イタリアの時刻表に新幹線が!?

2週間の予定でイタリアの田舎を巡っている(もちろん自腹で)ブログ担当の一人、日伊協会Fです。
一人旅のお供、鉄道時刻表を購入しようと、ミラノ駅の売店に言ったときのこと。
まさに我が目を疑いました!

その表紙にあったのは東海道新幹線。しかも、今のメインであるN700系などではなくて、先日廃車になった100系が。しかも、なぜか赤い帯が付いています。

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イタリアにもスタイルのいい高速列車がたくさんあるのに、なぜ日本の東海道新幹線の、しかも旧型なんでしょうか。
どこを探しても、「表紙のことば」のようなものは、まったくなし。
ちなみに、この時刻表は、イタリア鉄道が直接編集しているものとは別の物。
もっとも、個人的にはこちらのほうがずっと見やすくて、しかも軽くできているので重宝しています。

日伊協会F
| カテゴリー : | 投稿者 : hatanaka

プーリア便り33-2

キャンピングカーの旅で感じた長所は多々あります。

1. 準備がラク!
P8290013_resize.jpg多くの収納設備があるので、例えば服はハンガーに掛けたまま持ち込んで車中のクローゼットに収納すればOKだし、重量を気にせずに持ち込める上、シワになる心配もなし。食材も旅行前に無理して消費しなくても、そのまま車内の冷蔵庫に持ち込んで旅行中にいただけばOKだし、液体物も気にする必要なく好きなだけ持ち込めます。生活道具一式も車内にコンパクトかつ機能的に備わっているので改めて準備したり運び入れる必要もなし! 写真は社内の様子。後方にクローゼットとバスルームがあり、それから通路を挟んで台所と冷蔵庫、テーブル席やソファー。上部はベットと収納棚になっています。

2. キャンプ場も快適!
もちろんキャンピングカーは基本的にどこでも滞在可能ですが、変質者、動物の危険等、防犯面を考え、よく知らない土地や雰囲気の良くない土地では夜までにキャンプ場に入ります(実際、治安の悪い土地や寂れた海辺等で夜中にキャンパーが襲われた事件もあります)。また、キャンプ場には電源や上水の設備もあるので長旅では補充のためにも時々立ち寄る必要があります。

キャンプと言うと特に女性は“汚いし不便だから嫌い”という人も多いでしょう。私は小学校時代に行ったキャンプ場のおどろおどろしいトイレがトラウマになって、日本にいた頃は、野外で過ごすことは大好きなものの日帰りかコテージ等を利用してのキャンプが殆どでした。その上、イタリアのトイレの劣悪な4K環境(汚い、臭い、数が少ない、壊れている)は訪れたことのあるかたならご存知かと思います。できればお世話になりたくない存在だし、私はいつもできるだけ息を止めて中腰で用を足しています(尾篭な話でスミマセン)。しかしヨーロッパのキャンプ場は通常のホテル同様、設備やサービス等によって1~4つ星に分類されているので、星の数を目安にある程度クラスの高いキャンプ場を選べば快適ですし、トイレは車内にも備わっているので安心!

3. 滞在先、日程、食事スタイル等が自由自在!
宿や飛行機の予約も気にする必要がない上、その時々の状況や好みに合わせて臨機応変に内容を決められます。例えば美しい景色を見かけたら駐車して休憩したり、写真を撮ったり、時分時であればその景色を眺めながら食事もできます。逆に目的地に到着したものの雰囲気がいまひとつだったり、天気が悪かったりすれば早めに切り上げて次へ移動も可能。今回、事前の計画は“バスク地方の町々を巡った後、ポルトガルへ”という大まかなものだったのですが、実際はスペイン側バスクで大きなお祭りがあったため予定を延長して楽しみ、ポルトガルは次回に譲りました。

P8310017_resize.JPGそして旅先で気になる食材があれば買い込んで車に戻り、すぐ舌鼓を打てるのも魅力。
 ヨーロッパ旅行で外食が続くと日本人には量が多すぎたり胃もたれすることもありますが、オートキャンプであれば時々自炊を挟んで軽めの食事で済ませられるのも嬉しい。それに生鮮食品、地のワインやビール等、持ち運びが大変なものも気兼ねなく購入可能。ちなみに私達はフランス経由の場合は必ず大量のバター(フランスの方が良質のバターが入手し易いので)を購入します。また、ワイン産地を通りがかった時やレストランでおいしいワインに出会った時等にケース買いして車内に詰め込むので帰り道はいつも“国境警察に検問されたら密売商と疑われるかも!”と心配になるほどの本数に…。

4. ライフスタイルや年齢にあった旅を楽しめる!
キャンピングカーは言わば“動く我が家”ですから気兼ねなく好きなスタイルで旅を楽しめます。犬と一緒に旅している人もいるし、小さな子供がいる場合も周囲に気を使いながら旅する心配もナシ。あるキャンプ場で隣にいらしたドイツ人カップルはお二人共70代は超えていらっしゃるとお見受けしましたが、到着するやいなや協力して慣れた手つきでタープを張り、ハンモックをつるし、いすとテーブルを並べ、僅か15分ほど後には缶ビール片手に読書しながら寛いでいらっしゃる様子を見て「将来あんなカップルになりたいね」「それにはお互い健康で長生きしないとね」等としみじみ語り合う私達です。

他にも“悪天候でも移動や旅の継続が可能”、“車内で好きな音楽を好きなだけ聴けるし、音痴を気にせず歌いまくれる”、またドライバーにとっては“疲れたらすぐに横になって休める”等々、長所は挙げればキリがないほど。
そんなキャンピングカーの旅に欠かせない物、あると便利な物について次はお便りしたいと思います。
プーリア便り33-3』へ続く。

プーリア便り33-1
プーリア便り33-3
プーリア便り33-4

プーリア便り33-1

Ciao dalla Puglia !

バカンス第2弾は8/14~26、GIANと2人、キャンピングカーで主にフランス~スペインに渡るバスク地方へ。旅の話はつきませんが、今回はオートキャンプに的を絞ってお便りします。

オートキャンプは日本ではあまりメジャーではないですが、ヨーロッパは陸続きなので車で簡単に国外に行ける上、EU統合以降は(一部の国を除き)通貨両替や通関の手間も無いこと等から老若男女、各季節に渡って大変人気があります。私もキャンパー歴19年のGIANの影響で一緒に楽しむようになりました。キャンプ場でも場内の掲示やパンフレットの表示はたいてい4~5ヶ国のヨーロッパの言語で書かれており、場内は様々な言語での会話が飛び交います。キャンプのスタイルも、夏のバカンス時期は数週間かけてヨーロッパ各国に渡って、週末に1~2泊で近場のポイントで、海で、山で、湖で、家族で、カップルで、グループで、と実に様々。

