イタリア マンドリン通信<友人との夏のヴァカンス><イタリア人のアルコール習慣><イタリアの市営プール>

<友人との夏のヴァカンス>

8月下旬に、ある友人カップルから一緒のヴァカンスを打診されました。その時彼らは場所と宿泊先を検索していました。結局Urbinoというマルケ州のやや内部の町に決まり、私は彼らの行程の一部に三泊四日で参加することにしました。2日後に出発。

友人は既にUrbinoに数回訪れており、町は急坂が厳しいことから今回は離れた丘の上にあるB&Bを予約しました。そこはUrbinoの町全体が見渡せる素晴らしい場所で大家さんは2階に住んでおり、親切で3泊の滞在は居心地良いものでした。Urbinoの市内は昇り降りが大変でしたが、私は山やプールで鍛えているせいか全く疲れず、友人達も山と自転車乗りなので、スタスタと問題なく動き回りました。

地元の女性に聞いて行った地元のご夫婦経営の小さなレストランも正解で、ワインもパスタもお肉もとても美味しかったです。都会のレストランと異なり、やはりイタリア料理はローカルが最高です。

あくる日は、有名なDucale美術館見学。広大な敷地の宮殿は主に宗教画ですが、広くて2時間以上はかかりました。軽い食事をして他の場所に山の方に移動してまた別な景色も楽しみました。夕食はUrbinoの近くの小さな町で軽いアペリティーボ。車移動にもかかわらず、10キロ以上歩きました。

3日目は、ネット予約と支払いにかなり手間取りましたが、前日に見つけたマッサージ付きのスパに予約。約半日を過ごし出たところで、大嵐となり外に出られなくなりました。物凄い雨で、そのホテルの1階は何と雨漏りが凄いことに。空調機器に雨が吹き込んで床はびしょびしょ状態。対応にあたっているホテルのスタッフが、私達に「もしなんでしたら、ご夕食は上のレストランでいかがでしょうか?お泊りも可能ですが?」と笑いながら冗談を言ってましたが。四つ星ホテルですから当然高いレストランだろうと私達は思ってました。

やっと雨が小やみになり、一旦B&Bに戻り支度して夕食をどうするか色々検索し、やっと見つけたレストランがなんとスパホテルの上にある例のレストランなのでした。なんだカジュアルなレストランだったのかと知り、早めに予約して、ゆったりして食事をとりました。結構美味しくて満足。帰る頃は満席となり、早い予約にして正解でした。ヨーロッパでは夕食は大体20時から21時位からですから日本に比べて遅いです。特にリゾート地は23時からなんてもありです。体に良くないですね。

その翌日、Pesaroという海辺の町まで送ってもらい、彼らはまたまた前日に予約した他の海辺の町に行きました。空いてるところに行くという、こんな行き当たりばったりの旅行でも、車なら可能なんですね。私はこの短期旅行を十分満足しました。来年はサルデーニャに行きたいと彼らに話しましたが、行けると良いですね~イタリアのヴァカンス地はコロナのコの字もない、自由で規制ないものでした。

<イタリア人のアルコール習慣>

イタリアワインは勿論有名で、イタリアへ来る前は、イタリア人は沢山ワインを飲むのだろうと思ってました。でも、旅行で友人のイタリア人に誘われてあるレストランで総勢10人位で夕食をしたとき、オーダーしたワインは2~3本だけ。つまり各自に1杯程度で夕食が終わりました。びっくりでした。

夕方6時位からのアペリティーボですが、たった1杯のアルコール飲料(ワイン・カクテル・ビール等)をちびちび飲みながら、目の前にある簡単なおつまみ(生ハム・チーズ数切れ、ミニサンド、野菜スティック、ポテトチップス、オリーブやナッツ)をつまみます。(大体€7~12)これだけで数時間お喋りしまくります。

日本人の私からしたら、このアペリティーボの習慣は食事するというよりも、話し好きなイタリア人の最高の時間の過ごし方ではないかと思います。安くて合理的です。特別なイベント以外、食事にお金かけることはないです。大抵はピッツア。但し、誕生日祝いは誕生日の本人が皆に振る舞うという習慣があります。日本と反対ですね。ミラノのオーケストラでも、誕生日の人がシャンパンとお菓子を持参して、皆に振る舞うのです。20人以上居ますから、結構な出費かと思いますが、皆「Augiriおめでとう!」と言いながら頂きます。因みに私の誕生日は明かしてません。。。

