マンドリン通信 <コロナ流行最前線時期のリスク満載一時帰国>

<コロナ流行最前線時期のリスク満載一時帰国>

*イタリア出国

3/26にドイツ政府は入国に際し、3/30から48時間以内の陰性証明を義務付けました。私は日本政府の指定する72時間以内の陰性証明で、チェックイン出来るはずで、その時点では乗換ではその新しい48時間以内証明は不要でした。一緒に帰る友人はフランクフルト領事館とフランクフルトの空港の検疫担当にも問い合わせ「トランジットでは不要」の確認取ってました。

しかし4月1日出発のリナーテ空港のチェックインで大もめにもめ、係員は48時間以内の陰性証明無いと飛行機乗せないの一点張り。

日本の証明見せてもフライトの出発時間から72時間以内ではなく、到着の72時間前だから、この証明は無効だと言われて押し問答。私は日本政府の英語版陰性証明の必要説明見せても全く聞き入れず。

貴方たちの搭乗のための唯一の解決案は、ここからタクシーで近くのドライブスルー式の英語証明出る検査所で、陰性結果出てから戻りチェックインする事だと。これって簡易検査でいいの???でしたが、それを言い張るので搭乗まで時間も無いので行くことを決心。この私達の押し問答中、我らの後ろで長く待たされていた他の登乗客は、文句も言わずじっと静かに待ってました。

空港タクシー乗り場手前で、白タクに声かけられ(いつものパターン)、多少高いが全行程(空港トンボ返りと検査結果出るまで待機も入る)を考えると納得して車へ。そして駐車場で事前予約必要と運転手に言われ、その場に居た他の白タク仲間運転手が素早くスマホで予約してくれ(早い・慣れてる)、予約完了。大スーツケース4個含め、荷物全部白タクに乗せて検査所にレッツゴー! 友人はこんなドタバタ最中に、いつの間にか白タク運転手にしっかり料金値引き交渉してました(苦笑い)。

検査所に並び、幸い空いていて、30分で終了。結果はスマホに届き、またリナーテ空港に戻り、友人がチェックイン書類渡して先に行き、私が後から荷物を持ち込むという作業分担して、白タク運転手さんの誘導で無事エレベーター乗れて、彼の「Buon viaggio!」の声に勇気づけられ、チェックイン終了は出発20分前でした(汗)。

セキュリティは空いており、既にフライトは遅れてました。当然です。ああ何というドタバタ劇。想定してましたがかなり慌てました。冷や汗と動き回ったので汗びっしょり。ゲートに着きホッとしていると、チェックイン時に私達のすぐ後ろの順番で居たあるイタリア人男性が私に笑顔で声掛けました。「Ce l’hai fatta? やり遂げたかい?」。勿論! それからこのコロナ時のフライトに関する対応に関する話しをしました。まあ、私たちの戦いを後ろで全部聞いていてチェックイン出来たか気にしてくれてたみたいで。。。

*フランクフルト乗り換え

ドイツの入国の条件は31日にまた変わり、全ての入国・トランジットに48時間陰性証明義務付けとリナーテのルフトハンザ職員は言いました。しかし、それが全て徹底されてない事を、フランクフルトに着いて知ります。

ドイツ入国では陰性証明提示なし(30日はある日本人の情報で入国で書類チェックに手間取り長蛇の列とありましたが、手間かかるとわかり変更したらしい)待ち時間なし。

搭乗直前のチェックインで乗客の書類確認となってました。友人の担当は何と日本用の陰性証明を見せてください、これが必要ですと。リナーテの陰性証明には検体採取方法の明示なく(あると思ってました)、でも その時の私の担当はリナーテの簡易検査証明提示でOK。人により対応変わるのは、いつもの海外であるパターンで、まあ急に変わったので、職員も徹底は難しいのだと思いました。

なんとかフライトに間に合い、フランクフルトから羽田行き飛行機は50分遅れ、無事に乗れました。ああ、何という顛末と幸運!

リナーテの白タクさん達は、予約代行・検査中待機・アドバイス・検査中のヘルプ・空港内誘導、エレベーターに山の様な荷物と乗り込む私を笑顔で送ってくれました。こんな数ある役務提供で€50は高くない出費です。こんなイタリア人が好きですし、彼らのお蔭で間に合ったのです。

結果、あのリナーテの検査証明では、フランクフルト乗換で必要ありませんでした。リナーテ空港の隣のカウンターで、同様の仕打ちにあってたテルアビブの若い女性はショックで泣いてました。帰れないと悲観に暮れて。彼女も同じ場所で他の白タク仲間のヘルプで検査して、リナーテに戻り無事チェックインしてました。良かった。つまり、今の所はイタリア出るには「48時間以内の陰性証明」なら問題ないと言う事です。

*日本入国

羽田空港に着き、思いの外降りた乗客多く、何箇所も書類チェックポイントあり変更や数々のアプリダウンロードあり、結局12:00に飛行機着いてから検疫所指定のホテルに着いたのは19:00… 矢張りスムーズには行きませんでした。しかし、少ない乗客に対してのその若いスタッフさんの多い事!100人以上はいたと思います。沢山の日本語の書類、数少ない外国の方には理解出来るのか?実際私でさえ、理解するのに何回も読み直しましたから。

まあ陰性で良かった。長〜いスリリングな帰国の旅でした。3日後にまた検査して陰性となり、晴れて解放されて家に帰れました(安堵)。1週間に4度検査しました。

ホテルでの3食は写真のようなお弁当で、流石に寂しいものでした。一歩も廊下にも出られず、独房状態でした。仕方ないのですが体を動かせる場所もなく、辛かったです。

自宅に一緒に過ごした友人はすぐ体重計に乗り、この食生活で数キロ痩せたと驚き、「この体重計壊れてない?」と何度も聞いてました(笑)。つまりこのような食生活なら確実に瘦せる? そして残りの11日間の自宅隔離を終えて、晴れて自由の身となりました。

しかし、その後東京は緊急事態宣言発令され、イタリアのように「stay home」となりました。。。日本は感染者が増加となり、ワクチン接種も進まず、本当に心配です。

<日本滞在の日々散策>

もっぱら近くの公園に散歩くらいです。目標10000歩でしょうか。。。幸い大きな公園があり、花々と新緑が溢れており久しぶりの良い季節に日本に帰国した嬉しさがあります。

一緒に帰国した友人と過ごした数週間は、家の近くにある訪れなかった素敵な場所を再発見したり、ささやかな楽しみも出来ました。

ある家の近くの庭園を訪れたときに見つけた「ある区map」が楽しく、いくつか試しました。自分の地域にある気づかなかった魅力ある場所を、「歩く」です。よくできたmapと案内で感心しました。多分ほかの地域にもあると思います。また、銭湯好きな私はその情報もmapにあり、試したいと思っています。