「イタリアマンドリン通信」 コンサート、お茶会、イタリアあるある

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<6月ブレーシャでのコンサート>

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6月初旬、ブレーシャの高台にあるお城にある教会「S.Petro in Oliveto」で、モデナのオーケストラ「MUTINAE PLECTRO」と私の所属する「Armonie in Pizzico」はジョイントコンサートを行いました。かねてより交流があり、2年前の秋にモデナでジョイントコンサートを行いましたので、今回はブレーシャにてのコンサートでした。

あるメンバーの車で少し早めに到着したので、その教会の中にある広場から、ブレーシャの町並みを二人じめしました。なんて美しい景色なんでしょう!爽やかな青空と澄み切った空気、静寂な教会のお庭はとても神聖な気持ちになりました。この高台は森におおわれており、小動物もいるとか自然に溢れた場所だそうです。初夏のこの季節、ハイキングにピッタリかもしれませんがメンバー曰く、「森の中は薄暗いので一人では危険かも」と言ってました。
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当日のウエルカムパーティのために、皆が1品づつ軽食やお菓子・飲み物を用意することになり、皆、素晴らしい手作りの1~2品を用意して持参。テーブルは華やかで、美味しそうで、彼らが到着する前に来客のために味見は重要ということで(?)、複数で味見させていただきました。。。

彼ら到着。皆なごやかに歓談が始まり、当然発泡性ワインで乾杯。ここのところが日本と異なります。コンサート前に飲食(お酒も)なんて有りません。大体、打ち上げと言ってコンサート終了後です。でも、コンサート開演が21時で終演は大体23時近く、その日にまたモデナに帰らねばならないので、こういうスタイルになるのだと思います。

ワインのお蔭で、すっかり良い気分、緊張感が取れて演奏出来る(?)のは良いかもしれません。実は発泡性ワインを開けたとき、あるメンバーの白いワイシャツにびっしょり掛かってしまいました。演奏時にはすでに乾いていましたが、私の隣で弾く彼からのワインの香りがぷんぷんして酔いそうでした。。。。

演奏は、リハのときから和気あいあいで、以前お互い弾いた曲もあり、スムーズで楽しい息のあった演奏になりました。お客様もそう感じられたと思います。温かい大きな拍手でした。私自身も練習も重ねてきた甲斐もあり、ミスも少なく良い演奏出来たと自負しております。パーティでのケーキも少しお土産に有り難くいただいて翌日ミラノに満足した気分で戻りました。

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<イタリア語講座のお茶会>

私が通っているイタリア語講座の最終日はレッスンではなく、皆でジェラート、スナック、スプマンテを持ち寄って、お茶会をしました。かなり長く通っている生徒さんばかりで、先生はいつも気持ちのこもった教え方をしてくださり、とてもアットホームな雰囲気です。この講座は外国人向けですが、レベルはProgredito(上級)で高いので私には少し難しいですが、良い内容です。上手く答えられた時、先生はいつも「BRAVA!」と言ってくださるのが、とても嬉しいですね。
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メンバーは、ノルウェー人、南米系人、韓国人、日本人。。。ご主人がイタリア人の人も居り、しかしご主人は全くイタリア語は教えてくれないとか。兎も角、彼らとの会話も面白く、在伊期間も長いので会話は流暢です。皆とても真面目に勉強する意欲に富んでいて、それぞれの会話もバライティ豊かです。一旦年度の講座は終わりますが、来週から7月まで夏季講座となります。こういうお茶会はお互いを知る良いチャンスですし、打ち解けて本当に楽しいです。次回はランチしようということになりました。

<イタリアあるある>

ミラノの音楽院に通っている、友人の一言が面白い!
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友達と先生とコンサートでこれから12時間かけて南に行きます。

〜先生が天然すぎてコンサート旅行がひどい〜

「バスで行きましょう」→先生の普通の車が集合場所に止まってる。
友達がコントラバスをわざわざ運んできた→「コントラバスは現地にありますから、要りません。」
5人中4人→譜面台、家に忘れてきた
あるヴァイオリンの女の子→「え?君も来るんだったっけ?」→家に帰される

「いつミラノに戻れるの?」→誰も知らない
先生ゲラゲラいってて、超楽しそう。
「長旅だね!CDとかみんな持ってきてくれた?」→誰も持ってません

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私も似たような《イタリアあるある」は日常茶飯事。旅に限らず。

(コンサート1週間前)
「そういえば、チラシあったっけ?」→誰かがその時点で作成する
「プログラム印刷するけど何色がいい?」→ピンク・ブルー・イエロー。。。→意見殺到する。→3色で印刷する→皆に出来たと公開→曲の順が違うことをマエストラ発見し怒る→もう紙がないと・・・→前日刷り直して当日持参

(コンサート数日前)
あるメンバー「当日のプログラムって何だっけ?」本気で聞いてる→直近まで練習していた曲です(マエストラ怒り爆発)

(コンサート前日)
あるメンバー「現地で着替え出来るの?車駐車できる?コンサート何時からだっけ?」

(別コンサート当日)
「プログラム出来た」→アンコール曲が載っているのを発見される→急遽別な曲をアンコール曲に選ぶ→数名楽譜持ってない
→マエストラ急遽プリンタして現地持参

ホテルで迎えを待てども来ない→本人忘れていて既に現地着→マエストラ「Yumikoは乗せてこなかったの?」→連絡受けて急遽地下鉄で最寄り駅まで慌てて行く→リハギリギリセーフ!

(遠い町での別コンサート終了)
皆「チャオ!またね~」。殆ど誰も居なくなった→私達3人残る。「どうやって帰るの?車ないし(既に23:00過ぎ)」→1人メンバー発見→他の町に観光行くのを諦めてもらい、引き留めて車に乗せてもらう
「お腹空いたね?(夕食食べてない)」→トラットリアで遅い夕食(既に24時過ぎ)→数時間かかって無事帰る

他、言い出したらきりがないイタリア日常です。何でも許される?このおおらかさ?好きになりつつあるのです、鍛えられますこういう状況。ほんと天然です。