2017年イタリア連続文化セミナー     イタリア・ルネサンス人物伝 ― 激動の時代を生き抜く ―
第3回 サヴォナローラと(対)マキァヴェッリ

文化 日本語

イタリア・ルネサンス-―この言葉の永遠の輝きは、それが生み出した数々の芸術作品・文芸作品のなかにのみあるのではありません。

中世から近世にかけての時代の荒波のなか、古さと新しさを織り交ぜながら新たな発想と精神をもって自らの個性を発揮していく興味深い人物が数多く現れるのもルネサンスの魅力の一つです。

このセミナーでは、ジェノヴァ、フィレンツェ、ローマ等を舞台に、各講師が最新の研究成果をベースにこの激動の時代を生きた人々の生き様をわかりやすく語ります。

人物たちの行動様式から、それぞれの「ルネサンス」を感じて楽しんでください。


第3回 サヴォナローラと(対)マキァヴェッリ
ルネサンスという時代は、実に多くの分野で実に多くの魅力的な人物を生み出し、それぞれに活躍の舞台を与えた。中心都市〔国家〕フィレンツェは、その舞台の中心となっていた。サヴォナローラとマキァヴェッリは、この舞台で、政治、信仰、思想の分野で活躍した、そして悲劇的な終末を迎えた代表的人物である。

とはいえ、二人の魅力は、実に対照的である。~~と~~、と並列すればそれぞれの特色を薄めてしまう、あるいは無くしてしまうのでは、やはり二人は、「と」によってではなく「対」によって並べた方がよいのでは、と思えるほどである。

こうした両者それぞれの特色をよく知るためには、我々がルネサンス・フィレンツェに入って行って両者に会って(?)それぞれの人生と考え方を知らせてもらうよう、決して両者を我々の時代に連れてきて、我々の思考や好みに合わせてそれぞれの人生や考え方を造形してしまわないようにせねばならない。

この基本的な、しかし実に難しいことが、これまで我が国でサヴォナローラおよびマキァヴェッリが取り上げられた際、様々のジャンルで十分試みられてきたとは言えないように感じてきた。

そこで今回、ルネサンスという時代の大枠を見、その中でのフィレンツェの社会、政治の情況を見、さらにその中での二人それぞれの活動を見、思想的特色を見るよう、難しいことではあるけれども時間の許す限りで試みることにする。

<講師プロフィール>
須藤 祐孝(すとう ゆうこう)

東北大学法学部卒。愛知大学法学部教授。現在、名誉教授。
主要著作:読む年表・年譜『ルネサンス・フィレンツェ、イタリア、ヨーロッパ―サヴォナローラ、マキァヴェッリの時代、生涯』(須藤・油木共編著、無限社・岡崎)。R.リドルフィ『マキァヴェッリの生涯』(翻訳・註解、岩波書店)。サヴォナローラ『ルネサンス・フィレンツェ統治論―説教と論文』・『出家をめぐる詩と手紙』(いずれも編訳・註解、無限社・岡崎)など。

申込名 開催日 時間 会場 参加費* 備考
S-SR3 6/7(水) 18:30
~20:00
青山石川
記念ルーム
201
会員 2,000円 終了
一般 3,000円

引き続き、以下の日程(時間帯・受講料・会場は本セミナーに同じ)、テーマで開催いたします。

申込名 回数 開催日 テーマ 講師
S-SR4 第4回 6/28(水) ルネサンス教皇列伝 藤崎 衛
(茨城大学
教育学部准教授)
S-SR5 第5回 7/26(水) ルネサンスの君主の世界
─コジモ1世を中心に─
北田 葉子
(明治大学
商学部教授)

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