第24回イタリア語スピーチコンテストのご報告

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12月6日(土)13:00より、イタリア文化会館アニェッリホールにて、第24回イタリア語スピーチコンテストが開催されました。

今回、本選に参加した13名の方々は中学生から60代と年齢層も幅広く、イタリア語への関心が各層にわたっていることが伺われました。また本年は審査時間の間、トーク・イベント「ここから始まるイタリア語」を開催し、本コンテスト2009年優勝者で日伊協会講師の粒良麻央さん、粒良さんとともにNHKテレビ講座にご出演でやはり日伊協会講師のアンドレア・フィオレッティさん、そして昨年の優勝者の本多祐太朗さんをお招きし、日伊協会イタリア語主任講師の押場靖志先生の司会で外国語を学ぶ楽しさや学習のコツについてトークショー形式でお話していただきました

(結果)
第1位:逸見 祐太(早稲田大学)  「文学と私のイタリア滞在」
第2位:藤原 聖大(東京大学大学院)  「三度目のヴェネツィァ訪問」
第3位:齊藤 紀子(会社員)  「ベッペ・フィノーリオ、ランゲに植を下ろした人生」
朝日新聞社賞:佐伯 直勝(医師)  「モノリンガルとバイリンガルの脳の違い―手術例の観察から―」
日伊協会賞:宮下 采子(文京区立音羽中学校)  「ありがとう。マンマ・ジョヴァンナ」
(敬称略)
以上の方々が入賞なさいました。

なんと1位の逸見祐太さんは現在日伊協会の受講生です!!
なお、1位から3位の方には日伊協会より賞状、賞杯が贈られ、景品として1位の方には、アリタリア-イタリア航空より東京-ローマ往復航空券、Roma Torre di Babele校よりイタリア語研修費、及び日伊協会より滞在費10万円、イタリア文化会館よりイタリア食品詰め合わせ、2位の方には㈱ワールドエアサービス提供のイタリア往復航空券、Bologna Cultura Italiana校よりイタリア語研修費。3位の方には5万円の図書券が贈られました。入賞者の皆様おめでとうございました。

惜しくも入賞を逃されましたが、素晴らしいスピーチをされた方々は以下の通りです。
更に研鑽を重ねて、次の機会に頑張って下さい。(アルファベット順 敬称略)
石川 勉   「剣道、無心の『一本』」
一色 映里  「我が家の“イタリア人“」
三嶋 路子  「原点へ」
宮原 千夏 「私のイタリアの家族」
杉島 明日華  「おいしい宝石」
谷口 眞理子  「8組 さあがんばろう!」
得能 淑子  「行け、我が想いよ」
冨嵜 綾乃  「兜で友を得る」

ご協賛、ご後援を頂いた下記の皆さまに御礼申し上げます。

協賛:スルガ銀行、アリタリア-イタリア航空、“Tutta Italia”㈱ワールドエアサービス
後援:イタリア大使館、朝日新聞社、NHK

また下記の審査委員の先生方にも重ねて御礼申し上げます。
審査委員長:長神悟(東京大学大学院教授)
白崎容子(元慶応義塾大学教授)
高田和文(静岡文化芸術大学副学長)
Marisa di Russo(元東京外国語大学客員教授)
Silvio Vita(京都外国語大学教授)
Norberto Steinmayr(イタリア文化会館文化担当官)

質問者:竹内マテルダ(日伊協会イタリア語講師)
(敬称略)

主催:公益財団法人日伊協会、イタリア文化会館

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第4回「楽しいビュッフェ交歓会」のご報告

barabarao11月18日(火)、日伊協会主催の第4回「楽しいビュッフェ交歓会」が銀座「バラババオ(Barababao)」で催されました。

アンティキ・サポーリの姉妹店であるバラババオは、ベネツイアのバーカロの雰囲気をそのまま再現したオステリアです。当協会の法人会員ミキインターナショナル グループのお店の一つで、今回も特別のご協力をいただきました。

参加者が135名の大盛況!
参加者全員在日イタリア商工会議所のイタリア料理コンテスト優勝者の山崎大輔料理長が腕をふるうベネツイア料理10種類に、デザートとコーヒーがつくサービス満点のおもてなしを楽しみました。

会は長尾理事の総合とりまとめの下、内田理事の司会により進行し、サプライズ企画としては蒲谷理事門下のソプラノ歌手3名の方々のボランティア出演によるオペラのアリアとカンツオーネの披露に加えて、バカルティ ジャパン社提供のカクテルワイン3本の当たる抽選会もあり、雰囲気が盛り上がりお得感十分のイベントとなりました。

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第24回イタリア語スピ-チコンテスト開催のご案内

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日伊協会では、20年以上にわたり「イタリア語スピーチコンテスト」を主催しております。24回目を迎える本年も下記要領で開催いたします。書類審査を通過した約10名の方が、スピーチとイタリア語による質疑応答で最終審査に臨みます。イタリア語を勉強されている方も、これから始めようと思っていらっしゃる方も、是非会場に熱いスピーチを聴きにいらして下さい。

今回は審査時間を利用して、トーク・イヴェント「ここから始まるイタリア語(Primo passo verso l’italiano)」を開催します。本スピーチコンテストの2009年優勝者である粒良麻央さんと、2013年優勝者の本多祐太朗さん、粒良さんとともにNHKテレビ講座にご出演中で、日本語にも堪能なアンドレア・フィオレッティさんをお招きし、日伊協会イタリア語主任講師の押場靖志先生の司会で、外国語を学ぶ楽しさや学習のコツについてトーク・ショー形式でお話しいただきます。
皆様のご来場をお待ちしております。

日 時 2014年12月6日(土)
13:00~イタリア語スピーチコンテスト 
15:00~トーク・イヴェント「ここから始まるイタリア語(Primo passo verso l’italiano)」
16:00~授賞式及び懇親会 

入場:無料

主催:公益財団法人日伊協会、イタリア文化会館
後援:イタリア大使館、朝日新聞社、NHK
協賛:スルガ銀行、アリタリア・イタリア航空、(株)ワールドエアサービス
場所:イタリア文化会館(東京・九段) アニェッリホ-ル

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談話会のご報告

OLYMPUS DIGITAL CAMERA11月22日の談話会はトスカーナでワイン製造に取り組む宮川秀之さんをお迎えして、80人を超す方に参加をいただき三笠会館にて開催されました。

