『クロナカ』150号発行

日伊協会会報『クロナカ』2016年夏号(通巻150号)が刊行いたしました。
会員の皆様に向けて発送中です。
クロナカ150号表紙
今号の特集は、「イタリア島めぐり」の第4回です。
今回は、日本ではそれほど知られていないものの、観光地としてユニークな3つの島を紹介しました。

ヴェネツィアから西へ約80kmのラグーナに浮かび、ローマ時代にさかのぼる歴史のある町「グラード」。
イタリア北西部の湖水地方にある湖の一つオルタ湖に浮かび、南北の長さが275m、東西の長さが140mという小さな「サン・ジューリオ島」。
そして、サルデーニャ島の南西に浮かぶ古い歴史を持つ島で、イタリア人の間でも最近まで知名度が低かったものの、ここに来て自然の美しさや食イベントのおかげで徐々に知られるようになってきた「サン・ピエトロ島」です。

いずれも、文章を読めば行きたくなること請け合い!

『クロナカ』は、日伊協会の会員以外の方にもお分けしております。
当サイトの「会報『Cronaca』一覧」ページの[お申し込み>>]ボタンをクリックしてお申込みください。

また、事務局に直接電話でお申し込みいただいても結構です。
その際は、「クロナカ2016年夏号(150号)希望」とお伝えください。
tel. 03-3402-1632 (日伊協会事務局)
-------------------
【目次】 (表紙を含めて全24ページ、行頭の数字はページ番号です)
特集:イタリア 島めぐり 4
4 手軽なリゾート地にして床モザイクに注目のグラード 持丸史恵
6 ドラゴンが眠る伝説の島 サン・ジューリオ島 渡辺恵
8 「ジーロトンノ」で脚光を浴びる南の島 サン・ピエトロ島 村本幸枝
--+--+--+--+--+--+--
10 イタリア・ルネサンス絵画史入門 松浦弘明
 逃亡期のカラヴァッジョ―ナポリにて―
12 モスカテッロ・リポート 素顔のイタリア
 レンツィ首相は10月にすべてを賭ける
アントニオ・モスカテッロ、廣石正和(訳)
14 小さな村の大きな人生 田口和博
 言葉は自分の拠り所を示す大切な文化だということ
16 陣内がゆく 陣内秀信
 ヴェネトの水の聖地
17 BAR SPORT 佐藤徳和
 リオ五輪特集:イタリア競泳界の女王、フェデリーカ・ペッレグリーニ
18 Yoshio AntonioのイタリアPOPS小辞典 磐佐良雄
 マックス・ガッゼとネグリータ
19 日伊協会 提携店のご紹介
20 イタリアのニュースから
22 クロナカ150号への歩み
23 恵贈図書
表紙 シチリア島 シャッカ旧市街にて  二村高史

(公財)日伊協会の役員変更について

◎岡野喜之助様ご逝去

当協会評議員会代表の岡野喜之助様におかれましては、さる7月13日に急逝されました。
謹んで哀悼の意を表します。


◎(公財)日伊協会の役員変更について

去る6月28日の評議員会及び理事会において次の通り役員の変更がありましたのでお知らせいたします。

会  長 島田 精一(前副会長)
名誉会長 弦間  明 (前会長)
なお副会長は当分の間空席となります。

評  議  員 朝田 照男、菅野 信行(以上2名新任)、谷 善樹、山田 森一(以上2名退任)
理       事 高田 和文、望月 一史(以上2名新任)、弦間 明、藤澤 房俊(以上2名退任)
監       事 早川 吉春(再任)、山田 森一(新任)、富澤 秀機(退任)

インタビュー川端則子さんに聞く『古森のひみつ』出版にあたって

2016-07-furumori02去る6月16日、日伊協会の受講生、川端則子さんの翻訳本『古森(ふるもり)のひみつ』(ディーノ・ブッツァーティ作 Il segreto del bosco vecchio)が岩波少年文庫より出版されました。

この機会を利用して、川端さんにイタリア語や翻訳に対する想いを伺いました。

小さい頃から、子供と童話が大好き、大学ではドイツ文学を専攻し、元々「言葉」への関心が深く、語学好きという川端さん、イタリア語との出会いは27年前だそうです。

英語やドイツ語の他にも何か別の言語を学んでみたい、という動機から、フランス語よりも簡単そう、オペラのイタリア語の心地よい響きが好き、という理由でゼロから始めたイタリア語の学習が、今回、翻訳本の出版という具体的な形で結実しましたが、転機は、日伊協会での白崎容子先生と関口英子先生の講座との出会いだったそうです。

2016-07-furumori05総合クラスでイタリア語の文法の基礎を学び、講読にも挑戦したくて受講した白崎先生の授業で、イタリア語を読みとく楽しさを教わりました。そして出会ったのが、関口先生の「児童書を訳す」という講座でした。

もともと児童書に興味があった川端さんは、迷うことなく受講を決意します。

関口先生の授業では、単語の訳し方や文法はもちろん、翻訳のテクニック、作品の背景にあるイタリアに関する知識、出版業界の情報など、翻訳に不可欠な様々な要素を学ぶことができ、クラスメートと切磋琢磨しながらの授業はとても刺激的で、他の受講生の訳文を読むのも大変勉強になるそうです。

挿絵 山村浩二

挿絵 山村浩二

関口先生の講座では、「いたばし国際絵本翻訳大賞」の入賞者も複数輩出しています(川端さんも第12回のイタリア語部門特別賞を受賞しました)。川端さんは、現在でも両先生の講座を受講されていますが、「良い先生方に出会えて自分は本当に恵まれている」としみじみと語っています。

『古森のひみつ』は、川端さんの初めての翻訳本です。

10年ほど前に偶然イタリアで見つけた原書があまりに面白く、たまたま当時の関口先生の授業で出された夏休みの宿題「好きなイタリア語の原書を見つけて、レジュメにまとめる」として提出したのがきっかけで、本格的な翻訳作業にとりかかったそうです。

川端さん曰く、ブッツァーティの作品はどれも不思議な味わいをたたえた幻想的なスタイルで書かれ、そのなかに怖さ、寂しさ、哀しみ、あたたかさ、そして独特の透き通った美しさがあふれているとのこと。なかでも本書は、訳しながら、とても幸せな気持ちになったそうです。

物語は、美しい古森を背景に、いろいろな登場人物がユニークなエピソードをつむぎだし、それらが互いに導きあって進んでいきます。ところどころに挿入されている挿絵も、雰囲気のあるとても魅力的なものです。

川端則子さん

川端則子さん

みなさんもぜひ、手にとって読んでみてください。

最後に関口先生からもコメントをいただきました。

「翻訳は、原書を愛し、それを多くの人と共有したいという気持ちがあってこそ。川端さんは、『古森のひみつ』に対して、誰にも負けない思い入れをお持ちでした。

その思いが、推敲を重ねられた美しい訳文にこめられています。お一人でこつこつと訳された作品が形になり、私としてもたいへん嬉しいですし、80年も未訳だったブッツァーティの素晴らしい幻想物語が日本語で読めるようになったことは、海外文学ファンの方々にとっても画期的な出来事だと思います」。