P8290015_resize.JPG伊語では通常のキャンパーを“カンペッジャトーレ(campeggiatore)”と呼ぶのに対し、生活手段を備えたキャンピングカーで旅するキャンパーを“カンペリスタ(camperista)”と呼びます。カンペリスタ同士の結束や仲間意識は大変強く、道路で行き違う時には片手を挙げて挨拶しますし、故障のため道中で止まっているキャンピングカーがあれば後から来たカンペリスタ同士で助け合います(もちろんキャンピングカーは移動手段であるだけでなく生活手段でもありますから点検をしっかり行なった上で出発することが基本ですが)。キャンプ場や休憩場で同じ国籍のキャンピングカーのナンバープレートを見ればお互いの出身地の話から始まり、自分達が旅してきたルートやお勧め情報等もおしゃべりして交換しあいます。

そんなキャンピングカーの旅の長所について次にお便りしたいと思います。
プーリア便り33-2』へ続く。

プーリア便り33-2
プーリア便り33-3
プーリア便り33-4

プーリア便り32

DSC_2343_ridimensionare.JPGここまでの航海はお天気にも海峡にも恵まれて順調だったのですが…、以降、予報が大きく外れて海況悪化、私達を含む全ての船がガッリーポリに足止めされてしまいました。翌日も男性陣は海況をPCでチェックしたり、港にある事務所員に情報を伺ったりしたのですが、残念ながら好転せず…。ガッリーポリのみならず南伊の多くの港から船が動けないため、私達の最終目的地、サンタ・マリーア・ディ・レウカ(Santa Maria di Leuca)の港も空きがない状態。
 しかし不幸中の幸いだったのはガッリーポリがプーリアの中でもとりわけ有名な夏のバカンス地で海以外にも観光、食事、買物等、多くの選択肢がある町だったこと。特に旧市街は夜遅くまで多くの人でにぎわっています。

結局、以後4日間もガッリーポリ滞在となったのですが、近場の波の穏やかな湾状の場所に船を回して毎日海水浴も楽しみました。それにしてもさすがプーリア人、みんな飛びこみも泳ぐのも潜るのもとても上手です。アントニオは素潜りで10mも潜って昼食用のウニを採ってくれ、1人2個づつみんなでおいしくいただきました!

P8080020_ridimensionare.JPGレウカに行けなかったのは残念でしたが自然相手のことなので仕方ありませんね。朝日や夕日を見たり、イルカや魚を見たり、泳いだり潜ったり…、船旅は四六時中自然に触れる旅であり、普段は見過ごしがちな自然の美しさやすごさを改めて感じた旅でもありました。

しかし、船旅に参加しておきながら今さらですが…、私は船酔いするタイプなのでした(最近は凪の日に半日~1日程度のクルージングしかしていなかったのでウッカリしていました)。ヨーロッパ人は日本人に比べると三半規管が丈夫な人が多いようで(だからこそ船旅もポピュラーなのでしょうね)、波のある日もみんな船上で談笑したり読書したり…、楽しそう。“誘ってくれてありがとう。でも私にとって長期の船旅はこれが最後だな…。海を眺めるのも海水浴も大好きなのに無念…”と元気なイタリア人達を横目に思ったのでした。

この原稿がUPされる頃はバカンス第2弾真っ最中の予定。打って変ってGIANと2人、キャンピングカーでの旅です。ヨーロッパでとてもポピュラーなオートキャンプについては色々と楽しい話題に事欠かないので次回にお便りしたいと思います。皆様も良い夏を!

プーリア便り31

Ciao dalla Puglia !

8月-プーリアのみならずヨーロッパ中がバカンス真っ盛りです。私達は今年のバカンスは2度に分けて楽しむことにしました。

第1弾は8/4~9 、“プーリア便り16” “プーリア便り24”ですっかりおなじみ(?)のラウラ&オラツィオ夫妻にお誘いいただいた船旅でした。友人のアンジェラ&アントニオ一家の船も一緒です。

初日-良いお天気の中、日の出と共に出港。瞬く間に変わってゆく海と空の色をうっとりしながら眺めていると、少し先を走るアントニオの船から「イルカがいるよ!」と無線連絡が。急いで船の先頭に回るとすごい大群!

DSC_2141.jpg入れ替り立ち替りまるで船と競争したり遊んでいるかのように近寄ったり少し離れたりしながら30分ほども楽しいショーを繰り広げてくれました。とっても幸先の良い船出です。

DSC_2152_ridimensionare.JPGよいお天気と落ち着いた海峡の中、所々で留まって食事や海水浴等を楽しみながら船はのんびり進みます。初日はレッチェ県のポルト・チェザーレオ(Porto Cesareo)に停泊。塔が有名な町で海上からもたくさんの塔が見えました。

DSC_2190_ridimensionare.JPG翌日も順調にサレント方面を進み、同じくレッチェ県のガッリーポリ(Gallipoli)着。しかしこの後問題が発生したのです…。思わせぶりに続く…。

プーリア便り27

Ciao dalla Puglia !

先週末は所用があり、再び大好きなローマに行ってきました。しかし!当日は日中気温35度という猛暑日…。丘陵地にあるマルティーナ.フランカと違い、高湿度のローマ。フラフラしながら所用を済ませた後の日中はさすがに外を動き回る気分になれず、ホテルに戻って休憩。夕方になってから町歩きに繰り出しました。

P7080004_resize.JPGちょうど3日からローマのあるラツィオ州含め多くの州でバーゲンが始まったばかり(イタリアでは毎年、州毎にバーゲン開始日が法律で決められます)。GIANともども狂喜乱舞してあれやこれや買物して…、バカンスの服の準備はOK!

 こちらは今回の戦利品(のごくごく一部)であるGIANのサマーセーターと私のワンピースです(また買った物を披露したい病が出てしまいました)。

私、いつも食の話題ばかり書いておりますがファッションも好きなのです。そしてGIANは私以上にファッション大好き。なので今後機会を見てファッションの話題も時々書こうと思います。P7030006_resize.JPG

さてさて、気が済むまで買物をしたらもう夜。ちょうどこの時期にトラステーヴェレのテーヴェレ川両岸に並ぶ夜店に出かけることにしました。車で近くまで行くと既にすごい人!

駐車場を見つけるのも至難の技だったので少々離れた場所で食事を済ませてから再び向かったところ、何とか駐車できたのでさっそく河川敷へ。

夜店はアクセサリー、服、台所用品等々、色々ありましたが最も多かったのはレストランやバー。なんと回転寿司もありました!

P7030007_resize.JPGでも、とある店の前を通りがかった時に悪い油の臭いが(ローマは揚げ物が名物ではありますが)…。お店の人には申し訳ないけれど“この時期、野外で揚げ物や生ものって大丈夫かしら?夜は多少涼しくなるとはいえ…”と思いました。今後お出かけになる方は不安でしたら事前に何か召し上がるか、バーで乾き物系をつまむのが無難かもしれません。P7040033_resize.JPG

こちらはバーの様子。

どうやらこのように直にクッションやゴザ等を敷いて寛ぐのが流行のようで、併設されているテーブル席はガラガラなのに地べた席(と言ったらいいのかしら?)は満員という店も多かったです。和風もあれば写真のようなアラブ風に水タバコまで置いている店も。日本でもウケそうなスタイルですよね。

こちらのバーは川に面してカップルが並んで座れるブランコ席を並べています。 これもいいアイデアだなーと思いました。お子様連れにも喜ばれそう!

