「日本語・日本文化講座*」受講の為、この夏を東京で過ごすイタリア人大学生が自分達の目で見、聞き、体験したことを自分達の言葉(日本語とイタリア語)で綴るリレーブログ。(原稿は基本的にそのまま掲載しております。固有名詞表記のみ補足)
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今日の文化講座は茶道でした。山田さんとアルベリツィさんが私たちを東京大学茶道部へ連れて行ってくださいいました。
先生と大学生たちは私たちにお茶のいただき方を見せてくれました。まずお菓子を食べて、お茶をもらい、先生にあいさつをします。それから茶碗を2回右に回します。お茶を飲んでから茶碗を見なければなりません。
次に、私たちは茶道に参加するために、茶室に入り、畳の上に座りました。お茶とお菓子をいただきました。とてもおいしかったです。それから、私たちもお茶をたててみました。茶道にはたくさんのルールがあるので、簡単ではありませんでしたが、大学生たちは私たちにとても親切に教えてくれました。
この茶道は最後の文化講座なので、私たちは少し悲しかったけれどもたくさんの楽しい思い出ができました。
スザンア・ポッリーニ

La lezione di cultura tradizionale di oggi era la cerimonia del tè. Il signor Yamada e il signor Alberizzi ci hanno accompagnati al club della cerimonia del tè dell’università di Tōkyō.

La maestra e gli studenti universitari ci hanno mostrato lo svolgimento di una cerimonia del tè. Per prima cosa si mangia un dolcetto e quando si riceve il tè ci si inchina di fronte al padrone di casa. Successivamente si gira la tazza 2 volte in senso orario. Dopo aver bevuto il tè si deve ammirare la tazza.
In seguito, siamo entrati nella sala da tè e ci siamo seduti sui tatami per partecipare alla cerimonia. Abbiamo bevuto il tè e mangiato i dolcetti, erano molto buoni.
Poi, anche noi abbiamo provato a preparare il tè. Siccome ci sono molte regole da seguire, non è stato molto facile, ma gli studenti universitari gentilmente ci hanno insegnato.
Questa è stata l’ultima lezione di cultura tradizionale, per questo motivo eravamo un po’ tristi, ma abbiamo raccolto tanti ricordi divertenti che conserveremo.
Susanna Pollini

*「日本語・日本文化講座」は日本からイタリアへ文化発信する事業に助成することにより、日伊双方向の交流促進を目的として設置された日伊文化奨励基金の一部が活用されています。
(事務局からのひとこと)
東京大学の茶道部の練習日にお邪魔して、茶道の体験をさせていただきました。2年目になります。場所は駒場キャンパスのはずれの林の中にある「柏蔭舎」というお茶室です。当日は、師範の大谷先生、茶道部の玉尾様他部員の方々7名に大変お世話をおかけいたしました。
稽古の前には畳を拭くこととか、普段お稽古の時は電気コンロで済ますところ、本日は本式に風呂釜の灰を整え炭をおこしていただいたとか、朝から準備万端整えて、受け入れていただきました。
まず、部員の方々の練習風景の見学、次に実際にお客としてお茶会に参加、最後に自分でお茶を点ててみる体験をさせていただきました。床の間のお軸は「一期一会」の墨跡で、この日の出会いにふさわしいものでした。
またお菓子は涼しげなもの、お花も吾亦紅、桔梗、水引草など初秋らしい取り合わせ、香合の図柄はセキレイ、水指の図柄もトンボというように、随所に季節感あふれる雰囲気を作り出していただきました。
東大側は全員が和装で、当方のラフな格好とは好対照でした。2時間ほどの体験でしたが、お点前の心とか季節感の演出とか、茶道の真髄に少しでも触れることができたのではないでしょうか。
(山田記)