オートバイで世界1周をめざし、イタリアで“沈没”して54年。イタリアが好きでマリーザさんと知り合い7人の子供を育てた宮川さんの最初はトリノを拠点に、後に世界的なカーデザイナー ジウジ・アーロさんと会社を興し、マツダなどの車のデザイン、日本とイタリアの架け橋となった経験をユーモアを交え話して下さいました。

現在はSveretoで年8万本のワインを畑の中の自社工場で作っています。地元のワイン組合長も6年半務め、イタリアに30余りしか指定されていない最高級ワイン産地(D.O.C.D)の最後の指定を獲得しました。今は50人ほどが泊まれるアグリツーリズモにも力を入れています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA会には中田英、デル・ピエーロさん、ザッケローニ監督のマネージャーを務めた次男善次郎さんや、トラッサルディジャパンの代表を務めた四男ダヴィデさんに孫1人の三人の家族も挨拶をされて、日本の印象や父親論を楽しく話して下さいました。皆さんも宮川さんのアグリツーリズモを訪れて、自然豊かなイタリアのイタリア生活を楽しまれてはいかがでしょうか。

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旅行&留学セミナー2014秋「TUTTA UMBRIA」のご報告

『日伊協会主催の旅行&留学セミナー2014秋、11/12は「TUTTA UMBRIA!」でした。

イタリアの「緑のハート」といわれ、緑豊かで山の幸に恵まれたウンブリア州。
その魅力をふんだんにお届けしたセミナーとなりました。
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第一部ではウンブリア刺繍の魅力を中心に、現在スポレートで暮らしている粉川妙さんに彼女の暮らすウンブリア州について、本業でもある食を中心にその魅力を語っていただきました。そしてウンブリアにある10種類ほどの刺繍技法が画像と共に紹介されました。

世界の”刺繍の本”といったものには必ず掲載されているほど有名なアッシジ刺繍から。方眼紙のようなものに書かれた原案デザインを忠実に再現していく技法です。続いて、木成のざっくりした生地に大きめの糸でさしていくカテリーナ・メディチ刺繍、そしてソルベッロ刺繍にパニカーレ刺繍。。。。ウンブリアにはたくさんの種類の刺繍があり、それは農村の女性たちがそれぞれの地域に作られた刺繍学校で学び、その土地の名前をつけた独特の技法で制作していき、そこから多くの名前が生まれたからだそうです。

最後に粉川さんの通訳で受講する刺繍学校のプランや、ウンブリアを食で巡る旅についても紹介されました。日本でも手芸ブームが再燃しているといわれています。是非、イタリアで刺繍体験、いかがでしょうか。

第二部ではトーディにある語学学校ラ リングア ラ ヴィータ校ステファーニア校長に映画、文学、音楽の中のワインについてお話しをしていただきました。

軽快なお話しとともに、参加された方々には実際にトーディから送っていただいたワインを召し上がっていただき、リラックスした雰囲気でセミナーは進みました。まずは白ワインを召し上がっていただきながらトーディと学校の紹介から始まりです。ウンブリアの自然に囲まれた中での楽しそうな田舎滞在の様子に、思わず引き込まれてしまいます。
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そして、いよいよワインのセミナーです。ワインの歴史は古代ローマの時代からととても古いものです。そして、象徴的に”キリストの血”と称されるように、キリスト教とワインの関係についても説明されました。次に芸術作品の中のワインとして、イタリアの著名な画家カラヴァッジョやティツィアーノの絵画にも描かれていること、詩や文学作品の中で触れられているワインについても解説いただきました。イタリアで乾杯する際に言われる「チンチン!」という言葉はマルコポーロが中国から伝えたといわれているそうです。時代が現代に移り、映画やカンツォーネの中でもワインは欠かせないものであることを、実際の映像や歌詞を聞きながら説明していただきました。

ここで、参加者の皆様には、さらに赤ワインも振る舞われ、ウンブリア州においてワイン評価の称号DOCGとDOCの認定を得ている銘柄の紹介をしていただき、セミナーは修了しました。

ラ リングア ラ ヴィータ校では滞在型の留学が可能です。イタリア語の勉強だけでなく、ワインやオリーブの生産農家を訪ねたりする滞在もイタリアの楽しみ方の一つです。イタリア旅行をお考えの方、次回はウンブリアに足をお運びいただくというのはいかがでしょうか。

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旅行&留学セミナー2014秋「トッレ・ディ・バベレ」エンツォ校長
イタリア語体験レッスンのご報告

torredibabele11日伊協会主催の旅行&留学セミナー2014秋シリーズ、11/5は「ローマ「トッレ・ディ・バベレ」のエンツォ校長とイタリア語体験レッスンでした。

イタリアの学校の授業はどんな風に行われているのかな? イタリア語ばかりで理解できるのかしら?
そういった疑問やご不安にお答えすべく、校長自らが、用意した教材に添って実際の学校のレッスンを再現してくださいました。

まずは双方による名前などの簡単な自己紹介からスタートです。

その次に「ローマとそのシンボル」というタイトルで、その成り立ちの歴史、ローマの丘の話、水道やオベリスクについて、ローマ郷土料理のお話しなどが紹介されました。生徒の皆さんへも画像を見ながら質問が投げかけられ、次第にリラックスしてきた参加者の方からは微笑みも出てきました。

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その後はいよいよ参加型レッスンの開始です!

「私はローマに住むイタリア人として、ローマの町を皆さんに紹介しました。

次は皆さんの番です。
私は初めて東京に来ました。何もわかりません。この私にお勧めしたいものを考えて教えて下さい。」という問題が投げかけられました。

生徒の皆さんは2-3人のグループに分かれ、5分ほどの間に相談しながらお勧めを決めます。
そして順番に発表です。

「私はエンツォさんに着物を買う事をお勧めします」
「それはどこで買えますか?
「銀座です。」
「それは高いですか?」
「はい、高いです。そして次に歌舞伎座で歌舞伎を見る事をお勧めします。」
「それはどこにありますか?」
「銀座の近くです。歩いていけます。」
「切符は高いですか?」
「はい、高いです。」
「う~ん、、、。 では私は高い着物を買って、高い切符を買って歌舞伎を見ます。」

(一同笑)

「私は築地をお勧めします。」
「どうして?」
「お魚のマーケットがあるからです。そこでお寿司を食べて下さい。」
「それは何時ごろ行けばいいですか?」
「朝6時前に、、、。」
「私は朝6時から生魚は食べるんですね!!がんばります。」

(一同笑)

「東京では是非てんぷらを食べて下さい。」
「それは何ですが?」
「野菜や魚を揚げたものです。」
「お勧めのお店はありますか?」
「あります。友人が働いています。」
「彼は何かサービスしてくれますか?」
「判りませんが言って見ましょうか?山本くんと言います。良ければ今晩一緒に行きましょうか?」