トゥッリオ・ペリーコリ展「ランゲ-風景のかけら」のご案内

2016-05-langheイタリア文化会館からのご案内です。

トゥッリオ・ペリーコリ展「ランゲ-風景のかけら」
5月14日(土)~6月4日(土)11時~18時(日曜休館)  入場無料
イタリア文化会館エキジビションホール

画家、イラストレーターとしてイタリア内外で広く知られるペリーコリが、ピエモンテ州南部に位置し、2014年にイタリア50番目の世界遺産となったランゲ地域を描いた油彩画21点を展示します。

詳細はこちら
お問合せ:イタリア文化会館 Tel. 03-3264-6011(内線13, 29)

慶応大学主催日伊国交150周年記念カンファレンス
「The Economics of Italy and Japan: Historical Development and Future Policies for Stability and Growth」のご案内

イタリア大使館から、5月23日に慶応大学で開催される日伊経済についてのシンポジウムの案内がありましたのでご案内します。

内容は、下記の慶応大学のHPを参照してください。講演は英語で行われますが、日本語の同時通訳があります。

Anniversario delle relazioni tra Italia e Giappone経済学部主催 日伊国交150周年記念カンファレンス
「The Economics of Italy and Japan: Historical Development and Future Policies for Stability and Growth」

[日時]
2016年5月23日月曜日 10:00~16:15

[会場]
慶應義塾大学三田キャンパス 北館一階 北館ホール(アクセス)

[言語]
英語(同時通訳有)

[対象]
どなたでも参加できます。(参加費無料)

[事前登録について]
円滑な準備のため、事前登録にご協力をお願いいたします。(事前登録なしでも参加可能ですが、満席の場合は事前登録者を優先いたします。)登録はこちら

[プログラム]
※プログラム・登壇者は、やむを得ない事情等により変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。

Morning Sessions
Moderator: Ms Noriko Kamijo, news caster at NHK

10:00-10:15 Opening remarks
        Professor Atsushi Seike, President of Keio University
        Professor Carlo Secchi, Former Rector of Bocconi University

10:15-10:30 Speech by the Ambassador of Italy to Japan
        H.E. Mr Domenico Giorgi, Ambassador of the Italian Republic

Part II

10:30-11:55 Presentations by representatives of the Bank of Italy and the Bank of Japan
        Dr Salvatore Rossi, Senior Deputy Governor of the Bank of Italy
        Mr Hiroshi Nakaso, Deputy Governor of the Bank of Japan
        Followed by a Panel Discussion with two speakers.
        Chairperson: Ms Kaori Iida, Senior Editor of NHK

Lunch Break

Part III Re-opening Announcement: Ms Noriko Kamijo

13:00-14:45 Presentations by Italian and Japanese Scholars
        Professor Franco Bruni, Bocconi University
        Professor Shumpei Takemori, Keio University
        Followed by a Panel Discussion with two speakers.
        Chairperson: Mr Stefano Carrer, correspondent in Tokyo of Il Sole 24 Ore

14:45-15:45 Presentations by executives from private sector
        Mr Teruo Asada, Chairman of Marubeni Corporation

15:45-16:00 Q&A Session chaired by Mr Carrer

16:00-16:15 Closing remarks: TBA

[主催]
慶應義塾大学経済学部、ボッコーニ大学

[協力]
駐日イタリア共和国大使館

シンポジウム 「イタリアと日本、初めての出会い 」のご案内

2016-05-18-Itomansyo-01イタリア文化会館からのご案内です。

シンポジウム 「イタリアと日本、初めての出会い
ドメニコ・ティントレット作「伊東マンショの肖像」の発見について」

5月18日(水)15時~18時50分  入場無料
イタリア文化会館アニェッリホール

5月17日より7月10日まで、特別公開「新発見!天正遣欧少年使節 伊東マンショの肖像」と題して、ドメニコ・ティントレット作の伊東マンショの肖像画が東京国立博物館で特別展示されるのを機に、日伊の専門家が集まり、シンポジウムを行います。

シンポジウムの詳細はこちらをクリックして下さい。
シンポジウム「イタリアと日本、初めての出会い」

お問合せ:イタリア文化会館 Tel. 03-3264-6011(内線13, 29)

『クロナカ』149号発行

日伊協会会報『クロナカ』2016年春号(通巻149号)が刊行されました。
ただいま会員の皆様に向けて発送中です。
クロナカ149号
今号の特集は、「うるわしき山の恵み ピエモンテ州」です。
イタリア北西部、フランスに接する地にあるピエモンテ州は、「山の足(ふもと)」という意味からもわかるように、高級ワイン、トリュフ、肉、チーズなど、山の幸に恵まれた食材の宝庫でもあります。

今号では、ピエモンテ州中部から南東部に位置し、イタリア50番目の世界遺産に指定された「モンフェッラート、ランゲ、ロエーロの丘陵地域」を中心に、知っているようで知らないピエモンテ州の素顔の一端を紹介しました。

冒頭記事は、日伊協会イタリア語講師でピエモンテ州アレッサンドリア市出身のクリスティアーノ・カルーデスさんにお願いしました。
続いて、庭山正美さんには昨年のアルバの白トリュフ祭り訪問記、大橋雄一さんには白トリュフ祭りを盛り上げるために開催される愉快なバルバレスコマラソンに昨年参加されたときのエピソードをまとめていただきました。

『クロナカ』は、日伊協会の会員以外の方にもお分けしております。
当サイトの「会報『Cronaca』一覧」ページの[お申し込み>>]ボタンをクリックしてお申込みください。

また、事務局に直接電話でお申し込みいただいても結構です。
その際は、「クロナカ2016年春号(149号)希望」とお伝えください。
tel. 03-3402-1632 (日伊協会事務局)
------------------
【目次】 (表紙を含めて全24ページ、行頭の数字はページ番号です)
特集:うるわしき山の恵み ピエモンテ州
3 歴史と美食に彩られた州
4 世界遺産モンフェッラート地方の魅力  クリスティアーノ・カルーディス、天野泰明(訳)
7 白いダイヤモンドを求めて アルバの白トリュフ市 庭山正美
8 走った! 歩いた! 食べた! 飲んだ! バルバレスコマラソンを満喫 大橋雄一
10 ピエモンテの町を訪ねて
–+— –+– –+– –+– –+–
12 イタリア・ルネサンス絵画史入門<53> 松浦弘明
「カラヴァッジョ展」をより楽しむために  ―《エマオの晩餐》に見られる新傾向―
14 モスカテッロ・リポート 素顔のイタリア <16>
イタリア人はなぜ犯罪報道が好きなのか アントニオ・モスカテッロ、廣石正和(訳)
16 小さな村の大きな人生<19> 田口和博
他人のために生きるのは自己犠牲ではないということ
18 イタリアで花開く日本文化<14> 持丸史恵
ラーメンにカツカレー──日本の家庭料理に挑戦!
19 BAR SPORT<14> 佐藤徳和
ACミランサッカースクール・コーチが語る、カルチョの素晴らしさ
20 イタリアのニュースから
22 陣内がゆく<9>ヴェネト地方のオステリア 陣内秀信
23 Yoshio AntonioのイタリアPOPS小辞典<11> 磐佐良雄
祝・サンレモ音楽祭優勝! ベテランバンド、スターディオとは?
表紙 ピエモンテ州の州都トリノ中心部にて  二村高史

