blog「Tuは何しに日本へ?(Perché sei venuto in Giappone nel 2015?)2015年版 
8/24 茶道と東京大神宮」

今年の夏もイタリアから11人の大学生が日伊協会にやってきました。彼等の目的は「日本語・日本文化講座*」受講。午前中は日本語特訓、午後は茶道、書道、華道、歌舞伎といった伝統的な日本文化から、今の日本のカルチャーや世界で活躍する日本企業の会社訪問まで、今の日本を体験、学習して、暑い東京の夏をより熱く過ごします。

今年の夏もイタリアから11人の大学生が日伊協会にやってきました。彼等の目的は「日本語・日本文化講座*」受講。午前中は日本語特訓、午後は茶道、書道、華道、歌舞伎といった伝統的な日本文化から、今の日本のカルチャーや世界で活躍する日本企業の会社訪問まで、今の日本を体験、学習して、暑い東京の夏をより熱く過ごします。

このブログはイタリア人大学生が自分達の目で見、聞き、体験したことを自分達の言葉(日本語とイタリア語)で綴るリレーブログです。(原稿は基本的にそのまま掲載しております。固有名詞表記のみ補足)

今朝日伊協会へ日本語をべんきょうしに行きました.

ひるごはの後でいっしょに東京大学へ行って, 茶道を見て, 抹茶を飲みました.

抹茶が大好きです! おいしかったです.

でも, せいざから, 足がいたかった.

その上にゆかたで男の人はハンサムでした.

4時半ぐらいジャダさんとカミラさんと東京大じんぐ(東京大神宮)へ見に行きました.

よかった日です!

伊鈴音

Stamattina sono andata a studiare giapponese alla Nichiikyoukai.

Dopo pranzo siamo andati tutti insieme all’università di Tokyo a vedere la cerimonia del te e ad assaggiare il matcha.

Mi piace molto il matcha! Era buonissimo.

Ma, visto che eravamo seduti in seiza, facevano male le gambe.

In più, gli uomini in yukata sono molto affascinanti.

Alle 4 e mezza circa, sono andata con Giada e Camilla al tempio tokyodaijingu.

È stata una bella giornata!

Irene

(事務局からのひとこと)
東京大学の茶道部の練習日にお邪魔して、茶道の体験をさせていただきました。3年目になります。場所は駒場キャンパスのはずれの林の中にある「柏蔭舎」というお茶室です。当日は、師範の大谷先生、茶道部の本郷部長大河内様他部員の方々に大変お世話をおかけいたしました。

朝から準備万端整えて、イタリア人大学生10名を受け入れていただきました。

まず、部員の方々の練習風景の見学、次に実際にお客としてお茶会に参加することと自分でお茶を点ててみる体験を2グループに分かれて交互にさせていただきました。

今年の床の間のお軸は「喫茶去」の墨跡で、禅語としては深い意味もありますが、平明に解すれば≪まあお茶を一服飲んでいってください。≫ということでこの日の出会いにふさわしいものでした。

またお菓子は銘「菊の雅」、お花も水引草、おみなえし、桔梗、むくげ、千日紅の取り合わせで初秋らしく随所に季節感あふれる雰囲気を作り出していただきました。

東大側は全員が和装で、当方のラフな格好とは好対照でした。2時間ほどの体験でしたが、お点前の心とか季節感の演出とか、茶道の真髄に少しでも触れることができたのではないでしょうか。

今年は東大側もイタリア語の片言を話す方(もっとしゃべれる方もいるらしいのですが現在イタリアへ研修に行っているとのことで残念でした。)や日本語では難しいところを英語で説明してくださる方もおられて、何とか意志が通じたようです。これまでの2年間と違ってお互いに質問し合う対話も成立して、交流の成果が上がりました。

(山田記)

*「日本語・日本文化講座」は日本からイタリアへ文化発信する事業に助成することにより、日伊双方向の交流促進を目的として設置された日伊文化奨励基金の一部が活用されています。