P7040031_resize.JPG私達は時間の関係で見られませんでしたがティベリーナ島では映画のイベントも行われていました。日本を含む世界各国の映画が野外上映されるようですよ。 http://www.isoladelcinema.com/index.html(音が出ます) この時期にローマ滞在されるかたはお出かけになってみては?P7030024_resize.JPG

弦月のきれいな晩、夕涼み感覚の楽しい散策でした。

プーリア便り24

Ciao dalla Puglia !

こちらは連日真夏日。私達も日本より帰宅後、毎週末海に出かけており、すっかり海開き、といった感じです。

P6280211_resize.jpg海開き、と言っても日本のように“沖縄はGW開始前、関東は梅雨明け後”のような目安やニュースでの海開き宣言のようなものはイタリアにはないのですが、海と日焼けが大好きなイタリア人。春になり、気温が少しずつ上がってくると、もういても立ってもいられず、天気予報をチェックし、友人同士が会えば「もう行ったか?」「今週末は天気もいいし、気温も上がるらしいぞ」等々話題が持ち上がり、一緒に海水浴の計画を練ることになります。

先週末はマルティーナ.フランカからカラブリア方面に車で1時間ほどのピスティッチ海岸(Marina di Pisticci)に出かけました。
この海岸脇のアルゴナウティ港(Porto degli Argonauti)には『プーリア便り16』にも登場したラウラ&オラツィオ夫妻他2組の友人がクルーザーを泊めているので、各自適当な時間に出発後に無線で連絡を取り合って海上で落ち合い、みんなで海水浴をしたり昼食をとったりするのがいつもの過ごし方。

P6280228_resize.JPG肝心の海中は-“つ、冷た~い!!! まだ海水浴にはちょっと早すぎたのでは…”と思ったのは私だけだったようでイタリア人は平気でジャブジャブ浸かったり泳いだり。あまりの冷たさに少しずつそろりそろりと浸かっていく私にみんなは「気持ちいいよ~」「早くおいでよ~」「一気に水に飛び込んじゃえば平気!」と口々に言います。その言葉に意を決して一気に肩まで浸かったのですが、あまりの冷たさにギャーと叫んで笑われてしまいました(欧米人は日本人に比べるとかなり寒さに強いようです。この傾向は北にいくほど強まるのかドイツからの旅行者の中には早くも4月に泳いでいる人も…)。でも確かに1度全身が浸かった後は慣れてきてひとしきり海水浴を楽しむことができました。

海水浴の後はデッキでゴロゴロしながらおしゃべりや昼寝。日本女性と反対にヨーロッパ人は日焼けが大好き。日焼けはモテる条件のひとつでもあるので、海水浴後のこの甲羅干しをむしろメインと考えている人も多いのです。
ちなみに観光バスから降りてくる日本人女性達が揃って日傘をさす光景はイタリア人の間で話題になっていました。私自身は普段は不精していてもさすがに海に出かける時は全身日焼け止めを塗り、日陰を選んで過ごすようにしていますが、それでも日本に帰る度に家族や友人から「黒~い!」「どこの国の人かと思った~!」等と言われ続けています(^^;) イタリアで生活する限り、日焼けせずに夏を越えるのは“無理”!

P6120045_resize.JPG夜はサンバミュージシャンの友人が港に面した広場でコンサートを行い、こちらも大盛り上がりでした。
真夏でも夜はぐっと気温が下がって過ごしやすいので、この時期は毎日のように各地で野外コンサートが開かれます。私の大好きな季節です。
あと1ヶ月もすればプーリアの美しい海を求めてイタリアのみならずヨーロッパ各地から多くの人々がバカンスに訪れ、週末はパラソルを張る場所を見つけるにも苦労するほど混む海辺が多くなります。今の時期にのんびり楽しめる地元人の特権を満喫した週末でした!

プーリア便り23

Ciao dalla Puglia !

こちらは先週末から夏のような陽気が続いています。そんな中、1泊2日でプーリア州レッチェに出かけました。
なぜ真夏日なのにマルティーナ.フランカより更に南のレッチェへ出かけたのかと申しますと、GIANが出張で家を空けていたため、これ幸い(?)と『プーリア便り17』にも登場したレッチェ近郊に住む大学時代の友人宅へおじゃましたというわけ。
イタリアはカップル単位で外出する機会が日本とは比べ物にならないほど多く、それはそれで好きな文化ではありますが、時々気の合う女友達と日本にいた頃のように日本語で思いっきりいわゆるガールズトーク(ま、ガールズって年でもありませんが…)をしたくなる時があるのも事実。
…話が逸れましたが、そういうわけで到着当日はおしゃべりを楽しみ、翌日彼女の案内でレッチェ旧市街を観光をしましたのでその時の様子をお便りします。
 
レッチェはイタリアの踵の先っぽに位置する地理的条件のためか日本人旅行者で足を伸ばす人は残念ながら多くはないようですが、“バロックのフィレンツェ”と称されることからも分かるように旧市街の至る所に豪華で繊細なバロック建築や装飾があふれ、欧米人旅行者には大変人気があります。
建築物に使われているあたたかみのあるブロンズ色をしたレッチェ産の石は柔らかく、細かな彫刻に適していると聞きましたが、それにしてもすごい! そんな町の様子は私の拙い文章よりも写真の方が分かりやすいと思いますので今回訪れた中から一部ご紹介します。

まずは“レッチェ・バロックのパンテオン”と呼ばれ、凹面と凸面の複合体のようなファサードが特徴的な“サン・マッテオ教会(Chiesa di San Matteo)”(画像左)。お次は1429~38年に建てられた“サンタ・キアラ教会(Chiesa di Santa Chiara)”(画像右)。

P6080008_resize.jpg続いてドゥオーモ(Duomo)。正面左手、カラフルな屋根がかわいい鐘楼は高さ約70mで遠くからも目印になります。

P6080026_resize.jpgそしてレッチェのシンボル、サンタ・クローチェ聖堂(Basilica di Santa Croce)。細かなバロック装飾がびっしり施されたファサードは圧巻で、特にバラ窓付近は目がチカチカするほどです。

P6080015_resize.jpg宗教施設以外にも町の建物の至る所に美しいバロック装飾が見られます。この町で生まれ育ったらさぞかし美的センスが養われるのでは…。

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P6080028_resize.jpg当日は30度を越える真夏日だったため、日陰を選んで休憩しながらの観光となりました。暑い中、ガイドしてくれた友人に感謝です! 写真は休憩中にいただいた地ビール。黒ビールですが意外にあたりが柔らかでおいしかったですよ。

南イタリアの町は13~17時くらいまでは昼休みで飲食店以外は軒並み閉まっていますし、夏場に訪れるかたは体力の消耗を避けるためにも朝方か夕方以降に観光するのがオススメ。日差し対策や水分補給を十分なさって楽しんで下さいね!