「イタリア語で学ぶボッティチェッリ展」の授業を受けて


3月1日(火)晴れ渡る天候の中、「イタリア語で学ぶボッティチェッリ展」のクラスの皆さまと東京都美術館で行われているボッティチェッリ展を訪問いたしました。

こちらの講座はボッティチェッリ展をより楽しむための講座で最初に3回の座学でボッティチェッリについて学び、最後に東京都美術館で行われている「ボッティチェッリ展」を見学いたしました。

担当講師はプーリア出身のアバテマッテオ先生。毎回、先生が作成された資料は大変分りやすく、難しい箇所も細やかに説明をしてくださいました。もちろん、全てイタリア語です!!

ボッティチェッリは幼少期は体が弱く、実家の家業(皮なめし職人)を継ぐには難しかったそうで、絵の才能があった彼はフィリッポ・リッピの工房で修行することになりました。

彼は宝石や生地の工房で働いていたこともあり、絵の中の宝石や布はまるで本物のように描くことができたそうです。フィリッポ・リッピの工房から、ヴェロッキオの工房に修行の場を変え、独立しメディチ家御用達の画家となり、たくさんの作品を残しました。

中でも有名な「Primavera(春)」「La Nascita di venere(ヴィーナス誕生)」は、当時フィレンツェで絶世の美女と称された「シモネッタ・ヴェスプッチ」がモデルとなっていて、彼はシモネッタをモデルとした作品を数多く残しています。

今回のボッティチェッリ展では「ラーマ家の東方三博士の礼拝」や「書物の聖母」、「美しきシモネッタの肖像」などの華々しいルネッサンスを象徴するような作品から、晩年に描かれた「オリーヴ園の祈り」や「アペレスの誹謗」など苦難や葛藤を描いている作品も多数来日しています。

これだけのボッティチェッリの作品を一度に見れる機会もありませんし、なんといってもアバテマッテオ先生の授業のおかげでより深く作品を鑑賞することができました。

クラスの皆さまも大満足の内容だったようです。ご受講生より感想をいただいておりますので、抜粋して掲載せさせていただきます。
Exif_JPEG_PICTURE

<伊藤 えり子様>
私の場合、他の受講メンバーの方々とはレベルが違い、イタリア語も良く分からないのにこの授業に申し込んでしまい、皆様にご迷惑を掛けなければ良いと心配していましたが、とても楽しく勉強することができました。

元々ボッティチェッリが大好きで、日本語でも今まで勉強して来ましたし、ウフィッツィ美術館を初め、イタリア各地の美術館や教会で実際に沢山の作品を見て来ましたが、個人で見る時は、解説がないので絵画の見方も学べて、とても良かったと思います。

授業で戴いた資料は、もう一度復習し、イタリア語の勉強にも役立てたいと思っております。イタリアファンの私にとって、こういうテーマのはっきりした授業は特に面白いと思うので、また機会がありましたら、是非こういう企画を期待しております。

<西 友子様>
今回の大好きなボッティチェッリ展を鑑賞するに当たり、この授業は見逃せないと思い受けさせていただきました。もともと、イタリア語を始めたきっかけがウフィッツで出会った絵画たちでしたので、こういう企画はうれしいです。やはり、ただボッティチェリが好きなだけで絵を鑑賞するより、俄然面白く鑑賞に浸ることができ、もっと好きになりました。 

3回だけではつたないイタリア語を駆使してスムーズには聞き取れませんでしたが、大雑把に背景を知っててのイタリア語による授業は想像力も働き、プリントを復習することでどうにか、意味を把握できました。今回のように展覧会に沿った授業はすごく良いと思います。このような新しい企画お待ちしております。

<清浦 恵理子様>
今回はルネサンス美術についてイタリア語で学ぶことができる良い機会でした。4月にフィレンツェに行くので今回学んだことを頭に置いてボッティチェリやフィリッポ リッピの絵を見直して見たいと思います。

<津島 恵子様>
美術関連の授業を受講するのは初めてでしたが、作品展への訪問前に、画家の生い立ちや時代の背景を学ぶ事によって、違った観点から作品鑑賞できたようです。ありがとうございました。

ご感想をくださいました皆様、ありがとうございます。座学だけではなく、実際に体感することもイタリア語を学ぶ上でとっても重要な要素だと実感いたしました。このような授業がまたできるといいですね!
皆さま本当にお疲れ様でした。

2016年 日伊協会奨学生募集要項

下記の通り奨学金生を募集いたします。ご希望の方は奮ってご応募下さい。

資  格:日伊協会会員もしくはイタリア語受講生
締  切:2016年3月18日(金)必着にて 日伊協会事務局まで提出
選  考:書類(下記参照)選考の後、結果は追って連絡致します。
提出書類: ①2016年 奨学金生応募用紙
      ②作文・・・イタリア留学を希望する理由
(600-800字程度・用紙自由・日本語/イタリア語どちらでも可)
合否発表:2016年3月下旬頃お知らせいたします*
 *応募用紙記載のメールアドレス(もしくはFAX)にて書面でお知らせいたしますので、間違いのないようはっきりとお書き下さい。
入学手続料:合格後、入学申込開始時点に8000円

奨学金校一覧 - 下記より志望校一校をお選び下さい。

NO 学 校 名 都 市 内 容
1 LEONARDO DA VINCI MILANO又はFIRENZE又は
SIENA又はROMA
4週間コース授業料
2 ISTITUTO VENEZIA VENEZIA 2週間~3ヶ月コース授業料を半額にて
3 IDEA VERONA VERONA 4週間を2週間の授業料にて
4 CULTURA ITALIANA BOLOGNA 4週間コース授業料
5 BABILONIA TAORMINA 2週間コース授業料
6 LA LINGUA LA VITA TODI 2週間コース授業料
7 TORRE DI BABELE ROMA 2週間コース授業料
8 DILIT ROMA 2週間コース授業料



<参考&注意事項>
1.入学金を含め、上記奨学金以外の経費はすべて自己負担となります。
2.過去に日伊協会奨学金を受けた方はご応募いただけません。
3.合格者には、原則として日伊協会にて面接を実施します。また、帰国後報告レポートを提出いただきます。
4.青山教室事務局には留学報告レポートがございます。学校選定にご利用下さい。
5.各学校パンフレットは事務局で配布しております。 郵送希望の方は80円切手を同封し、氏名・住所・希望校をご記入の上ご請求下さい。
6.レッスンは通常1日4時間、月-金(週5日)となります。12月の入学は4週間ではなく3週間となる場合もございます。

