イタリア マンドリン通信 <コーラスグループ Fenice合同コンサート><ミラノオケの映画音楽コンサート><Canzoハイキング>

<コーラスグループ Fenice合同コンサート>

6月初旬に、我ら合唱団Feniceは親交あるイタリア人合唱団「Polo Mozarto」とのジョイントコンサートを行いました。

一度だけ一緒のリハーサルに参加しましたが、もうお喋り激しく煩いのなんのって。そこの音楽ディレクターも日本人女性で、小柄でありながら大きな声で「静かに!」を連発。言ってもまた歌うのが終われば、お喋り始めると言う騒音の中、我々は唖然というか呆れてというか諦めも境地で、話すこともなくひたすら早く終わることを願うという状態でしたね。何せ中々進まないのです。時間かかるわけ。

いかに日本人は、お行儀良いというか、幼い頃から団体の中での振る舞いが身に付いている訳です。イタリアは殆ど、小さい頃から自由すぎる環境で育ちますから。。。多分コンサート当日も大変だろうなあ。でした。

さて当日、イタリアシニア女性合唱団(正しくは混声)は厚化粧+エレガントないで立ち。お互いに褒めあいとお喋りが始まり、当日のリハも時間通り進まず、私は、もう彼らと歌う曲は発音や意味難しくて口パクですることに。

コンサートが始まり、舞台で歌っているにも関わらず、舞台右手にある控室では彼らの話し声が大き過ぎ、しばしば注意を受ける。想像通り。我らの出番になり、当然真剣に歌い無事終える。楽屋に戻ると「siete brabissime!!!君たちは素晴らし過ぎる」コール。

ここで説明したいのですが、我々は人数少ないなりにもソプラノの歌のマエストラから、どうやって歌声を出すのか、発声音階練習、息継ぎなどの指導を受けており素人なりにも、地声では歌わないのです。が、一方イタリア合唱団の皆様は大勢で総勢30名位? とてもじゃないけど、マエストラからはそういう指導は不可能とみえ、皆地声で歌っておりました。ですから、ハーモニーは美しいとは言えないかな・・・ でも大勢だからなんとかなっているという印象でしたね。

今回曲数も沢山あり、ホントに疲れる舞台でした。最後に残念なのは、我らのディレクターは今回のコンサートを最後に日本に帰国します。5年間の指導歴だったとのこと。そして、ディレクターと伴奏ピアニスタの推薦により、新たなマエストロがそのコンサートに来てくださり、我らの実力?を聴いていただけました。なんと若い30代の男性テノールの方です。

女性歌手でないことから、また違った指導となると思いますが、結構皆は期待?しているようで、次回からの練習が楽しみとなりました。

<ミラノオケの映画音楽コンサート>

その日は、幸いお天気に恵まれ外でのコンサートだったのでホッとしました。場所は、ミラノ郊外のVimodrone。現地に着くと、凄い規模でのその周辺のお祭りでした。賑やか過ぎる。。。

我らの演奏する場所は、図書館の駐車場。外で、この周辺は近くに川があるので当然やぶ蚊が押し寄せる想定。蚊よけスプレイを衣類から出ている肌に掛けまくりで、備えました。

暗くなり21;30からコンサート開始。聴衆も立ち見出るほどの人が集まり、熱い視線の中、暗い、譜面台の灯りを頼りに演奏。しかし、テアートロと異なり、音は音響ないから飛んでしまうので、全体の音が分かりにくい。その上、指揮者に照明が当たってないので、手先がよく見えず。従い、振り下ろしたときに揃わない。。皆遅れるという状態。仕方ない。

そして蚊の大群が灯りある、譜面に飛んできてもう集中出来ず。まあ、映画音楽のプログラムだったから、大きなスクリーンに映し出されるシーンと我々の音楽がおまけみたいな感じなので、余り音楽的に評価されることはない。いつも。皆楽しそうに画面を観てます。

コンサート終了後、いつものメンバーが「Yumiko、Pizza行こう!」「勿論!」夜もう遅く、ま幸いテイクアウトのPizzeriaが開いていて、そこで打ち上げ。ビールも美味しかった~ 近くでバンドが大音響での演奏。友人曰く、70~80年代のイタリアンポップスとか。結構上手かったと思う。

後日の練習日に、同じ譜面開いたら数ページに「押し花」でなく「押し蚊」が挟まっており、その夜の蚊が思い出されました。。。

<Canzoハイキング>

昨年冬から、ご無沙汰していたCanzoハイクを実行。良く晴れる予報で、いつもの電車に乗りこみ、約1時間の電車の旅。ミラノからだんだん離れ、郊外の街並み→自然や
緑が増えてきて、この車窓の眺めが大好きです。山が見えてくると、無人駅が増えます。

駅を降りて、いつものバールでカフェとブリオシュ。身支度整え、ゆっくりと登山口に向かいます。山から続いている渓流には水が溢れ、ホッとする。なにせ、昨年夏は
日照りのため、下の街には水はありませんでしたから。。干上がってました。

渓流を右手にゆっくりと登り、約1時間弱で最初の目的地のプリマパルテで休憩。今回は久々なので疲れない程度にしようと、そこから30分のラ・コルマまで。森林浴の中、持参したお弁当を頂く。涼しく日蔭は寒くなるくらい。

下山も帰りの電車をしながら降り、登山口近くのレストラン&バールでプロセッコを一杯飲む。あ~最高! その近くの水場で持参したペットボトルに湧き水を入れ駅に。近くの公園で何やらお祭りをしていて、良い匂いに誘われて行くと、サルシッチャのパニーニを売っていた!大好きなので、早速フライドポテトも買い、帰りの電車内で食べるつもりでした。

が、電車の遅延→10分→12分となり、いきなりキャンセル!!!この後の電車はなんと2時間後。。。ホームにいた人々はため息とともに諦めの顔。この駅は無人なので、文句の言いようがない。更に新しくなった券売機も故障していてチケット変えない人多々。私はこんなことはありなので、必ず往復券買います。スマホにアプリも入れてます。いつでもどこでも買えるように。

そこで、そうだこのパニーニは公園のベンチでビールも買って、ゆっくり食べようと決心。戻ると「あら、さっきのシニョーラね。」私は説明「電車で食べようと思ったけど、電車キャンセルになったから、ビールと一緒にここで食べたいから」。「あら、それは良いアイデアね!ゆっくりしてってね!」。

買う時お喋りしたおじ様たちも、なんだなんだと言い、説明。「あそこに座ってて。ビール持って行ってあげるから」と親切。ビール到着!冷えてて最高!緑溢れる公園、空気は爽やか、皆楽しそうな様子。ハイクとパニーニ・冷えたビールと楽しめた一日でした、と思うことにしました。