トーニャとレジーナの南イタリア紹介「南イタリアのめんどり祭り」

 
foto_0.jpg南イタリア、カンパニア州にパガーニ(Pagani)という小さい町があります。
毎年、パスクア(復活祭)の後の最初の日曜日には、パガーニの最も美しいめんどりが自ら市内中心部の教会にやってくるという話があります。
めんどりが到着すると“マドンア・デッレ・ガッリーネ (Madonna delle Galline、めんどりのマドンナ)”の祭りの始まりです。

“めんどりのマドンナ”とはなんでしょう?どうして“めんどり”なのでしょうか?この奇妙な名前の由来は何でしょうか?

伝説によると、1500年頃、何羽かのめんどりが地面をつっついたら、“マドンナ・デル・カルミネ(Madonna del Carmine)”というマリア様が描かれた木の板が出てきたそうです。
その時から“マドンナ・デル・カルミネ”のマリア様は、この土地の人々に崇拝されるようになりました。
このマリア様は、病気の治癒を始め多くの奇跡を起こし、信仰の輪はますます広がりました。
そして、1610年に彼女に捧げるための教会が建てられました。これは今もある町で最も美しいバロック様式の教会です。

めんどりが絵を発見したのは、パスクア後の最初の日曜日だと言われています。
それで、500年以上たった今でも、毎年同じ日曜日にその小さな町にマドンナ・デル・カルミネの祭りが行われるのです。

朝9時頃、めんどりやおんどり、クジャクやその他様々な種類の鳥に囲まれたマドンナの木像が教会から出発し、祭りが始まります。
祭りの行列は町の路地を練り歩き、夕方まで続きます。
すべてのバルコニーにはカラフルなタペストリーが飾られ、そこから花びらのシャワーが降りそそぎます。
さらに爆竹や花火でマリア様を迎えます。
マリア様は信者のために止まりながら、ゆっくりと進みます。
不思議なことに、マドンナの木像の足もとにいるほとんどの鳥は、信じられないほどの大きい音が鳴り響く中でも、じっとして、飛んでいってしまうものはいないのです。
今までこの現象に論理的な説明をすることができた人は一人もいません。
でも、町の人々には説明など必要ありません。これは奇跡なのです!

foto_1.JPG外で華やかに音楽が鳴り響く一方、家の中では、主婦たちは料理の準備に余念がありません。
自家製パスタにラーグー(ミートソース)、メイン料理はローストしたアーティチョーク。
この日はパガーニのすべての家で同じメニューが用意され、違う食べ物を食べるのは冒とくと考えられています!

foto_2.JPG午後には、行列がゆっくりと行進する中、南イタリアの各地からミュージシャンやダンサーのグループが集まり始めます。
さて、南イタリアの最も人気のある祭り、タッムッリアータ(tammurriata)と呼ばれる民俗舞踊の始まりです。
音楽が流れる中、路地や中庭、古い壁や石の階段、わらの椅子を美しく見せる柔らかな光が降り注ぎ、まるで時が遥か昔に戻ってしまったかのように感じられます。
絶え間ないタンバリンやカスタネットのリズムで、老若男女が一晩中タッムッリアータを踊ります。
言葉だけでは、本当の雰囲気が伝えれらないのが残念です。
鳴り響く音楽や永遠に続く舞踊、そして人々の厚い信仰心が、祭りの場を特別な空間にするのです。

 

foto_3.JPGほとんど毎年、私たちトーニャとレジーナはこの祭りに参加しています。
パガーニで生まれた私レジーナは、子供のときからこのダンスを踊っています。
最初は祖母から、次は母からこの貴重な伝統舞踊を教えてもらい、今では伝統を守る精神を尊重しながら、同時に踊りそのものも楽しんでいます。
よろしければ、ぜひこの映像をご覧ください。

しかし、南イタリアで行われるのはパガーニの祭りだけではありません。
カンパニア州には、半世紀以上の歴史を持つ伝統的な祭りがたくさんあります。

たとえばナポリ県にあるサンタ・アナスタシア(Sant’Anastasia)という村では、毎年パスクアの月曜日にパガーニの祭りとに似た“マドンナ・デッラルコ(Madonna dell’Arco)”が開催されます。
信者が行列をして、聖母の教会を訪問してから、古代音楽と舞踊で人々を楽しませます。
 

foto_4.JPGイタリアの家族的なパスクアの雰囲気を味わいたいと、パガーニに来た日本人のマリさんとアサキさんがそのマドンナ・デッラルコのお祭りも体験しました。
 

foto_5.JPG彼女達の旅のレポートは下記ブログをご覧ください。
http://mmnowhere.exblog.jp/13445238/
http://mmnowhere.exblog.jp/13496411/

私たちが深く愛する南イタリアの伝統行事、ぜひみなさんも休暇を取って実際に体験しに来てください。
旅の情報などお気軽にメールでお尋ねくださいね。
お待ちしています!

Ciao a tutti
logo_zenzero.jpgTonia & Regina

P.S.
“マドンア・デッレ・ガッリーネ (Madonna delle Galline)”、民俗音楽について知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=xCsR61uuibc
http://www.youtube.com/watch?v=V0CO7z2X70g

(イタリア語なので少し難しいですが、頑張ってくださいね!)

プーリア便り17

Ciao dalla Puglia !
 
復活祭(今年は4/4)を含む1週間は“復活祭週間(settimana di Paqua)”と呼ばれます。
気候の良いこの時期、多くの人が戸外でピクニック、ツーリング等を楽しんだり、連休を利用して旅行に出かけたりして過ごします。
 
私達はお隣ブリンディシ県ファサーノにあるサファリパークに出かけることにしました。
今回ご一緒したのは友人のMちゃん一家。
我が家と同じく日本人のMちゃんにプーリア人のダンナさんのカップル、そして2歳のかわいい坊やがいます。
このサファリパークはGIANが以前から行きたがっていたのですが、正直あまり内容に期待していなかった私…、なので当初はむしろMちゃん一家と会うのが目的という感じでした。
が、行ってよかったです! 動物の種類も頭数も多く、園内は広大。

オリーブの木やトゥルッリがそこかしこにある中、
動物達がゆったり食事をしたり歩き回ったりしています。

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赤ちゃんを連れた動物もいっぱいいました。かわいい…。

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良いお天気だったためかゾウが盛んに水浴びしていました。

DSC_0137.JPGこちらのクマは…、日光浴?
どことなく夏のプーリアの海辺に多発するシニョーラ(太め)を連想させるような…。

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ちょうど昼食後だったのか、眠そうに大あくびする姿を間近に見たり。

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気持ちよさそうに昼寝する姿もたくさん見ました。
猛獣ゾーン以外は車の窓を開けてOK。すると…。

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ん?どなた??

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正解はキリン!

DSC_0151.JPG他にもカモシカ、ラマ等が窓に顔を突っ込まんばかりに近寄ってきて大興奮!
私の方が周囲のチビッコ以上にはしゃいでいたかも…。
 
今回ご一緒したMちゃんは大学の同級生。
当時はクラスも違い、顔見知り程度だったのですが卒業から7年後、日伊協会主催の講演会で偶然席が隣り合って再会したのが縁でたちまち意気投合し、今に至ります。
伊語も、留学も、家族でのイタリア生活も…、私より常に数年先を歩んでいて、色々アドバイスをくれたり相談にのってくれるMちゃん。
いつもありがとう!
幸運なご縁を大切に、今後も家族ぐるみで仲良くお付き合いしていきたいなあ、と思った楽しい復活祭週間の一日でした。

プーリア便り16

Ciao dalla Puglia!