7.提出書類不備は選考対象となりませんので、充分ご注意下さい。

2016年 公益財団法人日伊協会 奨学金生応募用紙はこちらからダウンロード出来ます。
下記の通り奨学金生を募集いたします。ご希望の方は奮ってご応募下さい。

日伊国交150周年関係情報

1.「日伊国交150周年」の諮問・助言機関として、外務省に.「日伊国交150周年推進委員会」が設立され、その委員に日伊協会の弦間明会長が委嘱されました。委員会のメンバーは以下のとおりです。 

【委員長】 飯島 彰己  三井物産株式会社 代表取締役会長
【委員】    岩倉 具忠  京都大学 名誉教授
                弦間 明   公益財団法人日伊協会会長
                塩野 七生  作家
                林 肇  外務省 欧州局長
(委員の掲載は五十音順)

詳細は以下のホームページに掲載されております。
「日本イタリア国交150周年推進委員会」及び「日本イタリア国交150周年事務局」の設置

2.「日伊国交150周年」を記念して在日イタリア大使館が関係する日本で開催される展覧会その他のイベントの最新の情報が次のサイトに掲載されています。

Italy in Japan2016(イタリーインジャパン)イタリアファンのためのイタリア関連イベント情報サイト

『クロナカ』148号発行

日伊協会会報『クロナカ』2016年冬号(通巻148号)が出来上がりました。
会員の皆様に向けて発送中です。

クロナカ148号表紙今号の特集は、前号に続いて「日伊国交150周年」です。好評だった前号に続いて、今号も人物の交流を中心に取り上げました。

メインである冒頭記事は、長年日伊交流に力を尽くされ、一昨年の暮れに亡くなったヨゼフ・ピタウさん(1928~2014)に関するお話です。1952年に来日して以来、上智大学理事長、学長を歴任。日伊協会の評議員も務めていただきました。ローマに戻ってからは98年に大司教となり、一時は将来のローマ教皇との噂もあったほど。定年後に再来日し、14年に日本で亡くなりました。

そんなピタウさんの真摯でありながらも気さくな人柄を示すエピソードを、上智大学の卒業生でもあり、本誌で毎号「小さな村の大きな人生」を執筆なさっている田口和博さんにお願いしました。

続いて、ミラノを中心に日伊交流活動を行い、設立20周年を迎えた「北イタリア日本人会」について、昨年11月に現地で開催された「ラ・フェスタ」の様子を交えて、事務局の森岡千雪さんに紹介していただきます。当日は、ACミランの本田圭佑選手もサプライズ参加したそうです!

そして、前号に続いてトリノ在住の作家であり、空手のイタリア代表にも選ばれたエルヴィーラ・ピアッツァによるエッセイ「センセイ」の後半をお届けします。

『クロナカ』は、日伊協会の会員以外の方にもお分けしております。
当サイトの「会報『Cronaca』一覧」ページの[お申し込み>>]ボタンをクリックしてお申込みください。

また、事務局に直接電話でお申し込みいただいても結構です。
その際は、「クロナカ2015年冬号(148号)希望」とお伝えください。
tel. 03-3402-1632 (日伊協会事務局)
------------------
【目次】 (表紙を含めて全24ページ、行頭の数字はページ番号です)
特集:日伊国交150周年(続)
3  時代を超えた日伊交流の歴史
4 ピタウ大司教とソフィア・ローレンのこと 田口和博
7  創立20周年を迎えた「北イタリア日本人会」 森岡千雪
9  センセイ──イッポン道場での「試練」の思い出(下)
エルヴィーラ・ピアッツァ、天野泰明(訳)
–+— –+– –+– –+– –+–
12  イタリア・ルネサンス絵画史入門<52> 松浦弘明
絵画における迫真性の探求
―カラヴァッジョの新たなる試み―
14 モスカテッロ・リポート 素顔のイタリア <15>
危機は去っても「辺獄」でもがき続けるイタリア人
アントニオ・モスカテッロ、廣石正和(訳)
16  陣内がゆく<8> 陣内秀信
田舎町のこだわり博物館
17  BAR SPORT<13> 佐藤徳和
セリエA昇格のカルピとフロジノーネ、小クラブの逆襲 ②カルピFC編
18 Yoshio AntonioのイタリアPOPS小辞典<10> 磐佐良雄
第66回サンレモ音楽祭2016
18 幸せになるためのイタリア語講座
<1>「不思議のヴェール」を探してみませんか 押場靖志
<2>50歳から始めたイタリア語で人生が輝き出しました! 齊藤ゆかり
<3>ITALIANIZZATOへの道 真船千秋
20 イタリアのニュースから
22 日伊協会からのお知らせ
第25回スピーチコンテスト結果報告
23 恵贈図書
表紙 アンギアーリ(トスカーナ州)にて  二村高史

会員募集キャンペーンのお知らせ

日伊協会は、過去70年以上にわたり、イタリア語の普及やイタリア文化理解の促進に大きな実績を残しています。
このような日伊協会の活動を支えて下さっているのが法人、個人の会員の皆様です。今後もイタリアを愛する皆様のご要望にこたえられるよう、魅力あふれるイベントとイタリア語講座の更なる充実を図っていきますので、イタリアに興味がある方、日本とイタリアの交流に関心のある方、ぜひ、この機会にご加入をご検討ください。資格・年齢問わず、どなたでもご入会できます。もちろんイタリア語ができなくても大丈夫です。

ただいまご入会いただくと、ご入会日より2017年3月31日までの会員資格(通常の会員資格期間は4月1日から翌年3月31日迄)が得られます。

会費: 個人普通会員 6,000円
    ユース会員(25歳以下) 3,000円
    個人賛助会員 1口 20,000円 より
    法人賛助会員 1口 100,000円 より

退会のお申し出がない限り自動継続となります。尚、次年度以降の年会費は全額となります。ユース会員にお申込みの場合は、生年月日を証明する書類(運転免許書、学生証などの写し)をご提出ください。2016年度ユース会員ご入会は1991年以降生まれの方が対象となります。

また、個人普通・賛助会員に関しては、家族会員割引制度(2人目より年会費から2,000円割引)がございます。

お申込みはこちらからどうぞ

*会員特典*
・イタリア語講座割引(個人普通/賛助会員:春期・秋期イタリア語講座1講座につき1,000円引、ユース会員:半額割引<複数回に分割されている講座は1講座とみなします。一部除外講座あり>)
・イタリア文化セミナー割引
・フェスタ、交歓会、講演会など各種イベントへの優先、優待参加
・季刊会報誌『クロナカ』無料送付
・年刊学術誌『日伊文化研究』無料送付・査読付投稿資格
・イタリア留学無料相談・手続代行料割引・奨学金制度
・図書貸し出し
・提携イタリアレストラン・食品専門店優待
・コンサート・オペラチケットの優待割引