家の近くのビール専門バールはビュッフェスタイルでしたが、多分夕食だろうと思われるご夫婦・小学校低学年それにご夫婦のご両親のグループもいます。リゾート地でなくても普段から、23:00頃でも幼児・赤ちゃん・ワンコ連れの家族は沢山います。大人は勿論ビールかコーラで、こういう店におつまみ風の塩分満載の食事を、子供も一緒に食べるなんてとこれまたビックリ。

南イタリアの友人宅で、お孫さんの聖人名の誕生日パーティでPIZZAを食べると聞いて、息子さんご夫婦と両家親戚集う夕食会に参加しました。自分の名前と同じ聖人の日をお祝いする習慣を「Onomasutico オノマスティコ」と呼びます。つまり、本人の誕生日祝いとオノマスティコと2回あるのです。イタリア人全員がするわけではないみたいですが。

どんな料理が出るんだろう?と思っていたら、生ハム・チーズとメインは特大PIZZA、ケーキは勿論特大のもの(50×35位の)でした。お祝いですし、大人も沢山集まっているにも関わらず(20名以上)、飲み物はミネラルウオーターとジュースとコーラ、缶ビールは500ml2~3缶位本位でワインも1本位。なので、本当にPIZZAを食べるという会食でした。私は夜にピッツアを余り食べないので手持無沙汰で困りました。皆ひたすらお喋りでした。

これは、レストランで食事する時も大体こんなレベルのアルコールで、まず日本のようにまずはビールで乾杯、あとは続いてワインが何本も並ぶとかもまずありません。ワインもみなグラス1杯位しか頂きません。クリスマスのような延々と続く会食以外殆どアルコールを飲まないです。

最近見たYouTubeのサイトで、ミラノに住むイタリア人のワインに関するインタビューがありました。驚いたのは、アルコールを週にどの位飲むのかの質問に対して、殆ど若い人たちが殆ど週末か友人と会うときで、まあアペリティーボでワインを1杯飲むだけと答えていました。まあ日本では友人や仲間と出かけて飲むのは同じですが、ワインかビールグラス1杯はありえません。

イタリアワインが有名で、皆大好きと言いながら週1杯?でどうやってワインに詳しくなれるのか?不思議です。ただ、年配者は時間もあり昼も夜も飲んでるとは思いますが。

<イタリアの市営プール>

今年始めにミラノ友人3人がプール部を結成したと知り、参加することにしました。幸い若い頃に習ったのでクロールと平泳ぎは出来ます。その友人達は私よりレベル上?で、私もこの夏に毎週行き1キロ泳ぐことを目標としました。

プールは以前から時々夏に数回行っていた「Solari」という屋内プールで庭付き、自宅から20分の場所です。暑いですから、プールは暑さを避けるリフレッシュ出来る時間を過ごせます。このプールは25mなので泳ぎやすいですが、ある市営プールは片側50mもあり、とても遠くて泳ぐ気になれませんでした。。それに子供や少年少女も多く煩くて1回で止めました。ここは大人で泳ぐ目的で来る人が殆どで、庭にて日焼けとリラックスが目的の人は女性は当然全員ビキニで、凄い色になっている人が沢山います。これでもかという位日向で寝そべってます。

週1回ですが、体調とても良くて耐久力が付いたと思います。水泳は浮いてますので体に負担かからず、呼吸のエアロビクスが体全体に良いと思います。この部活動を継続して丈夫な体を保ちたいです。

コロナ以前はもっと賑やかで、バールもありビールも飲めましたが、今年は多分経営が合わないとかで開いてないのが残念です。ドライヤー設備はありますが故障しているのがあり(盗まれそうになりボロボロのものがある!)、毎週故障台数が増えてます。イタリアですからすぐに修理するはずもないです。洗面所とかトイレの流すレバーとかの故障というか、壊されるのが多いです。皆乱暴な扱いするのかなと。私のアパートのエレベーターは故障は日常茶飯事です。怖くて乗れません。非常事態に備え必ず携帯持って乗ります。