終始笑い声の聞かれる楽しいレッスンでした。

最後に学校およびローマのビデオを見て修了しました。

留学というと敷居を高く感じる方も多いとは思いますが、滞在型の留学や1週間の短期といった比較的入りやすい留学もございます。詳細が決まっていなくても、どんなものなのかな?というご質問でも是非お気軽に日伊協会にご相談下さいませ。』

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旅行&留学セミナー2014秋「TUTTA MILANO」のご報告

tuttamilano711月6日(木)『日伊協会主催の旅行&留学セミナー2014秋、「TUTTA MILANO」が開催されました。

来年2015年5月から184日間、ミラノ郊外で開催される『ミラノ国際博覧会』。そんな人々の関心が集まりつつある街、ミラノに関するホットでタイムリーな話題をお届けするセミナーでした。セミナーは一部と二部にわかれ、日本とイタリア両方から見た万博の楽しみ方を伺いました。

第一部ではイタリア個人旅行専門旅行会社(株)ワールドエアサービスの五十嵐さんに日本からのアクセス方法やお勧めのポイントを中心にお話しをしていただきました。万博に向けて建設中の建物や、交通期間、その変貌の様子がバルーンカメラで随時公開されている事、万博を見渡せるホテルでは地上50メートルでのディナー体験ができる、といった面白い情報をたくさんうかがう事が出来ました。ミラノの街中でも高層ビルが次々出来上がっているガリバルディ地区など、以前ミラノにいらした方も再訪しその変貌を驚いてみるのも楽しいのでは、ということをポイントを押さえたわかりやすい解説で説明していただきました。

tuttamilano8第二部ではミラノの語学学校レオナルド ダ ヴィンチ校WOLFANGO校長より万博の詳細についてのお話しをいただきました。ミラノ国際博覧会2015年のテーマは『地球に食料を、生命にエネルギーを!』です。その『食』を中心に各国のパビリオンの取り組みの様子や、万博会場にそのテーマがどのように盛り込まれているかを、沢山の画像とともに解説していただきました。

また、ミラノの人々が万博の開催地として、どのような意識をもって訪れる多くの外国人を迎えようとしているか、街中にある運河地域の様子を例に説明していただきました。食材をイメージしたマスコットキャラクター”フーディー”の説明、万博公式イメージビデオも鑑賞し万博を寄り身近に感じる事ができました。加えて、学校としても「食」をテーマにした万博スペシャルプログラムを計画している事も発表されました。

最後にイタリアから持参いただいたワインを、万博の成功や多くの日本の方がミラノに足を運んでくれるよう願いを込めて乾杯し、学校およびミラノのイメージビデオを拝見しながら参加者皆で美味しくいただきました。

来年イタリア滞在をお考えの方、万博というまたとない機会に、ミラノに足をお運びいただくのはいかがでしょうか。

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連続文化セミナー「ファシズムと芸術」第4回「“ファシズム期の”美術  ~ その複数の貌と再生する未来派の記憶 ~」(ご報告)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA連続文化セミナー『ファシズムと芸術』シリーズ第4回は、10月25日(土)に、「“ファシズム期の”美術 ~ その複数の貌と再生する未来派の記憶 ~」と題して、東京造形大学などで西洋美術史の講師をされている巖谷 睦月さんにお話ししていただきした。(20名参加)

全体主義国家における美術のイメージについて、ナポレオンやヒットラーが国家を強大に見せる美学をもっていたのに対して、イタリアにおいてもこうした表現は存在するがそれが全てではなかったこと、またナチス・ドイツにおいて『頽廃芸術展』のような形でモダニズムは排斥されたが、ファシスト・イタリアにおいてはモダニズムは排斥されていないことが示されました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAフィリッポ・トンマーゾ・マリネッティと未来派の運動がファシズムの公式芸術のように扱われるが、実際のところ、フランスの『フィガロ』紙上にマリネッティの「未来派宣言」が掲載され、この芸術運動が産声を上げたのは、いまだ第一次世界大戦も開戦をむかえていない1909年のことでした。戦争を「世界の唯一の健康法」と位置づけ、新しい時代にふさわしい美として動きと機械と速度を礼賛した未来派の運動。この鮮烈な攻撃性が次第にファシズムの台頭へ関与していったのは事実とはいえ、未来派の生みだす美術は、“ファシズム期の”美術ではあっても“ファシズムの”美術ではありませんでした。

そもそもファシズム政権下において、ナチズム政権下に示されたような統一的な美術の規範、明確な“ファシズムの”美術の規範は存在しません。20世紀前半のヨーロッパとその中のイタリアには様々な美術の動きが次々と生まれました。暴力的で前衛的だった未来派の運動(ウンベルト・ボッチョーニ、ジャコモ・バッラ、アレッサンドロ・ブルスケッティ、エンリコ・プランポリーニなど)、マルゲリータ・サルファッティの先導したノヴェチェント派の伝統回帰、デ・キリコに始まった形而上絵画、フランスのアプストラクシオン・クレアシオンの流れを汲む抽象芸術グループなど。エルネスト・トレッカーを中心に雑誌『コッレンテ』が創刊され、反ファシズムの芸術家に影響を与えるような動きもみられました。

アレッサンドロ・ブルスケッティ《雲間の軽業》1934年

アレッサンドロ・ブルスケッティ
《雲間の軽業》1934年

そこにはただ、さまざまな貌を同時に持つ“ファシズム期の”美術が存在するのみです。にもかかわらず、敗北のなかに第二次世界大戦が終結をみると、未来派による美術はあたかも“ファシズムの”美術であったかのように扱われ、人々から目を背けられました。ふたたび光のもとで語られるようになるまで、未来派の美術とその作家たちは、長い年月を闇のなかですごすのです。

最後につけくわえる形で、第二次世界大戦後のイタリアにおいて新たな形で生まれなおす「未来派の記憶」について、ルーチョ・フォンターナの第9回ミラノ・トリエンナーレ(1951年)で展示された「ネオンのアラベスク」を中心に触れられました。

参加者からの活発な質疑応答がなされ、充実したひと時を過ごせました。講師と参加者の方々に御礼申し上げます。(山田 記)

<講師プロフィール>
■巖谷 睦月(いわや むつき)
東京藝術大学専門研究員、大学非常勤講師。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了、博士(美術)。東京造形大学などで西洋美術史の講義を担当。専門はイタリア、とくにルーチョ・フォンターナを中心とする20世紀の美術。