会員特典の詳細はこちらから

トキワ松学園国際交流部(中高校生)に日伊協会講師がレッスンしました

2015年11月30日、トキワ松学園国際交流部にて、世界の様々な国との交流の一環として「イタリア」が取り上げられ、日伊協会イタリア語講師フィオーレ リエト先生が交流大使として楽しいレッスンを行いました。

2015-12-25-tokiwa-02 2015-12-25-tokiwa-01 2015-12-25-tokiwa-04

詳しくはトキワ松学園のホームページをご覧下さい。
トキログ(トキワ松ブログ)2015年12月23日からご覧いただけます。

2015-12-25-tokiwa-03

第25回イタリア語スピーチコンテスト開催報告

第25回イタリア語スピーチコンテストで見事優勝されました杉原さんのスピーチを動画でご紹介いたします。

第1位:杉原 代志文さん

第1位:杉原 代志文さん


12月5日(土)13:00より、イタリア文化会館アニェッリホールにて、第25回目となるイタリア語スピーチコンテストが開催されました。

今回は13名の方が本選に出場し、熱いスピーチを競いました。また第二部ではトーク・イベント「イタリア語を話してみよう」を開催し、本コンテスト第3回優勝者の張あさ子さん、昨年の優勝者の逸見祐太さんをお招きし、日伊協会イタリア語主任講師の押場靖志先生の司会でイタリア語を学ぶきっかけや上達の秘訣についてトークショー形式でお話していただきました

第1位:杉原 代志文 「学ぶ勇気」 (結果)
第2位:土橋 由美子 「『イタリア人が?』『イタリア人!』」
第3位:須藤 真未  「イタリア人のジェスチャーについて」
朝日新聞社賞:水野 真理子  「らくがき」
日伊協会賞:三嶋 路子  「絵文字:遊び心のあるコミュニケーション」

第2位:土橋 由美子さん

第2位:土橋 由美子さん

(敬称略)
以上の方々が入賞なさいました。

1位の杉原代志文さんのスピーチ「学ぶ勇気」は、イタリアに留学したときに出会ったある先生からの言葉をきっかけに、間違えを恐れずにとにかく勇気を持って話すことの大切さ学んだイタリア滞在での体験談で、まさしくイタリア語上達への秘訣が詰まった内容でした。

第3位:須藤 真未さん

第3位:須藤 真未さん


なお、1位から3位の方には日伊協会より賞状、賞杯が贈られ、景品として1位の方には、アリタリア-イタリア航空より東京-ローマ往復航空券、Firenze Centro Fiorenza校よりイタリア語研修費、研修中の宿泊費及び日伊協会より滞在費10万円、イタリア文化会館よりイタリア食品詰め合わせ、2位の方には㈱リョービツアーズ トゥッタ・イタリアカンパニー提供の東京-ローマ往復航空券、Roma Torre di Babele校よりイタリア語研修費。3位の方には5万円の図書券が贈られました。入賞者の皆様おめでとうございました。
朝日新聞社賞:水野 真理子さん

朝日新聞社賞
水野 真理子さん

更に研鑽を重ねて、次の機会に頑張って下さい。(アルファベット順 敬称略)

保坂 真名  「日本とイタリアのおもてなし」
大場 由紀子  私の小さな大冒険」
齋藤 裕  「ミラノ風ドリアの謎」
櫻井 朋子  「私はなぜイタリア語を学ぶのか」
杉森 泰太  「時間厳守の日本人、働かないイタリア人?」
谷口 眞理子  「別れ:母からの最後のメッセージ」
山根 パオラ子  「移民から見た現代の移民政策」
吉野 美恵  「こころに秘めた私の夢~へんてこ衣装と高貴なレース」

惜しくも入賞を逃されましたが、素晴らしいスピーチをされた方々は以下の通りです。
ご協賛、ご後援を頂いた下記の皆さまに御礼申し上げます。
協賛:スルガ銀行、アリタリア-イタリア航空、㈱リョービツアーズ トゥッタ・イタリアカンパニー
後援:イタリア大使館、朝日新聞社、NHK

日伊協会賞:三嶋 路子さん

日伊協会賞
三嶋 路子さん

また下記の審査委員の先生方にも重ねて御礼申し上げます。
審査委員長:長神悟(東京大学大学院教授)
白崎容子(元慶応義塾大学教授)
高田和文(静岡文化芸術大学副学長)
Marisa di Russo(元東京外国語大学客員教授)
Silvio Vita(京都外国語大学教授)
Giorgio Amitrano(イタリア文化会館館長)
質問者:竹内マテルダ(日伊協会イタリア語講師)
(敬称略)

主催:公益財団法人日伊協会、イタリア文化会館
2015-12-05-0-6

ミラノ国際博を訪ねて

富永 孝雄(日伊協会顧問)

ミラノ駐在経験者としては今年のミラノ国際博の見学は是非にと思っていたが、年初来の脚力低下で実現は到底無理と諦めていた。偶々、会期の終り近く、山田専務理事とご一緒にフィナーレの国際博を一瞥俯瞰する望外の機会に恵まれた。本国際博については既に多くの報道、紹介がされており、蛇足の憾みは拭い難いが、お許しを頂き、いくつかの印象を申し述べたい。先ず概観から始めよう。

  • ミラノ国際博の位置づけ

1851年の第1回ロンドン万博に始まる万国博時代に、ミラノでは初めての万国博が1906年に開催されている。今回のミラノ国際博(EXPO)は1928年の国際博覧会条約に基づき開催される登録博覧会(会期は6週間以上6ヶ月以内)である。最近の登録国際博、愛地球(愛知)博(2005年)、上海万博(2010年)と較べるとその規模は次の通りである。

・愛地球博   会場面積 174ha 入場者数 2200万人

・上海万博     “ ”  400ha “ ”    7308万人

・ミラノ国際博   “ ” 110ha “ ”    2150万人

2015-11-Milano-08

入場者数では上海の3割で、愛知とは拮抗している。5月の開幕以来3ヶ月は300万人/月程度に止まっていたが、8月以降逐月増加し、10月には500万人を上回り、結局目標の2000万人を超えて終幕を迎えた。会場面積は上海の3割に満たず、愛知の6割に過ぎない。これはひとつには上海も愛知も会場は複数であるが、ミラノの場合は横長の単一の会場に集約されていることにもよる。従来ミラノ市内にあった国際見本市会場がミラノ市中心から10キロ北西のRHO(ロー)に移転しており、国際博会場の役割の一端を担っているのである。上海などと較べると一見小振りの様であるが、会場を貫く中央の大通り(DECUMANO)を挟む両側には各展示館が連なり、会場レイアウトはわかりやすく、アクセスには便利な感がある。国際博参加国は140にも及ぶが、小国のグループが入れる展示館を設けるなど、小国の立場への公平な配慮が窺える。

 

今回の国際博を貫く基軸テーマは「地球に食料を 生命にエネルギーを」(Nutrire il planeta Energia per la vita)である。国際博に先立ち、イタリア政府の要請に応えて各国の識者は、将来の地球の資源を持続的に活用し、食への権利の確立のために考慮すべき次の諸点を指摘した。

2015-11-Milano-10

・持続可能な発展のための経済、生産モデルの追及

・水資源と生物の多様性にダメージを与えずに健康な食料を供給出来る農業とは?