ここ数日のプーリアは風もなく、日中気温は20度近くまで上がり、すっかり春の陽気。
そんな中、友人のラウラ&オラツィオ夫妻のお誘いでクルージングに参加してきました。

クルージングというと日本では社長や芸能人クラスのお金持ちの高級な趣味というイメージですが、プーリアではもっと身近で純粋な趣味のようです。
中でもラウラ&オラツィオは筋金入り。海と船をこよなく愛し、真冬を除き、晴れの日の週末は殆どといっていいほど愛船“Ola(オラツィオの愛称)”の上で過ごし、毎夏のバカンスも同じくクルージングを趣味とする友人達と共に愛船を連ねて旅しています。

3月の声を聞くや否や私とGIANにも参加のお声がかかっていたのですが、私が寒さに弱いので天候条件の揃う日を待ってようやく参加と相成りました。
本日はラウラの妹、ロッセッラ一家も含め、計7人で出発です。

P3210016.jpgお昼はもちろんデッキの上で。イタリア人は野外ごはんが大好き。そして野外ごはんでもしっかりデザートと食後酒まで楽しみます。

P3210029.jpg食後は沖に進んで釣り。数羽のカモメが水面をつついているのが見えたので獲物がいるかと思ったのですが…、この日の収穫はゼロ。
今日は残念な結果でしたが、時にはマグロが釣れることもあるそうです!

P3210020.jpgクルージングしながらトスカーナ葉巻を吹かすのが何より好きなオラツィオ。
「今日はNAMIもいるし、アンジェラ(ロッセッラ夫妻の養子でセネガル出身)もいるし、エキゾチックで楽しい!」といつもにも増してご機嫌でした。
船はオラツィオが操縦、ラウラが補佐。運転、お疲れ様&ありがとう!

彼らの抜群のチームワーク、よいお天気、プーリアの美しい海、の3拍子が揃った気持ちのよいクルージングとなりました。
透明度抜群で港の桟橋からでも魚影を確認できるほど美しいプーリアの海は、これから夏に向けてますますにぎやかになっていきます!

プーリア便り15

Ciao dalla Puglia!

3月6~8日、ローマに小旅行に出かけてきました。
今回の目的はブランカッチョ劇場(Teatro Brancaccio)で行われているミュージカル「WE WILL ROCK YOU」とスクデリエ・デル・クイリナーレ(Scuderie del Quirinale)で行われているカラヴァッジョの企画展の鑑賞でした。
連日良いお天気に恵まれ、当初の目的以外に町散策も気持ちよく楽しむことができました。
それぞれの町にそれぞれの良さがあるのですけど、私とGIANはイタリアでどれか1つ好きな町を選ぶとしたら迷わず「ローマ!」、それくらい大好き。
あ、もちろんマルティーナ・フランカは別格ですが。
有名な観光地は数あれど、ゴロゴロ存在している紀元前の建物と市井の人の活気ある普通の暮らしが同居しているごちゃごちゃ感が何より魅力的だし、季節や時間によってこれほど表情が変わる町を私は他に知りません。
カメラ片手に散策したローマの早春の様子を今回も写真を中心にお届けしたいと思います。

大好きな散策コースの1つ、チルコ・マッシモ。
スポーツを楽しむ人、おしゃべりしながら散歩する人、犬と一緒に遊ぶ人等でにぎわっていました。

P3070056.jpgパンテオン前の噴水も腰掛けておしゃべりする人やパニーノをほおばる人などで大にぎわい。

P3060022.jpgナヴォーナ広場で行われていたジャズのパフォーマンス。

P3060019.JPGこちらはタンゴのパフォーマンス。
最初は女性がソロで踊っていたのですが途中から観客の男性の1人が踊りを申し込み…、優雅に数曲を一緒に踊り、大喝采を浴びていました。

P3060039.jpgさすがに夜はまだ冷えますが、夜のローマも幻想的で、同じモニュメントも昼とはまた違う美しさがあります。
サンタンジェロ橋からサン・ピエトロ大聖堂のクーポラを臨む場所は特に好きな景色。
まもなく夜の散策も気持ちよい季節ですね。

P3070059.JPG3月8日は「女性の日」-感謝の気持ちを込めて女性にミモザの花を贈る習慣があります。
この日はクイリナーレ宮(大統領官邸)の門番も女性、そして入口を囲うロープ全てにミモザの花が結わえられていました。粋な演出ですね!

P3080087.jpg以上、ローマの春の速報でした。
この写真だけ見ているとすっかり春という感じですが、帰宅翌日はイタリア全土が冬に逆戻りしたかのような大荒れの天候。
ニュースを見たらローマも大雨でした。
3月はぽかぽか日和の日もあれば、どかんと雪や雹が降る日もあり、“marzo pazzerello”(狂気の3月)という言い回しもあるほど天候が変わりやすいのです。
本格的な春が待ち遠しいです!

P.S.
当初の目的だったミュージカル「WE WILL ROCK YOU」とカラヴァッジョ展、どちらもすばらしかったです! 
「WE WILL ROCK YOU」はご存知のかたも多いかと思います。クイーンの曲が全編に散りばめられているし、劇中のセリフはイタリア語ですがとても分かりやすかったので、クイーンが好きな方ならきっと楽しめると思います。
カラヴァッジョ展はもともとの作品数が多くない上に、今回の展示は宗教施設等の公の場にある作品は含まれず、かつ100%カラヴァッジョ作と鑑定されている作品のみの展示でしたので数はそれほど多くありませんでした。
しかし彼の激動の人生の各年代毎の特徴別に展示してあってとても見やすく、各解説板も充実していてよく練られた展示会と感じました。
ご興味のあるかたは旅の途中でご覧になるのも良いのでは?
どちらもネット予約可。
特にカラヴァッジョ展は混んでいましたので日時指定の予約をおすすめいたします。 

プーリア便り12-3

最後に気分よく上手にLCCを利用するために…
・まずは登録者に届けられるEメールやサイトの情報をチェック→
 英語はもちろん欧州各国の言語に対応。
 利用日や時間によって価格が変わる上、予約時期によって同じ便でも料金が変わる
 ので何度かチェックして希望やスケジュールに合うものを。

・利用規約をよく読んで遵守→
 事前にWeb上で済ませるべき手続きをしなかったり、発券(Web上で手続きを終え
 た書類のプリントアウト)しなかったりすると空港で手数料を払うことに!
 また大手では大目に見ることも多い荷物の重量オーバーも、LCCでは事前申請重量
 を1kgでも超えた時点で容赦なく超過料金を請求されることが多い模様。
 なので2時間前後のヨーロッパ圏内の短距離間往復であれば手荷物にまとめるのが
 おすすめ。
 破損や紛失の心配もなく、到着後すぐに移動できて快適!