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日伊協会特別トーク・イベント Mao & Andrea ~ バールから始めるイタリア語 ~ご報告

andrea29月27日(土)の午後、NHKのテレビ・ラジオ講座でご活躍中で、日伊協会でもイタリア語クラスを担当している、粒良麻央さんとアンドレア・フィオレッティさんをお招きして、トーク・イベントを開催いたしました。

司会は、以前、NHKテレビ講座講師を務め、生徒役の土屋アンナさんとの軽妙なやりとりで人気を博した押場靖志先生です。押場先生のナビゲーションで、おふたりが出演しているテレビ講座のスキット「Amici del bar」の話題から、外国語学習の楽しさや、なぜ異文化に興味をもったか等々、おふたりの学生時代の写真などもスライドで紹介しながら、時にジュークも交えつつ終始和やかなムードの中でお話しいただきました。

いまや、イタリア本国で『たけくらべ』のイタリア語翻訳本を出版するまでの日本語の達人となったアンドレアさんと、ネイティブと見紛おうばかりのイタリア語を駆使し、イタリア文学の研究に邁進している粒良さん、おふたりとも、最初はもちろんまったくの初心者でした。そんなおふたりに共通するのは、異文化や人への好奇心。言葉を知ることによって、相手の国や人への理解も深まり、つながりも広がっていったそうです。また、一緒に学習する“仲間”も、語学を学ぶ上での大切な要素だと語っていた粒良さん。1人では気づかないところも仲間が気づかせてくれたり、途中でめげそうになっても励ましてくれたり・・・語学学習を長続きさせるための秘訣の1つかもしれませんね。

みなさんも、“イタリア語”を通して、かたちはないけれど、心を豊かにしてくれるモノを探す旅にでかけませんか?

日伊協会のイタリア語講座の詳細は、こちらからどうぞ。

・旅行&留学セミナー2014秋 「Tutta Bologna」ご報告

DSC00982春と秋に恒例となりました日伊協会主催の旅行&留学セミナー、今回は「食い倒れの町」ボローニャがテーマです。

ボローニャからは語学学校Cultura Italianaの校長マッシモさんが、仕事ではなく大好きな日本に”バカンス”として来日され、それならばと二国間の文化交流イベントが実現したことがきっかけとなりました。イタリアから沢山のパルミジャーノやハム、バルサミコを持参され、楽しい会話と美味しい試食で和やかな会でした。

第一部『イタリア留学って?』

イタリア留学と一言でいっても、その内容は十人十色です。
まずは大まかな留学のスタイルから、イタリアでの生活のイメージをホームスティの写真等とともにご紹介しました。
留学は「暮らす」こと、です。
何も決まっていなくても全然かまいませんので、まずは「こうしたい」という希望をまとめて是非ご相談にお越しいただけることをお待ちしております。

また、今後も留学に関してガイダンスは継続して行う予定です。
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第二部『ボローニャから行くおすすめの小さな町』

Tutta Italia㈱ワールドエアサービスの青木さんより、ボローニャを基点に、日帰りや週末を使って訪ねることのできるおすすめの小さな町を紹介していただきました。モザイクで有名なラヴェンナ、ヴェルディ等の音楽とパルミジャーノ等の食でも有名なパルマ、バルサミコ酢で有名なモデナはフェラーリの聖地としても有名である事、など食と歴史に触れながら沢山の写真と共に語っていただきました。

第三部『ボローニャ ~美味しいもの探しの旅~』

DSC00994バカンスとして大好きな日本に来たマッシモ校長が、ボローニャ人として食を中心にその魅力を語ってくださいました。

彼のイタリア語はとてもゆっくりでわかりやすく、イタリア語を勉強中の方にとって、とても有意義だったのではないでしょうか。通訳は日伊協会の通訳養成コースの生徒さんが日頃の成果を披露してくれました。

マッシモ校長がいつも言う「押し寄せる観光客から離れた町」の魅力を、食を中心に沢山の写真と共に紹介していただきました。
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一通り食の話を聞いた後は、実際に試食です。
イタリアから持参したモルタデッラ、生ハム、パルミジャーノとバルサミコ酢に、日伊協会からはワインを提供しました

試食の合間には、参加した方から「そのバルサミコ酢は何年物ですか?」といった質問が出たり、また昨年Cultura Italianaの料理コースに参加したスタッフからもその体験談が語られ、美味しく楽しいひと時はあっという間に過ぎていきました。

11月にはそれに続くセミナーとして、
・11/5(水)旅行&留学セミナー2014秋 ローマ「トッレ・ディ・バベレ」エンツォ校長体験レッスン!
・11/6(木)旅行&留学セミナー2014秋 Tutta Milano!
・11/12(水)「Tutta Umbria!」を予定しております。

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日伊協会同時通訳付き特別セミナー『マルケ州の魅力―マルケ州はなぜ複数形なのか』ご報告

マルケ13去る9月13日(土)の午後、約40名のご参加を頂き、第5回目となる同時通訳付き特別セミナーを開催いたしました。このセミナーでは、毎回、日伊協会のイタリア人講師がスピーカーを勤め、日頃、日伊協会のプロ養成講座の同時通訳コースで修練を積んでいる生徒さんたちが同時通訳を行います。会場は、青山教室の201号室。この教室には、本格的な同時通訳ブースが完備されており、同時通訳の授業の他、今回のような同時通訳付きセミナーや会議にも使用されています。

さて、今回のセミナーのテーマは、『マルケ州の魅力―マルケ州はなぜ複数形なのか』。スピーカーは、NHKイタリア語講座でもご活躍中のマルケ州アンコーナ出身のアンドレア・フィオレッティ先生です。イタリア語を学んでいらっしゃる方なら“Le Marche sono una regione italiana.”という文章の文法的矛盾がお分かりになると思います。そう、マルケは1つの州(単数形)なのに、主語も動詞も複数形になっています。なぜマルケ州は複数形なのでしょう? “Marche”の単数形“Marca”は、ドイツ語の“mark”、すなわち「境界の土地、辺境領」が語源になっています。その名のとおり、19世紀にイタリア王国に統合されるまでは、マルケはいくつもの領土に分かれていたのです。セミナーでは、この“Marche”という言葉に表されているマルケ州の「多様性」について、歴史、地理、芸術、料理など多方面から、たくさんの映像とともにお話しいただきました。

