連続文化セミナー 『文明の交差路~シチリア』第1回

『中世シチリアの異文化交流~イスラム、ギリシャ、ラテン文化』

 

地中海の中央に位置し、古くからさまざまな文明が交錯し独自の文化を形成してきたシチリアは、今、いろいろな面から注目されています。そのシチリアの歴史と文化をより掘り下げて知る機会を持つために企画された連続文化セミナーが始まりました。
第1回として、「中世シチリアの異文化交流」について、12月8日(土)に高山 博 東京大学大学院教授にご講演をいただきました(参加41名)。中世のシチリア島はノルマン人が征服し、ノルマン・シチリア王国が樹立されました。その王宮には、王妃たち、宰相、知識人から使用人に至るまで異邦人、異教徒たちが集まり、ラテン、ギリシャ文化の他イスラム文化が接触・交流する大文化圏の接点となっていました。その結果、華麗で洗練された文化~「12世紀ルネサンス」と呼ばれるもの~を生み出しました。これが現在に至るまでシチリア文化が独自性を持つその基盤を形成したという意味で、今回のお話は、連続セミナーの総論的意味を持つものと考えています。次回から各論が展開されます。