イタリア マンドリン通信<南イタリア小さな町でのクリスマス・コンサート><ナポリ観光>
<イタリア日曜日の電車スト><カウントダウンパーティ>

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<南イタリア小さな町でのクリスマス・コンサート>

クリスマス時期、例年通りカゼルタの友人の家で過ごしました。今回は、友人が約数週間前に知り合ったという方からの依頼で、カプアという小さな町にある小さな教会でのコンサートで、オルガン・リコーダーとマンドリンで共演することになりました。友人が選んだバロック曲・マンドリンオリジナル曲をデュエットともう一人の友人とトリオで演奏するプログラムでした。

しかし、数日前に一緒にリハーサルした来るはずの歌手が風邪で声が出ないため、ピンチヒッターのピアニスト兼歌手で、予定のプログラムが一部出来ませんでしたが、マンドリン演奏が好評で安堵しました。この地域では、マンドリンのバロック演奏など聴いた事ない人々が殆どなので。

この教会は、ビザンティン時代のフレスコ画が宝石のように美しく素敵でしたが、暖房なくとても寒かったです。イタリアは無名の小さな町に、こういう小さな素敵な教会があり、いつも驚かされます。人や町、空気、音楽、雰囲気が北イタリアとはかなり違います。友人のお陰で良い経験を得ました。主催者から来年も是非一緒に演ろうと言われました。

<ナポリ観光>

カゼルタのナターレ滞在の帰りに、ナポリに行きたかった考古学博物館見学に立ち寄りました。ナポリは新しい地下鉄が主要な観光場所を通過しているので、かなり便利になりました。

やはりナターレ季節のため、観光客が多くて驚きました。博物館から「スパッカ・ナポリ」と呼ばれる界隈に脚を伸ばしました。意味は「真っ二つに割る」だそうで、ナポリ湾に平行にひたすらまっすぐ伸びている通りで、立ち並ぶ家々を正に南北に切り分けていることから命名されたそうです。ナポリの見どころが集まっている人気スポットです。ただし夜はやや一人では危険。くれぐれもスリやかっぱらいに注意です。

いや~ 物凄い人でまるで年末のアメ横街のようでした。観光客が目当てのピッツェリアの前で並んで待っているから、ただでさえ狭い路地が人で溢れて中々進めませんでした。こんな混んでいるのは初めて見ました。コートの下にハンドバックを隠し、しっかりと上から抑えて進みました。

スパッカ・ナポリ中心から外れた場所にあったピッツェリアを見つけ、やや空いていたので入り、念願のナポリ・ピッツアを頂きました。とても美味しかったです。久しぶりに食べて感動しました。ミラノにもナポリピザありますが、全く違いますね。安いし来る度に必ず食べたいです。

人混みをかき分けている時間が長かったため、予定の観光出来ずにナポリ中央駅に戻り、電車に乗り込もうとしたら、予約したのは9号車。しかしホームに泊まっているその列車は8号車までしかない??? 出発時間10分前でしたので、慌てて近くにいた車掌さんに聞くと、「あ~、7号車に乗って」と。そして、同じ座席番号に座り検札時にまた確認したら問題ないと。。。

しかしこの席の乗客がローマから乗って来て、私は状況を説明し、穏やかな男性でしたので空いていた隣の席に座ってくださいました(安堵)。結局検札係は来ないのでミラノ到着。実は行きもミラノ中央駅で電工掲示板のトラブルがあり、慌てて乗りこんだのです。やれやれの旅行でした。イタリア鉄道、必ず何かしらあるので本当に速やかな対応をしないと見過ごして乗れない危険性大なのです。かなり鍛えられて慣れましたが・・・

<イタリア日曜日の電車スト>

ある日曜日山にハイキング仲間と行きました。3連休なので人は多めでした。たまたまトレイルランニングを開催しており、出走者はサンタの帽子を被りながらのランで微笑ましかったです。

帰りに駅に着くと、なんとその朝3時からストをやっていて、乗る予定の電車およびその他の電車もキャンセルされてました。当日朝通常通りの電車に乗れたので気づきませんでした。幸い1時間後の電車が来ることがわかり、まあ運が良いと皆で言いつつ電車でミラノに無事戻ることが出来ました。

着いたミラノ・カドルナ駅には、いつ出るか分からない電車を沢山の人々が不安そうに待っていました。12月の連休ですし、このクリスマス時期の日曜日で外出した「お年寄り夫婦」「小さな子供を連れた家族」等々。私達は職員が連休で休みたいがため?の電車のストに憤慨し、意気消沈して諦めの境地の人々が気の毒でなりませんでした。本当に日曜日のストは酷いです。

<カウントダウンパーティ>

今回は私の家で友人二人とカウントダウンパーティをしました。朝からスーパーで買い出し、夕方まで料理し夕方二人の宿泊準備完了。

0時前に年越しそばを食べることになったので、パスタやご飯系を外し料理とナッツ類・ポテトチップス。

ナターレのカゼルタ滞在で、たっぷりの南イタリア料理三昧であったため、野菜中心の惣菜と魚と肉料理にしました。日本人なので毎日イタリア料理はやはり胃腸が持ちません。

0時前から自宅近くにあるチャイナ系レストラン等の従業員が、恒例の花火と爆竹爆音で驚かせさせられました。実際0時同時に私のアパートの5階真下の交差点で花火が打ち上げられ、大音響が周囲に轟き、友人達は驚き耳をふさぎながらでした。かなり長い間でしたが、無事終了してホッとしました。

翌日のTVでは、各地の花火で何人かが指を飛ばしたりする怪我で病院に担ぎ込まれたとか・・・ ホント危険で、禁止されているはずですが警察は見て見ぬふりだとか。