日本では、まだまだ馴染みの薄いマルケ州ですが、ルネッサンス期の巨匠ブラマンテやラッファエッロ、また作曲家ロッシーニを輩出し、地理的にも、風光明媚な海岸線と中世都市がそのままの姿で丘の上にそびえたつ丘陵地帯を併せ持つ、とても魅力的な土地なのです。

アンコーナやウルビーノなどの主要都市はもとより、地方都市にしても、例えば、毎年夏にオペラフェスティバルが開催される大変美しい野外劇場を有するマチェラータ、中世時代から製紙業で栄え、今もユーロ紙幣を印刷している工場があるファブリアーノなど、興味深い街がたくさんあります。マルケ11

最後は、美味しそうなスライドとともに紹介された郷土料理のお話で会場も一気に盛り上がりました。

約1時間のセミナーのあとは質疑応答、回を重ねる毎に上達されている同時通訳者の皆さんの実力が遺憾なく発揮されていました。

セミナー後の懇親会では、アンドレア先生の周りには常に人垣が!みなさん、楽しそうにご歓談されていらっしゃいました。

今後も継続して企画して参りますので、次回もどうぞご期待ください!

『イタリアンポップスセミナー』ご報告

去る7月26日(土)の午後、2回目となる『イタリアンポップスセミナー』を開催したしました。
この日は30℃を軽く超える猛暑日だったにもかかわらず、おかげさまで満席となり、みなさま冷たいドリンクを飲みながらリラックスモードでご参加いただきました。

Exif_JPEG_PICTURE昨年のちょうど今頃、イタリアンポップスのダイジェストをご紹介したセミナーを開催しましたが、その際、参加者のみなさまからぜひ第2弾を!という多数のリクエストを頂き、今回のセミナーの実現となりました。
講師は、前回同様、イタリアンポップスのエキスパート、磐佐良雄氏。磐佐さんは、日本で唯一のイタリア音楽の専門誌「ムジカ・ヴィータ・イタリア」の編集長であり、約10年にわたり、イタリア音楽の愛好会「ピッコラ・ラディオ・イタリア」を運営していらっしゃいます。日伊協会会報誌『クロナカ』にもイタリアン・ポップスの記事を連載中です。

そんな彼に、今回は、「“真のイタリア”を観て・聴いて・体感しよう!」と題して、新旧のバラエティに富んだ歌手とその曲について秘蔵映像を交えながら2時間たっぷりお話いただきました。

Exif_JPEG_PICTUREまずは、イタリアンポップスを代表するディーヴァたちの登場です。現在トップクラスの歌唱力と人気を誇るGiorgia、そして日本のカンツォーネ・ブームの中心的存在、Gigliola Cinquetti。この2人は今秋開講の日伊協会イタリア語講座「 イタリアン・ポップスを楽しもう【中級】」でも取り上げます。特にGigliola Cinquettiは、16歳でのデビュー当時の初々しい映像と2年前(65歳)のときのライヴの様子が紹介され、今も変わらず活躍し続けている姿に感嘆しました。
つづいて、現代イタリアで一番の国際的知名度を誇るLaura Pausini。音楽活動20周年を迎えた彼女の活動を数々のヒット曲で振り返りました。

次に紹介されたのは、1967年のサンレモ音楽祭中に自殺し、28歳の短い生涯を終えた伝説のカンタウトーレLuigi Tenco。皮肉にも死後再評価される彼の歌は、知的で美しい詩で知られ、イタリア語の文法の学習にも最適です。途中、複文や様々な時制が頻出する詩を題材にミニ文法講座も展開され、イタリアンポップスの訳詩を数多く手がけていらっしゃる磐佐さんならではのセミナー内容となりました。前出の2人のディーヴァ同様、彼も今秋の「 イタリアン・ポップスを楽しもう【中級】」講座で取り上げます。

DSC00273そのLuigi Tencoに代表される「ジェノヴァ派カンタウトーレ」として、Bruno Lausi、Umberto Bindi、Gino Paoliも紹介されました。「ジェノヴァ派カンタウトーレ」とは、1960年代のイタリア音楽界に新風を吹き込んだシンガーソングライター(イタリア語でカンタウトーレ)たち。港町であり、反逆精神旺盛で新興勢力が生まれやすい土地柄のジェノヴァは、外国の歌も入って来やすく、彼らの作る曲は当時の他の歌とは一線を画していました。

最後は、ジェノヴァ派カンタウトーレに留まらず、現代イタリア音楽の巨頭のひとりと目されるFabrizio De André。常に庶民的視点を持ち、娼婦など社会的マイノリティに捧げた作品を数多く発表しています。また、地中海全域の民族楽器をふんだんに使用し「地中海音楽」に根ざした曲も精力的に発表しています。セミナーで紹介された全編ジェノヴァ方言で歌われている“Creuza de mä”は、歌詞はわからなくても音楽を聴いているだけで地中海の風を感じ取れる曲でした。彼は15年前に亡くなりましたが、イタリアでは今でも老若男女誰もが知る超有名歌手です。残念ながら日本での知名度は高くありませんが、彼の楽曲のひとつ“Il pescatore”は中国語でもカバーされているほど、海外でも知られています。音楽界に限ったことではありませんが、「日本に入ってくるものはアメリカのフィルターが通されている」という磐佐さんの言葉が印象的でした。受身的に情報を得るだけでなく、インターネットなどを通して直接イタリアのメディアにアクセスすれば、リアルなイタリア音楽の世界をより身近に感じることができるでしょう。生のイタリア音楽界の情報満載の今回のセミナーもそういった意味でとても貴重な機会でした。

Exif_JPEG_PICTUREセミナー後には神保町にあるイタリア音楽の専門店「タクト」さんのCD販売もあり、巷のCDショップではなかなか見つけることのできないレアなCDも購入することができました。
アンケートでは、ぜひ第3弾も!というリクエストをたくさんいただきました。次回もどうぞご期待ください!

