2018年イタリア連続文化セミナー     イタリアの古代美術
第5回 古代異教美術から初期キリスト教美術へ ― ローマのサンタ・コスタンツァ聖堂を中心に ― 

文化 日本語

古代地中海世界で栄華を誇ったイタリアには、その繁栄と交流を物語る多くの美術作品が残されています。本年度の連続文化セミナーでは、マグナ・グラエキアの美術から、ローマ美術、初期キリスト教美術まで、様々な作品から古代のイタリアを読み解いていきます。

作品に織り込まれた、歴史、文学、宗教、社会などの要素も交えながら、美術が伝える芳醇な古代世界をわかりやすくお伝えします。


第5回 古代異教美術から初期キリスト教美術へ ― ローマのサンタ・コスタンツァ聖堂を中心に ―

「トラディティオ・レギス(パキス)」
ローマ、サンタ・コスタンツァ聖堂 
350−375年頃(講師撮影)


313年のミラノ勅令によるキリスト教公認後、ローマでは聖堂建造ブームが起こります。

350−375年頃、ローマのサンタ・コスタンツァ聖堂はローマ皇帝コンスタンティヌス1世の娘コンスタンティナとその妹ヘレナの廟堂として建てられました。

サンタ・コスタンツァ聖堂は聖堂建造ブームで建てられた建築物の中でも最初期のものになります。

内部には、創建時にさかのぼる古代異教的・キリスト教的モザイクが残っていて、当時の装飾を伝える貴重な聖堂です。

9世紀半頃には、古代異教的図像によって酒神バッカスの神殿とみなされたこともありましたが、初期キリスト教美術の代表作として知られています。

講座ではサンタ・コスタンツァ聖堂のモザイクをじっくり眺めて、4世紀のローマを楽しみましょう。

<講師プロフィール>
 伊藤 怜(いとう れい)
東京造形大学非常勤講師。早稲田大学文学研究科美術史専攻博士課程修了。イタリア政府給費留学生として、ローマ大学ラ・サピエンツァに留学。専門は中世イタリア美術史。共著に『教皇庁と美術』(竹林舎)、『聖堂の小宇宙』(竹林舎)がある。

申込名 開催日 時間 会場 参加費* 備考
S-AA5 8/3(金) 18:30
~20:00
青山石川
記念ルーム
201
会員 2,000円 終了
一般 3,000円

その他の回は以下の日程(時間帯・受講料・会場は本セミナーに同じ)・テーマで開催いたします。
日伊協会会員の方は、第1回から第5回までの全セミナー5回分を一括ご入金の場合、通常10,000円のところ8,000円とさせていただきます。申込名は「S-AAT」でお申し込み下さい。

申込名 回数 開催日 テーマ 講師
S-AA1 第1回 4/20(水) ローマ以前の古代イタリア
に展開したギリシア美術
―パエストゥムを中心に―
篠塚 千惠子
(武蔵野美術大学
教授)
S-AA2 第2回 5/23(水) アカンサス装飾とローマ美術 奈良澤 由美
(城西大学教授)
S-AA3 第3回 6/22(金) ローマ皇帝の饗宴と
ギリシア神話
―ティベリウス帝と
スペルロンガの洞窟彫刻 ―
瀧本 みわ
(日本学術振興会
特別研究員PD・
筑波大学)
S-AA4 第4回 7/13(金) ピアッツァ・アルメリーナの
ヴィッラの舗床モザイク
―図像、表現、役割に着目して―
坂田 道生
(千葉商科大学
非常勤講師)