「イタリアサロン歌曲」コンサートのご案内

当会の大好評オンラインセミナー「L’italianità イタリアらしさを学ぼう」で素敵な歌と楽しいお話を聞かせてくれている、藤井泰子さんからのご案内です。
春宵一刻値千金、週末の春の夜のひとときに藤井さんの素敵な歌でお楽しみ下さい。

1800〜1914年に大流行したイタリアの音楽ジャンル
ROMANZA DA SALOTTO ITALIANA   (ロマンツァ ダ サロット イタリアーナ)
「イタリアサロン歌曲」コンサート


現代では声楽リサイタルのオペラアリアの合間の歌手の喉休めや、アンコールなどに数曲使用されることが多く、なかなかまとめて聴く機会のない「イタリアサロン歌曲」のコンサートのご案内です。

19世紀のイタリアを風靡した「イタリアサロン歌曲」とは?

当時の貴族やブルジョアたちはサロンに集まっては仲間うちで詩を発表したり、嗜みとして習っているピアノの演奏を披露したりするのが常でした。もちろん音楽家庭教師をはじめ名作曲家、名演奏家たちもサロンに招かれることは多く、その機会に歌とピアノのみで気軽に演奏される曲が次々と生み出されていったのです。このジャンルは1800年代から第一次世界大戦勃発時まで大流行しました。

オペラのスタイルからかけ離れた「イタリアサロン歌曲」のジャンルが確立されたのは名作曲家ロッシーニのおかげと言えるでしょう。それまでにも室内で歌われるシンプルな形式の作品はありましたが、まだそれはオペラや音楽会を思わせるものでした。

ロッシーニ以降の「イタリアサロン歌曲」の主な特徴は

1)曲ひとつひとつがそれぞれワンシーンのような独立性を持っている。

2)詩の内容によって自由なリズム様式で書かれ、時に遊び心を持つ例外手法も使われる。

3)歌の主題は、ほぼ愛に関するもの。移り気な愛、架空の愛、愛の苦しみなど、現実に起こりうる身近な題材を切り取り、ステレオタイプな感情表現で描かれている。

4)分かりやすい歌の旋律が主役で、ピアノは往々にして控えめな伴奏である。

5)ほとんどがアマチュアや無名詩人による詩が使われた。(稀に著名な詩人の作品を起用する際には敬意を表するため慎重に作曲された。)

などで、既にオペラや交響楽のような大作で名を馳せていた作曲家たち – ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、マスカーニらも続々とこのサロン歌曲のスタイルで作品を残しました。一方ほぼ全作品をサロン歌曲(約350曲)に捧げたトスティも永遠に歌い継がれるメロディーの数々を残しています。

この度のコンサートではこれらの人間味溢れる、そして音楽的趣向の詰まった魅力的なイタリアサロン歌曲の世界をゆったり味わっていただきたいと思います。

そしてこのような素晴らしい音楽が生まれる「平和」なときを願ってやみません。

お忙しい季節と存じますが、皆様のご来場を心からお待ちしております。

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