・機内サービスにお金を払いたくない人は事前に準備を→
 搭乗前に港内のバールでコーヒーを飲んだり、売店で飲食物や新聞等を買ってから
 搭乗すればOK。
 でも機内販売の値段は別段高くはありませんでしたよ。

・早めに搭乗ゲートへ→
 座席指定をしない場合、席や手荷物の収容は早い者勝ちなので、どうしても連れの
 かたと隣同士で座りたいとか手荷物を自分の座席の真上に収納したいかたは早く搭
 乗する。
…こんなところでしょうか。

あとは高齢者やお体の不自由なかた、体格のよいかたは少しでも座席スペースが広い方がよいと思うので利用は避けた方がよいかもしれません。
また新婚旅行や大切な記念の旅行であれば気持ちや雰囲気も大事なので同じく避けた方がよいと思います。
周囲の人々を見ても上手に使い分けている模様。

それとEU圏外の国籍の人は Webチェックインであっても搭乗口に向かう前に空港カウンターでVISAスタンプをもらう必要があるのでお忘れなく!
LCC に限らずどの会社も長短ありますし、選択肢が多いことはよいことだと思います。
短い期間で日本との往復だけであれば利用航空会社も限られますが、ヨーロッパ長期滞在中に移動をされる場合は選択肢の1つとして状況に合わせて上手に利用したいですね。

12-1  12-2

プーリア便り12-2

利用者目線で気づいたLCCが活況を呈している理由。
それは何と言っても「従来の慣例に盲従せず、様々な新しい手法を取り入れて効率化し、利益を出していること」に尽きると思います。

ライアンエアーを例に取ると今ざっと思いつくだけでも…
・代理店を通さず、自社サイトからオンラインで予約や支払いはもちろん、発券やチェッ
 クインまで完了できる→
 LCCはこれらの業務で必要な時間や手間、費用を削減。PC使用に問題なければ利
 用者にとっても手軽で便利。

・荷物を預ける場合は別料金がかかる→
 機内持ち込み可能な手荷物は1つまで。それ以外は重量に応じた料金がかかる。

・座席のスペースが若干狭く、トイレの個数も少な目→
 詰めたスペース分、乗客を増やせる。

・スタッフが1人で何役も担当→
 1人のスタッフが荷物預かり業務後、搭乗口でチケットを切る、客室乗務員が機内清
 掃も行う、パイロットが荷物収納も行う等々。

・シンプルな機内サービス→
 機内エンターテイメントや新聞・機内誌等の提供は無し(機内誌を入れるシートポケッ
 トすら無し)、飲食物は有料、座席指定は有料等々。

・料金が安く、他社の少ない郊外の中小空港を使用するケースが多い→
 今回の私達のケースを例に取ると、ミラノのマルペンサやリナーテではなくベルガモ
 を利用。
…という具合。

他にも素人目には分からない工夫や理由も多くあると思いますし、感心するのはその乗客率の高さ! 毎回ほぼ満席です。
飛行機で空気だけ運ぶくらいなら例えただ同然で発券しても宣伝効果と併せて価値がありますものね。

「世界1サービスの悪いエアライン」なんて言われたり、リスクが高い、スタッフの質が悪い等と言われることもありますが、私はそうは思いません。
低料金を実現するために省けるサービスは省くのが当然だし(そもそも低料金であることもサービスの1つであるはず)、スタッフが1人で何役も担当ということは各スタッフが多くの業務を把握・精通している上、何かあった
時に利用者が担当者間をたらい回しにされたり情報がきちんと届かないと言うリスクもむしろ少ないのでは?

それにヨーロッパではよほどの大都市でない限り公共交通が充実していなかったり、車でしか行けない魅力的な場所も多く、よって空港からレンタカーで移動することも多いので、郊外の空港利用もあまり苦になりません。
また格安とは言っても法的基準に則って運行されているはずですし、航空業界の財務調査は他業界に比べて大変厳しいそうで(必要経費まで削減して安全面に影響するのを防ぐため)昨年イタリアのLCC、マイエアーは業務停止となりました。
スタッフに関しても日系航空会社のように常に満面の笑顔で至れり尽くせりのサービスは望めませんが、これは海外の航空会社ではよくあること。

続いて気分よく上手にLCCを利用するために私が感じたことをお送りしたいと思います。

プーリア便り12-1

Ciao dalla Puglia!

先週は3泊4日でミラノへ行ってきました。
ブログ「MINESTRONE」」でおなじみの香織さんと一緒においし&楽しい時間を過ごしたり、GIANのお供で建築デザインの国際フェア「MADE expo」を見学したり、13年ぶりにドゥオーモやV・エマヌエーレのアーケードを散策したりして短いながらも充実した滞在でした。

さて今回はその往復に利用したローコストキャリア(以下LCC)、いわゆる格安航空会社についてお送りしたいと思います。

日本で十数年前にスカイマークやエア・ドゥといったLCCが誕生した時は「航空業界に新風」「価格革命」のように取り上げられてかなり話題になった記憶があります。
しかし新規参入会社には色々と不利な事情があるようで今だにあまり浸透していないようですし、価格面を見てもそれほど格安とは思えません。
対し、ここヨーロッパでは、LCC はすっかりメジャーな地位を確立しているようです。
なかでも価格や利便性で利用価値が高いと思うのは1985年にアイルランドで生まれたライアンエアー。
私達もヨーロッパ内の移動で今回のように日程がタイトな場合は飛行機が便利なのでよく利用しています。

多くのイタリア国内&国際路線があり(現在152都市に就航)、本当に格安!
例えば今回利用したバーリ⇔ベルガモ往復(ベルガモ⇔ミラノ間は車で片道約1時間)は税金や空港使用料等全て込みで1人38ユーロ(ちなみに同時期にバーリ⇔ミラノを大手航空会社で往復した友人は料金208ユーロ)。
LCC から登録者に届けられるEメールやサイトの情報をチェックすると更にお得なフライトもたくさんあります。
国際フェアのような大きなイベントが開催される日や週末等は避け、早めに予約をすれば片道5ユーロなんていう驚きの運賃も!
復活祭やバカンスといった最繁忙期に飛行機を使う場合も LCCなら金銭面の心配がかなり軽減されます。

私達の共通の趣味は旅行なので情報をチェックして自分達の希望やスケジュールと合うものがあれば「では来月はパリに行こうか」という感じで気軽に利用しています。
LCC でローマ、ピサ、トリノ等の国内都市、フランス、イギリス、スペインといった他のヨーロッパ諸国もたくさん旅しました。

どうしてこんなに格安で運営できるのか?
アリタリアやJAL といったフラッグキャリアが経営危機に陥ったのに対し、新参で乗客1人当たりの運賃が比べ物にならないほど安いLCC が健全運営を続け、今も規模を拡大し続けているのはなぜ?