・人口集中の都市間の不均衡を是正する技術と方策?

・栄養源としての食糧は同時に社会・文化のアイデンティテイーを具現するのでは?

こうした指摘を踏まえた国際的な幅広い討議の結果「ミラノ憲章」が起草され、「栄養失調、栄養不良、食糧ロスをなくすための戦い、天然資源への公正なアクセスの推進、生産過程における持続可能な管理の保証などの食料をめぐる挑戦に勝つため」の共同の行動の必要性を訴えた。国際博の参加国は、国連も含め憲章への署名、支持の表明と共に憲章の趣旨に沿った展示につとめている。

2.各国の展示館

2015-11-Milano-02

終幕に近い各国の展示館への観客は軒並み長い行列、評判の高い館は1~2時間の待ちは普通で、最終日には日本館やカザフスタン館は7時間以上の待ちになるなど混雑の人波は続いた。好評といわれた展示館の駆け足の印象を記す。
・イタリア館

イタリア館のテーマは、人の能力や計画が伸びるように「育て上げる」こととされ、傍のイタリア広場の池中央の「生命の木」がその象徴となっている。

建物の外観は都会の森の如く、中央に広間、4つのブロックから成り、天井も高い。観光地や各地方の紹介も行き届いており、食のみならず、イタリア全体の積極的な紹介に取り組んでいる。

2015-11-Milano-04

・日本館

日本館は入場者も200万人を超え、展示デザイン部門での金賞を受けるなど、評判は非常に高かった。

日本館のテーマは「調和ある多様性」で「健康」と「教育的なおもてなし」が基本となった。建物は伝統的な木材建築で、紫舟の書のパネルをはじめ、米作などの映像、食材パネル、最後には参加者が箸でパネルに触れながら和食についての情報を得るインタラクティヴな手法を取り入れた「未来のレストラン」など多彩なプログラムであった。日本食の提供は「美濃吉」の京懐石と4店参加のフ-ドコートでの天ぷらそばとカツカレーなど人気を集めた。

2015-11-Milano-05・ドイツ館

ドイツ館のテーマは国際博のテーマ実現のため,「アィディアの野」において積極的にアィディアを育てようとする。最初にアィディアの苗を育てる試みから、土壌、水、 気候変動、生物の多様性などの現状を探り、最後に蜂の世界から見て人間社会で育てた「野からのアイディア」をどう活用するのかと問うている。ドイツらしい理詰めのプレゼンテーションである。

・UAE 館

UAE(アラブ首長国連邦)は2020年の登録博覧会開催国と決まっている所から,館の規模も大きく、次回も踏まえた意欲的な取り組みである。テーマは「食糧は未来を創り、頒つ、思いのためにある」と未来へのチャレンジである。しかし現実の食糧問題、気候変化への対処は重要としていた。

2015-11-Milano-07・カザフスタン館

2017年にはアスタナで国際博(5年毎の登録博覧会の間を縫って開催される小型の認定博覧会(3週間以上3月内の会期))が開催されることもあり、評価は高かったが、見学の機会を逸した。

 

 

2015-11-Milano-09

・中国館

国際博の自前の展示館としてははじめてである。人は自然と共にあるとの哲学の下、土地が人を養い、食が生命を支える人の感謝、尊敬、協力の態度をテーマとしている。中国農業の歴史と将来に向けての技術革新の現状を取り上げている。

 

3.国際機関、食品産業等

2015-11-Milano-11・ゼロの館(国際連合)

国際博西入口近くの大建築でまず正面のdivinus halitas terrae(地の息吹きは神のもの)が目につく。国際連合館のテーマは「『飢えをゼロ』を目指し、持続可能な世界のために団結しよう」である。2012年の国連の『飢えをゼロ』計画がベースとなり、女性の地位向上と両性の平等の達成を求めている。

木工の図書館風の建物の門から入ると、人の食を求める歴史が展開し、植物、家畜など生物の多様性、農業、牧畜の発展史、さらには廃棄食料問題にもふれている。国際連合はこの他、国際博内に「国連公園」「子供公園」「生物多様性公園」「未来の食料区」などを設けて連携して『飢えをゼロ』テーマの実現を図っている。

2015-11-Milano-03・スローフード館

国際博東口近くに蝸牛のマークのスローフード館がある。ファーストフードに抗して1987年イタリアに始まったこの運動は日本も含め世界に広がり、委員(convivia)は1500人、会員は10万人に達する。健康で高品質、環境に優しく、消費者も生産者も満足できる価格で食料を提供という難題を追求している。

 

 

2015-11-Milano-06・イタリアワインの館  産地毎のワインが展示されている。

 

4.クラスター(cluster)館

時間の関係で見学は出来なかったが、本国際博のテーマを踏まえた教育プロジェクトとして、主要な食料を含む9の分野についてのクラスター(専門館)が設けられている。米、ココアとチョコレート、コーヒー、果物と野菜,香辛料(spices)、穀類と塊茎(cereals and tubers)、地中海生物(Bio-Mediterraneum)、島嶼・海・食料、乾燥地帯(arid zones)の9分野である。学生を含む来訪者は1300万人に及んだとのことであった。

5.国際博の終了と今後

2015-11-Milano-01国際博閉会式は、10月31日、マッタレッラ共和国大統領、サラ国際博運営委員長、ピサピア・ミラノ市長、マルティナ農林大臣,マローニ・ロンバルディア州知事をはじめ関係者出席の下、会場中央の屋外劇場で行われた(一般観客は参加せず)。RAI Unoは、閉会式を完全中継した。マッタレッラ大統領は、6ヶ月間の会期を顧み、ミラノ憲章を初め今回得られた多くの成果はイタリアの一致団結した協力によることを強調された。5月1日の開会式当日、ミラノ市内では左翼学生、労働組合、イタリア各地方の急進主義者らのNO EXPO運動により、車の焼き打ちや逮捕者が出るなど騒乱が勃発し、その後、学生の博覧会見学の推進や各産業団体からの支援も得て次第に鎮静化した経緯がある。工事の遅延なども加わり、一時は国際博の先行きも憂慮されたことが関係者の胸中にあったと思われる。

