「カルチョのイタリア語 - L’italiano nel calcio 」セミナーのご報告

FIFAワールドカップが開幕し、毎日熱戦が繰り広げられていますが、日伊協会でも、開幕前夜の6月15日(金)18:30-20:00、「カルチョのイタリア語 - L’italiano nel calcio」セミナーを開催いたしました(参加者30名)。

講師は、日伊協会会報誌『クロナカ』にイタリアに関するスポーツ記事を連載中のスポーツライター佐藤徳和さんです。 佐藤さんは、イタリア留学中に、現地のチームでのプレイも経験し、帰国後は、FC東京でイタリア人臨時GKコーチの通訳を務めたサッカー通であるとともに、イタリア語にも精通。伊和・和伊辞典や文法書の編集、構成、執筆に携わり、昨秋、『使えるイタリア語単語3700』(ベレ出版)を共同執筆されました。

セミナーでは、イタリア語とサッカー、両方の知識を持ち合わせている佐藤さんならではの興味深いお話が伺えました。

例えば、イタリアのスポーツ新聞等でよく見かけるフレーズgol sotto il sette は、ゴールポストとクロスバーが交差する間にきれいにゴールが決まることを意味しますが、イタリア人には、この交差しているところが数字の7(sette)に見えるとか。

また、albero di Natale と言えば、クリスマスツリーのことですが、サッカーではフォーメーションのことを意味するそうです。言われてみれば緑の芝上に選手が並ぶ様はクリスマスツリーに見えなくはないですね。イタリア人のユニークな発想がこんなところにも垣間見られます。

その他、イタリア代表の愛称Azzurri(サッカー以外の競技にも使われます)がサヴォイア家の紋章に由来していること、各クラブの名称の男性・女性名詞の区別の仕方など面白いトリビアをたくさん披露していただきました。

セミナーは、Azzurriの輝かしい過去の試合のダイジェストを鑑賞して無事終了しました。

イタリアにはサッカー以外にも、バレーボール、バスケットボール、水球、フェンシング等々、世界的に強くて人気のあるスポーツがたくさんあります。今回のサッカー・ワールドカップは惜しくも出場を逃してしまいましたが、来年、日本で開催されるラグビー・ワールドカップの代表国に選ばれていますし、再来年の東京オリンピックでは、様々な競技でAzzurriの活躍を目にすることでしょう。

イタリア語ができれば、来日するAzzurriと交流する機会も増えるはず!佐藤さんの近著『使えるイタリア語単語3700(CD付)』では、サッカーをはじめとするスポーツ観戦はもちろん、様々なシーン・テーマ別の単語を用例や関連語とともに掲載し、実用イタリア語検定にも5級から準2級まで対応しています。日伊協会でも販売しておりますので、ぜひお手にとってみてください。

最後になりましたが、ご参加いただいた受講生のみなさま、講師の佐藤さん、どうもありがとうございました!