イタリア マンドリン通信  <ナビリオ運河清掃><ミラノ郊外の野菜畑><サンレモ音楽祭>

<ナビリオ運河清掃とメンテナンス>

今年から始めたナビリオ・ウォーキングコース、行く度に発見があります。先月のある日、川の流れが止まっており、水量が減っていました。友人曰く毎年この時期にメンテナンスをするのだそうです。上流のある所を堰き止めすっかり川底見える所もありました。川の両脇は道路になっており、岸壁にも崩れがあり、道路が陥没する可能性があるので修理を随時するそうです。

ある日、友人が撮ったビデオを見て驚きました。何人かの作業員が水の中に入り魚を引き上げているのです。あらかじめ網で堰き止めた場所に弱い電流を川に流すと、集まっている魚たちが跳ね上がり、それを網に掬いとるのです。

あんなに大きな魚が生息しているとは知りませんでした。勿論このビデオを何人かのイタリア人に転送したら、知りませんでした。地元の人しか分かるはずないですね。この魚達は上流に運ばれて放されるそうです。

なんとも丁寧な仕事ぶりで感心しました。勿論川の藻も、小さな船で鎌の様な道具で切り取り、集めて綺麗にすることもあるそうです。最近もまた別な工事をしてました。こうして徐々にメンテナンスされていくのを知り、この運河を大事にしているのだなと思いました。

この日は、なんと生まれて間もない12匹の小鴨を連れた家族を発見しました。こんな偶然な出会いが嬉しいです。

<ミラノ郊外の野菜畑>

ある土曜日、友人の誘いでミラノ郊外の畑に新鮮な野菜を頂きに、採りに行きました。彼女の友人家族も参加。☀で、籠もり生活から解放され、お子さん達も久しぶりにのびのびした時間を過ごせたようです。その農家の経営しているご夫婦が日本の野菜に興味があり、栽培したいとの事。友人も今後彼らに興味ある日本野菜を紹介して、実現させようと考えています。

年間会費€15で会員(sostenitori)となると、新鮮な野菜を安く買えます。そしてイタリア人と交流出来、日本のことを知ってもらう良いチャンスです。その友人が日本の野菜で家庭料理を作って持参し、現地に来ていたイタリア人の方々に振る舞いました。

そこに来ていた会員さん達は、日本の家庭料理を皆さん興味津々でとても気に入ってくれました。私はポテトサラダを作りました。質問攻めで日本の料理で文化交流が出来ました。

購入した色の濃い野菜で作ったミネストローネの美味しかったこと!矢張り味が濃厚と感じました。久しぶりの郊外の外出で本当に楽しかったです。

<サンレモ音楽祭>

1951年から毎年イタリア・リグーリア州のサンレモで開催されている、ポピュラー音楽の音楽祭です。今年は3月2日~3月6日でした。日本でもその名は知れていましたが、現在はどうでしょう?しかしイタリアでは、かなり大きなイベントです。優勝曲と入賞曲が選ばれます。勿論無観客で、かなりど派手な演出でした。

過去のその優勝曲をみると、ヴォラーレ(ドメニコ・モドゥーニョ)、チャオ・チャオ・バンビーナ(ドメニコ・モドゥーニョ)などは日本でも有名ですね。

2月からテレビでは、「サンレモ」の話題が始まります。司会者は「アマデウスAmadeus」というイタリアきっての有名人です。ラテン語で「愛」+「神」の意味で、凄い名前だと思いました。

イタリアでは、クラッシック以外の音楽番組・コンサートを見ると、ほぼ年齢が高く若い人は殆ど登場しません(若い人気3大テノール”Il VOLO”は例外)。たまに朝のライブ放送で新人らしき若い歌手が登場しますが、他の夜の番組は全く見ません。

コロナ以前のぎっしり詰まった観衆が、嬌声あげているコンサートの出演者は、ほぼベテラン歌手かグループで、見てる私としては、ややシラケる感じです。日本は若者が登場するのが当たり前ですから。ですから、ヨーロッパの若い人がJ-POPに傾倒するのもわかる気がします。そういう音楽が余りないですから。大人の社会が根付いているのかなと思います。友人のイタリア人ジャーナリスト曰く、若い人は海外の英語の音楽を聴いているそうです。