また従来からの見本市会場に充てられる用地以外の博覧会跡地の利用については様々な議論がある様である。跡地の利用についてマルティナ農林大臣は国のシンボル的存在であるべきとした。国際博の運営はロンバルデイァ州、ミラノ市、国が分坦する体制で行われてきたが、跡地の利用についても変らないとみられる。ロンドンやパリの万博跡地のように公園や公共建築の用地にすべしとの意見や大学の研究施設に充てるべきとの考え方もある。またミラノの特性を考慮してデザインやファッションのセンターを創るべしとも、さらには農業やバイオ関連の施設とすべしとの主張も聞かれる。2016年中には結論も得られようが、跡地の半分は公園に、残り半分は大学や研究開発施設に活用するという案も有力とされている。

6.終わりに

今回のミラノ訪問は9年振りであった。国際博を前にミラノの市内も大分化粧直しをしたようである。中央駅も明るくなった。国際博訪問客が増えタクシーを拾うのも一苦労である。ただ地下鉄は新しい路線も出来て以前より便利な交通機関となった。ロー(RHO)までの路線や東のベルガモ近くまで伸びた新線で市外からの通勤事情は改善されたようである。晩秋の色濃いミラノの下町は昔と変らず、煤けた建物が多いが、路面電車には新型が登場している。EXPOに備え国鉄ガリバルデイ駅の周辺も再開発され、大廈高楼の街(Piazza Gae Aulenti)となった。近くには各部屋のベランダが一様に緑に覆われた高級住宅ビルも出現した。何よりも乗用車は一層小型化し、「500」(フィアット)クラスの車が増えた。日本とはむしろ逆の感じである。ただタクシーに日本車が多いのにも驚く。EU 統合後20年になるが、イタリアは段々EUカラーが強くなり、イタリアらしさが少し薄れているような気がする。グローバリゼションの成せる業かも知れない。

富永 孝雄(日伊協会顧問)

第25回イタリア語スピ-チコンテスト最終審査および授賞式のご案内

1991年より始まったイタリア語スピーチコンテストも今年で25回目を迎えます。書類審査を通過した13名の方が、スピーチとイタリア語による質疑応答で最終審査に臨みます。毎年、おどろくほど流暢なスピーチもあれば、たどたどしくても伝わるスピーチもあります。おもわずジーンときたり、そうだったのかと膝を打ったり、興味深く、ときに笑いを誘い、情熱にあふれるイタリア語によるスピーチの数々を是非会場に聴きにいらっしゃいませんか?

スピーチの後は、審査時間を利用して日伊協会主任講師・押場靖志の司会でトークショー「イタリア語を話してみよう」を予定しております。お二人の過去の優勝者をお呼びし、イタリア文化との出会いやイタリア語学習にまつわる楽しいお話を語っていただきます。

イタリア語をお勉強なさっている方、これから始めようと思っていらっしゃる方、将来スピーチコンテストにトライしようとお考えの方、皆様のご来場をお待ちしております。

日 時:2015年12月5日(土)
2015-12-05-logo
12:30  開場
13:00  開演
13:00- イタリア語スピーチコンテスト
15:15- トークショー
16:00- 表彰式、審査結果発表、審査委員長講評、表彰
16:30- パーティ(参加無料)

参加費 無料

会 場:イタリア文化会館(東京・九段)アニェッリホ-ル

賞 

● 1位  賞状 賞杯
イタリア文化会館賞 アリタリアーイタリア航空提供 東京・ロ-マ往復航空券
イタリア語研修費(Firenze Centro Fiorenza校授業料、研修中の宿泊費、滞在費)

● 2位  賞状 賞杯
㈱リョービツアーズ トゥッタ・イタリアカンパニー提供 東京・ロ-マ往復航空券
イタリア語学校(Roma Torre di Babele校)研修授業料

● 3位  賞状 賞杯 図書券

● 朝日新聞社賞 賞状 記念品

● 日伊協会賞  賞状 記念品

● 参加賞  書籍 Sinonimi e contrari minore
「林達夫・回想のイタリア旅行」(イタリア書房提供)

演 題 出場者(アルファベット順)*
1. 「イタリア人が?」「イタリア人!」 土橋 由美子
2. 日本とイタリアのおもてなし 保坂 真名
3. 絵文字 : 遊び心のあるコミュニケーション 三嶋 路子
4. らくがき 水野 真理子
5. 私の小さな大冒険 大場 由紀子
6. ミラノ風ドリアの謎 齋藤 裕
7. 私はなぜイタリア語を学ぶのか 櫻井 朋子
8. イタリア人のジェスチャーについて 須藤 真未
9. “学ぶ勇気” 杉原 代志文
10. 時間厳守の日本人、働かないイタリア人? 杉森 泰太
11. 別れ :母からの最後のメッセージ 谷口 眞理子
12. 移民から見た現代の移民政策 山根 パオラ
13. こころに秘めた私の夢~へんてこ衣装と高貴なレース~ 吉野 美恵

*本リストは出場者のアルファベット順に記載されており、実際の出場順番は、当日くじ引きにて決定されます。
P1150790-2
写真は2014年度の授賞式の模様

第5回イタリア料理専門展「ACCI Gusto」2015に、日伊協会が出展します

イタリア料理専門展「ACCI Gusto」2015は、イタリア料理に関係する様々な団体が出展する食の専門展で、イタリア料理に関する正しい情報を提供しつつ、 「本当のイタリア料理」を通じてイタリア料理ファンをより多く獲得し、 日本のイタリア料理マーケット、ひいては日本食のマーケットのさらなる発展に寄与することを目的としています。この展示会は今回が第5回目になり、展示の他に、様々なセミナー、デモンストレーションや各社のプレゼンテーションが予定されています。

この展示会に当協会が初出展します。当日は、イタリア情報誌「クロナカ」バックナンバー、留学冊子「IL Millione」、そしてイタリア語講座および日伊協会活動ご案内パンフを用意し、参加者に対し、協会活動をアピールし、「食」を極めるための基本となるイタリア語習得、また現地での留学や研修への情報提供を行います。

また当協会長本和子理事のセミナー「パスタのすべて」も予定されております。

このイベントは、基本的にシェフの方を対象としていますが、日伊協会の会員の方には、先日の会報発送時に入場券をお送りしました(券を持っていない人は¥1,000かかります)。

概要は下の表にまとめていますが、イタリア料理専門展「ACCI Gusto」2015に関する詳しいご案内はこちら

日伊協会 ブースNo.: 『4-50』のご案内はこちら

長本和子理事をはじめ、セミナーのご案内はこちら

名  称 第5回イタリア料理専門展「ACCI Gusto」2015
会  期 2015年11月17日(火)・18日(水)10:00~17:00 ※2日間
会  場 都立産業貿易センター台東館(東京都台東区花川戸2-6-5)
主  催 日本イタリア料理協会
出展規模 100社/120小間(予定)
来場者数 5,000名(予定)
後  援 イタリア大使館貿易促進部、イタリア商工会議所、日本ナポリピッツァ職人協会、
日本ソムリエ協会、日本パスタ協会、日本カフェプランナー協会、
(財)日伊協会、国際カフェテイスティング協会、フランチャコルタ協会、
ジャパンビアソムリエ協会(予定)
協  力 (株)旭屋出版、飛鳥出版(株)、(株)外食産業新聞社、(株)CUISINE KINGDOM、
(株)柴田書店、(株)食品新聞社、(株)総合食品研究所、(株)料理通信社(予定)
来場対象 日本イタリア料理協会会員、 イタリア料理店シェフ、
イタリアンカフェ・バール・ダイニング関係者、 西洋料理店関係者、
ホテル・式場・会館関係者、 独立開店希望者、 外食中食チェーンほか

日伊協会 入会キャンペーン実施中。今なら会費が半額です!

