「マンドリン通信」 新しい出会いとコンサート

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私は現在、語学留学でイタリアに滞在していますが、次年度は音楽の知識習得とレッスンをしたいと思い、ミラノにある私立の音楽学校を訪ねました。友人の友人がその学校でレッスンを受けていることを聞き、情報を得たかったのです。

事務局は親切で、回答も明快でイタリアらしくない?と感じました。友人によるとイタリアとは思えない優秀さのセグレテリア(事務職員)だそうです。HPにはマンドリンのコースはありませんでしたが、登録している先生は居るとのことで、コース開設は可能だという返事でした。西洋音楽史・ソルフェージュ(西洋音楽の学習において楽譜を読むことを 中心とした基礎訓練のこと)は常設で問題なく受けられると。「検討してまた訪問します」と学校を出ました。

すると事務室に居合わせていた女性が私に声を掛けてきて、少し立ち話をしたところ、その学校でアコーディオンを教えているというロシアの女性でした。私が話している内容を全て聞いていたらしく、興味深そうに質問をしてきました。マンドリン奏者も何人か知ってること、自分の生徒のこと、日本の有名なアコーディオン奏者のCobaさんのことなどを、矢継ぎ早に話し掛けられました。

名刺交換をすると、「何かあったら遠慮なく連絡してね、頑張ってね!」と言ってくれ、新しい音楽での出会いに嬉しくなりました。後日、私のイタリアでの様子をメールで少し補足したところ、すぐ返事があり、「同じ音階だから弾いてみてね」とロシアにあるドムラというマンドリンに似た楽器の楽譜が添付されていました。また「マンドリンのコンサートがあれば是非とも行きたい」とあったので、早速2月のコンサートの予定を連絡しました。出来るだけ出会いを大切にしたいと思っているので、今後も機会を見つけて連絡を取って行きたいと思います。

mandorin17-12月13日夜21時より、LodiのAuditorium Tiziano Zalli というホールで以前このブログでもお知らせした、演劇「StraMilano」のコンサートがあり、知り合いの韓国人の友人Jさんを誘いました。ホールは800人位収容の広さで、観客もほぼ6割のまずまずの入りでした。舞台開始前に主宰者挨拶があったのですが、3人が代わる代わるの挨拶、そして最後はビデオ上映(10分位)で合計40分の前座(!)でした。このため、すっかりメンバーは集中力が欠けることとなり、最初は気分が盛り上がるスタートとは言えませんでした。

舞台にスポットライトが当たり、観客は当然演劇を集中して見ているので、オーケストラの細かいところまでは見てないようでしたが、オーケストラは小さい照明機具を譜面台に付けただけの演奏なので暗く、指揮者と演技者の両方が見えにくくとても神経を使いました。1時間30分以上の休憩なしの舞台のエンディング曲になったときはホッとしました。沢山の拍手と賛美の言葉を頂き、良いコンサートになったようです。ミラノ市内からかなり離れていた場所にも関わらず、これだけのお客様が来てくれたのはとても嬉しかったです。

mandorin17-2自宅まで親しいメンバーに車で送って貰いましたが、0時半をとうに回っており、夕食を取る時間がなかったのでお茶とチョコレートを少し食べてすぐ就寝しました。長い夜でした。日本のオーケストラですと、コンサートの後は必ず飲み会に流れるのですが、こちらではすぐ家に帰るといった場合が多いです。まあ、勿論いつも開始が21時で終了時間が23時は過ぎてますから当然かもしれませんが。。。

来週は、ミラノ市内での週末連続3夜のコンサートがあります(!)。私は土日だけ2回しか出られませんが。1週間前の今でさえ、まだ指揮者から演奏曲目は明らかになっていません。。。友人によると大体「・・・・」だと思うと。私は提案された26曲目の内、半分しか演奏しておらず、不安の日々となっています。当日のぶっつけとなるのか、楽しみな(?)コンサートです!