イタリアマンドリン通信 <ブレイシャのシーズン初コンサート>

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<ブレイシャのシーズン初コンサート>

夏休みが終わり、早速月末の金曜日にブレイシャのある小さな教会でコンサートを行いました。

バカンス明けで、練習も3回しか出来ず直近で演奏した曲目と馴染ある曲目中心でした。場所はブレイシャの中心地からかなり離れており、静かな住宅街の中にある教会教でした。大きさといい、雰囲気はマンドリン演奏するにはピッタリのロケーションで、演奏するのが楽しみでした。

開始時間には、お客様は満員で(嬉しい!)その場に入場すると温かい拍手で迎えられ気分は高揚し始めました。劇場と違い、教会は聴衆との距離が近く、直接にお客様との期待、我々の演奏への反応が直に感じられる場所で大好きです。やはり音楽はお互いのキャッチボールですから。

最初の曲は、ヴィバルディの”Concerto in Do maggire”。西山みきさんのソロが教会に響き渡り、美しい音色に観客はうっとりでした。全ての曲とアンコール曲9曲を弾き終えたときは、達成感と満足感で一杯でした。お客様のスタンディングオベーションで温かい拍手は、このコンサートの大成功を確信しました。

今回から初参加の、15歳女性ヴァイオリンチェリストのAは、このコンサートを楽しみにしていて、私達と演奏出来たことをご両親と共にとても喜んでいました。

<ミラノオーケストラのシーズン初コンサート>

そしてブレイシャでのコンサートの翌々日には、ミラノオーケストラのシーズン初コンサートがありました。場所はミラノ中心地に近いサン・シーロの住宅街の中にある中庭でした。

到着するとそこはアパートの中庭で、地域住民に対する子供教育支援・保育所運営・健康管理・老齢者支援等をされている非営利団体のイベント企画でした。スタッフに限らず住民や子供達総出の準備の様子を見て、今までとは異なるアットホームなコンサートでありました。

子供達はオーケストラの脇の敷物に並んで座り、まさかの桟敷席という感じで例えば映画試写会とか、盆踊りなどの地元開催色満載の雰囲気でした。

しかし、中庭であるため最近夏日でもあり、蚊が物凄く慌ててスプレイを手足とクビにするという状況でした。また4~5人友人を誘っておりましたが、その内二人が事前に着物で来ると聞いており、それにふさわしい環境とはいえませんでしたがいざ着物で登場すると、観客からの写真撮影に何度も応ずるというハプニングがありました。

実際コンサート開始されると、蚊はブンブン飛んでくるわ、飼い犬の吠え声や子供達の嬌声で煩いわ、後ろにはいつのまにか観客がおり掛け声あり、写真撮ったりしてるわ、暗くなり指揮者は黒づくめですから見えなくなりと、何とも落ち着かない少々荒っぽい演奏になったような。割れるような拍手と「Bravi!!!」の連呼でその盛り上がり様は半端でない地元開催祭という感じで終了しました。

今まで、色々なロケーションありましたが、今回の様なのは初めてで、まず日本ではないだろうと友人達と後で話しました。ミラノオケの団員たちは別に驚く風でもなく楽しそうに演奏して過ごし、子供達に声を掛けたり違和感なく過ごしてました。私としては、ナポリ民謡は良いとして、最初に演奏したバロック音楽は外した方が良かったのでは?と思いましたが。とてもそんな雰囲気でないので、イマイチ弾き辛かったです。

<映画鑑賞>

ある親しくなったミラノの友人が映画鑑賞が好きで、誘われて時折水曜10:30の様々な映画を観ています。自宅から徒歩15分位の所にある映画館で、月曜夕方と水曜日午前中が€3の割引となっています。

日本に居たときは、映画鑑賞は観たい映画を観に行ってましたが、こちらではその映画館チラシで、大体のあらすじを事前に見て観に行きます。台詞は最初慣れませんでしたし、全部イタリア語ですから速くて、訛りあり当然全て分かる訳ではありませんが、徐々に観かたが分かってきました。

彼女は数十年通っていますから、映画は良く知っており、私にとっては新しい経験でした。イタリアはもとよりアメリカ・フランス・ドイツ・イギリス、ヨーロッパ各国の映画を観ています。この映画館が選ぶ映画は色々で、イタリアですからコミック作品は勿論ありますが、SFやヴァイオレンス等、まず派手な映画は殆どなくコミックでもヒューマニズムあるドラマ作品が殆どです。受賞作品もあります。

ある日観た映画もハンガリーの作品でしたが、まず日本では見られないであろう地味なしかし中身ある考えさせられる作品で、とても良い映画でした。よくこんなストーリーで表現方法があるものだと、観ながら思わせるものでした。俳優も演技が素晴らしく引き込まれました。実に淡々とした深い内容でした。終わったあとに二人で暫く席でボーっとしつつお互いの所感を話し合いました。

ヨーロッパに居ると、こういう知らない世界を知る・観ることが出来るシーンが多々あり外国に居るのだなあとつくづく思い、そしてそれが自分の中に新たな感性や人間観が生まれている気がします。