「マンドリン通信」 Stramilano

mandorin-banner1

毎月スフォルツァ城の近くにあるギャラリーで小さなクラッシックコンサートがあり、これも会員制のもので私は友人のつてで、2回聴いて来ました。Organizzatori(主催者)は、ピアニストのご夫婦で奥様が日本人の方です。ピアノ・チェロ・オペラ歌手などプロの方がたの演奏を身近で拝聴できる機会でした。19日は北イタリア日本人会主催のほぼ日本人音楽家による、「秋の親睦会」というコンサートがミラノのCasa Verdiであり、これも会員制のため友人のつてで拝聴してきました。

各音楽家は持ち時間が約10分程度で短く、大体1曲か2曲の演奏でした。オペラ歌手の方が多かったです。女性はソプラノ、男性はテノールでした。興味深かったのは、女性オペラの3人の方たちの日本の唄でした。素晴らしいハーモニーで、単調なメロディでありながら繊細で、こういう歌は外国にはないので、日本の唄の懐の深さを感じました。友人の担当者から、「関さん、来年は是非マンドリン弾いてくださいね!まだ、マンドリン演奏はないので。。」と言われました。もしイタリアにまた居れば、友人とやってみようかなと。

これらのコンサートは全て、無料で驚きました。なぜ無料なのかと友人に聞きましたら、イタリアでは殆どのコンサートは無料で、有料にしたら殆ど人は来ないと。。。皆、余暇を楽しむ費用は、節約していてとてもお金を出してという人は少ないようです。ですから、演奏者に支払われるギャラはないそうです。多分交通費程度?でも、私は彼らのプロとしての立派な演奏に対して、敬意を払うべく金額は必要だと思います。少額でも取るべきではないかと思いました。

BolognaのCIRCOLO UFFICIALI dell’ESERCITOでの、私のマンドリンのマエストラとピアニストのコンサートもギャラなしだと聞いていましたが、入場したときに”Offerta(寄付)”として€5支払うシステムでした。これはどういう費用になるのかは、わかりませんでしたが、それでもないよりマシかなと思いました。とても素敵な場所で、長年Bolognaに住んでいるという彼らの友人でさえ、こんな良いところがあるなんて知らなかったと言ってました。。。

マエストラ(女性の先生)は、大体無料が多く本当に音楽では生活出来ないと嘆いています。日本でも同様でしょうが、まだ小さいコンサートでも有料ですから、まだイタリアより良い方だと思います。音楽の地元であるイタリアでこれでは余りにも状況が酷いと感じます。

mandorin2-1次に私のマンドリン活動です。今月からミラノのオーケストラでの活動を開始しました。早速、ある面白いコンサートがあります。ミラノのある劇団の公演”Staramilano“というタイトルでオペラのように伴奏なのです。ミラノの風刺劇らしく全部ミラノ弁で、面白可笑しい内容のようです(私は、先日の練習の時、初めての譜面で歌が入るので複雑で弾くのが精一杯でした)。真後ろで、大きな声で歌うので自分の音が聞こえず聞く余裕がありませんでした。友人の楽団に質問した回答がこれです。

Stramilano e uno spettacolo teatrale con delle parti di musica e delle parti recitate. Le persone che c’erano ieri sono gli attori che recitano in dialetto nello spettacolo e che cantano accompagnati da noi.Le canzoni sono cantate in dialetto milanese, che e diverso dall’italiano. Alcune cose che dicono non le capisco neanche io!Per farti un’idea, pui guardare Staramilano”

このビデオで、舞台の前で演奏しているのがミラノのオーケストラです。私は、11月の9日と10日の2回出演するつもりです。新しい体験が出来そうです。