2025年≪秋・冬≫期　オンライン・連続文化セミナー <br>ローマ教皇とは―その現代的意義と歴史

内容

サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂にある教皇座

サン・ピエトロ大聖堂の中のペトロ像

　2025年の復活祭直後の月曜日4月21日にローマ教皇フランシスコが亡くなりました。その直前に日本では『教皇選挙』という映画が上映されました。その影響か、多くの方が映画を見に行かれたようですし、教皇レオ14世が選ばれた後の日本国内での様々な報道については、イタリアでも目にすることができました。

　日本の報道では、レオ14世がアメリカ人ということがあってか、トランプ大統領との関連報道が目立ち、その役割も「平和の使者」という面が強調されていたように見えました。そういった扱いは的外れとは言わないまでも、ローマ教皇の役割や本来の意味から考えれば、少し偏っているように感じました。

歴代教皇の名の一覧

　ローマ教皇は、ローマ・カトリック教会の宗教的指導者という側面だけではなく、1929年に成立した世界最小国家であるバチカン市国の元首でもあります。しかし、教皇の葬儀や就任式の際には世界各国から首脳や王族が参加していました。教皇の存在と言うのは、「世界一面積の小さい国の国家元首」というのではなさそうです。また、世俗化が進む現代社会において、教皇の発する「言葉の重さ」も変わってきているでしょう。それなのに、なぜここまで注目を集めるのでしょうか。

　本講座では、多くの日本人にとってあまり馴染みのないローマ教皇がそもそもどういう存在かを歴史を通して学びながら、その現代的意義を考えていきたいと思います。
　
　ローマ教皇と言われていますが、第一にその役割はローマの「司教」ですから、(1) 司教とは何かの共通理解を踏まえたうえで、 (2) 歴史の中でのローマの司教の役割、さらに (3) ローマ教皇を選ぶ枢機卿と、ローマ教皇の選ばれ方（コンクラーベ）、 (4) ローマ教皇の現代的意義と歴史について、2回の講義でわかりやすく解説したいと思います。

詳細

講　師：大塚乾隆（教会法学者、ベルガモ大学講師）
日　程： 12月4日（木）、12月18日（木）日程が変更されておりますのでご注意下さい
時　間： 19：30－21：00　
受講料：会員 6,000円／受講生・一般 7,000円
※ オンラインセミナーはZoomを利用して開催いたします。詳細はこちらをご覧ください。
※ ご欠席の場合は、事前にご連絡（欠席届をご提出）いただければ、見逃し配信（録画）のご案内をお送りいたします。

講師　OTSUKA Kenryu 大塚乾隆

ロンバルディア州ブレシア在住。教皇庁立グレゴリアン大学教会法学部修士課程修了。教会法学者。現在、ベルガモ大学講師、通訳・翻訳業、ツアーリーダとして日伊両国での旅行業に従事。イタリア国内の大きな都市だけではなく、小さなcomuneなども回り、キリスト教神学の観点で絵画や街のあり方・歴史を学ぶにつれ、イタリア在住を決断し、今日に至る。

お申込期日：オンラインでご参加希望の方は、セミナー開催当日の12時までにお願いしております。
それ以降のお申込は『録画データ』にてご対応させていただく場合がございます。

申込名	時間	参加費		申込	備考
SR-25AU	19：30～ 21：00	会員	6,000円
SR-25AU	19：30～ 21：00	受講生/一般	7,000円

《重要》申込前に必ずお読みください。

★表示料金はすべて消費税を含んでおります。

★お申込みは、上記表中の申込欄のをクリックしてください。

★各講座・セミナーの【受講料】には、【会員】と【受講生/一般】の区別があります！
・【会員】とは、2025年度の年会費（例：普通会員6,000円）を納入済で、2025年度有効（～2026年3月31日）の会員証（例：会員番号02-xxxx　04-xxxx　06-xxxx）をお持ちの方です。受講生番号ではありませんので、お間違えなく。
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