続いてその理由について利用者目線で気づいたことをお送りしたいと思います。

トーニャとレジーナの南イタリア紹介「誰でも知らないナポリの話し」

ナポリといえば太陽の街、海の街、ピザとマンドリンの街…ですよね。もちろんそうですが、ナポリはこれだけではありません!
路地に入りこんで美しいカラヴァッジオの作品を見つけたり、一日の終わりまで口の中に味が残るような暖かいタラッリ(taralli / 輪状のクッキー)を食べたり、散歩の最中に耳に飛び込んでくる音楽を楽しんだりと、そんな事もナポリの魅力の一部なのです。

ナポリでできる事は数えきれないほど沢山ありますが、ある若いナポリ人の女性ジャーナリストが101のことを勧めてくれています。このジャーナリスト、アニエーセ・パルンボが 『人生で少なくとも一度はナポリでするべき101の事 (イタリア語タイトルは:101 cose da fare a Napoli, almeno una volta nella vita)』 という本を出版したのです。

palumbo_1.JPG私たちゼンゼロの友人でもあるアニエーセは、とても良い人でおもしろく、本のすべてのページから彼女のユーモアのセンスを読み取ることができます。
イタリア語版だけしかなく、日本のみなさんに気軽に読んでいただけないのが残念です。

101すべてを挙げるのは難しいですが、とりあえずひとつご紹介しますね!

その1 「目隠しでプレビシト広場にある2つの馬の像の間を通り抜ける」

ナポリを訪れた人なら、ナポリの名所のひとつ、プレビシト広場に行ったことがある方は多いのではないでしょうか?
では、目隠しでプレビシト広場にある2つの馬の像の間を通り抜けた方は・・・?

プレビシト広場にはサン・フランチェスコ・ディ・パオラの美しいバジリカ(大聖堂)があり、円形の広場中央には王宮を前に見据える、馬に乗るブルボン朝のカルロとフェルナンド1世の2つの像が建っています。
ここでは昔から「ナポリっ子の遊び」として知られている伝統のひとつがあります。

サン・フランチェスコ・ディ・パオラの反対側にある王宮から、目隠しでプレビシト広場まで真っ直ぐ歩き、二つの彫刻の間を通り抜ける。
一見簡単そうですが、実際にはそうではありません!

実はこの広場、微妙に傾いているので目隠しをすると真っ直ぐ歩くことが難しいのです。
ゲームをした人は最後に目を開けると、まるで砂漠で迷子になったような感覚に陥るはずです。

ぜひナポリでこの面白い体験をしてみませんか?
ゼンゼロが喜んで皆さまをご案内しますよ!

他の100の事も体験してみたい方は、ゼンゼロと行くナポリのウォーキング・ツーアをお薦めします。
そしてナポリについての面白い話をもっと知りたい方は、ブログの次の記事をお待ちください!

それでは、また!

Ciao a tutti
logo_zenzero.jpgTonia & Regina

                              P.S.
palumbo_2.JPGアニエーセ・パルンボさんについて知りたい方がございましたら、実際に彼女がししゃべってる映像はこちらをご覧ください。http://www.youtube.com/watch?v=oxAJParmteU
(イタリアのRAIテレビのインタービューです。少し難しいですが、頑張ってください!)

プーリア便り8

Ciao dalla Puglia!

今回はプーリア便り6-2で触れたサン・マルティーノ聖堂(Basilica di S.Martino)についてもう少し詳しくご紹介します。

この見事なバロック様式の聖堂は1747年建立。ユネスコの平和文化モニュメント(Monumento Unesco messaggero di una cultura di pace)に認定されています。
以前もお伝えしたように17年にも及ぶ修復がやっと昨年終了したのですが、なぜ17年もの歳月を要したかと言うと修復に要する費用は国からの予算だけでは到底足りないため(イタリアには多くの歴史的建物や遺跡がありますから予算配分もさぞかし大変なのでしょう)、寄付が欠かせません。
資金が尽きるたびに寄付を募る → ある程度まとまった寄付金が集まる → 修復再開 …、というサイクルで続けていくためです。

単純に旅行でイタリアを訪れていた頃は「イタリアは地震や津波も少ないし、石造りだから火にも強くて建物が保存しやすいのだろうなあ」と考えていた部分もあったのですが、やはり歴史ある古い建物をきちんと保っていくというのは並大抵のことではなく、多くの人の協力と献身があって成り立つのだと知りました。
そのことを思うにつけ、彼らの強い愛郷心と信仰心に感心します。

おかげで今は聖堂内部も美しく整えられ、痛みの激しかったフレスコ画も鮮明に見られるようになりました。
内部にはマルティーナ・フランカの守護聖人である聖マルティーノ像が中央に鎮座し、数多ある天使や聖母子などの彫刻は全て真っ白な大理石、そして祭壇、壁、柱などに使われている色大理石も大変見事です。

San_Martino_altare_maggiore_finali_024.JPG 建築家であるGIAN は、建築部門リーダーとして他の学術部門の専門家、エンジニアと共に聖堂修復に当たりました。
床石を外しての地下調査もあり、多くの遺骨や宝物が発見され、とても興味深いプロジェクトだったそうです。
写真で見せてもらったその様子は映画「ダ・ヴィンチ・コード」さながらでした(これらの宝物は修復完成記念式典の時のみ一般公開されました)。
 
この聖堂の主、いつも優しい微笑を絶やさないフランコ神父は住民から「ドン・フランコ」と呼ばれ、敬愛されています。お目にかかるといつも「NAMIが幸せに暮らしていくこと、そして日本のご家族に幸多かれと毎日祈っていますよ」とおっしゃって下さいます。
私自身は仏教徒ですがフランコ神父がお祈り下さること、大変ありがたいです。

PC130440.jpg12/13(日)、地元の人々の心の拠り所であると共に町の中心であるこの聖堂でクリスマスコンサートが開かれました。
私達も石造りの高い高い聖堂内に響き渡る吹奏楽団によるクリスマス曲の演奏とソプラノの歌声を楽しみました。
時々、時刻を告げる教会の鐘の音が入り混じるのもイタリアならではですね。

今、イタリアの町々もクリスマス一色。「Auguri」「Buon Natale」(良いクリスマスを!)の挨拶が飛び交っています。
私達は今年のクリスマスもイタリアの家族が集まってテーブルを囲む伝統的なスタイルで過ごす予定です。

去年は24日のイブ+25日の本番+26日の聖ステファノの日(祝日)+27と28日が土日、という暦の関係で計5日間パーティー三昧。
家族や親戚、友人らと昼も夜もおなかがはちきれそうに飲み食いしましたが…、今年は少しセーブしなければ!