日伊協会は、過去70年以上にわたり、イタリア語の普及やイタリア文化理解の促進に大きな実績を残しています。

このような日伊協会の活動を支えて下さっているのが法人、個人の会員の皆様です。今後もイタリアを愛する皆様のご要望にこたえられるよう、魅力あふれるイベントとイタリア語講座の更なる充実を図っていきますので、イタリアに興味がある方、日本とイタリアの交流に関心のある方、ぜひ、この機会にご加入をご検討ください。

資格・年齢問わず、どなたでもご入会できます。もちろんイタリア語ができなくても大丈夫。

ただいまご入会いただくと、2015年度(有効期限:2016年3月末日)の年会費が半額になります。

ユース会員<25歳以下>3,000円→1,500円
個人普通会員6,000円→3,000円
個人賛助会員1口2万円から→1口1万円から
法人賛助会員1口10万円から→1口5万円から

また、個人普通・賛助会員に関しては、家族会員割引制度(2人目より年会費から2,000円割引)がございます。

お申込みはこちらからどうぞ

*会員特典*
・イタリア語講座割引(個人普通/賛助会員:春期・秋期イタリア語講座1講座につき1,000円引、ユース会員:半額割引<複数回に分割されている講座は1講座とみなします。一部除外講座あり>)
・イタリア文化セミナー割引
・フェスタ、交歓会、講演会など各種イベントへの優先、優待参加
・季刊会報誌『クロナカ』無料送付
・年刊学術誌『日伊文化研究』無料送付・査読付投稿資格
・イタリア留学無料相談・手続代行料割引・奨学金制度
・図書貸し出し
・提携イタリアレストラン・食品専門店優待
・コンサート・オペラチケットの優待割引

会員特典の詳細はこちらからどうぞ

*退会のお申し出がない限り自動継続となります。尚、次年度以降の年会費は全額となります。ユース会員にお申込みの場合は、生年月日を証明する書類(運転免許書、学生証などの写し)をご提出ください。

『イタリア留学フェア2015』開催のご案内

イタリア文化会館にて今年も「イタリア留学フェア」を開催します。

大学・語学学校・専門学校・高校留学や留学手配の関係者からイタリア留学の最新情報が入手できます。
この他にもイタリア映画上映会、イタリア人留学生との交流会、販売コーナーなどの様々なイベントを通して、
気軽にイタリアを楽しんでいただけます。

イタリア留学フェア2015 概要

日時: 2015年11月6日(金)・7日(土)10:30~19:00

場所: イタリア文化会館 エキジビションホール

共催: 公益財団法人日伊協会、イタリア大使館観光促進部(ENIT)

後援: 文部科学省、独立行政法人日本学生支援機構、千代田区

詳細はこちら

2015-11-06-ryuugakufair

『クロナカ』147号発行

日伊協会会報『クロナカ』2015年秋号(通巻147号)が出来上がりました。
会員の皆様に発送中です。

クロナカ147号
今号の特集は、「日伊国交150周年」です。
1866年8月25日(新暦)に日伊修好通商条約が結ばれてから、来年は150年目にあたり、さまざまな行事が予定されています。
今号はそれに先立ち、1960年代から80年代にかけて、まだまだお互いの情報が少なかった時代に、いろいろな形で日本とイタリアの交流に携わった4人の方々の楽しくも驚きのエピソードを、取り上げました。

1978年に来日したカルミネ・コッツォリーノさんは、日本初のイタリア人オーナーシェフとして87年に「リストランテ・カルミネ」を開店。合気道の先生になるために日本に来たカルミネさんが、なぜオーナーシェフになったのか。その秘密が明かされます。

1967年にイタリア・ミラノに単身赴任した宮本進さんは、イタリア語も話せないのに、ミラノに赴任。英語が話せないイタリア人のなかで、どうやって難関を乗り切ったのでしょうか。

1964年、空手の普及を目的にヨーロッパに向かった三浦勝さんは、苦労に苦労を重ねて、イタリアに武道を根づかせました。

そして、その孫弟子にあたるイタリアの女流作家エルヴィーラ・ピアッツァに、ある日の空手道場での出来事を書いていただきました。

また、日伊両大使からいただいたメッセージを裏表紙に記載しております。
今回は特別編成のため、連載記事の一部はお休みです。

『クロナカ』は、日伊協会の会員以外の方にもお分けしております。
当ページ上部のメニューから、[出版物]→[会報『Cronaca』一覧]を選択し、ページ下部にある[お申し込み>>]ボタンをクリックしてお申込みください。

また、事務局に直接電話でお申し込みいただいても結構です。
その際は、「クロナカ2015年秋号(147号)希望」とお伝えください。
tel. 03-3402-1632 (日伊協会事務局)

------------------
【目次】 (表紙を含めて全24ページ、行頭の数字はページ番号です)
特集:日伊国交150周年
3 60~80年代の交流の現場から
4 本当にここが地球の上? すべてが驚きだった日本
──来日38年、カルミネ・コッツォリーノさん
6 右も左もわからないままイタリアに赴任して
──50年前のミラノで宮本進さんが実践したこと
8 苦難の末にイタリアに根づいた武道
──半世紀にわたって空手と文化を伝えてきた、三浦勝さん
10 センセイ──イッポン道場での「試練」の思い出(上)
エルヴィーラ・ピアッツァ、天野泰明(訳)
13 第5回「イタリア人大学生のための日本語・日本文化講座」ご報告
14 イタリアで花開く日本文化<13> 持丸史恵
ヴェネツィアで日本人のガラス作品展開催
–+— –+– –+– –+– –+–
16 イタリア・ルネサンス絵画史入門<51> 松浦弘明
絵画における迫真性の探求
―カラヴァッジョの最初の聖堂装飾―
18 小さな村の大きな人生<18> 田口和博
祈り続けることに限界はないのかということ
20 イタリアのニュースから
22 Yoshio AntonioのイタリアPOPS小辞典<9> 磐佐良雄
ナポリ音楽界の新リーダー ジジ・ダレッシオ
23 日伊協会からのお知らせ
24(裏表紙) 「日伊国交150周年」公式ロゴ発表
「日伊国交150周年」に寄せて 日伊両大使のごあいさつ
表紙 ローマ サン・ピエトロ大聖堂にて  二村高史