最後になりましたが、暑い中ご参加いただいた受講生のみなさま、講師の磐佐さん、「タクト」のスタッフのみなさま、どうもありがとうございました。

『もっと気軽にバルサミコ』 ご報告

Exif_JPEG_PICTUREこれまでにも「生ハム」「パルミジャーノ」などさまざまなイタリア食材を取り上げてきた食のセミナー、今回は知っているようで実はまだ使いこなせていない方も多い”バルサミコ酢”をテーマにしました。

お話いただいたのは、駒場にあるイタリア食材専門店”Piatti”を主催する岡田さんです。Piattiはハムもチーズも切りたてを販売する、まさにイタリアのAlimentari(食料品店)です。

買っては見たものの、期せずして自宅で数年間”熟成”してしまっているバルサミコ、皆さんのお宅にもありませんか?今回のセミナーでは、千円を切るような安価なものから数万もしくはそれ以上のものまで、すべてが”バルサミコ酢”として販売されているのは何故?といった疑問から、まず”バルサミコ酢”の歴史、製法、種類、法的なお話などを資料をもとに伺いました。
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現在一般に流通しているものとしては、料理でも気軽に大量に投入できる、いわゆる”シャバッ”としたタイプと、12年熟成以上の”伝統的”と名のつく厳格で崇高な”トロッ”としたタイプに別れ、食し方によって上手に使い分けていくことになります。

セミナーでは、まずはスプーンに別々に用意された、”シャバッ”と”トロッ”のバルサミコ酢をそのまま召し上がっていただき、その違いを味わっていただきました。

また、ちょっと贅沢に切り立てのパルミジャーノの上にバルサミコのジュレを乗せての試食もありました。これはそのままワインのお供にしても最高ですね。(いずれもPiattiにて購入可能)

バルサミコ自体は”お酢”ですので、開封後は冷蔵庫に入れる必要はないとのこと。もし自家熟成してしまい固まってしまっても、お湯で溶かしてソースに入れてしまうなど活用する事には問題ないそうです。

基本の味を理解いただいた後は、イタリア家庭料理研究家の山中律子さんによるバルサミコを使ったレシピのご試食です。

Exif_JPEG_PICTURE当日ご用意いただいたのは、
①タマネギとズッキーニのフリッタータ
②鶏のバルサミコ風味ラグー
③豚ヒレ肉をソテーしてバルサミコをかけたもの
の3種類。
そのまま食卓で「バルサミコの夕べ」が出来るほどのフルコースのレシピです。

ラグーソースの中身と豚肉のソテーには”シャバッ”としたバルサミコを大量に入れて香りを楽しみ、その後”トロッ”としたバルサミコを上からかけて更なる風味をだす至極の数々を堪能しました。

Exif_JPEG_PICTURE気軽な会ということで、セミナー開始からカンパリソーダを片手に参加していただいた参加者の方からも、保存方法や期限についてなど質問もたくさんいただき、和やかな会となりました。

最後はバルサミコ酢やパルミジャーノ、生ハムなども販売し、多くの方にお求めいただきました。ご自宅でも早速レシピを実践していただけたことと思います。

秋にはパルミジャーノのセミナーも予定しております。

詳細は決まり次第HPでもご案内いたします。

イタリアの大きな文化の一つ「食」、美味しく楽しいセミナーをこれからも企画して参りますのでご期待下さい。

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連続文化セミナー「ファシズムと芸術」
第3回ファシズム期の建築家たち ―ムッソリーニとイタリア合理主義建築家(報告)

facism3-3連続文化講座『ファシズムと芸術』シリーズ第3回は、6月28日(土)に、建築家、大学非常勤講師の北川佳子先生に、「ファシズム期の建築家たち ―ムッソリーニとイタリア合理主義建築家」と題してお話をしていただきました。(18名参加)

ファシズム期のイタリアでは、数多くの公共建築が作られ、また都市も改造されました。ムッソリーニは建築によって国民を教化できると考え、建築の潜在的な力を理解し利用しました。まず、ムッソリーニが熱心に取り組んだローマの都市改造を取り上げられました。コンチリアツィオーネ通り、海の道、帝国の道など、街区を取り壊してのインフラ整備を進め、またローマ・ラ・サピエンツァ大学やE42(1942年に開催が予定された万博―第2次大戦のため中止―に向けて建設、後にEURと呼ばれた)のような新都市開発、また郵便局や駅舎などの公共建築も多く建設されました。「第3のローマ」の偉大性を具現化し、大空間、大柱廊、アーチなどを多用し、装飾を省いた簡素な様式建築を目指しました。

facism3-4ところで、1920年代は、ヨーロッパの他の国々の近代建築運動に影響を受けた若手建築家たちが「イタリア合理主義」と呼ばれる建築運動を開始した時期でもありましたし、ムッソリーニもこれらの若手建築家を積極的に登用しました。後半では、このイタリア合理主義建築家たちがファシスト体制においてどのように近代運動を進めていったかが紹介されました。グルッポ7の活動や2回にわたるイタリア合理主義建築展、G.テッラーニの作品紹介など。しかし、合理主義建築家の目指すものと体制の求めるものには微妙な相違があり、一方で、政府主催の公共建築設計競技参加によって迎合したデザインになり運動が変容し、E.ベルシコのように合理主義建築家たちが体制に迎合している状況を憂慮し、「イタリア合理主義は死んだ。」との批評も現れました。

facism3-2<講師プロフィール>
■北川 佳子(きたがわ けいこ)
建築家、大学非常勤講師。早稲田大学大学院博士後期課程単位取得満期退学、博士(工学)。イタリア政府給費生としてミラノ工科大学に留学。早稲田大学で専任助手、建築設計事務所勤務の後、独立。現在は建築設計と並行してイタリア近現代建築史および西洋都市論の研究を行っている。
著書:『イタリア合理主義』(2009年、鹿島出版会)

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第3回 日伊文化交流「初夏のフェスタ2014」ご報告

毎年恒例となった日伊協会主催「日伊文化交流フェスタ」の第3回として、去る6月7日、東京・九段のイタリア文化会館において、「初夏のフェスタ2014」(共催:イタリア文化会館、後援:在日イタリア商工会議所、協賛:ターキッシュ エアラインズ)を開催いたしました。
当日は、約260人の方々の参加をいただきました。

2015年ミラノ国際博覧会日本政府代表 加藤辰也氏

第1部の前半は、来年5月1日から10月31日まで、ミラノで開催される万博と、その中の日本館の紹介。

プロモーションビデオを視聴したのちに、2015年ミラノ国際博覧会日本政府代表 加藤辰也氏による概要の説明がありました。

第1部の後半は、クラシック×ポップスのボーカルグループ、エスコルタ(ESCOLTA)のコンサート。
メンバー3人の美しいハーモニーと楽しいおしゃべりに、会場の興奮は一気に高まりました。

エスコルタのコンサート

第2部はラッフル(くじ付き募金券)抽選会。ターキッシュ エアラインズのご提供による日本・イタリア往復ペア航空券(ビジネスクラス)をはじめ、数多くの景品のご提供を受け、参加者は大いに楽しむことができました。

