在のイタリア語が作られてきました。イタリア語という言語の成立や変容を通して、それぞれの時代の政治、経済、宗教などのあり方を概観することが可能となるでしょう。
また、現代のイタリア語は標準化が進んでいますが、それでも地域ごとに多様な方言が存在しています。方言を通して、地域社会の実態を見ることもできるでしょう。また、方言というよりは独立した言語とみなされることも多い、フリウーリ語やサルデーニャ語などの話者が存在しています。さらには、北部におけるドイツ語話者やフランス語話者、南部におけるアルバニア語話者(アルブレッシュ)のように、イタリア語とは明確に区別される言語的少数者も存在しています。そのうえ、近年の大規模な移民の流入により、言語的な多様性はますます増大していると言えます。
最後に、現代のイタリアにおける法律、政治、経済といった分野において、他のヨーロッパ諸国などと比べた時にイタリアに独特な言葉、言い回しが使われているのでしょうか。同様に、美術や音楽、建築のような分野においても、イタリア語に固有な表現はあるのでしょうか。
イタリアの言語文化の多様な側面について、皆様のご寄稿を心よりお待ちいたします。
■自由論題 (2027年5月31日 締切)
【論文】イタリアの歴史、文化、社会、経済あるいは日伊関係に関する優れた論文を募集します。
デジタル化された原稿で、40字X40行9 ~11枚 (図版原稿中の写真・図版は合計10点まで
〔1枚400字見当〕、註を含む)。
【エッセイ】イタリアに関するユニークな切り口の文学的味わいに富んだ作品を募集します。
デジタル化された原稿で、40字X40行6~ 9枚 (図版原稿中の写真・図版は合計10点まで
〔1枚400字見当〕、註を含む)。
■新刊紹介 (2027年8月31日 締切)
2026年10月以降に刊行されたものを対象とします。デジタル化された原稿で、1500字以内。
送付先 日伊協会「日伊文化研究事務局」 bunka-kenkyu@aigtokyo.or.jp
・投稿は日伊協会会員であることを前提とします。・連続投稿は原則として受け付けません。
・2027年6月(予定)に開催される編集委員会で審査の上、採択(仮採択、条件付き採択を含む)を決定します。仮採択、条件付き採択の場合の最終原稿締切は同年9月30日とし、その段階で編集委員会が再閲読します。最終原稿はデータおよび打ち出し原稿にて提出していただきます。著者校正は原則として初校までとします。
・原稿料はお支払いしません。なお、原稿はお返ししません。

