イタリア マンドリン通信

<イタリアコロナ事情>北イタリア日本人会会報情報

*Covid-19 緊急事態宣言終了

26か月に及んだ緊急事態宣言が4月末で終了した。規制は5月から全面解除となり、グリーンパス提示義務は不要となった。レストラン・バール入り口で提示して、従業員がスマホでチェックすることが終了。

*マスク義務

・飲食店・商店やスーパーなど屋内の着用義務を一部解除。
・病院、公共交通機関、映画館や劇場、学校等は引き続き着用義務づけ→病院のみと労働者マスク着用義務は残る。職場や混雑する場所では独自にマスク推奨することもあるので、今後も常にマスク携帯は必要で5月15日に無くなる予定が更に9月末まで延長となる。6月下旬から新型コロナの感染者が急増中。

*その他

コロナ治療薬がホームドクター処方箋で薬局購入出来るようになり、病院コロナ問診票やトリアージ(重傷度や治療緊急度に応じた傷病者の振り分け)がなくなった。

<6月のミラノオーケストラのコンサート>

*クラッシック音楽版

Duomo広場近くにある、何度も演奏している「ミニスカラ座」と呼ばれるスカラ座にそっくりの小さな劇場でした。何人かの友人を誘い、8人が来てくれてとても嬉しかったです。ここも舞台は小さいのですが奥行きあるので、何とか指揮者は定位置で職務を全うすることが出来ました。来るはずのコントラバス奏者が来れなくなり、「無し?」で、気が抜けました。必ず何かあるですね~。勿論レギュラーメンバーもドタキャン常です。

その日は公共交通機関の統一ストが予定されていて、どうなることやらと思ってましたが、ストは回避されたようで、観客のとっても混乱なく予定通りに開演出来ました。ストは金曜日とか週末が多いのです。本当に困ります。労働組合が強いですから、ストは当然の権利というのがヨーロッパ諸国の認識です。

コンサートは成功し、アンコールも2回リクエストされ嬉しかったですし、何より観客が喜んでくれたことが一番です。演奏後すぐ友人達の所に挨拶にいきましたが、皆満面の笑みでした。演奏・曲目・ホールすべてが素敵!とお褒めの言葉を頂きました。このホールは中心地にありますし、曲目も観客が喜びそうなものばかりでした。

追記:実はこのホールでの三夜連続コンサートであったのですが、二日前にいきなり指揮者から土日の2夜コンサートの集客が悪いので、支配人がキャンセルしたと連絡ありました。唖然!幸い友人達は金曜日でしたから良かったのですが。翌日土曜日夜の沖縄音楽コンサートで会った友人は、「その日曜日のコンサートを予約した!」と。劇場やチケット代理店からなんの知らせもないと。私は慌ててキャンセルを伝えて、返金を依頼するよう話しました。後日談は、当日やはり知らずに来たイタリア人数人が劇場に行くと、結局「劇場では返金は不可能で直接チケット代理店に連絡してくれ」とのこと。あ~やはりイタリアだ。考えられん!

*吹奏楽器オーケストラと共演

当日は、ミラノのある地下鉄終点一つ前のゴルゴンゾーラまで行きました。ミラノの中心地から約40分位はかかります。名前がチーズのゴルゴンゾーラと同じで、中世に遡りそのチーズ発祥の地とされています。ただこれには他にもいくつかの町も名乗りを上げているとか。

割と大きな町でした。教会もとても立派で、天井が高くエコー効きすぎの感。ですから、クラッシック曲は良いのですが、今回の選曲のうち1曲現代曲があり、音がエコーかかり過ぎてアップテンポの曲なのに切れがなく余り良い出来とは言えませんでした。ここでの演奏には向いてないと思いました。

バカンス前の最後のコンサートなので、終了後恒例のpizzaを食べに、15人位でPizzeriaへ。「Yumiko,当然行くだろ?」でした。ナポリピザで、割と美味しかったから良かった。イタリアはいつもですが、大体食事行くとなると「Pizza食べよう!」です。日本にはこういう老若男女が好きで年中いつでもどこでも食べるものがないかなと。つくづく、Pizzaはオールマイティな食べ物だと思います。総勢15人位、大体いつも「Facciamo alla Romana」という割り勘での支払いです。現金支払いでした。

<友人達とLecco湖へランチ>

友人の誘いでイタリア人と日本人のグループの企画で、ある土曜日にLecco湖にランチに行きました。久々の素敵なレストランでの食事でした。日本ですと、ランチに電車で1時間弱の場所に行くのは余りないかと思いますが、こちらでは、郊外ややや田舎の美味しいレストランに、1時間位は掛けて出かけるのは多いです。実際地元の食材使ったお料理や雰囲気は都会よりリラックス
出来ますね。

レストランは可愛く、お料理もおいしく満足。イタリア人はまず自分の料理をシェアすることはありません。でも「それはなあに?」と聞くと必ず「一口食べる?」と言います。割と普通みたいです。時により一口味見しますが。

さて、レストランの支払いはどのようにするのか?でした。各自、プリモとセコンド、或いは、前菜とプリモ、前菜とセコンドと色々でした。でも個別にはややこしいから多分割り勘だろうと。結果は「割り勘」で同一価格を個別支払いとなりました。イタリアはまだ現金払いする人が多いですが、若い人はMacでもカード支払いです。どちらかと言えばデビットカードでしょうか。携帯のアプリでの支払いも普通です。私はユーロの課金したデビットカードを持っていましたので、良かったです。大体コンタクトレスでPIN必要ないパターンが多いです。勿論高額はPIN必要ですが。

ロンドンに旅行した友人が言ってました。現地は全ての支払いはカードで、現金使う人はほぼ居なかったと。このコロナで更にキャッシュレスが進んだようだとも。イタリアはまだ現金支払いは多いです。日本の普及はどうなのか?

<ミラノオーケストラ友人の葬儀にて追悼演奏>

クラッシック音楽コンサート翌日に数日前に、あるメンバーの訃報があり、教会での葬儀に有志で追悼演奏することになりました。その彼は、以前私が数年前までセコンドで演奏していたとき、練習の時によく隣で弾いていました。休憩中も熱心に練習していたマンドリン愛好者で、よく合間にお喋りしました。

ここ数年は、体調悪かったようで練習に居らしてませんでしたから、気がかりでした。90歳で、65年の連れ添われたと残された奥様が涙ながらにお話しされてました。

曲は、ご本人が大好きだったという「シューベルトのアヴェマリア」。初見の譜面したが、教会のエコーが響きすぎ、バランスとるのが大変でした。でも、イタリアでマンドリン仲間の追悼演奏はこれが2回目です。マンドリンでこういう経験出来るのは悲しいけれど、教会での音楽が身近で貴重だと思います。