往復航空券当選!弦間会長からラッフル景品のプレゼント

この募金は、日本からイタリアへの文化発信事業に助成する「日本文化奨励基金」を拡充することを目的としています。

今年の夏も、イタリア人大学生に対する「日本語・日本文化夏期講座」に助成をする予定でおり、会場では昨年の講座の様子がビデオで放映されました。
おかげさまで、今回もみなさまの暖かいご支援をいただき、468枚の売上がありました。

そして、蒲谷理事のピアノと歌唱指導により、出席者全員が歌うナポリ民謡『サンタ・ルチア』で第2部はお開き。
第3部では、イタリア料理とワインを楽しみながら、歓談の時間となりました。

蒲谷理事の歌唱指導全員で歌った「サンタ・ルチア」
最後になりましたが、ご参加くださった方々に、改めて御礼を申し上げるとともに、今回の企画に協力をいただいた、以下の企業・個人に深く御礼を申し上げます(敬称略)

ターキッシュ エアラインズ、株式会社資生堂、ヴァンジ美術館、小田原城カントリー倶楽部、株式会社ワーナーミュージック・ジャパン、株式会社サンリオ、フランチェスコ・フォルミコーニ、Caruso 遠藤美紀子、英正道、篠利幸、豊田正明、島商株式会社、長崎日伊協会、仙台日伊協会、北海道日伊協会、名古屋日伊協会、北村憲雄、ハツヤレイコ、リストランテ文流、株式会社フォルトゥーナ(バール・デルソーレ)、バリラジャパン株式会社、株式会社ワールドエアーサービス、群馬県甘楽町、有限会社アビコ、有限会社アルコトレードトラスト、株式会社ヴィーノ・フェリーチェ、オッジ株式会社、日欧商事株式会社、パラディーゾ・ジャパン株式会社、株式会社モリス商会、株式会社ワイン・ウエイヴ、日本リカー株式会社

連続文化講座『ファシズムと芸術』ご報告

nishimura第2回 ファシズムと映画 ― チネチッタ撮影所物語

連続文化講座『ファシズムと芸術』シリーズ第2回は、5月24日(土)に、東京工芸大学の西村安弘先生に、「ファシズムと映画 ― チネチッタ撮影所物語」と題してお話をしていただきました。(24名参加)

ベニート・ムッソリーニは、1936年には「映画は最強の武器だ。」と語り、映画をファシズムのプロパガンダの武器として活用する意欲を見せたが、その数年後には、「映画とは何か?」と問われ、「私にとって、映画は二つの範疇に分けられる。観客がどのように終わるのかと自問する映画と、同じ観客がいつ終わるのかと自問する映画である。」といかにも凡庸な答えしかしなかった。1922年から1943年までのファシスト政権下におけるムッソリーニの映画政策は、プロパガンダと娯楽の両面を含んだ一貫性に欠けるものだったといえる。

しかし、後になって振り返ってみると、1935年の映画実験センター(現在の国立映画学校)及び1937年のチネチッタ撮影所の開設は、人材育成とインフラ整備の点から、戦後のネオレアリズモに始まるイタリア映画の黄金時代を招来した大きな原動力となったことが分かる。

cinecittaとりわけ、22棟のスタジオを擁したヨーロッパ最大級のチネチッタ撮影所は、イタリア映画の発信地としてのみならず、1950年代から60年代には<テーヴェレ川のハリウッド>として、『ローマの休日』(1953)や『ベン・ハー』(1959)を初めとするアメリカ映画の製作拠点ともなり、近年は日本映画『テルマエ・ロマエ』(2012)の撮影にも使用された。セミナーでは、実際の映画からチネチッタ撮影所での撮影風景を見、その歴史(1937年から2013年までのチネチッタ撮影所で製作された主な映画のリストが示された。)を遡りながら、ファシズム政権における映画政策と作品について話された。

まず、フェデリコ・フェッリーニの『インテルビスタ』(1987)やアレッサンドロ・ブラゼッティ監督がチネチッタで撮影した『ファビオラ』(1947)及び『鉄の王冠』(1940)を見た。次に「ポピュリスト喜劇(否定的なニュアンスはない)」の代表例としてマリオ・カメリーニ監督の『百貨店』(1939)により当時のイタリア人の生活ぶりを見た。

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第9回「BUONA FORCHETTAの会」ご報告

5月9日、BUONA FORCHETTAの会が北参道(代々木)の「ボガマリ・クチーナ・マリナーラ」で開催されました。

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「ボガマリ」とは、サルデーニャ島北西部のアルゲーロ方言で「ウニ(雲丹)」の意味とのこと。

その名前からもわかるように、料理はすべて海の幸。
それに野菜をプラスした前菜、パスタ、メイン料理を堪能しました。

昨年秋の開店以来、数多くのメディアで紹介された有名店ということもあって、定員の20名は募集直後に満員となりました。

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上左の写真は海の幸の盛り合わせ。さらに、パスタ、メインのマグロ料理と進んでいくとともに、それぞれの魚介料理に合うワインもいろいろと紹介していただき、会は非常な盛り上がりをみせていきました。

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オーナー店長の布上さんには、限られた予算のなかで素晴らしい料理を提供していただき、大変お世話になりました。
ありがとうございます。

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一方、今回の募集では、定員が少なかったこともあり、参加を希望したものの、ご期待に添えなかった方が多くいらっしゃったことに対して、深くお詫びをいたします。

布上さんと相談の上、今回参加できなかった方を対象に、日を改めて再度「ボガマリ・クチーナ・マリナーラ」でBUONA FORCHETTAの会を開催する予定でおります。

詳細が決まりましたら、会員通信、当ホームページで告知いたします。ぜひともお見逃しなきよう、よろしくお願いします。

 

第3回「楽しいブッフェ交歓会」ご報告

「とても楽しかった」 「料理がたいへん美味しかった」 「コストパフォーマンス抜群!」
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去る4月22日に開かれた第3回「楽しいブッフェ交歓会」が終わって、出口でお見送りした時、参加者の方々が口々に云ってくださったご感想でした。

第3回を迎えた楽しいブッフェ交換会は、これまでの実績を大幅に上回る125名の参加を得て、大盛況のうちに無事終えることができました。

今回の会場は南麻布に昨年10月開店したアンテイキ・サポーリ。
知る人ぞ知る、世界の食通が注目する南イタリア プーリア州の小さな村のオステリアANNTICHI SAPORI が本店の雰囲気そのままにオープンしたのです。
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インテリアの部材一つ一つがプーリアから持ち込まれたという凝りよう。
そして料理は、イタリア料理コンテストの優勝経験を持つ料理長山崎大輔さんが、プーリアの本店でみっちり積んだ経験を生かした本場プーリアの味。
前菜が入れ替わり立ち代わり10種類も出てくる独特のおもてなしに、皆さんすっかりご満悦でした。