皆様も良い年末年始を。
Tanti Auguri di un Sereno Natale e Felice Anno Nuovo

プーリア便り7-2

もう1つの目的である「カンデラーラ(Candelara)のロウソク祭」-電気を消し、ロウソクの光で町を彩るマルケ州ペーザロ県カンデラーラで開かれる祭です。
カンデラーラという町名は伊語で「ロウソク」を意味する「カンデーラ(candela)」に由来し、それにはこんな言い伝えがあります。

~昔々、まだ電気が無く、夜間勉強するには炎の光に頼るしかなかった時代、ペーザロ領主が築城に適した地を探していました。
彼は領地内の3箇所にロウソクを置き、最も炎が消えにくい地を選び、そこがカンデラーラの町となりました~

祭は12月5~8日にかけて開催され、私達は最初6日夜に出かけたのですが、既に遅く…。
目的地に到着する大分手前から道の両脇がびっしり車で埋まっていて全く駐車スペースが無かったため、翌日再訪問して鑑賞してきました。

PC070223.JPG 
翌日は4時頃到着し、クリスマス市を回りながら買い物したり、氷の彫刻で造られたプレゼーピオ(presepio:キリスト降誕の場を表現したジオラマ様の展示)を見たりしているうちに、町のそこかしこにロウソクが準備され、辺りも段々暗くなってきて….
5時半、一斉に町の電気が全て消え、目に映るのは無数のやわらかいロウソクの光、という光景が広がりました。そしてその中をロウソクの冠を被った光の神様、聖ルチアに扮した町の少女達の行列が「サンタ・ルチア」を歌いながら練り歩いてゆきます。
電気が消えた時間は15分ほどでしたが一瞬タイムスリップしたような美しい幻想的な光景に私達も周囲の観光客もうっとり…。
 
PC070313.jpg様々な電化製品に囲まれている現代、僅かな時間でも電気が使えないというのは相当不便な筈ですが、その分一層、全住民の町を大切にする思いや祭に協力しようという思いが強く感じられ、それらが更に祭を盛り上げているように感じられました。
 目に映るロウソクの光同様、温かい気分で町を後にしたのでした。

PC070293.jpg

プーリア便り6-2

イタリア鉄道のマルティーナ・フランカ駅を起点に私のおすすめコースをご紹介しますね。

まず駅から徒歩3分の聖家族教会(Chiesa della Santa Famiglia)。
1982年創立の新しい教会でモダンな外観ですが、一歩中に足を踏み入れるると正面の壁一面を彩る豪華なモザイク画に圧倒されます。
内部の梁や彫像は木製で温かみがあり、大変落ち着きます。

PA080041.JPG次にCENTRO(中心街)の標識に沿って歩くこと10分。
中心街入口の聖ステファノ門(Porta di S.Stefano)手前右側にヴェルディ劇場(Teatro Verdi)があります。
建てられたのは100年以上も前ですが今も現役で、映画や芝居の舞台として多くの人々を楽しませています。

PA040007.jpgそしていよいよチェントロ.ストーリコ。石灰岩や大理石で作られた真っ白なバロック様式の建築群に包まれた美しい白い町並みに入ります。
門をくぐってすぐ右手はドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)。
現在は役所として使われている他、様々な芸術活動に開放されています。
特に力を入れているのは音楽活動で、室内楽のコンサートが開かれたり、夏に3週間ほどかけて開催される「イトリア谷 音楽祭(FESTIVAL DELLA VALLE  D’ITRIA)」の時期は海外からの音楽家やオーケストラも招いて毎夜、中庭でオペラやクラシックの野外コンサートが行われます。

PA040010.JPGドゥカーレ宮殿の次は地元民が「まるでカスバ(アルジェ旧市街)のよう」と呼ぶ細い迷路のような通りを進んでいきましょう。
通り沿いの店を見たり、民家から流れる話し声や音楽を聞いたり、時分時には各家庭から漂うおいしそうな匂いをかいだりしつつ、にぎやかな方向へゆるい坂を上っていくとマルティーナの中心点であり、最も高い標高に位置する聖マルティーノ聖堂(Basilica di S.Martino)に着きます。
マルティーナの守護聖人の名を冠したこの1747年建立の見事なバロック様式の聖堂は、17年にも及ぶ修復がようやく昨年完了したばかり。
その美しさに魅かれてマルティーナ住民のみならず、他の町からもここを結婚式場に選ぶ人も多く、休日にはパイプオルガンの音色に合わせて幸せそうに聖堂から出てくるカップルを見かけることも多いです。

PA040005.jpg以上、駆け足で紹介致しましたがいかがでしたでしょうか?
今回はマルティーナの一部のみですが、今後も機会を見てプーリアの他の地域やおすすめの店、マルティーナについてももう少し詳しくご紹介していく予定です。
日本人旅行者には研究し尽くされた感もあるイタリアですが、プーリアは見応えが多くありながら日本人観光客にあまり知られていない地域のようで、日本のガイドブックの情報などもまだまだ十分ではないように思います。
このブログが少しでも参考になれば幸いです。

プーリア便り6-1

Ciao dalla Puglia!
様々な季節の話題を取り上げていたうちに順序が逆になってしまいましたが、今回は2度に分けて我が町イタリアのプーリア州ターラント県マルティーナ・フランカ(Martina Franca)をご紹介します。
 
プーリア州はイタリアの踵部分にあたります。
マルティーナ・フランカ(以下マルティーナ。地元民は愛着を込めてこう呼んでいます)は、そのプーリア州の真ん中くらい。
北側のアドリア海、南側のイオニア海から共に30km程に位置する人口約5万人の町。
南伊というと輝く太陽、温暖な気候、というイメージがあるかもしれませんが、マルティーナは標高431mの丘の上に位置するので冬には雪が降る日もあるんですよ! 

マルティーナが位置する一帯は「イトリア谷(Valle d’Itria)」と呼ばれており、他にもアルベロベッロ(Alberobello)、ロコロトンド(Locorotondo)等のかわいらしい町がたくさんあります。
この一帯は「白の町」という別名を持ち、文字通り壁も石畳も真っ白。天気のいい日は日光の反射がまばゆく、サングラスが欠かせません。

DSCN1046.JPG旅行者にも人気があるこれらの町のチェントロ・ストーリコ(centro storico)と呼ばれる歴史的市街区は、石灰岩や大理石で作られた歴史あるバロック様式の建物やトゥルッリ(trulli)と呼ばれるプーリア州の中でもこの一帯だけに見られる円錐形の屋根の家並みが美しく保たれています。
アルベロベッロのトゥルッリ群は世界遺産にもなっているので有名ですがトゥルッリがあるのはアルベロベッロだけではありません。
イトリア谷の町はどこでも住居や農作業小屋として使われている本来の姿を今も保っている生活感溢れるトゥルッリがたくさん見られます。
トゥルッリのB&Bもあるので旅行中に実際に滞在するのもおすすめです。

P9090084.JPG手前味噌になりますが、マルティーナはイタリアの都市の中でも色々な意味で、かなりレベルが高い町なのではないかと思います。
例えば、建物の造りが丁寧で伝統的建造物もきちんと保存されている(チェントロ・ストーリコは伝統的建造物を残さなければいけないのが、中には近代家屋への立て替えが横行している町もあるのが実情)、公共の場も汚れていない(なぜかイタリアは犬の糞を始末しない人や平気でポイ捨てをする人などがとても多く、汚れている町も多い)、ピザ屋はどこも薪窯を使っている(他の町では電気窯を使っている店も多く、ピザの風味が全く異なってしまう)・・・という具合になんでもない普通の生活が特に法律等で厳しく決められて
いなくても手抜きなくきちんとしているのです。

-続く-