今回は、ゲストにポップスからクラシカルまで様々なジャンルを自由に歌いこなすヴォーカリスト
結城安浩さんの特別参加を得て、陽気なカンツオーネからしっとりとした自身のオリジナル曲まで
食後のドルチェを味わいながら楽しい時間を過ごしました。
ゲストの結城安浩さん

アリタリアのグッズの当たる抽選会をはさんで、最後の恒例の全員合唱は今回は曲目を代えてサンタ・ルチアで盛り上がりました。

日伊協会の法人会員ミキインターナショナル社のご好意により、同社の新しい戦略店舗アンティキ・サポーリとのタイアップで実現した特別の夜でした。

留学セミナー「ふらっとローマ」ご報告

sawada1街を知り、留学生活の実際が分かる留学セミナー、今回は「ふらっ!とローマ」と題して、第1弾「観光編」3月29日(土)、第2弾「留学編」4月3日(木)の2回にわたり、開催されました。講師を務めてくれたのは澤田 恵子さん。ローマの語学学校「トッレ・ディ・バベレ」の日本人アシスタントとして、ローマの現地事情に精通するエキスパートです。

第一回目は観光編。ローマで長年生活されていたロマニスタの観点から、ローマの主要観光スポットのみならず、旅行ガイドブックには紹介されていないローマをご紹介いただきました。

まずはローマの起源である双子の兄弟の神話の舞台から始まり、チェステオ橋を渡り、テベレ川の中洲チベリーナ島へ、ファブリッチオ橋を渡り、エスタロマーナが開催される舞台へ。ユダヤ人地区を越え、真実の口からパラティーノの丘、チルクマッシモ、アヴェンティーノの丘、コロッセオへ。沢田さんの話はどんどんテンポアップしていきます。

sawada2フォロ・ロマーノ、カンピドッリオの丘、ビクトリアエマニュエル二世記念堂からカンポ・ディ・フィオーリの市場やナボーナ広場、そしてパンテオン、スペイン広場、サンタンジェロ城、バチカン、トレヴィの泉、サンタマリア・マッジョーレ教会へ。澤田さんの機関銃のような軽快な説明に、ベスタに乗ってローマの街を疾走しているような気分になります。そしてついに話題は、ローマの中心街を離れ、ムッソリーニが建造させたというエウルやローマ郊外ジェンツァーノの花の祭典「インフィオラータ」まで発展していきました。

時折、思いっきり脱線して、ローマっ子ならではの生活の楽しみ方を紹介されたのも楽しいお話しでした。例えば観光客が駆け足で通り過ぎてしまうナボーナ広場は、昼と夜で全く違う様子がスライドで紹介され、クリスマスシーズンには子どもの為のメリーゴーランドが設置されたり、プレセーペ(キリスト生誕の厩のフィギア)がすべての教会の入り口に飾られたり、広場の屋台で売られている話やローマで一番美味しいコーヒーを飲ませてくれるバール、紅茶の店、ジェラテリア、映画「ローマの休日」のグレゴリー・ペックのアパートの場所、ソフィアローレンが住んでいた家など、ローマに長く住んでいないと分からない楽しい話題で満載でした。

sawada3第二回目は留学に対する心構えと様々な実践的知識をご紹介いただきました。旅行とは違う留学、まずはその土地に馴染むことが必要。空間のイメージを持てば行動範囲が広くなり、コミュニケーション内容が広がり、質が高くなり、留学の成果もあがるとのこと。今回も澤田さんの話はローマの街に繰り出したくなるような楽しいお話と実践的知識のオンパレードでした。例えばイタリアの鍵事情、洗濯機の使い方、空港からの乗り物の利用法、ローマのバスや地下鉄の乗り方、得する切符の買い方、「ながらスマホ」は厳禁!等々。ローマの語学学校の日本人アシスタントとして、現地の多くの日本人事情に精通する澤田さんならではのアドバイスやノウハウで、あっという間の一時間でした。セミナー終了後も、参加者とのコミュニケーションを深め、大いに盛り上がったセミナーでした。

日伊協会では今後も留学される方の参考になるような話題を、セミナーやイベントの形式でこれからもどんどんご紹介していこうと考えておりますので、皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

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IFAパスタスペシャリスト養成講座体験ミニセミナー ご報告

pasta1-1IFAイタリアフード協会とのコラボ企画の第二弾は「パスタ」。
今回の講師はイタリアパスタメーカーの日本法人に勤務される堀込 玲さん。ミラノに4年間駐在し、現在もパスタの製造・生産から流通、そして飲食の現場まで幅広く精通されているパスタスペシャリストの第一人者です。

今回はIFAパスタスペシャリスト養成講座のご紹介を兼ねた体験ミニセミナーとして、タイトルは「美味しいパスタをつくる3つのコツ!」。出汁とうまみの①味付けの基本、旬の②食材の基本、そして茹で方、水と油の使用方法に関する③調理の基本の3つのコツについてご説明頂きました。

出汁に関しては、パンチェッタ、ベーコン、生ハム、サラミ、ひき肉といった肉ダシ、アンチョビ、貝、ツナ、アサリの魚ダシ、トマト、タマネギ、ポルチーニ茸、ソフリット、にんにくの野菜ダシの各々について調理法に関するご紹介がありました。

食材に関しては、個々の食材をどのように組み合わせるのか、またパスタをコースの中のプリモ・ピアットの位置づけとして食べる意味(menu completo)についての言及もしていただきました。

pasta1-2最後に茹で方ですが、これまで定説であった黄金比率(1×10×100:1リットルの水に10グラムの塩で100グラムのパスタを茹でる)が、現代的な調理方法ではその比率が塩分控え目に変化し、1×7×100になっていることや、パスタソースとの塩分濃度を計算して、どのような味付けがよいのか、沸騰の仕方、塩投入による反応やどの程度茹でたらよいか、ソースの絡ませ方、茹で汁、オイルの使い方等を、科学的かつ実際的な現場体験を踏まえたご説明をしていただけました。

今回は1時間の体験ミニセミナーでしたが、今春始まる予定の本講座では、今回ご紹介できなかったこの他のパスタ研究とその実践に関するかなり具体的で役に立つお話が聞けそうです。イタリア料理に興味がある方、専門的に勉強したい方、実際に飲食に携わっている方も含めて、満足していただける内容になりそうです。間もなく講座日程が決定しますので、是非ともご参加下さい。

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